そのとき僕は実家の部屋にいました。
退屈だな~と思い、ドライブでもすっかと外に出ました。
空は晴れてドライブ日和でした。
エレベーターに乗りB1ボタンを押す。
エレベーターは動き出しました。
5分前後は過ぎたんじゃないか?と思うくらいでした。
チーンと鳴り扉が開く。
辺りはシーンと静まり返っていた。
自宅から出たときは、車や街ゆく人の賑やかな音が聞こえていたけどな?と、多少気にかかったものの気にせず車に乗り、さてドライブだ!と表に出ると辺りは一面赤黒い空で、見た事のない夕焼け?になっていました。
道に出てしばらく走ってても先程とは違い、誰も居ない。
車もボロボロの廃車が点々と辺りに並んでいる。
というか、灯りが無くハイビームにしないと、とてもじゃないが走れない程の暗さ。
いつも見慣れ、通り慣れた道が別世界に来たかのような感覚に襲われ、不安になりUターンし自宅に戻りました。
車から降りエレベーターに乗る。
先ほど5分前後かかったかのように感じた感覚は無く、30秒ほどで8階に着き扉が開く。
外は自宅を出たときと同じく、晴れ空に賑やかな街並みも見下ろせた。
僕は別世界にいったのだろうか。