怖っ!怖っ?怖い話

いろんな怖い話を集めています。

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「 月別アーカイブ:2014年02月 」 一覧

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言い伝え

私が子供の頃、祖母から聞いた祖父の話です。

私の産まれは漁師町で、海にまつわる話を子供の頃よく聞かされました。

『霧の出てる凪のよい日は漁の類はしてはいけない』

祖父が若い頃、こんな日は海坊主が出るからと言われていた。

「子供騙し」だと船を出して海へ出て釣りをしていた。

海には祖父以外誰も船を出しておらず、とても静かだった。

釣りを始めると、面白いくらい魚が釣れる。

「こんなに魚が釣れるのに 船を出さないなんて、もったいない」

そう思いながら2時間もすると船一杯の魚が釣れた。

祖父は早々に引き上げ陸へ戻った。

大漁の魚を持って。

そして、家に帰って魚を料理しようとしてゾッとした。

釣った魚全て、目がなかったそうだ。

さすがに食べることも出来ず、海へお返ししたそうだ。

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天井のお面

当方、不動産会社。

入居前修繕の為に2階建てアパートの一階の部屋にチェックに行くと、天井は綺麗だが壁紙が黄ばんでいたのでクロス屋に見積り出してと依頼した。

次の日。

「天井はやらなくていいとの事でしたが、天井のクロスに張り付いてる【お面】はうちのほうで処分しますか?」

といった内容のFAX。

いやいや、そんなもんなかった筈だと電話でクロス屋に確認。

すると

「確かにありましたよ、アレ、気味悪いんで処分しますね?」

「まぁ本当にあったんなら処分してくれると助かるよ」

その数日後、クロス屋が集金に来て

「あれAさん(私)が取ってくれたんですね」

もちろん私は取ってないし、鍵を持っているのも現場に入ったのも私とクロス屋だけ…

その時にクロス屋が言った言葉で2人共鳥肌が立った。

「あのお面、やたらリアルな造形と色だった…」

まじめに実話です。

【お持ち帰り】

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お腹

中学校の教師だった頃。

俺のついてた学年にかわいい子が1人いた。

その子を学年主任(妻子もちのオッサン)が、いつもじっと観察してたんだ。

とくに体育の時間には、自分の教科でもないのに出て行っては体操服姿のその子を見てたのね。

俺はずっと「うわ、このオッサン変態じゃね?」って思ってた。

だが、その理由は数ヶ月してわかった。

あるとき、いつものようにその子を見に行ってた主任がえらく真剣な顔をして職員室に戻ってきた。

生活指導主事と一緒に何事か話してたと思ったら、俺のほう向いて

「出かける用意しろ」

「え、どこへっすか?」

「・・・産婦人科だ」

一瞬、何を言ってるのかわからなかった。

その子は妊娠してたんだな。

親父に孕まされたんだそうな。

主任は家庭事情なんかから、こういう事態があるんじゃないかと考えて、その子の腹を観察してたんだな。
 
体育の時間に出かけていたのは、腹を見やすいからだった。

「あれは太った腹の出方じゃない。まずいぞ」

そういって車を出しに行くときの主任の顔が今でも忘れられない。

【乙女恋愛】

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深夜の帰り道

深夜、仕事から家に帰ってたら変な人がいた。

髪がまるで貞子みたいに長く前髪が顔を隠していて、格好も貞子みたいな白いだぼだぼの服。

そんな人が電柱に寄り掛かり、辺りを見回している。

俺は見た瞬間、回れ右して立ち去ろうとしたら、その女、異常に速い歩きで俺に近づき、

「私の子供知らない私の子供知らないねえ知らない?」

と言ってきた。

俺はめちゃくちゃビビり、

「知らない知らない警察に言え」

と喚いても女は

「子供知らない?」

の一点張り

俺はもう適当に

「あっちの一キロ先の公園にいる!」

と叫んだら女は

「本当に本当に」

と言いながら公園に向かった。

俺はその後すぐその場を離れたが、何か女に悪い事したかなと思いながら歩いてたら、パトカーに遭遇。

手をあげ声あげたりしてパトカーを止めさせ、降りた警官に先程の事を話し、精神が壊れた女を保護してやって下さいと頼んだ。

警官は俺の話を聞いた後、凄く真剣な顔で俺に

「忘れろ。それに関わるな。明日からは今から言う道で帰れ」

と言って地図を書いて俺に渡した。

なにこの展開と思ってたら、もう一人の警官が青ざめた顔で俺に

「二度と夜は今日通った道で帰るな」

と厳命した。

俺はその日以来、警官に教えられた道しか帰らないようにしている。

【体験談】

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プレス機

大阪の某社で勤めていたんですが、限界を超えた人が凄まじい行動をするのを目撃したことがあります。

私はそれがトラウマで転職したくらいでした。

プラスチック成形機の金型ってごぞんじですか?

あれの間に、先輩が入っていったんです。

製品が張り付いたのかな?とおもって、どうしたんですか?と声をかけた時気づいたんです。

先輩が安全柵を自分でしめていたことに。

ズー、ズシュー、メキメキメキメキパキブシュー。

とっさに、みなが手元にあった非常停止ボタンを手当たり次第おしました。

私はぴったりと閉じてしまった金型をみて、たぶんもう生きてはいない事を知っていました。

しかし開けない訳にはいかず、そのジレンマに主任に泣きついていました。

主任は工場長を呼び、そして現場にいた人達を全員工場から退去させて機械を操作しました。

工場長の嗚咽とも悲鳴ともとれる声がしました。

救急と警察の方がきましたが、警官の方は開け放たれた機械をみるなり、口から嘔吐物をぼろぼろとこぼしながら工場の外へと走っていきました。

その時ドアからちょっとだけ見てしまった。

そこにはまだ人間の名残をわずかに残した塊がありました。

私はその後失神したそうです。

今でもまだ夢に見ます。

【ブレイク】