「 月別アーカイブ:2014年01月 」 一覧
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イカ釣り
先日、祖父の一回忌の時に聞いた叔父の体験談。
叔父はイカ釣りが好きで、よく釣りに行っては沢山釣り上げて、俺もその度に何杯か分けて貰って食ってたりしてた。
んで何気なしに叔父に、最近釣りどうなの?て聞いてみたんだ。
そしたら叔父の顔がちょっと変わって、こんな事を話し出した。
叔父には自分だけのイカが集まる釣りポイントがあるらしく、夜中のうちにソコに行っては日の出まで釣るというスタイルで、そのポイントは人目につきにくい、山を下ったゴロゴロした瀬の間だったそうだ。
いつもの様に瀬に座って釣りを始めるが、その日は一杯も上がらない。
イカがよってこない日もたまにはあるらしく、あー今日はダメかと諦めかけていると後ろの山の方で暗闇の中、光るモノが見えたそうだ。
釣り人が来たのかとも思ったが、このポイントを知ってる人がはたして居るのかじっと見てると、その光るモノは輪郭がハッキリするところまで近づいてきた。
それは女だったそうだ。
異様に細長い、2メートルはあろうかという長身の若い女。
目は細めで髪の長く、背が高いと言うよりは普通の寸借で上下に引き伸ばしたような・・・
そんな感じの細長い女が、淡く発光しながらスーっと近づいてきたらしい。
驚いた叔父は、釣り道具も放り出して元来た山を駆け上がった。
後ろを振り返ると、女は細長い体をグニグニとさせながらスーっと追いかけてきている。
ただでさえ歩きにくい山を死ぬほど走りきり、止めてあった車に飛び乗ると急発進させた。
少し離れた所でバックミラーを見ると追いかけるのをやめたのか、女は車の止まってた所に立っていてグニグニと揺れていたそうだ。
以来、イカ釣りは陽のあるうちに、近くに民家のある堤防でやるようにしたとの事。
釣れる量は激減したが、もうあの場所は二度と行かんし夜釣りもせんって言ってた。
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屋根裏の通路
子供の頃、ばあちゃんの家に遊びに行った時のことです。
同じくらいの年のいとこ2人と姉と、かくれんぼをはじめました。
鬼になったのは一つ下のいとこでした。
ばあちゃんの家に行く度にかくれんぼばかりしていたので、ばれにくい所は過去にもう隠れたことがあり、(タンスの上のダンボールの中や玄関の下駄箱の下など)隠れる場所が殆ど無かったのですが、その日も気合を入れて、隠れる場所を探し始めました。
ふと目に付いたのが、仏間の押入れ。
上の段に上り何気なく上を見ると、板がほんの数ミリくらいずれていました。
押してみたら持ち上がったので、そこに這い上がり板を元に戻して、外から漏れる光を頼りにあたりを見回すと、屋根裏というよりトンネルみたいな、長い通路のようになっていました。
ばあちゃんの家は細長い平屋だったんですが、どうやら端から端までありそうなくらいの通路です。
高さは大人がハイハイしてやっとくらい。
押入れの近くにいるとバレると思った私は、とりあえずその通路を移動することにしました。
古い家なので隙間も多く、真っ暗でもなかったので、あまり恐怖も感じず、四つん這いになってどんどん進んで、もうすぐ家の端まで着くぞという時に、突然天井と言うか、這ってた屋根裏の板が途切れてて、私はそのまま頭から落ちてしまいました。
落ちた先には古くてかび臭い布団が沢山置いてあったので、幸い怪我も無かったんですが、どうもおかしいんです。
ばあちゃんの家にそんな部屋はない。
上を見上げると、自分が落ちてきた場所が見えたんですが、結構高く、どう見ても平屋の一階と言うよりは地下。
周りは土と石でした。
なんとか上ろうと思って手で回りを探ると、何かスイッチのようなものがあったので押してみると、上からぶら下がったコードに付いていた裸電球が点きました。
明るくなったことで、回りの状態を見ることができました。
壁にぽっかり空いた横穴。
とりあえず這い上がるのは無理そうだし、この穴を通ればどこかに出られると思い、四つん這いになってその横穴を進み始めました。
地面にはさっきあったような布団が敷いてあるようです。
ジメジメしてて気持ち悪かったけど、だんだん怖くなってきたので、どんどんどんどん進んでいき、もう電気の明かりも届きません。
なんだか微妙に登り坂になっていて、ちょっと疲れたけど、それでもどんどんどんどん進んで行くと、いきなり何かにぶち当たりました。
薄いベニヤ板みたいなものが立てかけてあったらしく、板が倒れて穴からようやく脱出・・・したのはいいんですけど、見た事もない部屋。
木の檻っていうか、格子がはまってて、出口らしき所には大きな鍵がついていて出られません。
恐さがピークに達した私は、大声で泣き喚きました。
すると、檻?の外の更に外から女の人の声が。
「誰かいるの?」
「わかんないけど、ここに来ました!助けてください!」
「ちょっと待ってて!」
ガチャガチャと音がして、檻の外の扉が開きました。
どこか蔵の中の、小部屋のようなところにいるようです。
「ここの鍵ないんだよね。ちょっと待っててね」
少しして、おっさんが現れました。
