怖っ!怖っ?怖い話

いろんな怖い話を集めています。

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「 月別アーカイブ:2012年11月 」 一覧

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間違い電話

自分は数年前に、アパートに電話回線を引く事にしました。

電話回線ってどうやって引くのか、と同僚に聞いたところ、家電量販店で安く契約できると聞き、近場の量販店で契約をしました。

一週間ほどで量販店から電話番号を教えてもらい、使用可能に。

使えるようになったはいいのだけど、なんだか間違い電話がやたらと掛かってきます。

後で知ったのですが、電話番号ってのは使い回しになっている物らしい。

自分は電話帳にも載せていなかったので、前の使用者と、どうやら間違えて掛けてきてるようでした。

間違えて掛けてきた人が、呼び出す名前はいつも一緒。

仮にAさんとします。

このAさん宛ての電話が、毎日のように掛かってきます。

相手するのも面倒になってきたので、常時留守録状態にしてほったらかしてました。

そんな日が2~3ヶ月ほど続き、会社から帰って、いつものようにメッセの確認をしていたところ、

『こちら○○ファイナンスですが。Aさんお早めにご連絡をお願いします』

おやおや、Aさんはお金でも借りてたのかね~?とか、余り気にもしませんでしたが、翌日も、

『○○ファイナンスです。昨日ご連絡を頂けませんでしたので、急ぎ連絡を願います』

その翌日でした。

野太い男の声が録音されています。

『おい!A!!連絡よこせ!いい加減にしろよ、明日までに連絡をよこさなければ・・・』

ここで切れました。

それから数日して、仕事から帰ると留守録が入っています。

友人かと思い、再生すると聞こえてきたのは、

『・・ブクブク・・プク・・オカケニナッタ・・・ブクブク・・・プク・・・ダシテ・・・ツカワ・・・』

ん?何か泡のような音。

音量が大きくなったり小さくなったり。

えらく遠い所で、何かメッセージが流れている気がするけど?

おかけになった電話は現在使われておりません?かな、とか思いましたが、自分に掛かってきた電話に、そんなのが録音されているはずは無い。

ま、何かの間違い電話でしょっと、気にせずに放置。

翌日も同じ留守録。

その翌日もまた同じ・・・そのまた翌日も・・・

何度か聞いているうちに、どうにも水の中でしゃべっているような、そんな声に聞こえてきてしまいました。

『ブクブク・・オカゲデナッタ・・ブクブク・・・ココ・・ダシテ・・モウツカワ・・・』

なんだか気味が悪いったら。

翌日もまた留守録が入っています。

2件でした。

『Aさん、連絡がなくなって二週間です。会社の人も心配しています。早く連絡を願います』

Aさんの友人のようです。

連絡が無い?二週間前から?二週間前と言うと、丁度あの野太い男の声の留守録があった翌日です。

その後に、また例の留守録が入ってました。

なんだか気味が悪いを通り越して、嫌な想像をしてしまいます。

気にしないようにと眠りました。

翌日は仕事は休み。

普段は出かけるのですが、気になるので電話に出てやろうと、今日は部屋にいる事にしました。

いつも掛かってくる時間は15時過ぎでした。

そして15時過ぎ、呼び出し音がします。

当然、電話を取りました。

「もしもし、どちら様でしょうか?」

『ブク・・オマエオカゲブクブク・・・ココ・・ダシテ・・・モウツカワナイ・・・』

「誰なんです!毎日毎日!!いたずらはやめてください!」

ツーツーツー・・・

オマエノオカゲって言われた気がする・・・

また呼び出し音が鳴りました。

気持ち悪くて取る事が出来ずにいると、留守電に変わりました。

『Aさん、昨日も連絡を頂けませんでした。会社では、失踪として警察に届ける事になりました。』

慌てて電話を取りました。

「もしもし。うちはAさんの家ではありませんよ」

『あ、間違えました。すいません、番号は*******ですか?』

「そうですよ、良くAさん宛ての電話がかかってきて困ってるんです」

『失礼しました。会社に登録されている番号が同じですので、皆にも連絡しておきます。では』

間違い電話の正体は掴めたようです。

でも、例の水の中からの声のような電話は?

