怖っ!怖っ?怖い話

いろんな怖い話を集めています。

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「 電話 」 一覧

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佐清

私の母は、海外に在住の友達(以後、母友)とほぼ毎日Skypeでテレビ通話をしている。

私も母友さんの事を良く知ってるし、英語を教えて貰ったり日本語を教えたりの仲だった。

そんなある日、母友さんが急遽引っ越す事になった。

んで、暫くして格安のアパートを見つけたんだが…

まぁ、所謂『曰く付き物件』だったそうだ。

と言うのは私の母のみで、母友さん自身は気付いてないらしい。

具体的に何があったかというと、

・Skype通話中に画面全体が謎の発光現象。(母友さん側のLIVEカメラは普通にこちらが映っている)

・Skype通話中、母友さんがお手洗いに立ち、誰も映らない筈のLIVE画面に、物凄いスピードで横切る白い人影と、此方を覗きこんでくる性別不詳の白い顔。

・母友さん不在時に謎のSkype着信。

…というのが、入居当日から立て続けに起こったらしく、母は完全にガクブル。

仕方ないから、Skype通話中は私も同席する事になった。

んで、ついこないだ。

いつものようにSkype通話に同席しようと母の部屋を訪れたら、母は私の顔見て大爆笑。

実はこの時、私はクリーム状のフェイスパックをしており、さながら『スケキヨ』のような顔だったらしく、それが母のツボに入ったらしい…

「スケキヨ、スケキヨ」と連呼する母に憤る私を、更に面白がった母は母友さんにも見せようと、私の頭を掴むなりLIVEカメラに顔を押し付けてきた。

当然、母友さんのLIVEカメラには私のドアップが映ったのだが、タイミング良く母友さんは退席中で、誰も居ない部屋が映っていた。

「不発だったかぁ…」

と母は残念がっていたが、私は見てしまった。

白い半透明の人影が「ファッ?!」とでも言いたげなオーバーリアクションで飛び上がる様を…

それ以降、白い影は全く出なくなったとの事。

おかげで、母には「スケキヨ除霊師」と呼ばれてる。

orz

【乙女】

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友達からの電話

たしか小5か6のときの話で、もう10年ちょい前の話。

俺には2個離れた姉がいる。

ある日の夜、姉あてに、リカ(たしかそんな名前だった気がする)って女の子から電話がきた。

電話の向こうではクラブっぽい賑やかな音がしてたのを覚えている。

で、俺は姉の仲いい人は全員と言っていいほど知ってたから、リカなんていう友達いたっけ?と思いながら、姉に電話を代わった。

今考えれば、あのとき姉は中1ぐらいだからタメの友達でクラブにいるなんておかしい。

そんで案の定、姉はリカなんて友達は居ないし、あなたのことも知らない、かけ間違いじゃないですか?て喋ってた。

でも、リカてやつは姉の名前(Kとする)を知ってて、電話を代わったとき、名前を呼んできたらしい。

そこで考えられるのは、姉の幼稚園のときの友達だった。

うちは姉が小学生一年生になると同時に引っ越したから、幼稚園時代の友達の名前を忘れてる可能性があった。

でも姉が、あなたなんて人知りませんて言った後、リカってやつは、でもKちゃんは○○めぐみちゃん(姉の親友)の親友でしょ?って言ってきたそうだ。

もうその時点で、幼稚園時代の友人の可能性は無くなった。

リカはさらに続けて、小学生のころよく三人で遊んだじゃん!今度2人で遊ぼうよって言ってきたそうだ。

もうここで、姉はテンパり始めちゃって、様子に気付いた両親も電話の近くに寄ってきた。

母親に、誰から電話きたの?て聞かれたので、リカって女の子からって答えた。

母親も、ん?誰?みたいな顔をしてた気がする。

で、姉があたふたしていると、リカって人はまた電話するね!って一方的にしゃべって電話を切ったらしい。

その日は家族四人で、夜20時にそんな騒がしい所にいるリカっていう中学生は誰なのか、話し合った。

姉と母親は少々ビビってたけど、一応イタズラ電話てことで、また電話来てもすぐに切るようにってことで話はついた。

でも、イタズラにしては、姉の親友の名前を出してきてるし、なんだか気持ちが悪かった。

それから3週間ぐらい経って、そんな電話のことを忘れていたころに、またリカって人から電話が来た。

そのときも俺が出たんだが、姉がちょうど居なかったので、冷静に対処して切る。

