パイズリ
パイズリ
中学生の頃、家庭科の授業でエプロンの製作があったんだけど、製作用の教材を買うとき、布の柄を一つ選ばなくちゃいけなかった。
水玉とかストライプとか色々あった中で、母は「これがいいんじゃない」と、ペイズリー柄のサンプルを指差してきた。
そのとき、私は思わず、
「ええ~?やだよ。パイズリー柄なんか」
と言ってしまった。
下ネタが苦手な母は表情も変えずにそのまま話を続けてくれたため、私も間違いにナチュラルに気付いてなかったんだが寝る前に、
(パイズリー柄じゃなくてペイズリー柄だった…)
と気付いてしまい、これはネタになると思って(明日友達に言おう)と考えた。
そして次の日。
友達にその間違いについての話をしたら、
「?パイズリって何?」
と予想外の反応をされてしまった。
その反応を見て恥ずかしくなった私は、オブラートに包んで説明しようと思いとっさに、
「私の体じゃ無理なことだよ」
と言った。
友達は「?」みたいな反応をしつつも私が話したがらない様子を察してくれて、それ以上は聞いてこなかった。
その後しばらく経って、体育テストの立ち幅跳びの時、ものすごく跳んでるクラスの人を見て
「すごいね~!私には無理だあ」
と言ったらその友人が、
「パイズリだね!」
と割と大きい声で言ってしまった。
周りの人に聞かれたと思い、焦った私は、
「ちちちち違うよ!そんな単語じゃないって」
と言ったら、
「○○(私の名前)に出来ないことの名前じゃなかったっけ?」
と…
それを聞いたクラスのませてた子達や、男子がニヤニヤし始め、その日からアダ名が貧乳になった。
でも、それまでのアダ名がアマゾネスだったから、かえって良かったと思ってる。