この後から、しばらく例のメッセは録音されていませんでしたが、それでも数ヶ月に一回程度の割合で、例のメッセが録音されています。

あいにくと、こちらの正体は掴めていませんが、

借金(これも想像)・・・

男の声・・・

失踪・・・

日付の一致・・・

水の中のような声・・・

嫌な想像をせずにはいられません。

『オマエノオカゲ・・・』

怖いと思うから聞こえてしまうのでしょうが、気になっています。

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嘘ついたら

正月に実家の旧家で体験した話。

布団で寝てたら夜中に目が覚めたので、尿意かいなーと思ってボーッとしてたら、天井に十二単みたいな着物を着た女が張り付いていた。

ずーと耳鳴りがしていた。

弱気に出たら舐められると思い、昔読んでた孔雀王とかの呪文を適当に唱えてたら、その女が天井に張り付いたまま体をイナバウアーみたいにして、グググーと顔をこちらに向けてきた。

女が、

「○○(昔の人の名前ぽくて聞き取れない)、今何時ぞ?」

と聞いてきたので、正直に答えたら呪われると、とっさに思い

「まっぴるまです」

と答えたら、思いっきり顔を着物の裾ではたかれた。

気がつくと朝で、布団に寝ていて、何故か枕が足の下にきていた。

夢かいなーと思って、天井を見上げてみると、すすで汚れたような黒い人間の裸足の足跡が2つあった。

怖くなったので初詣に4~5回行った。

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押入れにいる

個人的にトラウマな話。

家族以外は知らないし、誰にも話したことない。

うちは転勤族で、子供の時は2~3年おきに引っ越ししてた。

小3~4年の時住んでたのは、京都のとある市だったんだが、アパート(官舎?)の裏は山になってた。

近所の友達と、よく裏山を探検してたんだけど、親から言われてたのもあって、あまり奥までは入らなかった。

ある日、親たちには内緒で、友達3人くらいと、裏山の奥まで入ったことがあった。

多分30分ほど適当に歩いてたら、廃屋があった。

別に普通の廃屋だった。

俺たちはテンション上がって、廃屋の中に入って探索してた。

平屋の3LKくらいの間取りだったと思う。

廃屋のリビングと思われる部屋にエロ本が数冊落ちてて、エロガキだった友達たちは歓喜してそれを読んでた。

俺はまだそこまで興味なかったから、適当に友達がエロ本読んでるのを後ろから見た後に別の部屋を探索した。

隣の部屋に入ったけど、特に家具とかは無かったと思う。

押入れがあるだけだった。

俺は何となく押入れの襖を開けた。

そしたら押入れの上段に、小太りのおばさん?が後ろ向きに、正座をちょっと崩した感じで座ってた。

あまりにも予想外すぎて、恐怖とか疑問より、その時の俺は怒られる!ってパニクった。

でも2~3秒しても、おばさんはこっちに背を向けたままだったので、おばさんは俺にまだ気付いてなくて、このまま静かに襖閉めればバレないんじゃないか、って思った俺は、静かに襖を閉めようとした。

