「 月別アーカイブ:2013年03月 」 一覧
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古本屋
俺は、二年くらい前から小さい古本屋でバイトをしてる。
まさに『古本屋』のイメージ通りの店。
床や柱は黒っぽい木造で、ちょっと暗くて古めかしい感じなんだが、俺が来る前に入口を改装したらしく、そこだけ不自然に自動ドアになってる。
客が来ると、ピンポーンってセンサーで音がなるタイプ。
こないだの土曜日。
店長と奥さんが地域の集まりかなんかで出かけてて、店には俺一人だった。
まぁそれが暇なんだ。
いつも暇なんだけど、たまに通りすがりの人が、外のワゴン売りの安い文庫をパラパラしてるのが見えるくらい。
店長達がいたらサボれないけど、一人だから堂々とカウンターで本読んでた。
18時半くらいかな?
さすがにちょっと掃除でもしようと思って本を閉じた時に『チリーン』って音が響いた。
風鈴みたいな。
何故かその時、俺はそれが自動ドアのセンサー音だと思って
「いらっしゃいませー」
って入口の方を見た。
自動ドアが開いた。
でも人の姿はなくて、あれ?って思った時、ふいに左側から影が現れた。
反射的に振り向いた。
目の前に麻みたいなガサガサした着物があった。
え、ってそのまま見上げると、のっぺりした黒い一つ目のものがいた。
目というか、のっぺらぼうに絵で丸を描いた感じ。
ロンドンオリンピックの変なキャラクター、あれに似てた。
あれの首をひっぱって伸ばして肌を全部かさぶたにしたような、よく分かんないものが暗い緑の着物を着て立ってた。
腕は無さそうだった。
蛍光灯の灯りが逆光になって、俺にそいつの影がかかってた。
俺はもう完全に固まってて『ひぃ』みたいな声を漏らすだけ。
金縛りだったのかもしれない。
よく思い出せないけど、とにかく動けなかった。
そいつは、その絵みたいな目の黒目をグリグリ回しながら頭を左右に揺らして、ザザザザザ…みたいな変な音を出してた。
声だったのか、あのガサガサの肌と着物がこすれてたのかは分からない。
少しずつ、そいつが顔を近づけてくる。
細くくびれてる首を、ぐにゃ~っと曲げて俺の目の前まで寄った時、またあのチリーンって音がした。
途端、そいつの頭が首からもげるようにべろんって落ちた。
千切れた首の上に下あごが、小さい歯がびっしり並んでた。
黒い穴みたいになった喉から、『おおおおおおおっ』て妙に甲高い震えた声を出しながら、ごぼぼぼ、と黒い血のようなものを吹き出した。
まばたきの間か、ほんの一瞬でそいつは跡形もなく消えてた。
全身の鳥肌と変な汗が気持ち悪くて、できるだけカウンターから離れて、入口の所で外を通る人を眺めて気持ちを落ち着かせてた。
その後、すぐ店長達が帰ってきたけど、こんな話をするわけにもいかず黙って店じまいを始めた。
俺が自動ドアのセンサーを止めてシャッター閉めて帰るんだけど、そのセンサーの下にかさぶたのようなものが落ちてるのを見た時は本当に気持ち悪かった。
もう出ませんように…
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骨と鎖
数年ほど前に遡ります。
私は父が経営する土建屋で事務をしています。
今は兄が実質の社長ですが、やはり父の威光にはかないません。
そんな父の趣味が発端と思われる出来事です…。
父は、自ら所有する山にどうやら『ログハウス』を建てたいらしく、元々、日曜大工が趣味であった父ですから、中古の重機を購入しダンプを友人の土建屋さんから借り入れ、本格的に基礎工事まで着手するようでした。
週に一度の休みを利用して、父はまめに通っていました。
着手してから、数ヵ月後。
父「○○(母の名前)~、警察よんでけれ」
