ガス警報器
私が女子高に通う17歳だったある夜のことです。
父はまだ帰宅しておらず、母は入浴中、姉は彼氏と長電話。
そんな中、私はおならがしたくなりました。
腹の具合からすると、ものすごく臭いやつがすかしで出そうです。
その時、ふと思ってしまったのです。
「このおならは、どれくらい臭いのか?」
その疑問にとりつかれた私は台所に行き、ガス台の脇に設置されているガス警報器の前に立ちました。
警報器の電源がONになっている事を確認し…
パンツを下ろし…
渾身の一発をすかしました。
「ブーーーーーーーーーーーー!!」
しょぼい機械のくせに、これでもかというほどデカイ音が鳴り響きました。
母は素っ裸で風呂場から走ってきました。
姉は受話器をぶん投げて走ってきました。
私はおしり丸出しで突っ立っていました。
「何なのよ!」
「どうしたのよ!」
叫ぶ姉と母に、
「おならが・・・どれくらい臭いかなあ、と…思って…」
二人の剣幕にビビった私は、パンツを上げるのも忘れてしどろもどろ。
「バッカじゃないの!」
そう言い残して、事態を把握した二人はそれぞれの場所に戻っていきました。
私はこの事件から15年経った今も独身です。