その後も忘れたころに電話が来るようになって、3ヶ月くらい経ったときに、不思議な?ことが起こった。

その日、買い物?か外食?をしてから家に帰ると、たしか3件ぐらいの留守電が入っていた。

1、2件目は、なにかの勧誘?だったらしく、留守電入ってすぐに切れてた。

そんで、3件目…

リカからだった。

その日もテンション高いまま、

「買い物行って服買ったの!こんど遊ぶときに着ていこうと思ってね!」

的なメッセージだった。

そのあとも何か言ってたけど忘れた。

で、怖かったのが最後の言葉。

「じゃあまた電話するね!リカでした!ばいばーい」

リカでした!までは普通に女子中学生の甲高い声。

その次の「ばいばーい」これが、なんかとてつもなく怖い声。

よくテレビでスローモーションのシーンで、声が低く太くなるじゃん?

あの声で録音されてたの。

でも、「ばいばーい」て単語がスローで入ってたわけじゃなくて、普通の速度で入ってたんだ。

あの声だけは未だに脳裏に焼き付いてる。

家族もスゴイ気味悪がって、すぐ消した。

その後、リカからは一切電話来なくなった。

【乙女】

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朝の電話

私の会社に毎朝かかってくる電話がある。

朝8時半ぴったりに鳴る。

入社したてで電話番をしていたころは、毎朝律儀に出ていた。

しかし、出ても何も言わない。

しばらくして切れる。

1週間続いたので気味が悪くなったので先輩に聞いてみたら、前からかかってきているらしく、今では誰も取らなくなってしまった、と。

確かに会社の始業は9時だから、30分も前にかかってくる電話はとらなくても良いだろう。

ある日、仕事の関係でそのくらいの時間に電話がかかってくる予定があったので、8時半の電話に出てしまった。

その電話は仕事の電話ではなく、いつもの無言電話だった。

しかし、その日はちょっとだけ違った。

生活音が聞こえた。

テレビの音だった。

次の日、呼びかけてみることにした。

「もしもし、番号をお間違えではないですか?」

そう言ったら切れた。

次の日、またかかってきた。

しかしいつもと違うのは、いつもは放っておけばいつしか切れてしまうのだが、その日はいつまでたっても切れなかった。

仕方ないので電話に出たら、男性の声で

『こちらはどこの番号ですか?』

と言われた。

警察だった。

聞くと、首吊り自殺をした男性の遺書に、

『あいつに裏切られた。あいつを殺して俺も死ぬ。』

と書いてあったらしい。

警察としても”あいつ”を探しているんだ、と。

彼の部屋の電話帳に唯一載っていた番号がこの番号だったので、確認のためにかけた、とのこと。

しかし、会社の誰もが自殺をした彼のことを知らない。

【裏技】

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夜中の留守番電話

夜中にゲームしてたら携帯がなったんだ。

でも、ちょっと手が離せない状態だったんで、

まあ留守電もONになってるし・・・って考えて放置したんだわ。

ところがノンキな俺は、ついついゲームに没頭しちゃってそのこと忘れちゃったんだ。

で、寝る前に携帯の目覚ましセットしようとしてそのことに気が付いたんだ。

うわーやべー、と思って着信履歴みたら『非通知設定』

でもしっかりと留守電は残ってたので聞いてみたんだ。

時間は夜中の3時位だったかな?

「・・・」

無言なのね。

でもな~んか聞こえるような気もするので、音量上げてもう一回聞いてみた。

「・・・ぎゃ~・・・おぎゃ~おgy・・・ぎゃ~」

ぞっとしたね。

残ってたのは、か細い女の子の赤ん坊の声。

文章じゃこの怖さは伝わらないだろうけど、深夜1人で携帯から赤ん坊の声聞くのってけっこー、くるもんだぜ?

慌てて携帯投げ捨てたんだけど、もう一回、聞いてみたんだわ。

内容は同じ(当たり前か)赤ん坊の泣き声。

それが留守電きれるまで続いてた。

誓って言うがこの十月十日ほど、種を撒いたことはない(中田氏してない)

さすがに怖くなった俺は、キッチンから味塩とってきて携帯にふりかけ(間違えて最初に『味の素』をかけたのはナイショだ)さあこれで一安心と布団に潜り込んだ。

翌朝、冷静な頭で考えてみた。

昨日のアレは一体なんだったのだろうと。

可能性として高いのはイタズラ。

でも、あんな手の込んだイタズラするほどヒマな友人はいないので、別の角度から検証してみた。

『携帯電話のリダイヤル機能』これはありそうじゃね?

