「 異次元 」 一覧
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謎の西洋人
異世界から来た謎の西洋人の記事。
1.1990年代に存在しない国のパスポートを持った西洋人が飛行機で成田に到着。
2.男を拘束したら、男が激怒&当惑。
3.入管によれば、存在しない国のパスポート(フェイク)は存在するが、この西洋人が持っていたパスポートのページには、様々な国の入管の正式なスタンプが押されており、日本の入管のスタンプも押されていた。つまり、以前に日本に入国経験有りだが、入管には記録はない。
4.男曰く、男の出身国は1000年以上存在しているヨーロッパの国であり、様々なヨーロッパの紙幣と国際自動車免許証を所有し、数カ国語を喋れる。
5.男は、冗談で拘束されているんじゃないかと言い、抗議のため政府高官との面会を要求。
6.拘束から14時間後、男を空港からホテルへ移送。
7.入管は、男に指示があるまでホテルの部屋から一歩も出ないように命令。複数の警備員が監視。
8.翌朝、男が失踪。唯一の出口は、警備員が立っていたドアと階段などに繋がっていない部屋の窓のみ。尚、部屋は15階にあった。
7.入管は東京中を探すよう指令を出したが、結局見つからず打ち切りになった。
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紫の朝
もう5・6年前かな?
確か秋も過ぎて12月だかそんくらいの時期。
前日に早く就寝した為、その日はやたらと早く起きたのよ。
大体、日の出の直後くらいだったと思う。
起きたといっても、頭に霞みがかってる寝ぼけた状態。
んで寝起きに一服しようとしたのにタバコが無い。
何故か無性に吸いたかったので、面倒くさいけど買いに行くかーと布団を出たんだな。
居間を見たら、親父が既に起きていて新聞見ながら飯食ってた。
「タバコ買ってくるわー」
と声かけて靴を履いたときに親父の返事が返ってきた。
「今日は おいgrmmでぃうf だから 気をtあうぇdrftgyhろよー」
・・・?
何か変なノイズっていうか、聞き取れないけど言葉っぽいのが間に挟まったというか、変な返事だったんだよね。
というか、それ以前にいつもは「んー」とか「おー」くらいしか言わないのに何か変だったけど、その時は大して気にも留めずに「あいよー」って返事して外に出たのよ。
相変わらず頭は寝ぼけているような感じなんだよね。
やっぱ寒いなーとか朝焼け綺麗だなーとか思って自販機へ歩いてた。
寝ぼけながらも掃除してるオッサンとかに
「おはよーさんでーす」とか挨拶したんだが・・・
「おっ!rdyhjkl;・、;ねー!おはよー!」
とか、やっぱ言葉が変。
でも、その時は気にも留めずに歩いて、程なく自販機へ到着。
赤マルget。
吸いながら帰るかーと1本取り出して火を着けた瞬間、今まで霞がかってたのが晴れた感じしたんだ。
と同時に周りが変だって事にも気が付いた。
1つは自販機はタバコ1台・飲料系2台の筈なのに、タバコ2台・飲料系4台になってる。
昨日とかに増やしたのか?
