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墓参り
私がまだ10代の頃。
時期はお盆の真っ最中。
当時付き合っていた彼氏に
「墓参りに行くんだが一緒に行かないか?」
と誘われて家まで彼のクルマで迎えに来てもらう事に。
当時の私は若さゆえ、墓参り等どうでもよく、ただ彼氏と会いたいだけだった。
お互いに性欲のかたまりだったので、私は彼のクルマに乗りこむなり甘い声で
「ねぇーん。走行中しゃぶっちゃってもいい~?」
と擦り寄るといつもはニヤニヤして応じてくれる彼が
「馬鹿言ってんじゃねえよ!!」
と私を跳ね除けた。
少し驚いたが、照れ隠しかな?と思いこんでいた私は更に
「昨日みたいなすごいの、してあげるから~~ん」
と言ったその瞬間、なにやら後部座席に気配を感じて振り返った。
私が見たものは・・・・・。
彼のご両親が、ちょこんと座っていた…。
しかもバレバレの、寝たふりをしてくれていた…。
お父さんはマブタがピクピクと動いており、お母様はイビキまで…。
あまりにも恥ずかしくてどうしようもなかった私は、何を思ったか
「…っていうストーリーの映画、今テレビで見てきたよ!すごいと思わない!?」
と一生懸命その場を取り繕ったが、その後帰宅するまで4人の会話は皆無だった。
恥ずかしさのあまり、墓場で死ぬかと思った。
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筋肉旦那
浄水器の訪問販売員が強引に家に上がりこんできて、勝手に台所に浄水器置いて
「マジでここまでしてんだから買ってくれよー」
と、こっちが断ってるのに延々と喋っていたら、自室で筋トレしてた旦那が全裸で全身から湯気を出しながら登場。
この旦那、筋トレ中は、
「集中してるから声かけないでね、ヘタすると120kgに潰されて俺死んじゃうから」
と、普段から子供を腕にぶら下げるのが夢と呟く筋肉バカ。
販売員の目には、転送されてきたばかりのターミネーターに映ったと思う。
「お前、俺の家で何してんの?ちょっとコッチこいや」
ガシッ!
「え?あ、ちょ…痛だだだだだだだだd」
旦那はバスケットボールを掴むような感覚で、販売員をアイアンクローして筋トレルームへ連れて行ったというか持って行った。
その後、壮絶な説教の後、上司を呼び出して上司が来るまで全裸で販売員の前で筋トレ。
台所に浄水器付けたときに出来た傷を、全部直しますと確約させるまでずっと全裸だった。
今後、ウチはブラックリストに載ると思う。
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おっぱい
道の真ん中に、あきらかにイッちゃってる変質者が突っ立ってて、すれ違う女性ひとりひとり指差し確認をしながら、大きな声で
「おっぱい。おっぱい。」
と言っていて、いやだな、どっか行け、と思いながら通り過ぎようとしたら、
「・・・おっぱい?」って。
ウォイ!!なんで私だけ疑問型なの?
変質者でも貧乳って見抜けるのね。
つうかまじショック。
変質者に言われたのがショック。
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働け
母親と言い合いしたんだけど
「いつになったら働くんだ」
とか言い出したから、俺も頭にきて
「お前が死んだらなw」
と返してやったんだ。
そしたら急に冷静な顔になって泣きながら
「わかった」
と言って包丁で自殺しそうになった。
俺も流石にやばいと思って「嘘!嘘!働かないって!」と言って止めた。
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ロールスロイス
ロールスロイスの技術者は、旅客機や戦闘機の風防に向かって、死んだ鶏を高速で発射する特殊装置を製作した。
しばしば発生する鳥の衝突事故を模して、風防の強度試験をするためだった。
この発射装置のことを耳にしたアメリカの技術者たちは、是非それを使って最近開発した高速列車のフロントガラスを試験してみたいと考えた。
話し合いがまとまり、装置がアメリカへ送られてきた。
発射筒から鶏が撃ちだされ、破片飛散防止のフロントガラスを粉々に打ち破り、制御盤を突き抜け、技術者がすわる椅子の背もたれを二つにぶち割り、後部の仕切り壁に突き刺さった光景に技術者たちは慄然とした。
驚いたアメリカの技術者たちは、悲惨な実験結果を示す写真にフロントガラスの設計図を添えてロールスロイスへ送り、イギリスの科学者たちに詳しい意見を求めた。
それに対するロールスロイスからの返事はたった一行。
「チキンを解凍してください。」