母「え、え、え?なしたの?」
父「骨出てきたから、警察に電話してけれじゃ」
母「ぇえぇ、殺人事件?」
父「いいがら、はやぐ」
(父は、未だに携帯を持とうともしないので、わざわざ山から40分かけて自宅に。母は用心の為と携帯を持たせているのですが意味なしですよね。)
警官が三名やって来まして、父はその現場を案内する為、先導することに。
私も休みでしたから、興味本位で同行する事にしました。
現場に到着しますと、散乱している白骨が飴色に変色した骨が剥き出しになっていまして、足枷があり、それに鎖が繋がっているのも見えました。
素人目にも古い骨だということはすぐわかりました。
事件性の有無などの確認の為なのか、父は細かい質問を随分受けていました。
検死官もその後、到着しまして、とても古い骨であると言う事。
事件にしても、とっくに時効を迎えているであろう事から、意外なことに…。
警察官「申し訳ないですが、そちらで処分ねがいます」
私も一瞬呆気にとられましたが、父は元々豪胆で、
父「したら、こっちで坊さん呼んで供養してもらうわ」
と、果物用の木箱に骨を入れ始め、検死官と警察官も手伝ってくれました。
その日は、その骨を檀家の住職さんの所へ持ち込み、無縁仏として供養して頂くことにして貰いました。
(その枷と鎖は、まだ寺にあるはずです。)
豪胆な父は、その後また現場へ戻り作業の続きをしようとしたので心配になり、父が帰宅するまで一緒にいました。
帰宅する時に、体が異常にだるかった事を覚えています。
父母と三人で、昼間の奇妙な事件について食卓を囲みながら話し、私は体がだるかった事もあり、入浴の後、父母よりも先に寝ました。
夢を見ました…。
***夢の内容***
なぜか私は、木製のリュックというか箱を背負い石を運ばされています。
朝早くから日が沈むまでそれは続き、やっと開放されたと思えば、小さな掘立小屋のような所に押し込められ、寒さと飢えを感じながら床に着く。
そして夜中に、口を押さえ付けられ代わる代わる犯される…。
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朝起きると、汗びっしょりで変な経験したから、あんな夢みたのかなぁくらいに考えていました。
それからも、三日おきくらいに『同じ夢』を見ました。
一月ぐらいの間ですが。
それから三ヶ月後、生理が二回も来ないので婦人科に行くことにしました。
医師「○○さん、妊娠の可能性があります。」
私「え?どういう意味ですか?」
医師「詳しいことは、これからの検査が必要ですが。」
私は当時、彼氏も居ませんでしたし『妊娠』なんてありえませんでした。
その事を医師に伝えますと、
医師「皮様嚢胞かも知れないので、後日またいらして下さい」
夢の事が何より怖かったですし、聞いたことも無い病名でしたので不安で不安で、その日は会社でも仕事が手に付きませんでした。
その日の夜、急に子宮の辺りに激痛が走り、動くこともままならなかったので、母に救急車を呼んでもらい、昼間受診した病院へ向かいました。
ストレッチャーの乗せられ、車内で唸りながら病院に着くのを待ち、意識が遠くなりそうになった時…
こう、子宮が蠢くような感覚と共に、何が出るような気がします。
また痙攣のような感じと一緒に、私の入り口から『赤みがかった半透明なゆでたまご』のようなものが5~6個ぼろぼろと出てきました。
病院に着く頃には痛みも和らいで来ましたが、まだ意識は朦朧としていました。
その水風船のようなものは救命士の方が医師に手渡してくれたようです。
翌日のお昼近くになってから、私は意識を取り戻し、医師にあれはなんだったのかという質問をしますと、
医師「皮様嚢胞というより、胎児が分裂に失敗してあのような形になる事があります」
