「 月別アーカイブ:2012年12月 」 一覧
-
-
踊場
私の卒業した小学校付近は戦争当時、空襲がひどかったらしく、今でも防空壕の跡地や数年前も不発弾などが見つかったり、慰霊碑などが多く建てられている。
小学生の頃、部活が終わり、さぁ帰ろうとしている時に仲良しのAが、
『あ!給食着がない…もしかしたら教室かも…』と言った。
あいにく明日は休み。
週末は給食着を持ち帰り、洗濯をして次の当番へ回さないといけない為、どうしても取りに行かないと、との事でAと仲良しのBと私の三人で恐る恐る教室へ探しに行くことにした。
教室へ行くには階段を登り、二階の踊場を通り過ぎなければならない。
その踊場の鏡は、この学校の七不思議の一つであり、夕方この鏡を見ると、この世のものではないものが映ると言われていた。
ただの迷信と言い聞かせていたが、やはり夕闇に照らされてるこの踊場は不気味というしかなかった。
目をつむりながら踊場を通り過ぎ、急いで階段を登り、やっとの思いで教室へ辿り着いた。
『あ!あった!』
と給食着を持ち、Aの安堵する表情とは裏腹に、またあの踊場を通り過ぎなければいけないのかと苦痛に思った。
すると、突然Bが、
『ねぇ、あの踊場の鏡ってさ…本当に何かが映るのかな?』
と言い出した。
…おいおい、やめてくれ。
とは思ったが、どっちにしろ帰るには、あの踊場を通り過ぎなければならない。
辺りは一層暗くなるばかり。
それならば早く進むしかないと、意を決して教室を出て階段を降り始めた。
一段、二段と降り続け、とうとう踊場へ。
早く通り過ぎようとするAと私とは違い、Bは興味深くまじまじと鏡を見つめていた。
すると…
『あ…』
とBが呟き、私とAも不意に鏡を見つめてしまった。
そこには、いつもと何ら変わらない情景。
そして私達の強張った表情。
そしてその横に防空頭巾を被ったモンペ姿の女の子…。
私達は、その場から動けなくなってしまった。
その女の子は泣きそうな表情を浮かべながら、私達の方へ必死に手を伸ばし、
『…もう戦争は終わったの?』
とつぶやいた。
私達は、恐る恐る頷いた。
すると、見る見るうちに女の子は笑顔になり、
『…よかった。』
と一言呟き、そのまま消えていった。
私達は歩き出し、気がつくと通学路を歩いていた。
誰も一言も話さなかった。
恐怖というより、切ない虚しさがこみあげていた。
戦争でたくさんの方が亡くなった。
あの女の子も恐らく犠牲者で、恐怖で何十年も隠れていたのだろう。
…鏡の中に。
ふと、見上げると慰霊碑があった。
いつもは何とも思わず通り過ぎていて気づかなかった、ただの慰霊碑。
私達は誰からとも言わず、手を合わせてた。
-
-
FX相場
case①
444 名前: Trader@Live! [sage] 投稿日: 2006/05/01(月) 21:21:05.62 ID:iqnlsXMq
椎茸工場勤務ですが118.00L@100枚を113.00にストップ注文入れました・・・・。ストップ引っかかったらコテハンにして心機一転やり直したいです。。。
原資が半分に・・(;;)(泣)
477 名前: Trader@Live! [sage] 投稿日: 2006/05/01(月) 21:24:53.21 ID:iqnlsXMq
ああああああああああああああああ!!!!!!!!椎茸工場勤務らしく素直にポンスイLしとこう・・・・・
479 名前: Trader@Live! [sage] 投稿日: 2006/05/01(月) 21:25:09.55 ID:iqnlsXMq
>>474
市ね491 名前: Trader@Live! [sage] 投稿日: 2006/05/01(月) 21:26:30.89 ID:iqnlsXMq
あああああああああああああああ!!!1ぼくたんが貯めに貯めた500漫画トンで行くうううううううううううううう!!><
501 名前: Trader@Live! [sage] 投稿日: 2006/05/01(月) 21:27:28.06 ID:iqnlsXMq
このまま113.00に触れずに指標で爆上げを望む椎茸マンであった、くすん779 名前: Trader@Live! [sage] 投稿日: 2006/05/01(月) 21:43:42.21 ID:iqnlsXMq
あひゃはややあああああああ!!!!!!!500間ーんえんん!!!!!!!!!!