ガキが人の携帯いじってて偶然、リダイヤル機能を押した・・・ありそうだ。

早速、俺は子供持ちの友人知人に電話しまくった。

「昨日、俺に電話した?」

もともと電話嫌いな俺の番号知ってる奴は少ないし、その中でも子持ちって数名しかいないのですぐに結果が出た。

該当者『0』

次に俺は、俺から電話かけた奴、俺の携帯番号知ってる奴に、かたっぱしから電話掛けまくった。

結果は同じ。

該当者『0』

ここに至って捜査方法に手詰まりを感じ(ぶっちゃけ飽きてきた)ので、まあオカルト好きな知り合いに話して終わりにしようと思ったわけだ。

一通り黙って話を聞いて友人が一言。

「ねえあんた。本当に心当たりないの?」

「ねーなー」

「ん・・・でもあんたさ。きっと心当たりあるはずだと思うんだけど」

「なんでさ?」

「気が付いてないのかなあ。その話のおかしい所に・・・」

「???」

「あんた自分ではっきり言ってるんだよね。『女の子の赤ちゃん』って」

「あんたさ。赤ちゃんの声聞いただけで性別ってわかるの?」

・・・おおう、ぞっとした。

そういや何で俺、あの声聞いただけで『女の子』って断定出来たんだ?

おかしくね?

赤ん坊の声なんて男女の差ないよな?

俺、なんで『女の子』ってわかったんだ??

