怖っ!怖っ?怖い話

いろんな怖い話を集めています。

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「 月別アーカイブ:2013年01月 」 一覧

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海からやってくるモノ

普段、付き合いの良い同僚が、何故か海へ行くのだけは頑として断る。

訳を聞いたのだが、余り話したくない様子なので飲ませて無理やり聞き出した。

ここからは彼の語り。

ただし、酔って取り留めのない話だったので、俺が整理してる。

まだ学生だった頃、友人と旅に出た。

たしか後期試験の後だったから、真冬だな。

旅とは言っても、友人の愛犬と一緒にバンに乗って当てもなく走っていくだけの気楽なもんだ。

何日目だったか、ある海辺の寒村に差し掛かった頃、既に日は暮れてしまっていた。

山が海に迫って、その合間にかろうじてへばり付いている様な小さな集落だ。

困ったことに、ガソリンの残量が心もとなくなっていた。

海岸沿いの一本道を走りながらGSを探すとすぐに見つかったのだが、店はすでに閉まっている。

とりあえず裏手に回ってみた。

玄関の庇から、大きな笊がぶら下がっている。

出入りに邪魔だな、と思いながらそれを掻き分けて呼び鈴を鳴らしてみた。

「すんませーん。ガソリン入れてもらえませんかー?」

わずかに人の気配がしたが、返事はない。

「シカトされとんのかね」

「なんかムカつくわ。もう一度押してみいや」

「すんませーん!」

しつこく呼びかけると玄関の灯りが点き、ガラス戸の向こうに人影が現れた。

「誰や?」

「ガソリン欲しいん…」

「今日は休みや」

オレが言い終える前に、苛立ったような声が返ってくる。

「いや、まぁそこを何とか…」

「あかん。今日はもう開けられん」

取り付く島もなかった。

諦めて車に戻る。

「これだから田舎はアカン」

「しゃーないな。今日はここで寝よ。当てつけに明日の朝一でガス入れてこうや」

車を止められそうな所を探して集落をウロウロすると、GSだけでなく全ての商店や民家が門を閉ざしていることに気付いた。

よく見ると、どの家も軒先に籠や笊をぶら下げている。

「なんかの祭やろか?」

「それにしちゃ静かやな」

「風が強くてたまらん。お、あそこに止められんで」

そこは、山腹の小さな神社から海に向かって真っ直ぐに伸びる石段の根元だった。

小さな駐車場だが、垣根があって海風がしのげそうだ。

鳥居の陰に車を止めると、辺りはもう真っ暗でやることもない。

オレたちはブツブツ言いながら、運転席で毛布に包まって眠りについた。

何時間経ったのか、犬の唸り声で目を覚ましたオレは、辺りの強烈な生臭さに気付いた。

犬は海の方に向かって牙を剥き出して唸り続けている。

普段は大人しい奴なのだが、いくら宥めても一向に落ち着こうとしない。

友人も起き出して闇の先に目を凝らした。

月明りに照らされた海は、先程までとは違って、気味が悪いくらい凪いでいた。

コンクリートの殺風景な岸壁の縁に蠢くものが見える。

「なんや、アレ」

友人が掠れた声で囁いた。

「わからん」

それは最初、海から這い出してくる太いパイプか丸太のように見えた。

蛇のようにのたうちながら、ゆっくりと陸に上がっているようだったが、不思議なことに音はしなかった。

と言うより、そいつの体はモワモワとした黒い煙の塊のように見えたし、実体があったのかどうかも分からない。

その代わり、ウウ…というか、ウォォ…というか、形容し難い耳鳴りがずっと続いていた。

そして先程からの生臭さは、吐き気を催すほどに酷くなっていた。

そいつの先端は、海岸沿いの道を横切って向かいの家にまで到達しているのだが、もう一方はまだ海の中に消えている。

民家の軒先を覗き込むようにしているその先端には、はっきりとは見えなかったが、明らかに顔のようなものがあった。

オレも友人も、そんなに臆病な方ではなかったつもりだが、そいつの姿はもう何と言うか『禍々しい』という言葉そのもので、一目見たときから体が強張って動かなかった。

心臓を鷲掴みにされるってのは、ああいう感覚なんだろうな。

そいつは、軒に吊るした笊をジッと見つめている風だったが、やがてゆっくりと動き出して次の家へ向かった。

「おい、車出せっ」

友人の震える声で、ハッと我に返った。

動かない腕を何とか上げてキーを回すと、静まり返った周囲にエンジン音が鳴り響いた。

そいつがゆっくりとこちらを振り向きかける。

(ヤバイっ)

