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紳士の閣下
以前、NHKの大相撲を見ていたら、力士が勢い余ってお年寄りのいる升席に飛び込んだのさ。
そうしたらアナウンサーが、
「おばあさんは大丈夫でしょうか。おばあさんにぶつかったようですね」
みたいな事を言ったんだ。
するとゲストで来ていたデーモン小暮閣下が、
「・・・ご婦人と呼んだほうがいいのではないかな」
と、アナにアドバイスした。
悪魔なのにさすがだな~と見直した。
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骨折の原因
小4くらいのとき、マンコが穴だなんて思いもしなかった。
が、年の離れた兄貴のいるTは『ヤッターマンコーヒーライター』などという言葉を知っている、いわば勇者的存在であった。
で、穴があることを知った俺たちだが、どうしてもそれが信じられない。
で、むしろ逆にガキであることを利用して調べようと思った。
ターゲットは音楽の教師である。
美人だった。
今にして思えば20歳くらいだったのではないだろうか。
短大出てすぐだったように思う。
実行はいたって単純。
ガキ特有のカンチョーというあれである。
あれを前に突き刺すというのだ。
ガキなら許されるであろうという勝手な発想だが、たしかにマンコすら知らない奴がほとんどだったからナイスな判断だったろう。
で、実行はTだった。
Tは、なんの躊躇もなくやった。
思い切り。
思い切ってやっちゃいかんだろ、と思った。
なぜにおまえはフルパワーなのだと。
音楽教師は泣いた。
20歳前後という年齢を考えればギャグでもきつい。
ガキからすれば大人だったのだが、今思うと娘だ。
むしろ、処女だった可能性すらある。
すまん先生。
が、Tも泣いていた。
両手人差し指骨折だった。
第2関節より下で折れていた。
もろに刺さったんだと感心した。
やはり勇者だ。
しかも、救急隊員にマンコに指が刺さって折れましたと泣きながら事情を説明していた。
あの姿も相当かっこよかった。
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空き巣退治
従兄弟と二人で、従兄弟の家に入った空き巣を捕まえた話。
従兄弟の家はとんでもない田舎で、よく言う『出かける時にも開けっ放しがデフォ』の田舎。
年末で村内にも空き巣が発生していると聞いていたが、大丈夫だろうと俺と従兄弟で年末の買物に行って帰ってきたら、どうやら家の中に噂の空き巣が居る模様。
とりあえず、K察へ連絡。
でも、すげー田舎なのでK察の到着に時間がかかると言うので従兄弟と俺で、その空き巣を逃げない内に確保しようという事になった。
離れのトラクター小屋から武器を調達、そして装備。
空き巣の居る部屋を外から確認して、俺はそのまま窓側を確保。
フル装備の従兄弟は、障子で仕切られた廊下側へ配置。
家の外から、窓の雨戸を思いっきりガーッ!と俺が閉めるのを合図に、その部屋へ従兄弟が突入。
ご近所に響く空き巣の絶叫。
そりゃそーだろう。
身長185cm体重100kg超のK-1戦士みたいな従兄弟が、クリスマスの時にネタで買ったジェイソンのマスクと刃渡り40cmくらいの営林用のナタ、営林用で木の幹を切るための馬鹿でかいノコギリを両手に装備して障子を開けず、障子の桟をナタで切り裂いて突入したのだから。
20分後、到着したパトカーに空き巣を引き渡し、その時に事の顛末を説明したら警官から、
「やりすぎwww」
との言葉を頂戴しました。
田舎だから、絶叫とパトカーで近所のジジババ全員集まってきて困った。
ちなみに、障子は作戦立案者である俺が弁償させられた。
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医学部の実習
医学部3年の微生物学の実習で、自分の口腔内常在菌を培養して観察する実習があったのだけれど、そのときに精子が検出された女の子がいた。
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H大好き
H大好き
あれは何年前になるかな。
中学校の修学旅行で、オレたちは北海道へ行ったんだ。
二日目の金曜日のことだった。
風呂から出て部屋に戻ると、みんなが何やら騒いでいた。
何事か、と聞くとホテルのロビーから調達してきたと思われる新聞を渡された。
「テレビ欄を見てみろ!」
言われるままにオレは見た。
そこには!
『1:40 H大好き』
深夜に『H大好き』とは……
北海道のテレビ局は大胆なことをするなあ。
リアル厨房のオレたちのテンションはイッキにあがった。
そして深夜。
先生たちの見回りをタヌキ寝入りでやり過ごした。
女子の訪問も適当にあしらった。
オレたちの邪魔をする者は誰もいない。
いよいよオレたちのボルテージは最高潮。
時刻きっかりにテレビの電源をスイッチオン!
『北海道大好き』
の文字が画面に映った。
マジ泣いた。