夜中にテスト勉強してたんだが、表の道でやってる工事の音がうるさい。
夜通しやんのかよ!と思ってたら、急に工事の人達が騒いでるみたいな声が聞こえてきた。
なんか事故でもあったかと思ってカーテン開けて外見たら、窓の正面から見える山の中腹あたりに白っぽく人の顔が七つ浮かんでるんだよ。
子供や若い女や老人、おっさんと老若男女バラバラに七人。
あまりの恐怖に一瞬固まってたが、我に帰ってカーテン閉めて布団に潜り込んで震えてた。
次の朝、親や学校の友人らに話したが、当然信じる奴など一人もいない。
あまりにホラ吹き扱いされるので、俺はついに切れた。
「工事の人達も見ていた筈だ。今から電話して昨日いた人を出してもらう!」
と家に帰り、電話帳で会社の番号調べてかけてみた。
友人らも親もその場に一緒にいた。
そしたら工事会社の人が
「うちはそんな夜中には工事はしませんよ」と。
ちなみに親も夜中までうるさい道路工事の音を確かに聞いていた。
その場にいた全員の背筋が凍った。