「 ほのぼの 」 一覧
-
本日のメニュー
今日久しぶりにレストランに行ってきた。
隣のテーブルにカップルが座っていて、ウェーターが料理を持ってきた。
「鈴木でございます」とウェーターが言った。
カップルの男の方が「久保田でございます」
女の方が「細谷でございます」と言った。
ウェーターは、背中が小刻みに震えながら、
「本日のお勧めの魚のスズキでございます」と説明していた。
-
シークレットサービス
よく家でやってたのが、シークレットサービスごっこ。
猫が起きたら、枕元で
「お目覚めですか?本日も一日お供させて頂きます」でスタート。
猫が部屋出ようとしたら
「お待ちください、今外を確認します」ドアをそっと開けて外をキョロキョロ。
「安全を確認しました。どうぞ」
廊下では、常に猫のそばを歩腹前進して進み、 そして茶の間のゴミ箱の横に差し掛かった時に
「危ぬわぁぁぁぁぁい!!!!」と絶叫し、ゴミ箱を蹴り飛ばしながら、猫を抱っこしてスライディング。
吹っ飛ぶゴミ箱、散乱するゴミ、迷惑そうな猫、満足そうな顔をして横たわる俺。
俺「爆弾です、よくある手ですよ・・・俺、は・・・もう駄目ですけど、あな・・・たが・・・無事で良かっ・・・たっ・・・!」
「えんだぁぁ~~いやぁ~うぃうぃうぃらぁびゅぅ~うぅうぅ~」
アカペラでボディガードの主題歌を熱唱、心の底から嫌そうな顔の猫。
さらにヒートアップして、死んだはずなのに猫と踊りだす俺。
至福の時です。
-
トウチャン…
小2で母親が死んで三年経ったとき、テレビでお母さん特集みたいなの見てたら親父が「なあ、お前新しいお母さん欲しい?」って言ってきた。
俺は親父に彼女ができたんだと思って、本当はいらないって言いたかったけど、とっさに「わかんない」って変なこと言った。
そしたら親父が「いらないよな。そうだろ?俺もいらねえよ。周りは結婚し直せってうるさいけど冗談じゃねえってんだよ。俺の女房はあいつだけだよ。お前のお母さんもあいつだけだ。そうだろ?」って答えたんだ。
俺はこれ聞いて、涙声で「うん」って答えて自分の部屋行って、母親の写真眺めながら号泣した。
その一年後、親父はフィリピン人と結婚した。
-
子供DJ
先日ホームセンターに行ったときの事。
私が品物を選んでいるすぐ後ろに親子がいた。
で、5才ぐらいの男の子が、ペンでタッチすると国名を読み上げる地球儀をえらく気に入ったらしく、しばらくタッチしまくっていた。
耳障りだなぁと思いつつも聞いていたら『オオオオオ-ストレィリア~オッオッオオ-オ-スト…ペキン!!ペッペッペッ… (高速でタッチして)ペペペペペキン!!』と、にわかDJのような事をし始めた。
その子の父親は『止めなさい!』と言いながらもツボにはまったらしく、『イヒッヒッ…ブェッ!!』と吹き出す始末。
私もその父親の笑い方と、子供の見事なDJっぷりに、肩プルプルさせてたのだが、子供はもう夢中でDJ続行。
そして『ブラッ…ブブブブッブラブラッ…ちんち-ん!!』と、今度は嬉しそうに叫びだした。
父親は、慌てて取り上げようとしたが、それをうまくかわしながら
『ブッブブ…ブラブラちんち-ん!!ニホン(日本)…パパと僕で二本!!』
その瞬間我慢出来なくて吹き出しちゃったら、それに気付いたのか、父親は子供の頭をひっぱたいて逃げるように去って行った。
今、思い出してもヤバイです…。
っていうかやってみたかった…。
-
ワカメ酒
新婚当時、お酒が好きな旦那がある日の夜
「ワカメ酒いいよなぁ。飲んだことないし」と言っていた。
その時はスルーしてたけど、翌日こっそり買ってきて驚かせようと計画。
気の利く良妻を演じたかった。
まず、近所の酒屋に出向き「ワカメ酒置いてますか?」と元気よく尋ねるも、酒屋の若い男性店員に「・・・置いてないんですけどぉ」と言われる。
足を伸ばしてスーパーに隣接する大きめの酒屋で再度探してみたけど、どこにもなくて、そこの店員にも「置いてません」とキッパリ言われた。
他にも、いくつか回ってみたけど結果は同じ。
家に戻り、新聞広告にあった新しく開店したリカーショップにも電話。
女性店員に「うちでは扱ってません!」と半ギレで応対された。
仕方なく、もしかしたらネットでお取り寄せできるかもと検索してみた。
そして真実を知った。
引っ越したいです。