で、襖に手をかけた瞬間に、おばさんが突然振り向いた。

今でもはっきり覚えてるが、おばさんの顔がヤバかった。

眼球が無くて、目の部分がぼっこりと黒い穴が開いてた。

口開いてたんだけど、歯もなかった。

そして顔のいたる所から血が流れてた。

俺は叫んで一目散に家を飛び出た。

友達を置いて。

帰り道の道中はよく覚えてないけど、何とか家まで帰ってきた。

もう走ってる最中ずっと泣きっぱなしだった。

家の前まで来ると、幾分冷静になったんだけど、親に話そうか迷った。

話したら怒られると思ったから。

「勝手に裏山の奥に行って!」って。

結局黙ってることにした。

もう友達の事なんてすっかり忘れてた。

で、家帰って、怖いの払拭するためにファミコン始めた。

確かDQ3だったと思う。

俺の家のFCがある部屋には襖がある。

DQしてる途中に、襖の方から音が聞こえた気がして振り返ったら、襖が少し開いてて、中からさっきの顔面ぐちゃぐちゃのおばさんが見てた。

俺また絶叫して、台所にいる母親に泣きついた。

「押入れにおばさんがいる!」って伝えた。

母親が俺をなだめた後、ファミコン部屋の押入れを確認に行った。

もう俺は、ただただ怖くて台所で固まってた。

すぐに母親が「何もいないじゃない」って言ったから、恐る恐る確認に行った。

母親は襖を開けたまま「どこにおばさんがいるの?」って聞いてきたけど、おばさんはまだ襖にいて、眼球ないのに俺の方を見てた。

母親には見えてなかったみたい。

俺はそこで気絶したらしい。

それ以来、押入れ(のある部屋)がダメになった。

旅行先の旅館の押入れにもいた時は、マジで困った。

今も押入れに、まだおばさんがいるのかは分かんないけど、怖くて確認できない。

てか、したくない。

今まで3回、そのおばさん見たんだけど、見る度に少しずつ押入れから体を出してきてる気がするから。

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屋上の物音

いわゆる団地の5階に住んでる。

お金がなくて、築、結構行った5階立ての5階が、空き部屋になっていたので借りた。

もちろんエレベーターなんかもない。

住み始めて1年、住み始めた当初は気づかなかったが、いつ頃からか屋上をパタパタ人が歩いている足音がする。

昼でも夜でも。

ふと、気づくとパタパタ歩いていく音が聞こえる感じ。

別に気にしては無かった。

昨日、この前の強風のせいでアンテナの調子が悪くなったらしく、屋上へ上がるために脚立を持った業者さんがやって来た。

団地住んでる人は分かるかな?