それ以来、夜は携帯きって寝てる。

また非通知からの着信があったらたまんねーからな。

【自宅で】

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友人からの電話

友人(H)が自殺をしたときの話。

高校時代からの仲で凄く良い奴だった。

明るくて楽しい事も言えて、女子には人気が無かったが男子には絶大なる人気を持ってる奴だった。

高校卒業後に俺は東京の大学に行き、彼は地元の大学へ通ったため別々になり、連絡もあまりとらなくなった。

大学卒業後、俺は東京で就職をしたが、彼は引き篭もりになった。

彼が一切笑わなくなっていたことを、彼の葬式の時に彼の父親に聞いて、俺と友人達は驚いた。

大学で何かあったのか聞くと、3年生になったあたりから段々と引き篭もり始めたとの事だった。

葬式には彼の大学時代の友人も来て居た為、俺や友人達は彼らに色々尋ねてみたが、彼らもわからなかった。

ただ3年生の9月になってから、彼らをも避けるようになったという。

色々情報を集めていると、彼が大学の2年生の2月頃に両親が別居をし、彼の母親が家を買い、彼と2人で住む事になったらしい。

ただ、これが原因とも思えなかった。

彼の両親の不仲は、彼が高校時代から嘆いていたし、本人が

「早く離婚しないかなー。」

とさえ言っていたのだから。

それから三年が経ったある日、友人のSから電話があった。

「あのさー、すっごい変な事言うけど、信じてくれ。」

と、かなり神妙な感じで話を切り出す。

「あのね、Hから着信があった・・・。」

冗談にも程がある。

Hが死んでもう既に三年。

「お前、馬鹿にすんなよ?」

流石に怒って言う。

だけどSは、

「いや、いや・・・。三年経ってるから携帯は解約してるはずだよね?」

と涙声。

「昨日、久しぶりにG(高校時代の友人)と会って飲みに行ったのよ。そしたら、23時ごろに携帯が鳴って見てみたらHから着信あって・・・」

SはHの携帯番号を残しておこうと思い、削除していなかったらしい。

勿論、俺も残してた。

ただ、それでも信じられなかった。

「お前、掛け直してみたか?」

と聞いてみた。

「うん・・・2回掛け直したけど、不思議な事に2回ともつながった・・・。」

この時は、かなり背筋がゾッとした。

「え?つながった?ってことは誰か出たって事?」

「いや、いや・・・・。」

とSは泣き始めた。

何が起きたか分からなかった為

「何?どうした?おい?」

と呼びかける事しかできなかった。

「お前さー、マジで信じてくれるかわからないけど。Gも次に電話してみたから知ってるよ。お前も確認してくれたら分かるけど・・・。」

「だから何だよ?何があったのか言えよ。」

と少々声を荒げて言う。

その後、

「お前もHの携帯に電話してみろ・・・。嘘かどうかは直ぐ分かる。」

と、Sはそれだけ言って電話を切った。

俺は怖くて電話できなかった。

聞かなきゃ良かったと思った。

何故聞かなきゃ良かったかというと、その夜電話が鳴ったから。

着信はHの携帯から。

Hは三年前に自殺してる。

棺の中でのお別れもした。

彼の母親が泣き狂いながら

「H!起きなさい!まだ、間に合うから!」

と叫んでたのを思い出した。

その時にふと思った。

もしかしたら、これは彼の母親が子供が死んだ事が悲しくて受け止められずにやってる事なのでは?と。

2回目の着信が鳴った時に俺は思い切って出てみた。

「もしもし?Hのおばちゃん?」

と少し震えるような声で言うと

電話口で

「ちがうよ。」

とHの声で言われて切られた。

ぞくっとした。

低い男の声で、しかもHの声で返事があったから。

意味がさっぱり分からなかった。

Hは死んだはず。

じゃぁ、今のは誰だ?

何で俺らの電話番号を知ってるのか。

何故、彼の携帯からの着信履歴が残ってるのか。

30分近く震えながら考えたが答えは出てこない。

こっちから電話をしたいが、Sの話が忘れられず躊躇してしまう。

ただ、このままだと埒があかない。

結局、電話をする事に。

手は振るえ、心臓はどきどきしていた。

部屋中の電気をつけて襖やドア、部屋のカーテンを閉めて着信履歴からHの携帯に電話をしてみた。

やっぱりするべきじゃなかった。

受話器から聞こえるコールの音。

1回、2回、3回・・・

心臓がバクバクする。

5回、6回、7回。プッ。。。

留守番電話に切り替わる。

その瞬間

「今から死にます。」

と、Hの声が流れ始める。

「今から死にます。全部の音を残しておくよ。お前を呪ってやるから。呪ってやるからなあああああああ。ガああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ」

ピーー・・・・。

直ぐに電話を切って放り投げた。

Sの言った事は本当だった。

「電話したら、Hの声で。。死ぬ前に取ったっぽいのが留守電のボイスに入ってた・・・。」

すぐにSに電話した。

夜中だったが怖くて、怖すぎて、他人の迷惑とかに気が回らなかった。

Sは寝てたらしいが、Hの携帯から着信があったこと、誰か出た事、電話したら同じように声が流れた事を説明したら、Sは

「どういうことなんだよ。」

とポツリと言い、その後は落ち着くまで付き合ってくれた。

しかし、恐怖はまだ続いた。

「なぁ、S、お前はどういう事だと思う?俺は最初Hの母親があ プッ やしいと おもってたんだけ プッ ど、どうも プ・・・・やばい・・・・キャッチが入った・・・。」