不思議そうな顔をしながらも、鍵をガチャガチャやったり引っ張ったりして、開けようとしてましたが開かず、結局斧で叩き壊して救出してくれました。
名前とどこからきたのか聞かれ、ばあちゃんの家から穴を通って、何故かここに出たことを説明すると、おっさんがばあちゃんの家まで、おんぶして連れて行ってくれました。
家で遊んでたはずが、おっさんにおんぶされて帰ってきた私に、じいちゃんもばあちゃんも驚いていました。
私が
「この人に助けてもらった」
と説明すると、不可解ながらも、にこにことお礼を言ってました。
しかし
「この子が、どこからか穴を通ってうちの蔵に入った」
という話をおじさんがした途端、二人は突然
「出て行け!」
と怒鳴りだし、おじさんを追い帰してしまいました。
なんかすまないことをしたなぁと思った私は、じいちゃんに、
「仏壇の部屋の押入れから行ったんだよ。穴があのおじさんの家のほうまで繋がってて、勝手に蔵に入っちゃったんだから、おじさんは悪くないよ」
と説明しました。
するとじいちゃんは、
「そんな所から、あんな遠くまで繋がってるわけが無い!」
と怒鳴り、仏間に行くと、天井を沢山の板と釘でめちゃくちゃに打ち付け、塞いでしまいました。
その後は恐くて、あのトンネルのことは口にできませんでした。
だから、あれが何なのかはさっぱりわかりません。
蔵のあった家にはその数ヶ月前まで、人付き合いを殆どしないおばあさんが一人で住んでいたんですが亡くなり、其の後、私を助けてくれた夫婦が住んだものらしく、蔵のことはよく知らなかったようです。
じいちゃんはとっくに亡くなり、ばあちゃんも数年前に亡くなり、今はあの家は人手に渡っています。
最近両親に聞いてみましたが、そんなもの知らないと言ってました。
あれはなんだったんでしょう?
大量の布団。
電気。
トンネル。
考えるとなんか恐いので、あまり考えないようにしています。
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夢魔
大学2年のとき。
同級生の友達が、ものすごいエロい夢見たって教えてくれた。
なんでも、語学で同じクラスにいる女の子とセクースした夢なそうな。
でも、奴は全然その子のこと好きじゃなかったらしく、自分でもなんでそんな夢見たのか分からなかったらしい。
しかもその内容がもんのすごいSMだったらしく、黒革の椅子に縛り付けられたその女の子をしばいたりなんだかんだしながら延々と犯し続けたらしい。
何発出しても全然萎えなかったんだと。
朝起きたときは汗びっしょりで、体もまともに動かなかったらしい。
その時は漏れは「ウラヤマシスwww」とか言いながら全然相手にしなかったんだけど、奴は、マジで普通じゃなかったんだってすげぇ怯えてた。
でも、この話は実はまだ続いてたんだ…。
それから2年がたち、俺たちもそろそろ卒業だなーって頃。
その友達の語学のクラスで飲み会があったらしい。
ちなみにそのクラスってのは2年の時から変わってないんだ。
その時には、夢に出てきた女の子は既に中途退学してたらしくて、その事と酒のせいもあってか、奴はその場にいた野郎共に2年前にみた夢のことを勢いで喋っちまって、
「俺溜まってたのかなぁ、フヒヒww」とか、のたまったらしい。
だがそれを聞いた途端、周りの男の内、数人が青ざめて
「マジかよ…その夢俺も見たわ…」
とか言い出したんだと…。
夢ってのは勿論、例の女の子を犯しつくすってやつで、内容に多少の差異はあってもその全てが凄まじいSMプレイだったらしい。
あの子は何者だったんだろうって話に当然なって、その夢を見なかった且つ、結構その子と仲良かった奴がコンタクト取ろうとしたみたいだけど、退学した後はホント消息不明になってて、連絡つかなかったんだと。
そういうわけで、結局その女の子が何者かは分からずじまいというわけだ。
パッと聞いた限り、なんかサキュバスっぽいような気がするが、その夢以外はいたって普通の子だったらしいし…なんだったんだろうな?
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時間旅行者
2000年11月2日、米国の大手ネット掲示板に、2036年からやってきたと自称する男性が書き込みを行った。
男性はジョン・タイターと名乗り、複数の掲示板やチャットでのやりとりを通じて、タイムトラベルの理論や自身のいた未来に関する状況、未来人である証拠などを提示していった。
(その過程でアップロードされた資料は、現在も閲覧可能である)
タイターは、最初の書き込みから約4か月後の2001年3月に「予定の任務を完了した」との言葉を残し書き込みをやめ、現在は消息を絶っている。
また、2003年にアメリカで発行された、タイターの発言ログをまとめた書籍「JOHN TITOR A TIME TRAVELER’S TALE」(時間旅行者ジョン・タイターの話)にはタイターの母親を名乗る人物から寄せられた手紙や、彼女からタイターに関する全資料を受け取った弁護士の話などが掲載されている。
母親を名乗るこの人物は、ジョン・タイターが自分の息子であることは否定していないものの、平穏な生活を送りたいとの理由から彼との関係の一切を断ちたいと語っている。