屋上へ通じる丸穴があって、その下に脚立置いて上がるんだけど、音立てそうだからって、わざわざ業者さんが俺の家にも挨拶に来てくれた。

だから冗談のつもりだったんだけど、

「前から屋上で足音がするので、何か見つけたら教えて下さいね」

と伝えた。

業者さんは苦笑いしながらも、怖いこと言わないで下さいよ、と。

作業は無事終了したらく、特に何もありませんでしたよと言って帰っていった。

問題はその日の夜、つまり昨夜なんだけど、屋上の足音がいつもと違った。

俺がトイレに立つと、まるで後をつけるようにパタパタ音がする。

今までは俺とは無関係に、あっちこっちへ歩いて行くような音だったのに。

トイレに着いて、なんか怖いのでいつも換気用に開けっ放しにしている窓をすぐに閉めた。

そしたら、曇りガラスに明らかに上から頭を下げたシルエットが。

マジでびっくりして、すぐトイレから出て、大家の非常連絡先に電話して状況を伝えたが、全然信じてもらえない。

もう本当に怖い。

明日にでも引っ越したい。

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不思議な友達

この話は、私が直接体験した訳ではありません。

ただ、良くある友達の友達が~といった、真偽に疑問が残る話ではありません。

紛れもなく真実です。

何故なら体験者は、私の妹なのですから。

私と妹は、四つ歳が離れています。

私が小学五年生の時、妹は小学一年生でした。

入学当初の妹は、うまく友達が作れず寂しそうでした。

学校に行きたくないという妹を、私は心配していたのですが、何週間か経ってやっと妹に友達が出来ました。

同じクラスのHちゃんです。

Hちゃんは不思議な子でした。

目の前にいても、その存在に気付かないような、とても静かな子でした。

その顔は、いつも無表情で何を考えているのかわからない、暗い印象の、例えるなら、まるで人形のような子でした。

Hちゃんは、何度も我が家に遊びに来ました。

しかし、私はHちゃんが喋っているのを、見た事がありませんでした。

妹と遊んでいる間も、ずっと黙って、ただ妹の話を聞いているだけです。

私はHちゃんを、最初のうちは大人しい子なのだと思っていたのですが、次第に薄気味悪くなってきました。

というのも、Hちゃんが妹を見るその目は、どこか怪しく、とても友達に向ける目ではなかったのです。

妹がHちゃんと仲良くするのは、止めたらいいのにと思っていました。

何ヵ月か経ち、妹もHちゃん以外に友達が出来ました。

自然に妹はHちゃんと一緒にいる時間が減っていき、元々妹以外に友達のいなかったHちゃんは、クラスで孤立していったといいます。

そんな時、事件は起きました。

妹のクラスでは、亀を飼育していました。

その亀が、ある日いなくなったのです。

ある生徒が、Hちゃんが持って帰るのを見たと言いましたが、Hちゃんは何も言わず、ただ黙っていたそうです。

これを境にHちゃんは、亀泥棒、とクラスで仲間外れにされるようになりました。

当のHちゃんは気にした様子もなく、妹に近寄るので、妹は次第にHちゃんを鬱陶しいと思うようになり、露骨に避けるようになりました。

そんな妹を、Hちゃんは突然自宅に誘いました。

しつこく誘うHちゃんに根負けし、妹は仕方なくHちゃんの家に行ったそうです。

Hちゃんの家は団地でした。

とても古く、中は汚れ放題でゴミが散乱していたそうです。

そして、物凄い悪臭が籠もっていたそうです。

悪臭の原因を知って、妹は驚きました。

Hちゃんは当たり前のように、畳の上で尿を足したのです。

呆然とする妹に、Hちゃんは

「私たち友達だよね?これから毎日おいで」

と言ったそうです。

妹は、

「嫌だ、もう友達じゃない」

と断り、家から飛び出しました。

翌日学校に行くと、机の上に甲羅を割られ、潰れた亀が置いてあったそうです。

Hちゃんだと直感した妹は、Hちゃんを怖がるようになりました。

妹いわく、その日からHちゃんは、人が変わったように喋るようになったといいます。

その内容が酷いのです。

「○○ちゃん(妹)のお母さんは、男の人とエッチしてお金を貰っている。あたしは見た。」

「○○ちゃんのお父さんは昔、人を殺して、おうちに埋めた」

「○○ちゃんもエッチしてお金を貰うようになる」

そんな事を繰り返し言うのです。

妹は次第に学校を休むようになりました。

事態を知った親が学校に苦情を入れると、Hちゃんの家庭で驚く事が明らかになりました。

なんと、Hちゃんは一人で住んでいたというのです。

両親は行方不明という事でした。

結果、Hちゃんは転校しました。

施設に入ったのか、親戚に引き取られたのかはわかりません。

妹は、再び学校に通いだしました。

問題は解決したと思われました。

ただ疑問が残るのです、果たして小学一年生が、一人で生活出来るものなのか。

あの大人しいHちゃんが、どこでエッチという言葉を知ったのか。

意味はわかっていたのか。

何しろ小学一年生です。

妹も意味がわかっていませんでした。

そして、私がゾッとしたのは後日、妹が言ったこの言葉です。

「Hちゃんのお父さんいたよ」

妹は確かに、Hちゃんのお父さんを見たというのです。

全然Hちゃんと似てなかったといいます。

ずっと薄笑いを浮かべていたそうです。

そのお父さんは、Hちゃんが畳の上で、おしっこをするのを注意せずに、ただじっと見ていたそうなのです。

そして妹を見ると、Hちゃんに何かを耳打ちしたそうです。

そうしてHちゃんは言いました。

「わたしたち友達だよね?これから毎日おいで」

その男は何者だったのでしょうか。

妹の錯覚では無いとしたら。

もしも、妹が家から飛び出さなければ……

私は今でも時折、Hちゃんの無表情な顔を思い出します。