何だか分からないが、目を合わせちゃいけない、と直感的に思った。

前だけを見つめ、アクセルを思い切り踏み込んで車を急発進させる。

後部座席で狂ったように吠え始めた犬が、「ヒュッ…」と喘息のような声を上げてドサリと倒れる気配がした。

「太郎っ!」

思わず振り返った友人が、

「ひぃっ」

と息を呑んだまま固まった。

「阿呆っ!振り向くなっ!」

オレはもう無我夢中で、友人の肩を掴んで前方に引き戻した。

向き直った友人の顔はくしゃくしゃに引き攣って、目の焦点が完全に飛んでいた。

恥ずかしい話だが、オレは得体の知れない恐怖に泣き叫びながらアクセルを踏み続けた。

それから、もと来た道をガス欠になるまで走り続けて峠を越えると、まんじりともせずに朝を迎えたのだが、友人は殆ど意識が混濁したまま近くの病院に入院し、一週間ほど高熱で寝込んだ。

回復した後も、その事について触れると激しく情緒不安定になってしまうので、振り返った彼が何を見たのか聞けず終いのまま、卒業してからは疎遠になってしまった。

犬の方は、激しく錯乱して誰彼かまわず咬みつくと思うと泡を吹いて倒れる繰り返しで、可哀そうだが安楽死させたらしい。

結局アレが何だったのかは分からないし、知りたくもないね。

ともかく、オレは海には近づかないよ。

以上が同僚の話。

昔読んだ柳田國男に、笊や目籠を魔除けに使う風習と、海を見ることを忌む日の話があったのを思い出したが、今手元にないので比較できない。

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火葬場のバイト

オレが昔、火葬場でバイトしてた時の話。

ある日の朝に斎場(火葬場)の玄関を掃除してたら黒いSUV車が入ってきて、成金な感じで時計もフランクミューラーなんかしてるおっさんが車から出てきて、死体を焼いてくれって言うんだよね。

通常は死体なんか直接運んでくる前に、業者とか親族から連絡があって、こっちも届出人の保険証とか死亡届書を持ってくるようにとか時間も指定してお願いするんだけど、そのおやじは斎場長にもう話が通ってるからすぐ焼いてくれって、かなり高圧的言ってくるんだよ。

なんで、とりあえずそのおっさんに待ってもらって斎場長に話しに言ったら、返事一つで焼いてやれっていうもんだから、しょうがなくすぐ準備してオーブン(火葬炉)開けたんだよ。

死体は30才くらいの男で、なんかまだ死んだばっかというか普通の死体よりも顔もピンク色してたんだけどね。

死体は普通、焼く前にもう一回確認するんだけど、外傷とかは別になくてきれいなもんだった。

で、棺桶閉めて炉に入れて焼き始めて大体20分くらいしてからなんだけど、オーブンの中からもの凄い音がすんだよね。

ドカンドカンって。

その時もうオレは目の前真っ暗になった。

もしかして生きてたんじゃねーの?って…。

でももう20分もしたら桶なんか全部焼けてるくらいだし、例え生きてたとしても今さら開けて助けるのは無理だって思ってしかとしちまった。

ていうか、手足がガクブルってどうすることもできなかった。

通常1時間くらいもあれば死体なんて全部灰になっちまうんだけど、めちゃめちゃ怖くて30分くらいずっとオーブン開けられなかった。

例の成金おやじみたいのはもういなくなってた。

オレはどうしても怖いから、斎場長呼びに行ってオーブン開けるの立ち会ってくれってお願いした。

焼いてる途中で中で音がしたことも全部説明した。

で、結局斎場長が開けたんだけど、炉を開けるときになんか焼肉みたいな匂いが、ぷんと漂って来た。

で、斎場長がトレイを引っ張り出したら、その男は何故か半生に焼けただれていて、体もうつぶせになっているように見えた。

その瞬間、オレは訳がわからなくなって気が遠くなって倒れたんだけどね。

でも今冷静に考えてみると、きっとその男、まだ生きていたんだな…。

そんで焼かれる熱さで、オーブンの中で棺桶をめちゃくちゃにぶっ壊しながら暴れていたんだと思う。

恐らくそれで、中のバーナーが壊れて体が完全に焼けず、半生だったんだな。

オレは、倒れてから一度もその火葬場には行ってないから正確な事情は良くわからない。

でもその後、斎場長がオレのとこに会いに来て、何故か1000万くれた。

他言無用だとかそいうことは一切口にせず、ただ1000万くれたんだよね…。

今はその金で暮らしているわけだが、トラウマになって今でも夢にでてくる。

しんどいわ。

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富士五湖有料道

A(坊さん)の話。

ただの恐い話だけど。

一緒に静岡の友人宅に遊びに行き、帰りは夜中になった。

戻るのは東名使うのだけど、なんとなく富士五湖使って帰ろうと言う話になった。

沼津(だっけ?)で一度下りて富士五湖有料道に入った。

この道ほんと真っ暗でやな感じです(‘A`)

