海水浴
小学生の頃家族で海水浴に行った。父、俺、弟の三人。
海で泳ぎ、体が冷えたら寝そべって上に砂をかけてもらう。
いつも見守るだけの父だが、その日は違っていた。
斜めに深く穴を掘り、そこへ自ら入り
「さあ、カケルガヨイ!」
俺達は砂をかける。父は途中で眠ったようだった。
茶目っ気ある俺達はおっぱいを付けた。
握り寿司大のものと玉も付けた。
眠っているのをいい事に俺達はシンボルを高くし始めた。
忘れてしまったが、結構な大きさだったはずだ。
仕事が終わった二人はそのままそこを離れ、水遊びしていたと思う。
「やる時はやる。遊ぶ時は遊ぶ」
これが俺達の流儀だった。
父の元へ戻ると、父は埋まったまま必死にもがいているようだった。
あまりに必死なのと、周りの目が子供の目で見てもかわいそうだったので
救出する事にした。シンボルは崩れ、おっぱいには何故か
ブラジャーか水着か掛かっていた。 しこたま怒られた。
すぐに荷物をたたみ帰った。今でもはっきり覚えている。
ブラジャーだか下着は父が持ち帰った。
「海は汚さない」
それが父の流儀だった。