キューブラー・ロスという有名な死の研究者は知ってますか?
『死の瞬間』などの執筆で知られる彼女は、死後の生や輪廻転生に肯定的でした。
彼女の著書や講演に勇気付けられ、自らの死を克服した人は数多くいます。
しかし、今や亡き者となってしまった彼女が、死の数ヶ月前に辿りついた結論は、世に余り知られていません。
それが余りに恐ろしいものであったため、親族が口を噤んでしまったからです。
彼女が辿りついた結論とは、『死後の生はなく、死後の無もない』というものでした。
つまり、人間は『死ぬ瞬間の光景、感情、痛みを感じながら、そこで時間が停止する』状態になるのだそうです。
時間が停止するので、意識を失うことはありません。
無にはなれません。
大抵の人が死の瞬間は苦しみます。
死ぬ瞬間のその苦しみを永久に感じ続けるのです。
生前自分の死を受け入れていた彼女も、この結論に辿りついて以来、気が狂ったように叫び、その瞬間が来るのを恐れ続けたといいます。