いっしょうけんめいためた500まーんえん!!!!
25歳にして酒もタバコmおギャンブルも女遊びもせずに必死に貯めた500まーんえねん!!!
case②
893 名前: Trader@Live! 投稿日: 2008/02/29(金) 18:30:58.38 ID:pbtEqg6R
焦るなロンガー諸君。もう20挑戦は無い。
ショーターは今のうち隔離しといたほうがいいと思うぞ。
まぁ判断は任せるが。
俺は絶対的な自信あるからな。
915 名前: Trader@Live! 投稿日: 2008/02/29(金) 18:33:57.18 ID:pbtEqg6R
>>901
うむ。これで負けたらアナルうpしてもいい。
いや、冗談抜きでね。
↓↓↓↓
797 名前: Trader@Live! 投稿日: 2008/02/29(金) 20:08:07.24 ID:pbtEqg6R
やばい死ぬ・・・!819 名前: Trader@Live! 投稿日: 2008/02/29(金) 20:09:22.65 ID:pbtEqg6R
日銀頼む!介入してくれ!890 名前: Trader@Live! 投稿日: 2008/02/29(金) 20:13:18.52 ID:pbtEqg6R
アナル勘弁してください932 名前: Trader@Live! 投稿日: 2008/02/29(金) 20:15:18.05 ID:pbtEqg6R
まじでやばいアナルどころじゃない
case③
736 Trader@Live! sage 2010/07/24(土) 18:20:24 ID:tr6uUNQw
神様!!神様!!!助けてください!助けてください!!神様!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
神様!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
助けてぇえええぇぇぇぇええええぇええ
使っちゃいけない金なの!!!
使っちゃいけない金なの!!!!!!!!!
助けてぇえぇえぇええぇぇええええ!!!!!
78.45全力Lたすけぇえぇえええええ!!!
絶対ガラこないで!!!!!!絶対ガラこないで!!!!
何でも言うことききますから!!!ききますから!!!!!!
絶対使っちゃいけない金なの!!!!
740 Trader@Live! sage 2010/07/24(土) 18:28:18 ID:tr6uUNQw
未来レート下がってるぅぅうぅうううう!!!!!助けてぇええええええぇえええ!!!!
使っちゃいけない金なのぉおおおおお!!!!!
741 Trader@Live! sage 2010/07/24(土) 18:29:52 ID:tr6uUNQw
なんでも言うことききますから!!!!いい子にしますから!!!742 Trader@Live! sage 2010/07/24(土) 18:31:39 ID:tr6uUNQw
神様のおち◯ち◯しゃぶりますからぁあああ!!!!case④
701 名前:名無しさん@お金いっぱい。2009/07/06(月) 20:16:04 ID:HnypSwRzQ
今日から参戦することになりました皆さん宜しくです。投資経験はゼロですがFXバ?チャルデモで僅か半年で資金が80?100倍になりました。
デモをやってみた感じこれは行けると思いこの流れのまま先月で会社を退職。
運転資金として消費者金融に自宅を担保に1000万借りて定期預金解約して500万。
退職金が400万、妻の実家の両親から100万の合計2000万で始めます。
35歳第二の人生頑張るぞ
442 名前:701 ◆zn05JVP3P. 2009/07/19(日) 09:41:36 ID:cDc5PSrrQ
皆さんお久しぶりです。三日連続的にロスカットになり資金が完全に無くなりました。
消費者金融の方と話しあいましたが分割返済は認められないみたいなので昨日話し合って妻とは離婚することにしました。
娘は妻が引き取ることになります。
我が人生完全に八方塞がりですね。
残念です。
さようなら。
case⑤
446 名前:山師さん 投稿日:2010/01/14(木) 20:42:59 ID:IRhGYvfh0
いまから某電車に特攻してくる・・。もし、電車今日から明日にかけてとまったら俺だとおもって
28院卒童◯ JAL株で3020万失いました・・・。
夢も希望ももうないです・・。
さっき飛び込もうとして怖くなって
アパートに帰ってきた・・。
まじで支援しない政府本気で恨みます・・。
みんな来世であおう
243 名前:名無しさん@お腹いっぱい。 投稿日:10/01/15(金) 23:29 ID:???
