救いの天使 | 怖っ!怖っ?怖い話 | 怖っ!怖っ?怖い話
TOP >  怖いけどちょっといい話 > 救いの天使

救いの天使

半年前に仕事をクビになり、新しい就職先は見つからず、貯金が底をつき、アパートを追い出され・・・

ホームレスに落ちぶれるくらいなら、死んだ方がマシだ。

そう思い、手元に残ったなけなしの1万円札を見て、最後に女を味わってからこの世を去ろうと決心。

1度だけ利用したことのある上野の人妻系デリヘルに電話しました。

ホテル代が4000円、デリのクイックコースが6000円。

それで僕は無一文。

そしたらどっかのビルの屋上から飛び降りよう・・・

やって来たデリ嬢は、僕の顔をまじまじと見つめています。

「ねぇアナタ、もしかしたら自殺とか考えてない?」

どうしてそんなことが分かるのか聞いてみると、少し霊感があるという不思議な女性でした。

なんだかわかんないけど、プレイもせずに身の上話になってしまって・・・

すると彼女がこう言ったのです。

「ウチの店、今スタッフ募集してるから、私から店長に話してあげるから働きなさいよ。お金が貯まるまでは事務所に寝泊まりさせてもらいえばいいのよ。24時間営業の店だから、仮眠するところも布団もあるし」

「でも風俗店の仕事なんて僕には・・・」

「甘えたこと言わないの。死んだ気になれば何でもできるわよ」

彼女は救いの天使なのでしょうか?

6000円の料金も受け取らず、そのまま僕の手を引いて、ドライバーの待つ車に僕を引っ張って行ったのでした。

【体験談】

© 2024 怖っ!怖っ?怖い話