と思って、もう一方のタバコ自販機見たけど訳分からん字で印刷してあるのばかり。
しかもコイン投入口も札入れるところも無い。
勿論、飲料系の方も同じで、極めつけに自販機の色が錆びとかでマーブル模様になってる。
2つ目は、さっきまで綺麗な朝焼けだなーとか思ってたんだけど、ドス黒い感じの紫色の朝焼けで綺麗とは程遠いんだわ。
は?え?何コレ??と頭はパニック状態。
しかも、気が付いてみれば全ての家に明かりが点いてる状態。
一瞬、夕方なのかと思って携帯見たけどやっぱり朝。
でも何故か電波無し。
とりあえず家に帰ろうと思い、来た道を戻るけど、行けども行けども周りが自分の家付近の風景じゃない。
さっきまで居た掃除のオッサンも居ないし、生臭い臭いも漂ってくるしで混乱絶頂。
家見つからないわ、周りの風景違うわで呆然としてたら、いつの間にか目の前に誰か立ってたのね。
掃除のオッサンかと思って顔を上げてみたら、顔がある場所に顔が無い。
見えたのはノッペリとした腹?だか胸で、更に見上げてみたら顔があった。
何て形容したら良いのか・・・
幼稚園児が粘土で作った顔を3~4個ごちゃ混ぜにしたような感じだったよ。
んで、状況が掴めないで口パクパクさせてた俺にソレが
「ここ くぁwせdrftgy ない」
って言ったかと思ったら横薙ぎに衝撃が来た。
凄い衝撃&痛みで(あー俺死んだな)とか、変に冷静な事考えながら意識が途切れた。
途切れる前、変な方向に曲がった俺の脚を持ってソレが俺を引きずってたのが分かったよ。
ふと意識が戻った時には、目の前に掃除のオッサンが居て
「あれ?さっき通り過ぎたよね?あれ?」
とか言ってた。
体は何も異常ないし、脚も別に曲がっちゃいない。
周りを見れば見慣れた自宅が目の前にあった。
青ざめた顔で家に入ったら、いつもはとっくに仕事行ってる筈の親父がまだ居た。
俺の顔見て一言。
「・・・だから気をつけろって言ったろう?今日は紫なんだから」
ちょ!何か知ってるの?
ってか、何があったか分かってるのかと聞いてたら、遅刻ギリギリだから帰ってきたらなって出かけやがった。
以下は帰ってきた親父に聞いた事。
・うち(親父)の家系には朝焼けが紫色の時には出歩くなって家訓がある。
・親父も若い頃、免許取りたてで夜明け前にドライブしてたら変なとこに迷い込んだ事がある。戻ってきた時は朝焼け直後ぐらいだったらしい。
・今日は紫色っぽかったから、仕事の時間ずらして様子見てたけど、俺が出かける様だったから一応「気をつけろ」と言ったらしい。
以上、俺が体験した洒落にならん話。
ってか親父よ。
そんなんだったら事前に止めてくれと。
orz
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消えた数時間
なんか今日、変な体験した。
仕事終わってちょっと時間が早かったから、行きつけのスナックで一杯飲んでくかって、スナックが入ってるビルのエレベーターに乗った。
俺、飲むときって、使う金を決めて財布から胸ポケットに移動する癖があるのね。
それをスナックがある5Fに着くまでに済ませて、降りたら真っ白だった。
元々壁とかは白い建物なんだけど、ドアとか看板とか白くないはずの所まで真っ白。
「みんな引っ越したのかな?後でスナックのママに電話しとくか」
全部の店で総引っ越しとかないだろーと疑いつつ、仕方なくエレベーターに戻ろうとした。
今、俺がエレベーターで来たばっかだから、まだエレベーターは別の階に移動してないはず。
それなのに『チン』とか鳴ってドアが開いた。
おお!?
真剣にビビっていると、作業服って言えばいいのかな?工事現場で働いてる人みたいな格好した初老の男性が降りてきて開口一番。
「なぜ、ここにいるんだ!どこから入った?」
おいおい・・・と思いつつ、もしかしてビルの取り壊しでもするのか?と思い直して説明をした。
「エレベーターで上がってきたら、お店とかなくて。このビル建て直すんですか?」
「そうじゃないんだよ、ここはダメなんだよ」
「もしかして塗装中とか?すんません、知らなくて」
「うーん、そうじゃなくて、ここは少し外れているんだよ」
その後、まあ改装中なら仕方ないとエレベーターに乗ろうとしたら男性が
「そっちじゃないよ。ちょっと待ってて」
と言うと、携帯電話取り出してダイヤルとか何も押さないで耳に当ててこんなことを言った。
「あ、はい、ではヒグスデンカあげ(やれ だったかも)してください」
「え?」
「悪かったね、怒鳴ったりして」
「はあ……」
で、ここからが説明出来ない。
俺は、今までスナックがある5Fにいたはずなのにビルの前に立ってた。
どう言えばいいんだろう。
瞬間移動ってのが本当にあるのなら、きっとこんな感じだと思う。
どうなってんだ?と思いつつ、気を取り直してスナックに行こうとして、そのときに腕時計を確認したんだよ。
そうしたら23:30だった。
俺は今日は仕事が早く終わったから飲みに来たんだから、23:30なんておかしいわけだ。
時計壊れたか?と思って、携帯電話の時計も確認したけど23:30ちょうど。
まさか白昼夢でも見ていたか?って、胸ポケット触ったら、そこにはさっき入れた1,000円札が3枚。
……これって不思議体験ってヤツだよね?