京成本線【列車遅延】京成成田空港第2ビル駅間で発生した。
人身事故の影響で、現在も列車に遅れが出ている。
死亡したのは28歳都内在住の男性。
身元は現在調査中だが、所持品の中に夢も希望ももうない。
航空関連株で損失を抱えたため、最後に飛行機が見えるところで死にたいとの内容の遺書を所持していた。
(1/14 22:18)こいつマジで死んだんだな。
昨日ネタとか通報とかいったやつ、のろわれてあの世に引っ張られるかもな・・。
-
-
トンネルの先の町
私が小学校低学年の頃だから、もう十数年前の話です。
私の実家はド田舎にあるのですが、家の裏手に山があります。
あまり人の手も入っておらず、私はよく犬の散歩で山の麓や少し入った山道を歩いていました。
梅雨が明けて暑くなりだした頃だから、7月頃だったと思います。
いつものように山道に入っていくと、犬が急に走りだそうとするんです。
よし、じゃあ走ってみようか!って、一緒になって走って気が付いたらいつもより険しい山道に入ってしまったようでした。
15時くらいに家を出たので、まだ明るい時間帯のはずなのに山の中は薄暗く不気味に感じました。
元来た道を戻ろうと引き返し始めると、途中で道が途切れてしまいました。
かなり出鱈目に走り回ったから、場所も方角もわからなくなってしまったわけです。
少し涙目になりながら、それでも下に下に降りていけば山からは出られると思い、草だらけの道無き道を犬と一緒に降りていきました。
しばらく山を下りていくと、段々と周囲が明るくなり、夕焼けの色の空が木々の合間から覗きます。
こんなに時間が経っていたのか、早く帰らないとお母さんに怒られる、そんな事を思いながらさらに山の麓を目指しているとトンネルの脇に出ました。
トンネルの向こうからは夕焼け色の光が見えます。
人工物を見つける事が出来て安心した私は、そのトンネルを抜ければどこか知っている道に出られると思い、トンネルの中を犬と一緒に走りました。
トンネルを抜けると、そこには緩やかな盆地に作られた町のよう。
家が沢山あり、夕焼けが屋根を照らしています。
こんな町があったんだなぁ、と少し興奮しながら山の麓に下りる道を聞こうと、私は町へ向かいました。
トンネルから町に入る道の右に民家があって、少し離れた場所から道の左右にズラッと家が並んでいるのがわかります。
町に近付きながら誰かいないかな、と思っていると、トンネルから一番近い民家からおじさんが一人出てきました。
犬を連れた私が近づいてくるのを見て笑顔で挨拶してくれます。
私も挨拶を返した後、麓に下りる道を尋ねました。
おじさんは不思議そうな顔で、
「君が今来たトンネルを抜けて、そこから山道を下れば麓に出られる」
と教えてくれました。
この町を抜ける道を聞きたかったのですが、まぁいいかと思い、礼を言って引き返そうとするとおじさんが私の名前を尋ねてきました。
私は山の近くに住んでいます○○です、と答えるとおじさんは納得したような顔で頷きながら、
「ここら辺は夜になると野良犬がうろつくから早く帰った方がいいよ」
とトンネルを指差します。
私は再度礼を言ってトンネルに引き返しました。
途中で振り返ると、おじさんが私を見ながら手を振ってくれたので、私もお辞儀してから手を振り返しました。
トンネルに入る前に、もう一度振り返るとおじさんはまだ家の前にいたので、また手を振りながらトンネルに入りました。
そこからトンネルを抜けて山道を下っていくと、周囲がさらに明るく開けて山の麓の知っている道に出ました。
今日は歩き回ったね~なんて犬に声を掛けながら家に帰る途中で、まだ夕日が照っていない事に気付きました。
あれ?とか思いつつ家に帰り着いたのは16時半くらいでした。
家に帰ってから母にその日の冒険の事を話すと
「そんな町あったんだねぇ」
と不思議がっていました。
夜になって父親にもその話をしましたが
「山の中にそんな町あるわけない」
の一点張りで、さらにあまり山の中でウロチョロするなと軽く叱られました。
私はもう一度その町に行こうと思ったのですが、トンネルもそのトンネルから麓に下りた道も見つける事が出来ませんでした。
