怖っ!怖っ?怖い話

いろんな怖い話を集めています。

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「 月別アーカイブ:2012年10月 」 一覧

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開けろ

俺は大学生で、ひとり暮らしをしているのだが、同じアパートの一階に友人が住んでいるんだ。

俺は三階に住んでる。

ある日、同じ学部の友人達と飲み会をしたんだが、夜中の二時くらいになると流石に、話すネタもなくなり白けた空気が流れ始めた。

その時は同じアパートの友人(Bとする)他に、二人の友人といたんだが、そのうち一人が「怖い話しようぜ」と言い出した。

俺は怖い話が好きで、新しい話を仕入れるとよく友人に話して聞かせていた。

俺は色々話して、もうネタが尽きた頃、Bが「俺も話あるんだけど・・・」と、おもむろに話し始めた。

春休みのある日、Bは彼女とメールをしていた。

メールの内容は聞いてないけど、とりあえず普通の内容。

メールを続けて、夜中の二時。

寝る準備も終えて、布団の中で彼女とメールを続け、そのまま寝てしまおうと思ったらしい。

すると突然、部屋のドアがドンドンと叩かれた。

それも、トイレをノックするとは明らかに違う、本気でコブシで叩いているような音がした。

ビクッと反応し、何事かと布団から出ようとした時、ドアの外側から「助けろー!!早く開けろー!!助けろ!!」と女の声がした。

その声は、ヒステリックに狂ったような声でドアを叩きながら発せられていた。

鍵を掛けているか凄く不安になったが、Bは動くことができなかったらしい。

Bが動けないでいる間も、女が狂ったように叫びながらドアを叩いている。

Bは完璧な居留守モードに突入した。

その間、心の底から、彼女からメールが返ってこない事を祈ったらしい。

自分は居留守モードだが、携帯はマナーモードではなかった事に気づいたからだ。

メールくるな。

メール来るな。

来るな来るなくるなくるな。。。

固まりながら、ずっとそう思っていたらしい。

すると、急にドアを叩く音も、女の狂ったような助けろコールも止んだらしい。

春のまだ、肌寒い季節だったというのに汗をかいていた。

ほっとして、今、まさに起きた事を彼女に電話しようとしたらしい。

すると、「じゃ、じゃ、じゃ」と砂利をゆっくりと踏む音が聞こえてきたらしい。

Bはゆっくりと携帯を閉じた。

砂利を踏む音は外の方から聞こえてくる。

俺は、何度もBの部屋に行った事があったのでわかるのだが、Bは一階に住んでいて珍しく布団を敷いて寝ているのだが、その布団を敷いている所は窓に対して平行に敷いている。

つまり、左は窓、右は部屋側っていう間取りになっている。

そして、その窓の外は砂利が敷いてある。

つまり、誰かが窓の外の砂利を踏んでいるということになる。

さっきまでかいていた汗が、今度は一気に引いていったらしい。

Bは再び身を硬くした。

砂利を踏む足音は、ゆっくりと自分の部屋の方向に近づいている。

やばいやばいやばい。

足音はとうとう、Bの部屋の前に止まったらしい。

窓とカーテンを隔てた向こう側に・・・

こっちから窓の外を見たわけではないが、わかるらしい。

わかるというのは、窓の外の何者かが、明らかに自分の部屋の中を覗こうとしている事が。

Bは布団に横になり、息も殺して、動かず、再び携帯が鳴らないことを祈った。

居るのがばれたらヤバイ!殺される!

