「 月別アーカイブ:2012年10月 」 一覧
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日暮里駅の階段23段目
人と怪談話してて、その友人が知人から
「日暮里駅の改札出て、右手に行くとある階段を登る時に、23段目あたりで振り返って見たら面白いものが見える」
って聞いたって話が出て、その後、罰ゲームで夜の2時前に、俺一人で原付で日暮里駅に行ってきました。
その階段に着いたら、左手にはコンビニとかあるし、全然怖くないわけ。
なんだ、つまんねーのって思いながら、スタスタと23段目まで登ろうとしたら10段目あたりで、背中からすごい寒気を感じてきて鳥肌が一気にきた。
我慢しながら、23段目まで登って、振り返ろうとしたんだけど、なんかわからんけどスゲー怖くて振り返られない。
罰ゲームの証拠の写真とる為に、デジカメの電源入れてから満を持して振り返った。
そしたら、下から5段目くらいのあたりに黒い塊があって、ん?と思っている間に、どんどん黒いのが鮮明になってきて、よく見ると、黒髪の女の子が体育座りで階段に座ってて、俺の方を振り返った。
と思ったら、立ち上がって俺の方に階段を登ってきた。
俺は全く身動きができずにいて、俺の手前2mくらいまで女の子は来たんだけど、顔だけが、すごいぼやけてよくわからんけど、口だけ笑みを浮かべた感じで、何かを言っているような気がする。
俺は幽霊なんて信じてないし、これが幽霊かと感動すら感じているものの、やっぱり恐怖で身動きができなかった。
そのとき、背後から「帰れ、帰れ」って声がして階段の上を振り返ると、おばさんがいて「帰らんといけんよ」って言われて、背後の女の子がふわっと消えたような気がして、俺は「うぉぉー」って軽く叫びながら、おばさんのとこまで走って登って、おばさんのとこで振り返るとやっぱり女の子はいなかった。
おばさんに「あれは何ですか?」って聞くと、
「知らんでええから、はよ帰り」って言われて、無人の階段をデジカメに撮って友人のところに帰った。
で、友人にこの話をしたけど全く信じてもらえなくて、かなり哀しい。
幽霊なる存在を全否定してきたけど、今回ので一気に肯定派になりました。
誰か日暮里の階段に関する情報を知っていますか?
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呻き声
実家に帰省した時、深夜に姉と自分が聞いた怖い話を語り合っていた。
いくつか話し終わった時に俺が、
「それでも、実際に体験した事は無いから100%は信じられないよな」
って言ったら、姉の後ろの方から、
「ああ゛っ」と、おっさんの呻き声のようなものが聞こえた。
「え?今の聞こえたよね?」と聞くと、
姉も「うっ…うん」と少し間を置いて応えた。
怖かったけど、初めての心霊体験に少し嬉しくなり、調べに行こうとすると、ガッっと姉に腕をつかまれた。
顔を伏せたままの姉に「何だよ?…」と聞くと、
姉は…
「今の…私の屁…」と恥ずかしそうに言った。
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怨念
俺が中学生の時の姉の話を。
直接、本人の口から聞いた訳じゃないんだけど、どうやら霊感があるらしい。
その日、学校終わった後、友達のA、Bが家に遊びに来てて、まあ普通の話してました。
俺の部屋は二階。
日が沈んだ頃に、そろそろ帰るか~て二人が話始めた時、バァンと物凄い勢いで部屋の扉が開いた。
ひぇええ!?て固まってたら、そこに立っているのは俺の姉。
姉はBを静かに睨みつけて(背もでかくて目つきキツイから結構迫力がある)
「…猫13匹。クソガキ、お前どうすんだ、そいつら。もう体出来始めてるぞ。」て一言。
瞬間、部屋の中が、電気はそのままなのに薄暗くなって、生乾きの犬からするような、生臭い臭いが充満した。
おええって口押さえて屈み込んだら、Bの足元に見えた。
もう内臓とか全部ぶちまけたような、三毛だの黒だの茶色だのの、血にまみれたグッチャグッチャの死体。
本当にグロテスク、血の泡まで浮いてるし。
「おい、お前、二度とうちに来るなよ。」
姉が言い捨てて、扉を閉めていなくなると、不思議な事に、もとの俺の部屋に戻った。
顔面蒼白のAと顔を見合わせていたら、Bが床にへたり込んで言った。
「良いストレス解消法だったんだ…。なんか、甘えてくる猫を残酷な方法で殺せば殺すほどスッキリして…。」
立ってる俺からは、Bの表情は見えなかったけど、その背中は震えてた。
Bは真面目君を絵に描いたような奴で、普段優しいし、とてもそんな事をするような奴には見えなくて、心の底からゾッとしたのを覚えてる。
その後は、Bと何となく疎遠になった。
それから徐々に、Bの様子もおかしくなりだして、独り言をブツブツ言ったりとか壁に向かって謝ったりとか。