怖くて誰からか見れない。

「おい、×(俺の名前)。無視しろ・・・。俺と話しとけ。」

と、Sが言うのでそのまま話を続ける。

手から汗が吹き出てくる。

耳下にある携帯が凄く異質なものに感じて今すぐ投げ出したい。

プッ プッ とキャッチの音は続く。

数秒後やっとキャッチの音が終わった。

直ぐに電話を自分から離したかった俺はSに断りをいれ電話を切り、放り投げ、部屋のTVをつけ、DVDに取っていたお笑いを入れて見続けていた。

朝まで起きており、会社に行く気になれずに上司に電話しようと携帯を取ると着信履歴14件。

全てHの携帯から。

最後の一件には留守電が入っていた。

朝になっていた為か、少し強気になってきていた俺はそれを聞いてみた。

ピー「お前じゃないかあ。お前かあ?ははははははははははははははははははははははははは」

一気に寒気が来た。

「はははは」の笑い方がHの笑い方にそっくりだったから・・・。

直ぐにSに連絡しHの家に行って欲しいと言うと、他の友人とGも一緒に行って確認してくれるとの事だったので、お願いをして連絡を待った。

夕方の4時ごろ電話が鳴った。

Sの話をまとめると、昼過ぎにSとGとM(高校時代の友人)はHの家に行くが誰も出ない。

MがHの大学時代の友人と知り合いだった為連絡を取り、母親の家の住所(同じく地元)を聞き、向かう事に。

しかし母親の家の住所にあったのは、蔦がグルグル巻きになって見た目はボロボロの家。

買ってまだ10年も経って無いはずだが手入れも全くされていない様子で、ガラスが割れている窓さえある。

人が住んでる様子には見えなかったらしい。

Sが何度かチャイムを押すも音は出てない様子だったので玄関を何度か叩き、高校時代の呼び方で

「Hのおばちゃーん、Sですー。居ませんかー?」

と呼びかけるも出てこない。

ダメかと思い、帰ろうとした瞬間にSに電話が。

着信はHから。

かなり恐怖を感じたらしく、逃げようとした瞬間に割れている窓から目が見えた。

Sは怖さから逃げようとしたが、腰を抜かしたらしい。

しかし霊などに全く恐怖を感じないMは

「居るなら出てきてください。警察よびますよ。これは犯罪ですよ」

と言う。

見ていた人物は直ぐに奥に。

その後、Sの携帯に再度電話が。

ここでMは、Sにしか電話して来ないのは、先ほどの人物がSの呼びかけでSの名前しか確認できなかったのではないかと思い、ドアを開けて(鍵は開いてたらしい)

「おい!いい加減に出て来い!Hに対しても侮辱になるだろうが!!」

と叫んだらしい。

そうすると奥から携帯を持ったHが出てきたので流石に驚いたらしい。

でもHだと思っていたのは、Hの弟で、泣きながら

「お前らが兄貴もおかんも殺したんだ!」

と殴りかかってきたらしい。

Gが直ぐに取り押さえて話を聞いたところ、Hの母親はHが死んだ事を受け入れられずに携帯などは解約しておらず、お金を払い続けていたらしい。

しかし、Hは自殺する際に遺書の代わりにmp3レコーダーに声を残しており、それを母親が見つけてしまい毎日仕事にもいかず聞いて、最終的に気が狂い、同じ部屋で自殺したらしい。

弟は母親の遺書に『Hは誰かを恨んで死んでいった。それを見つけれなかったのが悔しい』と書かれていたのを見てMP3から音源をとり、携帯の留守電のヴォイスに変えて全員に電話をかけるつもりだったらしい。

数人目にかけた俺が、電話に出て

「Hのおばちゃん?」

と言ったため、何故この電話が母と思ったのかと疑い、兄の恨みの相手は俺に違いないと思い、何度も電話をしたらしい。

Sが、俺は高校以後あまり会えなくなっていた旨を伝えると理解してもらえたらしく、SとMとGが必死にこのようなことはしないようにと説得し、何とか分かってもらったとの事だった。

ただ、弟はS達が来た時はずっと2階から様子を見ていたので下には誰も居なかったとの事。

S達が誰か居たよ、俺ら見てたよと言うと、Hの弟は涙を流しながら

「お払いしてもらって、もう2人とも成仏してもらいます」

と大泣きしたとの事。

(ただし、S達もかなりの恐怖だったらしく、Mでさえも何度もHの弟に聞いてたぐらい)

結局、Hの自殺の原因は不明ですが、今まで生きてきた中で一番の恐怖体験だったので書いてみました。

弟君は現在Sと大の仲良しになっており、一緒に良く遊んでます。

俺にも一応、すぐに謝罪の電話をしてきました。

もちろん許しました。

現在は、弟君は母の家をお払い+リフォームして一人で住んでいます。

彼は元々は父方の家で暮らしてたようですが、父親の許しもありそうすることになったようです。

Hの自殺については真相を知ろうとは思ってません。

これは、弟君も同意してくれています。

彼がそれまでに調べてた事によると、イジメが原因ではなさそうなのと、Hが精神的に病んでいたことを教えてくれました。

これ以上蒸し返すのや、本人が望む望まないに関係なく、他人を巻き込むのはやめようという事になりました。

Hが死ぬ2週間前にSに送ったメールで『今度また皆で飲みにいこうぜ』との内容を見た弟君が

「兄はSさんたちを恨むはずが無いです。」と納得。

Sが「お前の兄ちゃんは人を恨む奴じゃない。」と言うと大泣きしてたそうです。

弟君はGやMや俺(帰郷時)とも飲みにいったりするようにはなりましたが、未だに誰も弟君の家には行ってません。

怖い+悲しい思いがするのが原因ですね。

【乙女恋愛】