私の彼は、長い黒髪の女にフェラされるのが嫌いです。
なんでもごくごく幼い頃の記憶に、長い長い黒髪の女に無理矢理しゃぶられた記憶があるからだそうです。
どこかの薄暗い小屋のようなところで、古いストーブの上に座らせられ、足元に跪いた黒髪の女が一心不乱におちん×んに吸い付いている・・・
彼は、なぜその女がそんなことをするのか理解できず、しかしなぜか(泣くと殺される!)という思いがあり、黙って我慢していたそうです。
途中で女が、ふっと顔を覆っていた縮れた黒髪をかきあげ、隠れていた顔が露出しました。
女の顔は異様に小さく、まるで骸骨の上に直接皮膚を貼り付けたような面立ちだったそうです。
なにより怖かったのが、女に眉毛がなかったこと。
そして眼球が絶えずぴくぴく上下に動いていたことだとか…
女の顔を見た直後、知らないおじさんが入ってきて女を殴り飛ばし、彼を救出して家まで送ってくれたところまでで記憶は途切れているそうです。
彼は長い間、その出来事が夢だと思っていました。
家族の誰に聞いても、そんな眉なしの女のことは知らなかったからです。
しかし20数年が過ぎ、仕事でN市に行った時、彼はその眉なし女に再び会ってしまったんです。
N市の古い住宅街に行った彼は、その町並みが妙に懐かしく思えたそうです。
それもそのはず、N市にはかつて彼の親戚が住んでおり、小さい頃によく遊びにきていたのでした。
懐かしさのあまりその辺を散策していた彼は、大きな公園に行きつきました。
そこの運動場で確かに従兄弟と遊んだ記憶があったので、彼はふらりとその運動場に立ち寄りました。
そこに、あの眉なし女がいたのです。
薄汚れたベンチに腰掛け、運動場で遊ぶ小さな男の子達をじーっと見つめる女・・・
髪はほとんど白くなり、顔は小じわだらけでしたが間違いなくあの女でした。
彼は恐ろしくなり、すぐに公園から逃げ出したそうです。
幼い日の記憶が夢ではなかったことがわかって、彼はますます長い黒髪の女が嫌いになりました。
私は仕事上、髪を短くすることができないので、彼の前では絶対に髪を解かないようにしています。