大げさかもしれないが、その時は本気でそう思ったらしい。

早くいなくなってくれ!そう思って目をつぶっていたら、気付いたら朝になっていた。

起きて目を覚ますと、あれは夢だったような気がしてきたらしい。

普通に飯食って、学校に行く用意をして家を出ようとした時に、ふと気になりカーテンを開けてみた。

そこには、窓に明らかに男と思われる手形と、砂利の上に居たような足跡が残っていたらしい。

これが同じアパートに住む友人Bの怖い話・・・

同じとこに住んでいる俺からすれば洒落にならない怖い話です。

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幽霊に好かれる

8年位前に、心霊スポットにキモ試しに行ったんだけど、その時金縛りにあった。

動けないでいると、顔が潰れた女性っぽい幽霊に睨まれた。

首から上はもう本当にぐちゃぐちゃ、吐き気さえ催した。

説明はめんどくさいから端折って、その日は逃げ帰った。

でも、それから数日間その幽霊が目の前に出てくる。

どうやらつれて帰ってしまったみたいなんだ……

あまりの怖さにガクブルするものの、気負うとダメだと思って

「近寄るな」、「何で俺なんだ」、「出て行け」とか叫んでいたら

『なぜ? 私はこんなに好きなのに?』

と耳元で囁かれた。

「好かれる理由が無いだろ!気持ち悪い!」って叫んだら、その幽霊は急に顔が綺麗になり生前?の顔になって『これでどう?』と言った。

…確かに美人だけどそういう問題じゃねーだろw

「俺は生きている、君は死んでるんだろ? だから無理なんだ、消えろ!」と言うと

『そう……』ってつぶやいて消えていった。

それから1週間が過ぎても出てこない。

ちょwマジかよw 俺でも幽霊追っ払えたよwww

おーばけなんて怖くない♪

怖くないったらこわくない♪♪

そんな替え歌を歌いながら喜んだ。

それから月日が流れ、先週、旅行に行ったんだ。

もちろんあんな出来事はすっかり忘れてるよねw

でも、思い出さされた…

旅先のベンチでゆっくりしてると『○○君っ!』っと名前を呼ばれた。

一人旅行の道中だし、知り合いが居る訳も無い、同じ名前の人間とは珍しいとか思った。

また『○○君っ!』って声が聞こえた。

次の瞬間『○○君だよね?』って声とともに肩を叩かれた。

ビクッとなりつつも「はぁ?」って言いながら振り返ると、赤いランドセルを背負った見知らぬ小学生の女の子が立っていた。

「そうだけど、何で俺の名前知ってるの?」って聞くと

『やっと見つけた……』

は?何言ってんのコイツw

「ん?俺財布か何か落としてた?」

『忘れたの? 私よ……』

あ…れ?…この顔つき…このしゃべり方…どこかで…??…!?

「ああああああ!!!!!!!」

そうあの時憑いてきた幽霊だった

「またお前か!消えろ!」

『なぜ?』

「前にも言っただろ!俺は生きてる、君は死んで…」

『私は生きてるわよ、ホラ』って言いながら手を胸に引っ張られた。

暖かい…心臓も動いてる…

「うわっ!え な、なに? は?」

『あなたが死んでるって言うから生まれてきたの』

『そしてやっと見つけた…でも、今日はもう帰るね。お母さんが呼んでるから。』

『もう逃がさない…』

腰が抜け30分くらい動けなかったと思う。

それから旅館とかキャンセルして、急いで地元に戻ってきたけど…

なにあれ…逃がさないって…え?

何で俺…何かしたのか…

どうしよう…お…

おっぱい小さかったなー…

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指輪

ドルフィンリングと言うイルカの形をした指輪が流行った大昔の話。

私は小学生で10歳年の離れた姉がいるんだけど、姉はいわゆるDQNで夏休みになると、ほぼ毎晩仲間を家に連れて来ては親と喧嘩をしていた。

この当時、子供嫌いのお兄さん(Aさん)優しいお姉さん(Bさん)と言う二人がいつも家に遊びに来ていた。

Aさんは、私が姉の部屋に近づくと凄い怒って「ガキがくんじゃねーよ!」って怒鳴り散らすのね。

その度に、Bさんや他の人達が「小さい子にそんな事言うなよ~」とフォローしてくれて「Cちゃん(私)だって遊びたかったんだよね」とか言ってお菓子くれたり部屋に入れてくれた。

正直私はAさんが嫌いだった。

人の家に来て泊ってったりするのに優しくしてくれないし、私が姉の部屋に近づこうとすると「チッ!」って舌打ちして威嚇するし、偶に外で会っても「ガンくれてんじゃねーぞ!」とか言ったりして怖かったから。

逆にBさんのことは大好きだった。

BさんはAさんと違って家に来る度に、花火やお菓子をくれたり、Aさんのフォローもしてくれたり、外で会えば必ず声をかけてくれて、友達のいない私が寂しいだろうからって一緒に遊んでくれたりもしたんだ。