あの初老の男性が一体誰だったのかってのも気になるんだけど、俺の数時間はどこに行っちゃったんだろう?
こういうことってあるんだね。
なんかカルチャーショック受けたよ。
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異空間
そのとき僕は実家の部屋にいました。
退屈だな~と思い、ドライブでもすっかと外に出ました。
空は晴れてドライブ日和でした。
エレベーターに乗りB1ボタンを押す。
エレベーターは動き出しました。
5分前後は過ぎたんじゃないか?と思うくらいでした。
チーンと鳴り扉が開く。
辺りはシーンと静まり返っていた。
自宅から出たときは、車や街ゆく人の賑やかな音が聞こえていたけどな?と、多少気にかかったものの気にせず車に乗り、さてドライブだ!と表に出ると辺りは一面赤黒い空で、見た事のない夕焼け?になっていました。
道に出てしばらく走ってても先程とは違い、誰も居ない。
車もボロボロの廃車が点々と辺りに並んでいる。
というか、灯りが無くハイビームにしないと、とてもじゃないが走れない程の暗さ。
いつも見慣れ、通り慣れた道が別世界に来たかのような感覚に襲われ、不安になりUターンし自宅に戻りました。
車から降りエレベーターに乗る。
先ほど5分前後かかったかのように感じた感覚は無く、30秒ほどで8階に着き扉が開く。
外は自宅を出たときと同じく、晴れ空に賑やかな街並みも見下ろせた。
僕は別世界にいったのだろうか。
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時間が止まる
実体験した話。
別に怖いってわけでもないし、今はそんなこと全然起きなくなったが、とりあえず聞いてくれ。
俺は小さい頃、よく『時間が止まる』現象を体験していた。
なんの前兆もなく、突然『ピタッ』って感じで時間が止まるんだ。
これはその時間が止まったときに体験した話。
10年くらい前、俺が小学校3年の秋ごろ家族で外食して帰る途中だった。
みんな自転車に乗ってて、両親・兄貴・俺の順で走ってた。
十字路で左に曲がれば下り坂ってところで、突然自転車が『ピタッ』って止まったんだ。
別にブレーキかけたわけでもなく、本当に『ピタッ』って感じ。
前を走ってる家族も、凪いでいた風も止まって『え?あれ?何これ?』って不思議に思ってたら、右側前方の民家の玄関先に女の人が立ってるのが見えた。
冬物のセーラー服を着て、スカートは足首まで隠れそうなくらい長く、10年前とはいえ、明らかに今時の女子高生って感じじゃなかった。
その時は、横を向いていたんで顔は分からなかったが、俺がふっと下を向いてもう1度見直したとき、その女の人はいつの間にか体全体を俺に向けてこっちを見ていた。
女の顔色は異様なまでに悪く、目は虚ろで、目の下にはクマがあり、口は半開き、どう見ても健康な人間じゃなかった。
何よりも不気味だったのは、右の袖が風もないのにフラフラ揺れてたことだった。
よく見ると右腕がない・・・・・
『ヤバイ』と、直感的に悟った俺は目を逸らして自転車を漕ごうとした。
その時に頭の中で『プチンッ』って音がして、前にいた両親と兄貴が何事もなかったかのように走り始めた。
俺もそれを追いかけるように走って、曲がる直前にさっきの女の人を見ようとしたけど、そこにはもう誰もいなかった。