うちの夫は、山奥の電波塔や中継局などに整備の仕事に行くんだけど、そういう建物がある場所ってしばしば自殺スポットのようになっている。
車で機材を運ぶための林道が整備してあるから、山に不慣れな人でもわりと簡単に奥まで入っていけちゃうみたいだね。
木の枝に掛けられた数珠とか、そろえて脱いだ靴とか、明らかに遺品らしき品物もたまに見かけるらしいけど、時間内に作業を終えなければならないから、目の前に死体がぶら下がってる場合でも無い限り、
「うわーやだー怖いねー」
「首吊りかなあ、夏場は溶けるの早いしなー」
と、作業員みんなでスルーするのが当たり前になってるらしいw
うちの人はオカルト全く信じない人間なんだけど、自殺スポットの中継局で作業した日の夜は、決まって誰かと会話してるかのような妙な寝言を言うのがちょっと怖い。
朝には全然覚えてないんだけどね。
あと、使ってない部屋から稀にラップ音?が聞こえる時もあるけど、年がら年中窓を開け放して換気しまくる家なせいか、しばらくすると自然に音が消えて静かになる。
まぁ現実の人間関係もそうだけど、必要以上に怖がったり気を遣いすぎたりすると、相手にナメられて付け込まれやすくなってしまうから、気にしない事って案外と重要なのかなと思ったり。