変な話かもしれないが、不思議な体験をしたので一応。
と言っても10年くらい前ですが・・・・
C学生の頃はラブホに行く金もなく、山で女の子と盛るのが日課になってました。
その山は、住宅街にぽつんとある比較的小さい山で、ドラえもんの裏山を思い浮かべてくれれば分かりやすいと思う。
まぁ今思えば近所の人が散歩代わりに使うこの山で、よくアンアンしてたとw
で、本題。
セ○クスの後、相手を家に帰してから、山頂のベンチで一人タバコを吸うのが楽しみでした。
この日も薄暮の中、タバコの煙を見つめていました。
自分が座ってるベンチの後ろは林になっているのですが、突然その林からガサ…ガサ…となにやら物音。
『やべぇ熊か!』と思って先輩譲りの警棒をスタンバイしてたのですが、姿を現したのは女の子。
年は高校生くらい、痩せ型、目が細い。
今までC学生の女しか知らなかった自分にとっては『大人の女』。
でもその時は予想外の出来事と、薄暮の不気味さで少しビビッてましたw
街灯の光、6月の生ぬるい風、ジーと言う虫の声、そして真っ暗な林から出てきた女。
逃げたくて、でも何故か逃げられなくて、沈黙のまま女と向かい合っていたら
「ねぇ・・・いつもここに来てるよね。女の子と。」
と、先に声をかけられました。
あぁ見られてたのか、と恐怖より恥ずかしさが先にたち、
「そ、、そうだよ」
としか返せませんでした。
その後も少し会話をして分かったこと。
・その子は同じC学の1つ上の学年らしい(見たことはないが)
・俺と女の行為を見ていた
・自分の家が近いので、よくこの山には遊びに来る
そして打ち解けて話せるようになったときに、
「ねぇ・・・うち親、夜遅くまでいないんだけど、来る?」
今なら美人局かなんかと警戒して断るのですが、
当時は『ヤレル!!』しか頭になく二つ返事でOKを出しました。
馬鹿ですこいつ。
階段ではなく、山の傾斜を降りていった方が早いらしく、外灯も何もない真っ暗な林の傾斜の中を二人で降りていきました。
真っ暗な斜面を木の感覚を頼りに小刻みに降りて行くと、そこには小さな村?がありました。
トリックに出てくるような、あんな感じの村。
あれ?こんな所あったっけ?
昔からこの山で遊んでるのに、こんな所初めてだ。
そう考えたのも一瞬、頭の中は女の喘ぎ顔の事でいっぱいでした。
「ここがうち」
と、指をさしたのは明らかに小さい小屋。
不自然なほどタテに細長い。
中に入ると、4畳半くらいでやけに天井が高い真っ白な部屋が一室。
その家(小屋?)の中で床に座りながら女と少し話してたんですが、なぜか圧迫感に似た違和感が強く、もうここにいたくない!
すぐヤってすぐ帰るだな・・・と思い、女の方を向いたら女の目の黒目が異様にでかく、しかも黒目が左右違う方向を向いていることに気がつき、あまりの不自然さと驚きで、
「ひぁ!!」
と、声を出してしまいました。
普通は、二つの黒目は同じ方向を向いてるじゃないですか。
でもこの子の目は、右目の黒目は右の目尻に、左の黒目は左の目尻にそれぞれくっついていて、しかもそれが目の半分を占めていました。
女の細い目の半分が黒目になっていたんでびっくりしました。
そしてその目に驚いて、
「ひぁっ」
と声を出した瞬間、女の細い目がガン!と見開き、
「フヒー!!フヒー!!」
と、甲高い声で叫び(鳴き)はじめました。
その瞬間、部屋の四方をドンドンドンドン!!と何人もが叩く音と、外から数人の男の声で『♪ドンドンドンドンドンドンドンドンドン』と歌う声が聞こえました。
中で目玉ひん剥いて、奇声を発しながら自分のまわりをぴょんぴょん跳ねる女と四方の壁を叩く音、そして変なリズムで歌われる『♪ドンドンドン』と言う歌。
もう怖くて怖くて泣きながら叫んでしまいました。
ドアを開けたら奴ら(歌い手)が襲ってくる、窓を突き破って奇襲を・・・とまわりを見渡すも、窓がない!!!
と、うろたえてたら、
「アベ?アベアベ?」
と、叫びながら女が首にまとわりついてきました。
もう必死で女を振り払い、外にダッシュ!
そして家の方を見ると、数十人の小さな男が家を囲んで叩いてました。
そして家から出る自分を見つけるや否や、男達は、
「ア゙~」
と叫び、両手を前に出してこっちに向かって手を振りはじめたのを見て更に怖くなり、真っ暗な闇の中を駆け抜け傾斜を上り、気がつくといつもの山頂に。
まぁそこからは普通に帰れましたが、帰って鏡を見た後の自分の泥々の顔に笑った思い出があります。
この話をしても『嘘だろ』としか言われずに、悔しい思いをしたので誰にも話してませんがw
てか、自分でも夢だと思っている。
思いたい。
後日、ツレ5人くらいでその辺を散策したのだが、何も変わった村もなく。
あれはなんだったのでしょう。
ちなみにその件から、その山をラブホ代わりにするのはやめました。