その年のお盆、家族や祖父母と一緒に墓参りに行きました。
それまでに数回訪れたことのあるはずの墓地を見た瞬間、妙な既視感を感じました。
なだらかな丘に道がありその左右に墓が並んでおり、そして墓地の入り口から一番近い墓が私の実家の墓です。
当時の私は、それを理解してから本気で泣きました。
理由を聞いて祖母が、
「そのおじさんにしっかりお礼言わなきゃね」
とお墓を磨かせてくれました。
あの時のおじさんの顔は、ぼんやりとしか覚えていません。
しかし最近歳をとった父親の顔を見ると、こんな感じの顔だったなぁなんて思います。
ただ、もしそのおじさんに出会わなかったらと想像すると、今だに私は怖いです。
-
-
訳あり団地の住人
オカルトじみてはいないんだけど、バイトで経験した自分とは縁遠い人達の話をひとつ。
俺は知人の紹介で、裁判所がらみのバイトをしていたんだけど、この仕事って言うのが、団地に住んでいて、何らかの理由で立ち退きを宣告された部屋の荷物を片付け、きれいに掃除をして明け渡すというもの。
仕事の流れとしては、
①裁判所の強制執行員が令状みたいなものを差し出して強制執行を告げ、住人を追い出す。
(すでに立ち退いて空家になっている場合も多い)②同行している鍵師が新しい鍵に交換する。
(ピンポンを押しても反応がない場合は、裁判所の執行官立会いの下に鍵師が道具を使って鍵を開ける)③執行官の号令の後、トラックで待機していた我々が、ダンボールをもって一斉に部屋内へ入り、家具からごみまで全て運び出す。
東京地検特捜部の家宅捜索とか良くテレビに映るけど、はたから見るとあれに近いかもしれない。
で、そんな訳ありの人達を相手にした仕事なので、いろんな衝撃事実を目にしてきたんだ。
ほとんどの場合、家賃の支払いが何ヶ月も滞ってて退去命令がでるケースが多いんだけど、中には団地住人の苦情なんかで退去命令が出ることもある。
今回は、そんなケースで退去させられた、一風変わった住人の話をいくつかしたいと思う。
①鳩男
執行官のゴーサインが出た後、我々は勢いよく階段を駆け上がり玄関のドアを開けた。
その瞬間、数羽の鳩が襲い掛かってきた。
「うわっ」とびっくりしたのもつかの間、さらに恐ろしい光景が・・・
部屋に入ると、部屋内には50羽はいると思われる大量の鳩。
さらに床一面は鳩の糞で真っ白。
もちろん、悪臭もそこらへんの臭さの比ではない。
床の鳩の糞はすでに10cmほど積もっており、乾いて化石化している。
次の部屋に入ろうにも、糞で底上げされた床が引っかかって、引き戸も開かない。
仕方がないので引き戸を取り外し、やっとの思いで居間にたどり着くと、そこにはさらに驚くべき光景が・・・
居間の中心に蚊帳が立てられており、蚊帳の中には布団が一枚。
その横には、トイレ代わりと思われるバケツがひとつ。
そう、ここの住人はこの蚊帳の中だけで生活し、周りは鳩だらけ、という生活を送っていたのだ。
何がしたくてこのような生活を送っていたのかは理解できないし、当の本人も見たことがないため、私には何とも言えない。
我々は愚痴をこぼしつつ、延々とスコップで鳩の糞をすくい続けるだけだった・・・
②暴力団関係者
意外と知られていないが、団地にはそっち系の人が多く住んでいるらしい。
公団の場合、暴力団と分かれば入居はできないのだが、下っ端の組員ともなると金も無いので、何らかの手を使って家賃の安い公団に住むらしい。
で、隠された銃を発見したこと数回。
日本刀の類はもう驚きもしない。
けど、そんな私でも腰を抜かしたものがある。
やくざ社会ではおなじみの『小指』・・・
冷蔵庫を空けると、『ごはんですよ』の瓶のようなものに、ホルマリン(アルコール?)が満たされていて、その中に沈んでいる小指が・・・瓶には丁寧にマジックで日付が書いてある。
驚くことに、そんな瓶が5個もあった。
さすがにその日は業務中止。
執行官が警察を呼んで、我々は解散となった。
ミスを犯した後輩の指を集めるのが趣味だったのだろうか・・・
そもそも立ち退きを喰らった本人は今何処に・・・(逃亡中?刑務所?あの世?)