顔つきも憔悴しきって、おっさんみたくなってたし。
中2の春に、やつは転校してしまったんで、その後は知らない。
最近になって、姉にあれは何とか出来なかったのかって聞いた。
「何とでもなったけど、面倒くさいだろ。」
とシラッと言われて、俺はBや猫の怨念(?)よりも、自分の姉の方が怖いと思った。
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騒音トラブル
妹の体験談。
とあるアパートの2階で、一人暮らしを始めて、しばらくした頃、1人の男が部屋にやってきた。
話を聞くと、その男は下の住人で、ウチの騒音に迷惑して抗議に来たとか。
出るところにも、出る覚悟だが、話し合いをしたいので部屋に上げてくれと。
「え?」と瞬間的に抵抗を感じたが、どうも迷惑を掛けているみたいだし、なにより部屋に彼氏が来ていたので、まぁ安心かなと、部屋にあげるつもりでドアを開けた。
すると、部屋の中に人の気配を感じた男は、やっぱり日を改めると帰っていった。
その日の晩、妹はとりあえず不動産屋に、こんなトラブルがあったのだけどと電話で相談をした。
すると不動産屋の返事はこうだった。
「今お調べしたのですが○○さんの下の部屋は現在、空室ですよ。」
それから程なく妹は引越をした。
それまでの期間は、ずっと彼氏に家で寝泊まりしてもらっていたとか。
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笑顔
その日、俺は駅のホームで電車を待っていた。
ホームに、ほとんど人はいなく、俺の5mくらい横にはカップルがいた。
俺もカップルも、ホームの黄色い線内側ギリギリに立っている感じ。
カップルは楽しそうに話をしていた。
見ると女の子が可愛い感じだったので、俺はうらやましいな~って気持ちだった。
通過列車が来たので、俺は自然と電車の方を向いた。
電車が来る方向にカップルが居たので、自然とカップルも視界に入っていた。
電車がカップルの前にさしかかろうとした時、女の子が彼氏を見ながら満面の笑みで電車に飛び込んだ。
ガンッって硬い物に何か当たる音がして、その後電車のものすごいブレーキ音がして電車が止まった。
止まったって言っても、完全に駅は通過した後に止まったんだが。
通過列車だったから、かなりスピード出てたし。
線路には女の子の残骸らしきものがあったけど、まじまじと見る気持ちにはならなかった。
彼氏はその場でへたりこんで放心してた。
俺は完全に???の状態で、なんで??さっきまで楽しそうにしてのに??、てか飛び込む瞬間も楽しそうだったし???訳がわからないで、たたずんでたら、駅員が数名走ってきた。
そのうちの一人が俺に話しかけてきた。
「すいません、事故、目撃されましたか?」と聞かれた。
俺は混乱していたのもあって、どもりながら、え・ええ・・と答えた。
すると駅員に「そうですか・・・あの、お急ぎの所大変申し訳ありませんが、これから警察の方が来ますので、事故の状況を説明していただけませんでしょうか?」と言われた。
後で聞いた話によると、電車での人身事故の場合、自殺・事故の他に殺人の可能性もある為、警察の現場検証を行い目撃者に状況を聞くことがあるそうだ。
見ると彼氏にも駅員が話しかけている。
彼氏は、まだへたりこんで放心したままだった。
俺は駅の事務所みたいなとこに連れていかれた。
警察が来るまで待って下さいと言われ、椅子に座らされた。
すぐに駅員二人に両脇を抱えられた、顔面蒼白の彼氏が事務所に入ってきた。
そのまま、事務所の奥の方に連れて行かれ、俺からは見えない位置に座らされてた。
しばらくすると、警察が来て「お手間掛けますが、状況を説明して下さい」と言われた。
俺は正直に見たままの事を話した。
女の子は自分から飛び込んだから、事故ではなく自殺なんだろう。
彼氏も誰も突き落したりしてないし殺人でもない。
でも、飛び込んだ時の女の子の満面の笑みは理解不能だった。
理解不能だったが、俺は女の子が笑顔のまま飛び込んだと説明した。
しかし警察は、特にひっかかった様子もない感じで、うんうん頷いてた。
奥から彼氏の呻き声が聞こえた。
俺は警察があまりに冷静だったので「自殺って皆だいたいこんな感じなんですか?」って聞いてみた。
警察は「皆ではないけどたまにありますよ。こういう事は」と言った。
警察が言うには、自殺する気配がないのに、いきなり飛び降りたりする人がいるらしい。
そういう人たちは明るくて、まるで散歩でも行くかのように、自殺してしまうから防ぎようがないらしい。
死ぬと決めたから、気持ち的に楽になってハイになるのだろうか・・。
それとも何かに引っ張られてしまうのだろうか・・。
俺が見た感じだと、あの電車に飛び込む神がかり的なタイミングは、何かに引っ張られたと言われた方が説得力があるような気がした。