私「でも、本当に心当たりがありません」
医師「そう気に病まずに、嚢胞の一種かも知れませんし、後で悪性でないかどうかお知らせします」
結局、悪性ではないことがわかりましたが、どうしてこうなったか、医師に尋ねても『よくわからない』といった返答しかありませんでした。
そして、その一週間後。
またあのリアルな夢を見ます。
立て続けに三日間も。
本当に怖くて、父母に相談した後、心療内科にもいってみましたが、
「特殊な体験の後の、珍しい疾患を患った訳ですから、悪夢を見てもしょうがない」
とだけ言われ、薬の処方を薦められましたが、どうしてもそういう薬には抵抗がある為、なるべく考えないように生活を送ることにしました。
そして三ヵ月後…。
また生理が止まり、婦人科にいきますと…。
医師「前回と同じ症状ですね」
私「…。」
とにかく私は、怖くて怖くて、すぐに摘出してもらうよう頼むことにしました。
でも、前回は上手く出てきたからいいものの、普通なら手術が必要ですし、『掻爬』もリスクが大きいので薦められないとの事。
その一週間後、また前回のように痛み出し意識が朦朧とする中、『ソレ』を排出…。
気が狂いそうになりましたし、理由もわからず、なぜこんな病気に罹ったのか、今でも私はこの病気に苦しめられています。
枷と鎖があった白骨は、お寺で供養したはずなのに…。
病気の発症と、妙な出来事が重なっただけかも知れませんが、今も時折、あの『夢』を見ます。
そして、生理が今月も来ません…。
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南港
今から数年前、霊的なそれじゃないけど高校3年の夏休み実体験したことでも書いてみる。
当時、俺は高3の6月頃に推薦入試で大学が決まり、夏休み前に野球部を引退し夏休みは何して遊ぼうか考えてた。
クラスのみんなとは基本仲良いけど、野球部の奴としか連るんでなかった。
終業式の日、教室に入ると部活してないアルバイト馬鹿のAが、車の免許取って今日車で学校に来たとみんなに自慢してた。
車の免許は20歳にならないと取れないと思ってた俺は、テラ興奮。
Aとは一度も遊んだことないし、一緒に帰った事もなかったけど乗せてくれとせがんだ。
Aは乗せてと言い寄ってくる奴に帰る方面を聞き、たまたま俺の住む難波付近(大阪ね)で用事があるらしく、難波近辺の奴なら送るとのことだった。
俺含めB、C(野球部じゃない)の3人が乗れることに。
学校終わってA・俺・B・Cの4人みんなが初めて帰るメンバーで、会話はかなりぎこちなかった。
が、車でテンションが最高潮に沸き、今日から夏休みという事もあってテンションが訳のわからない事になって、初絡みだけどこのまま今から遊ぼうかってなった。
それだったらとAが、今から俺の用事に付き合ってと言い出した。
聞くと、Aはかなりのガンマニアでモデルガンやらを売ってる店に行くんだとのこと。
知らない世界と言うか、面白そうだからついてくことに。
日本橋に着いて、想定外のスケールのモデルガンやらエアーガンを置いてるお店に着いた。
無茶苦茶な量の銃があって、その上に客も迷彩服の奴、やたらムキムキな奴、皮パンのお兄さん、ファッションの一部として銃を腰につけてる奴とかいた。
それ見てB、Cと興奮してると、遊びで無性にエアーガンやりたくなった。
Aはと言うとパンチの効いた客と談笑し、やったらごついエアーガンを購入。
店出たら言うまでもく、みんなでA家に寄り、用意してそっからエアーガンで毎日遊んだ。
Aの地元の友達3人ともエアーガンから遊ぶようになり、他にも楽しいことを毎日してた。
夏休み最終日の日曜日。
俺らは刑事モノドラマに出てきそうな港街でエアーガンやろうってなった。
場所は南港っていう地名のとこ。