Bさんの口癖は「Cちゃんが私の妹ならいいのに」だった。

そんな夏休みが終りに差し掛かったある日、急にAさんがドルフィンリングをくれた。

私の部屋に来て「ほら」って投げてよこしたピンクのラッピングした箱に入ってた。

誕生日でもない普通の日なのにおかしいな?とは思ったけど、友達いなさ過ぎて頭がお花畑だった私は「やっとこのお兄さんとも仲良くできるんだ!」って思った。

当時の流行り物だったし、初めてAさんがプレゼントしてくれた物で、当時の私の指には親指でもブカブカだったけど、凄く嬉しくて貰った日は握りしめて寝たんだ。

そしたら真夜中に手が熱くなってびっくりして目が覚めた。

Aさんから貰った指輪が焼けたように熱くなってた。

せっかく貰った指輪が壊れた~!って熱いわ、寝ぼけてるわでギャン泣きしたのを今でも覚えてるんだけど、誰も様子を見に来てくれないのね。

真夜中だからしょうがないんだけど、横に寝てたはずの母もいなくて、流石におかしいなと思った。

指輪はその頃には熱くなくなってて、その指輪を握りしめて明かりがついてたリビングに行ったら、両親が真っ青な顔して「お姉ちゃんが事故にあった」って言った。

この辺りはもう殆ど覚えてないんだけど、姉とそのDQN仲間たちがバイクでどこぞの山に遊びに行って、その帰りに仲間全員バイクの玉突き事故?にあったらしい。

姉の容態は電話じゃよくわからなかったけど、とにかく危ない状態だったらしい。

なのに両親はリビングにいて、ちっとも病院に行こうとしないの。

私はパニックになって「おねーちゃんが死んじゃうかも知れない!病院に行こうよ!」って泣いて訴えたが、両親は頑として動かなかった。

私が、私だけでも行くから!ってパジャマのまま玄関に向かったら父が全身で阻止してきた。

私はAAのズサーみたいな感じで、ドアに突っ込んでいく父の異常さが怖くてまた泣いた。

母親は「Cちゃんお部屋にもどろ?ね?ね?」って一生懸命宥めてくれるんだけど、その母親の顔も泣きそうっていうか怯えまくってた。

その両親の異常な雰囲気で私も「あ、コリャなんか変だぞ?」って妙に冷静になってよく見ると両親ちゃんと外着に着替えてたんだ。

何でだろうっと思った瞬間、ピンポンが鳴ってBさんの声が聞こえて「Cちゃん迎えに来たよ、お姉ちゃんの所においでー!」みたいな事を言ってた。

私は「Bさんが迎えにきた!おねーちゃんところ行こう」って親に言ったんだけど両親ガクブルして顔真っ青なの。

母親は私を全力で抱き締めて苦しかったし、父親は何かブツブツ言い出すし、かなり異常な状況だった。

余りに異常すぎて、私は親が狂った!と思ってBさんの名前を呼びまくった。

「Bさん怖いよ!おねーちゃんが死んじゃう!パパとママがおかしくなった!!Bさん!Bさん!!」って。

でも相変わらずBさんは助けてくれるどころか玄関の外で「Cちゃん、お姉ちゃんの所においで」しか言わないの。

しかも声は凄く冷静…っていうかむしろ楽しそうな感じ。

「Cちゃーん、お姉ちゃんの所おいでー」

「Bさん怖いよ!たすけて!」

どのくらいそのままギャーギャーしてたかわからないけど、急にまたAさんから貰った指輪が熱くなって手をはなそうと思ったんだけど、手だけ金縛りにあったみたいにグーの形のまま動かない。

その内、喉が苦しくなって声がうまく出なくなってきて、しまいには叫んでるつもりが全く声が出なくなった。

母親が口をパクパクさせてるのに声が出なくなった私を見てぎょっとしてたけど、暴れる私を抱き締めてる力は緩めてくれなかった。

その間もBさんは楽しそうに私を呼んでた。

その内、やっとかすれた声が出てきたなっと思ったら、自分の口から勝手に言葉が溢れてきた。

「お前なんか私のお姉ちゃんじゃない!私のお姉ちゃんは○○だ!!」

「私は知ってるんだぞ、私に友達がいなくなったのはお前(Bさん)が私の友達をいじめて私に近寄るなって言ったからだ!!」

「お前が持ってきたお菓子や花火は全部○○商店で盗んだ物だ!気持ち悪い!!」

「お前なんか大嫌いだ!お前は私のお姉ちゃんじゃない!帰れ!二度と家に来るな!」

「私の家族は全員こっちにいる!私をそっちに連れて行こうとするな!!!」

実際は田舎のヤンキー口調で、方言も入ってたけど大体こんな事を叫んだ。

と言うか、この叫んだ内容は私は全然知らなかった。

Bさんが私の友達を苛めてなくした事も、いつもくれるお菓子が盗品だった事も。

パニック状態だった私は、更にパニックに陥ってそこから何も覚えてない。

たぶん気を失ったんだと思う。

目が覚めたら、もう朝で泣きはらした母親とげっそりした父親がいた。

そして「病院から連絡があったお姉ちゃんは足を折っただけだよ。お昼になったらお見舞いに行こう」って言ってくれた。

そしてその時は理解できなかったけど「A君にお礼を言いなさい。その指輪は一生大事にしなさい」って言われた。

もう察しがついてると思うけど、姉達が起こした事故でBさんは亡くなってました。

それも両親が病院から連絡を貰うより前…多分即死に近かったんだと思います。

それなのに両親が病院に行こうとしたら、玄関の向こう側にBさんが見えたらしい(玄関の一部がすりガラスになって外が見える)

姉と一緒に出かけたはずの彼女が、無事でいるはずない!っと思った両親は家から出るに出られず、

「Cちゃんを迎えに来ました。あけてください」と言う声が怖くてリビングにいたそうな。

Aさんも事故当時は意識がなくて、危うい状況でしたが意識を取り戻し、面会できるまで回復を待ってお見舞いにいった時、Aさんは呂律の回らない状態で泣きながら、ぽつぽつと話してくれた。

Bさんが何故か私に執着して「Cちゃんは妹のようだ」「妹にしたい」「Cは私の妹!他の子と仲良くさせたくない、一緒にいる!」となってた事や、万引きしたお菓子などを与えてた事など。

そして、Bさんになついてた私を遠ざける方法が解らなくて、むやみに怒鳴ったりして申し訳なかったと。

流行のアクセサリーを持ってれば、女の子だから友達ができるんじゃないかと思って指輪をあげた…と話してくれました。

あれからもう15年以上経つけど、私は毎年夏はお盆が終るまで帰省できないでいる。

Bさんが私を諦めて無いからだって姉や両親は言うけど、確かに夏場になると例の指輪が(熱くなりようがない状況でも)焼けたように熱くなって変な事が起きる時があるんですが、それはまた別の話。