「 ホラー 」 一覧
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のりおさん
のりおさん
普段霊感のない私だが、ある日金縛りにあった。
人生2度目の金縛りに若干ビビっていると、
いつの間にか私の上に若い女性が乗り、私に何か話しかけているではないか。
「あまり聞かない方がいいかな…」と思った次の瞬間、「のりおさんは悪くないのに…のりおさんは…」
という言葉をハッキリと聞いてしまった。
その瞬間、私の脳内は「ホーホケキョ!!」と叫ぶ西川のりおでいっぱいになり、
「金縛りにあってる」という緊張感が一気に無くなってしまった。
一応身内友人知人に「のりお」がいないか考えたが該当者はいない。
その間にも脳内では「ツッタカター!!ツッタカター!!」と元気よく西川のりおが歩いており、
幽霊も何かを察したのか黙ってしまった…。
何だか幽霊にも西川のりおにも申し訳なくなり、「あの…私はのりおという人はこの通り知りませんので、
何か話したい事があれば霊感の強い方へ行って下さい」と念じたら幽霊は消え、金縛りが解けた。
個人的には笑えたが、これも西川のりおのおかげだと思う。
久しぶりの霊体験の心の支えになってくれた西川のりお、ありがとう。
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一目ぼれしました
一目ぼれしました
仕事の帰りによく本屋に寄ってから帰宅していたある日の事。
新刊コーナーをチェックしていると背後に人が立ったため、邪魔になるといけないと思い別コーナーへ移動した。
するとまた背後に人が立つ。これが数回続きさすがに”なにか変”と思い至る。そもそもが小さい街の本屋なので普段から利用客も多いという程でもなく、ましてや時間は夜9時すぎなので客自体が少ない。
同じ人がしているのかどうか確認の為に女性誌のコーナーに移動してみると、またもや背後にその人が立った。
これで確認がとれたのでレジのところまで行き、本の注文をしつつ注文用紙に”助けて”と書いて背後に向き直り
「さっきから人の背後をつけてまわってなんなんですか!止めてください!」
と言った。
その後の相手の言葉が・・・
「あなたが初恋の人に似ていて僕のタイプなんです。一目ぼれしました。もし付き合ってる人がいないなら僕とセ○○スしてみませんか?僕のは太いんですよ」
自分も店員もポカーン・・・
その後は店員さんがその人をどこかの部屋に連れて行き、自分はその間にさっさと帰りました。
あれからその店舗には行きづらくなって本の購入にかなり不便になったのが痛い。
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ばあちゃんの有難いお言葉
ばあちゃんの有難いお言葉
こないだ金婚式を迎えた、うちのばあちゃんの有難いお言葉を聞け。
「離婚を考えたことは一度もありませんでしたよ。殺そうと思ったことは何度か」
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天使
天使
娘「ねぇママ、天使ってお空を飛べるの?」
母「えぇ、そうよ」
娘「じゃあメイドのマリーも飛べるの?」
母「どういうこと?」
娘「この前お父さんがマリーと裸でくっついて君は天使だよって言ってたの」
母「そう、なら今度マリーが飛ぶところを見せてあげるわ」
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ねぇマスター
ねぇマスター
友人の御主人が脳溢血で急逝した。
四十九日が明けてから、友人が御主人行きつけのバーに御主人の死を伝えに行くと、バーのマスターは御主人が亡くなったことをすでに知っていた。
週2回ほど、気がつくとカウンター隅の席に御主人の幽霊が座っているのだと言う。
マスターは黙って御主人のボトルと氷と水を出してあげていたが、御主人が消えるたびにボトルのウィスキーは微妙に減り続け、とうとう無くなったので
「今は水割りを出してる」
と、マスターは言ったそうだ。
「悪いから主人の名前でボトルを入れてきた」
と、友人は語った。
ほの怖なのか、ほのぼのなのか、マスターが詐欺野郎なのか、自分にもよくわからない。