霧も出てた。

トンネル抜けて長い下りになった時、Aが助手席から後ろを見ながらこう言った。

A「変なの来るから広い所あったら寄せて先譲れ」

ちょっと先に避難帯みたいなのがあったので、そこに一時停止して後ろの何かを待つ・・・

・・・来ました。

見ちゃいました。

まんま自衛隊の幌付きのトラックです。

運転席は見えませんが、幌の部分がボロボロで後ろの積み荷が丸見え。

スーツ姿の人、赤ん坊抱えた女、もう明らかに平成の人じゃない格好の人も居た。

霧の中をライトも点けずに走り過ぎて行った。

俺もAも絶句。

何あれ・・・状態。

ラジオもノイズ入りまくり。

A「車出せ。すぐに」

俺「え、追い掛けるのかよ?」

A「違う、ヤバいのが居る」

何の事かわからず、パニくったがアレ以上にヤバいのが居るのだと悟り、すぐ本線に戻り出発。

料金所まで来たが例のトラックは見えなくてホッとしたw

談合坂で夜食を食べながらAから聞いた話。

あのトラックは何だかわからないが、まあ理解を超える物だろうなw

それより、俺達の車が止まったすぐ後ろに青白い顔した女が立ってたんだ。

右のドアから後ろの席に入り込もうとしてたので車を出せと言った。

おいおいおいおい・・・マジかよ・・・。

なんとか飯食って車に戻り、後ろのドア見て固まったわ。

車は霧で濡れてたんだけど、窓にくっきり手形が付いてた。

Aに手をあわせて貰って安全運転で帰りましたw

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裏ビデオ

1994年の夏の話です。

当時、私は東京に出てきたばかりで裏ビデオにハマってました。

その日も店員に薦められた裏ビデオを買い、自宅に帰ってさっそく見始めました。

それは、主観視点で作られたビデオで自分の好きなタイプのAVです。

主観視点とは要するに、男が自分で片手にビデオを持って性行為をしながら撮影する、いわゆる『ハメ撮りビデオ』です。

自分自身が男優になったかのような疑似体験ができるので気に入ってました。

裏ビデオにしては比較的画質も良く、出ている女の子は美人で巨美乳・スタイル抜群。

素人なのか恥ずかしさや躊躇いがあって、それがまた興奮しました。

女が裸になって、マ○コをパックリ開き(もちろん無修正)、それをカメラがじっくりと撮影し、手コキ・パイズリ・フェラ・手マン・そして本番のハメ撮りと、性行為のオンパレードで最後は顔射。

そこでビデオは終わってます。

最初から最後まで男の主観視点で撮影されていて、男の方も慣れているのか、最後まで片手で器用に撮影してました。

私にとっては完璧と言っていい程の出来で、お気に入りの一本になりました。

毎日、最低でも一回はそのビデオを見ながらオナニーしました。

若かったのでそりゃもうサルみたいにw

そうこうしてる内に、確か10日以上が過ぎたと思います。

私はいつものようにそのビデオでオナニーをすませると、心地よい気分になり、ビデオつけっぱなしでそのまま目をつむってしばらく余韻に浸ってました。

画面は『ザーッ』という砂嵐になってました。

時間にして5分ちょっとくらいだったと思います。

そろそろパンツを穿こうかなと起き上がったとき、それまで砂嵐だった画面にいきなり女の顔が映し出され、思わずビクッとなりました。

その女は目を真っ赤に泣きはらしており、グスングスンと鼻を鳴らしています。

どうも自分で自分を撮っているようでした。

なんだ?と思ってよく見ると、その女はこの裏ビデオに出ていたあの女の人です。

カメラを確認しているようで、

「写ってるの?」

とか涙声でつぶやいています。

そして顔を写したまま、やはり涙声でこんなことを言い始めました。

「あの、映ってますか?これ見てる方いますか?これは裏ビデオになるはずです。もしうまくこれをあなたが見る事が出来たら、お願いします。警察に行ってください。私は○○県○○市に住む△△といいます。自宅の電話番号は×××-××××です。○○市にある●●という闇金にお金を借りて、返せずにいたら、やくざに拉致されて監禁されました。ここがどこかはわかりません。ビデオ撮影だけじゃなく、ここでもう何人もの男の相手をさせられました。言う事を聞かなければ電流を流されます。そしていずれ殺されると思います。もう限界です。お願いします。お願いします。頼むからこれを見たなら警察に行ってください。助けて下さい。もう一度言います。私は○○県○○市に住む△△といいます。●●という闇金にお金を借りました」