③宗教関係者
立ち退きを喰らった人達の半分以上は、何かしらの宗教団体に入信している。
この仕事で部屋の荷物を片付けていると、たいてい宗教の本が出てくる。
国内でも巨大な某新興宗教団体がほとんどだ。
金がないから幸せを掴みたくて入信したのか?
それとも、入信した為に有り金を失ってしまったのか?
いずれにせよ、公団の家賃数万円が払えないほど金銭的に困っている人が、宗教団体に入信しているという事実だけは目の当たりにした。
④・・・
この仕事をやっていて、やはりこれ以上の衝撃は無いと言えるのが、そう『自殺』。
私は5回ほど遭遇したことがあるが、住人が死んでいた場合は、執行官がその時点で強制執行中止を告げるため、直接死体を見たことは無い。
ただ、数週間後に、死体が片付けられた部屋をきれいにするのは我々の仕事だ。
そんなケースの場合、事前にその旨を告げられ、苦手な人は事前に仕事を辞退する。
まず、玄関のドアを開けると、花瓶に花が置いてある。
一度、畳が赤茶けてシミになっていることがあったが、そのシミの輪郭が人の顔に見えて仕方が無いこともあった。
どんないきさつで、なぜ死を選んだのかは、私には分からない。
我々は、ただただ部屋の物をダンボールに詰め、箒で部屋を掃くだけだった。
この仕事は、同じ団地に何度も訪れることが結構ある。
最も切なかったのが、その自殺のあった約一年後、同じ部屋でまた自殺者が出たことだった。
さすがにこの時は、仲間一同無口になった。
偶然といえば偶然だが、何かあるのかもしれない。
この事実を知ってか知らずか、2度目の自殺があった数ヵ月後、すでに新しい住人が住んでいるようだった。
ここではあえて言わないが、2chのローカル心霊スポットスレでも、ここの団地はたまに名前が挙がる。
半年後、私は就職のためこのバイトをやめたが、3度目、4度目の自殺者が出ていないことをただただ祈るのみ。
団地にお住まいの皆さん。
隣近所に怪しい人はいませんか?
急に見かけなくなった人はいませんか?
団地は魑魅魍魎の世界ですよ。
お気をつけて・・・
-
-
霊能者のおばさん
俺、今年入ってから離婚だの交通事故だのでツイてなかったから、親が心配して親戚の自称霊能者のとこ行って話聞いてきなって言うのよ。
渋々行ったよ。
出てきたのは、くたびれた60過ぎたおばさん。
母親の姉。
俺を見るなり
「あらーM(俺)、あんたのお母さんから話は聞いてるから、あたしがご先祖様にアドバイス聞いてくるね」
っつって仏壇に向かって拝み始めたんだ。
なにやらゴニョゴニョ唱えているおばさん。
俺は正直、退屈でしょうがなかったから辺りを見回してみた。
仏壇を正面に見ると、右側の壁の上部に遺影が五枚掛かってる。
知らない顔だが、多分先祖だろうと思ってまじまじと見て驚いた。
全ての遺影の目が怒ってるのよ。
それも視線は皆おばさんに向けられてる。
本気で驚いたら動けなくなるってのはホントなんだな。
怖いけど俺の目は遺影からそらせないの。
そんな俺を尻目におばさんは、
『あ~そう、うんうん』
みたいに拝みながらつぶやいている。
お前は誰と会話してるんだよ。
しばらく経っておばさんが、こっちに向き直って俺にあれこれアドバイスしてくれたけど、正直何も覚えてない。
だって遺影の視線はまだおばさんに向いてたし、五枚のうち二枚は表情まで変わってたから。
まさに『烈火のごとく怒る』っていう言葉が当てはまる顔。
お礼もそこそこに逃げ帰ったよ。
今は幸い何事もないが、おばさんを慕う人も多くて親にも言えずにここに吐いてみた。
幽霊も出ないつまらん話、かつ長文すまんかった。