ただ、俺らはガンショップの店員から、その南港の良い感じのスポットは大きな網で囲われてて、中に入れないから遊べないと言うのを聞いていた。
それを覚悟で網を切る用に工具を持って行ったんだが、そのスポットの門と言うか扉の鍵が開いていた。
むっちゃラッキーじゃんと、またここでテンションが上がり、チーム組んでいざ撃ち合いスタート。
(この時は相手の位置とか分かるサバゲッチュっていうTV番組で採用されてたサバイバルガン&防具を使用)
これがハラハラ、ドキドキで最高に盛り上がった。
始まって30分たったぐらいで、いきなり門の方から『ウ~ウ~』っとパトカーのサイレン音。
しかも半端じゃない数。
と同時に、
「お前らは包囲されてる!武器を捨て直ちに出てこい!!!(大阪弁)」
と言う。
夢でも見てんじゃないかと思う声が爆音のスピーカー音でお届けにきた。
頭ん中が訳わからなくなって、とりあえず何かあったら集まると約束した場所へダッシュ(網の中)。
どうするよ俺?大学の推薦取り消しだ、懲役は何年?とかもう1人と喋りながら足ガクブル。
そしたらみんなも足ガクブルしながら来た。
アワアワってなってるとAがガンマニアの血か、はたまた生まれついての血なのか、
「俺が囮になって出て行く。やからお前らはその隙に逃げろ。」
と言い出した。
囮も何も出口1つしかないからそんなんしても意味ねーよって、言いたい所だけど、このテンパるもテンパった状況下じゃそういう思考もなく、”ただ逃げたい”という1点の考えしかなくて俺らは、
「Aやめろ!」
と本気で止めた。
そしたらこの発言が、またAの何かに火を点けたのか、出口に向かい猛然と突き進んで行った。
そしたら、
「コゥラァアアア!押さえろ!!!」
っと聞こえた。
そん時、初めて逃げよう、どこに!?出口1つしかねーよ!って思考ができ、震えながらみんなで自首。
銀行強盗とかの時の盾みたいなの持って武装した警官みたいなのが、ウワっと沢山いて事の重大さに気づいた。
警察も子供が出てきたからなのか、あれっ?て感じだった。
パトカー乗せられて、まぁそっから署で、1人ずつ個室に入れられ刑事に鬼のように怒られた。
何でも南港の夜はかなり危ないらしく、ヤクザから、麻薬の売人とか危ない奴がいてるから気をつけろとのことだった。
刑事は最初、お前の仲間は最初から開いてた言うけど、門はどうやって開けた?っていうことを聞いてきた。
初めから開いてたと言っても中々信じてもらえなかった。
明け方に取り調べ終わって、また南港行って犯行現場で指さして写真撮られて、始末書みたいなの書いて親も来てまた凄い怒られた。
結局、不法侵入予備?みたいなので軽くしてもらい学校にも内緒にしてくれた。
で、1週間後ぐらいに指紋取るからまた署に来いと言われ7人で行った。
指紋とか、ひと通りやって帰れると思ったら、担当の刑事さんに呼ばれた。
聞くと、お前らが侵入した網の所は防犯カメラついてて、今からその映像見せると言ってきた。
映像始まってしばらくしたら、夏なのにジャケット着た、おそらくスーツの男が鍵開けて網の中に入ってきた。
そしたら、次にまた大きなフランスパンみたいな長細い包みを持った小さいおやじが来た。
で、それを夏ジャケットに渡す。
と、途端に影に隠れる2人。
しばらくして俺ら登場。
この時点で?!!ってなった。
そんで、俺らがエアーガン持ち出してワイワイ喋ってるのを影からじーっと見てる。
そしたら夏ジャケットが、俺らの方に向かって懐から銃らしき物(てか100%銃)を、スッと出して構えてバーンって撃つふりをしてスッと扉から出て行った。
映像はそれで終わった。
刑事さんは、
「こいつらが鍵を何故持ってるのか、そもそも何者かわからないし、あの袋の長細いのが何なのかわからない、銃みたいなのも本物かわからない、ただ南港はこんな所だ。」