いきなりのことに、自分はそれを呆然と見ていました。

女は泣きながらですが、それでも比較的落ち着いてそう言ってました。

二度しか見なかったので、詳細は違うかもしれません。

でもあまりにインパクトがあったので、確かそんな内容だったと記憶しています。

しかし、最後だけはいまでもハッキリと覚えています。

「お願いだから助けて!もうダメ!もうイヤァー!」

と女が狂ったような悲鳴を上げ、そこでビデオはまた終わったのです。

あまりの怖さに長い間動けず、呆然としているとテープ自体が終わったらしく、ビデオ再生そのものが終わりました。

そこで我に帰り、怖かったけどもう一度巻き戻して再生して二度目を見ました。

どう見てもふざけてるように見えません。

少し迷いましたが、そのビデオを持って慌てて警察に行きました。

あったことを全て話し、そのビデオも渡しました。

警察は最初いぶかしげにしてましたが、ビデオを確認するとこれはただ事でないと認識したらしく、事件として捜査を始めたようです。

そして数日後、あの女性を無事保護したという連絡がありました。

心身共かなり衰弱していたけど、意識もあって命に別状はないという話でとりあえずホッとしました。

そして後々になって、以下のような数々の幸運が重なって女性を救出できたことがわかりました。

・ビデオが編集作業などをまったく必要としないタイプのものであったこと。

(主観視点の手持ちカメラ方式で最初から最後まで撮りっぱなしの長回しです)

・それ故、さほどしっかり撮影した内容を確認せずダビングしたこと。

(少なくとも撮影が終わってる箇所からテープの残りを最後まで確認する必要などない)

・裏ビデオはダビングされたテープからまたダビングする粗悪品が多い中、このビデオは全てマスターテープからダビングされてたこと。

(その為画質がよかった)

・撮影した人間が女性がいた部屋にビデオカメラを忘れ、女性がとっさに気転を利かせたこと。

・普通はダビングする時は本編が終わればその時点でさっさと停止するのだが、これをダビングしてた下っ端のヤクザ(?)がうっかり居眠りをしてしまい、テープが全て終わるまでダビングしてしまったこと。さらにそれを確認せずにただ巻き戻しだけして製品にしたこと。

・そして何の因果か知らないがそれを買ったのが自分で、たまたま最後まで見た事。

女性が助かったのはよかったですが、自分はそれがトラウマになって『AV恐怖症』になりました。

大好きだった裏ビデオはもちろん、普通のAVも怖くなりました。

特にあの『ザーッ』という砂嵐画面はビデオにしろテレビにしろ、怖くて仕方ありません。

最近はDVDやデジタル放送になって砂嵐も少なくなったのでホッとしてます。

しかし、一番悲劇だったのはそれがきっかけでインポになったことです・・・

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ZARDの曲歌ってる人

602 :お散歩中だよ名無しさん@路上ワーカー:2007/05/26(土) 05:00:59 ID:zufgyfRe0
ちょっと・・・・

なんかきみわる・・・・・

ZARDの曲歌ってる人がいる。

こんな時間に病院の裏の広場なんだけど・・

603 :お散歩中だよ名無しさん@路上ワーカー:2007/05/26(土) 05:04:19 ID:EusfREIw0
どこの病院?あんたも新大久保かい?

604 :お散歩中だよ名無しさん@路上ワーカー:2007/05/26(土) 05:07:37 ID:zufgyfRe0
>>603
ううん。慶大病院。

なんかきれいな声なんだけどうつろな感じで、今にも消えそうな声で歌ってる。

なんか恐いお。

今日はもうかえるお

 

警視庁四谷署によると、坂井さんは入院先の慶応大病院(新宿区)で、26日午前 5時40分ごろ、病棟のらせん状のスロープ付近で倒れているのを通りがかった人が発見した。

手当てを受けたが、27日午後に死亡が確認された。

同署では争った形跡がなく遺書もないことから、事故死と自殺の両面で調べている。