Categories: 自宅での怖い話

風呂場のおっさん

最近知り合った女友達の家に泊まりに言ったら、風呂に小太りの気味の悪いおっさんがいた。

びっくりして友達の方を向き叫ぼうとしたら、そのおっさんが、というよりどこからともなく

「違う。…だれだ」

って、俺が口を開くよりも早く声が聞こえた。

もう一度見るとおっさんは消えていた。

友達にそのことを聞くと、そんなものは知らないの一点張りだった。

特にはぐらかしている感じもなく、本当に知らない様子だった。

怖くなった俺は、その子にここ引っ越したほうがいいと提案。

別に霊とかは信じていなかったが、ストーカーだと思ったからだ。

しかし友達は「ここ大学近いし、家賃も安いから出たくない」と。

確かにそこは近隣にスーパー、コンビニ、駅が近く、しかも俺らの通ってる大学に徒歩5分もかからないほど近いわりに、家賃が格安だった。

霊とか信じているわけではないが、おっさんの『違う』という言葉はいつもの女ではなく、男の俺が風呂に入っていったための言葉だったのではないだろうか。

おそらく、そのおっさんは今でも彼女の入浴シーンを覗いているのだと思う。

【 テクノブレイク 】

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