と言われた。
それ以来エアーガンはやってない。
ただ当時はこの映像の奴らに暗殺されるんじゃないかとか、精神的に不安になり洒落じゃ済まなかった。
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手首
3ヶ月ほど前の出来事。
新宿の某百貨店の地下道を通って某大型書店へ通じる地下道があるのだが、その道を歩いていた時の事。
通路に入って暫らく歩いていると、床と壁の間くらいの所に人間の手が見えた。
なんと説明したらいいのか…
壁から手首から先が生えているとでも表現したらいいのか『置いてある』という風には見えなかった。
作り物にも見えず、非常に生々しく今にも動きそうな手だったが、特に血の跡などがあるわけでもなく、ただ壁のかなり下の方に手がだらんと垂れ下がっているだけだったので、俺は『きもちわりーな…誰の悪戯だよ』と思いながら、そのままスルーして通り過ぎた。
その日はそれだけで何もなかった。
そんな事も完全に忘れて1週間ほど経った頃。
俺は、またその地下道を通って某書店へ行く事にした。
地下道は場所が少し辺鄙な所にある為、普段あまり人通りはないのだが、その日は俺の前方に20代中盤くらいの女の人が歩いていた。
地下道の書店側出口は地上へ出るエレベーターになっており、女の人が俺に気付かず乗ってしまうとエレベーターが戻ってくるまで待たないといけないので、少し早足に女の人を追うような形で歩き始めた時、ある事に気が付いた。
その女の人には、左腕の手首から先がなかった。
俺はその瞬間、先日の事を思い出したが、『まさか、偶然だろ』と、そのまま女の人と一緒にエレベーターに乗り込んだ。
俺が1階のボタンを押したのだが、その女の人はボタンを押す気配が無い。
『まあ俺と同じく1階で降りるんだろう』と、そのまま1階に到着するのを待ったのだが何かおかしい。
普通なら1階までは30秒程度で到着するのだが、エレベーターが動いている気配はあるのに、いつまで経っても1階に着かない。
『おかしいなぁ』と思いながら何となく天井辺りを眺めていると、俺の斜め後ろにいた女の人が急にボソボソと何かを呟き始めた。
最初はよく聞き取れなかったので、俺は『気もちわりぃなぁ』くらいにしか思ってなかったのだが、女の人の呟き声が段々と大きくなってきて、はっきりと聞き取れるようになった時、俺は背筋が寒くなった。
女の人は、ずっと俺の後ろで、
「どうして左手がないか知りたい?」
と、繰り返し呟いていた。
俺は必死で気付かないふりをしていたのだが、何故か未だにエレベーターは1階に到着しない。
もう1分以上経っている。
明らかに異常な状況で俺は全身に嫌な汗をかきはじめ、必死で気付かない振りをしながら『早く1階についてくれ!』と心の中で言い続けた。
それから更に1分ほどこの状況が続いたが、一向にエレベーターのドアが開く気配が無い。
俺は嫌な汗をかきながら1階のボタンを何度も押し続けた。
すると、今度は女の人が俺の後ろでクスクスと笑い始めた。
俺は耐え切れなくなり、
「何なんだよ!」
と言いながら後ろを振り向いた。
かなり強い口調で言ったのだが女の人は全く動じず、うつむいたまま、まだ笑っている。
その時、やっとエレベーターが1階に到着しドアが開いた。
俺は助かったと思い、早足に外へ出ようとすると、女の人が俺の去り際に今度はこう呟いた。
「私の左手見たよね?これで終わりだと思う?」と。
何か思わせぶりだったが、あれから3ヶ月、特に俺におかしな事は起きていない。
ただ、あれ以来あの地下道は通っていない。
二度と通る事は無いだろう。
そもそも、あの女の人が人だったのか、それとも『それ以外』だったのかすらわからないが…