怖っ!怖っ?怖い話

いろんな怖い話を集めています。

*

「 不気味 」 一覧

no image

赤い部屋

赤い部屋 

深夜、タクシーが赤いコートを着た女を乗せた。
女が頼んだ場所はここからとても離れている山奥だった。
バックシートに座る女はうつむいて表情がまったく読み取れない。
運転手は怪しんだが、言われたところへ女を運んだ。
あたりは人の気配などはまったくなく、あたりはうっそうとした森のようなところであった。
女は料金を払うと木々の間に消えていった。
「なぜこんなところへ…?もしや自殺では?」 運転手は不安になり、好奇心にかられ女の後をつけた。
しばらく行くと目の前に一軒家が現れた。
そこへ女が入って行った。
自殺の線はなくなったが、運転手はこんな一軒家で女が何をしているのだろうと別の興味を持った。
悪いことと知りながらも、鍵穴から中を覗き込んだ。

家の中は真っ赤だった。女も見当たらない。
何もかもが真っ赤で他の部屋への扉も見えない。

なんだか奇妙なその光景に恐ろしくなった運転手は急いでその場を立ち去った。
おなかも空いていたので、山を降りてすぐのさびれた定食屋に入った。
運転手はさきほどの奇妙な女のことを店主に話すと、店主も女のことを知っていた。
「彼女はね、あそこで隠れるように住んでいるんですよね。 かわいそうに、病気か何かわかりませんが彼女眼が真っ赤なんですよ。」

ということは運転手が鍵穴からのぞいた時、女も同じように鍵穴を覗き込んでいたのだ。

no image

深夜の帰り道

深夜、仕事から家に帰ってたら変な人がいた。

髪がまるで貞子みたいに長く前髪が顔を隠していて、格好も貞子みたいな白いだぼだぼの服。

そんな人が電柱に寄り掛かり、辺りを見回している。

俺は見た瞬間、回れ右して立ち去ろうとしたら、その女、異常に速い歩きで俺に近づき、

「私の子供知らない私の子供知らないねえ知らない?」

と言ってきた。

俺はめちゃくちゃビビり、

「知らない知らない警察に言え」

と喚いても女は

「子供知らない?」

の一点張り

俺はもう適当に

「あっちの一キロ先の公園にいる!」

と叫んだら女は

「本当に本当に」

と言いながら公園に向かった。

俺はその後すぐその場を離れたが、何か女に悪い事したかなと思いながら歩いてたら、パトカーに遭遇。

手をあげ声あげたりしてパトカーを止めさせ、降りた警官に先程の事を話し、精神が壊れた女を保護してやって下さいと頼んだ。

警官は俺の話を聞いた後、凄く真剣な顔で俺に

「忘れろ。それに関わるな。明日からは今から言う道で帰れ」

と言って地図を書いて俺に渡した。

なにこの展開と思ってたら、もう一人の警官が青ざめた顔で俺に

「二度と夜は今日通った道で帰るな」

と厳命した。

俺はその日以来、警官に教えられた道しか帰らないようにしている。

【体験談】

no image

峠の公園

今から14年程前。

夜な夜なバイクで峠に走りに行ってたんよ。

場所は大阪と奈良の境にあるH道路ってとこ。

そこで知り合った人に起こった話なんだけど、知り合いって言っても『ああ、あのCBRに乗ってる人か』ってぐらいの知り合いで、あんまり話したこともなければ、名前も知らない。

当時は、そんな知り合いがいっぱいいたよ。

で、ある日、そのCBRの人の事で変な噂を聞いたんよ。

そう言や最近見かけないなーって思ってた所だったから、妙にその噂が気になって、色んな人に聞いたんだけど、聞く相手によって話が微妙に違うの。

いいかげんなもんだなーって思った。

だいたいこんな内容だったと思う。

『CBRの人とその友達とでどっかに遊びに行ったら、野犬に出くわして、バイクで逃げたCBRの人は助かって、走って逃げた友達のほうは野犬に襲われて死んだ』

ってな感じで、人によっては、『両方走って逃げたけど、池の方へ逃げた友達が野犬に追いつかれて殺された』って話したりしてた。

話の元になったのは新聞の記事で、俺は残念ながらその新聞を見てないからわからないんだけど、誰かが死んだのは間違いなかったみたい。

この辺の話なら、当時H道路に居た人なら聞いた事があると思う。

新聞を読んだ人らが話してたのは、ただの野犬の話だったんだけど、俺があちこちで聞いて回ってたもんだから、しばらくすると『CBRの人の彼女から聞いた』って言って、とんでもない話をする人が出てきた。

その話には野犬なんか出てこない。

かわりに洒落にならないモノが出てくるんよ。

その話でもたいがい怖かったんだけど、実はそれから数年後に偶然CBRの人と会って、もっと確かな話を本人から聞いた。

これからは、その時聞いた話。

CBRの人とその彼女、CBRの人の友達(ややこしいから以降TZRの人)とその彼女、計4人で夜景を見に行こうとして、二台のバイクにそれぞれ彼女を後ろに乗せて、生駒山をウロウロしてたんだって。

だけど、なかなかいい場所が無くて、いいかげんウロウロするのに飽きて、たまたま見つけた夜景なんか殆ど見えない公園で休憩してから帰ろうってなったらしい。

4人とも初めての公園で、公園の名前は知らないって言ってた。

小さい公園で、入ってすぐの所左手にトイレがあって右手奥に池がある。

そんなとこ。

深夜だし、なんか気味が悪いなとは思ったし、女どもは「怖い怖い」って言ってたけど、なんせ疲れてたから休みたくてベンチを求めて池の横を通って公園の奥へ歩いて行くと、いきなり池の方から

「ドボン!」

って音。

池の方を見ると、おっきい波紋ができてる。

かなり大きな石を投げ込んだような音だったって言ってた。

その池は周囲をぐるっとフェンスで囲まれてて、そのフェンスを越えるぐらいの高さまで、さっきの音を出せるぐらい大きな石を投げ上げるのは、かなりの力持ちじゃないと無理。

って言うより、力持ちどころか自分ら以外に誰も居ないのに、そんな音がしたのでほんとにビビったって。

TZRの人の彼女が怖がってしくしく泣きだしたし、CBRの人も休憩する気が失せるぐらいビビったので、もう公園から出ようって事になって入り口に戻る為、池の横を通ろうとした瞬間、また

「ドボン!!」

さっきより池に近かったから、深夜で真っ暗だったけど見えたって。

「最悪な事に、ソレをハッキリ見てもーた」って言ってた。

すぐ近く音がした場所に広がる波紋の真ん中、音がしてからちょっと遅れて、ぽこっと何かが顔を鼻から上だけ出したんだって。

じっとこっちを見てたってさ。

「人間の幼稚園児みたいな顔だけど、目がおかしなとこにあった」

目が合ったんだって、その波紋の真ん中の顔と。

そっからはよく覚えて無いらしいんだけど、

「うわーーーー!!」

って誰かが叫んで、いや、俺が叫んだのかも知れないって言ってた。

あるいはみんなが叫んだか。

走ってバイクの所まで戻って、彼女が来るのを待ってたのを覚えてるって。

すごく長く感じたって言ってたけど、時間にしてたぶん10秒も無いぐらい。

TZRの人はすでに彼女も後ろに乗ってて、エンジンをかけようとしてたから、よけいあせったのかも。

とにかく、気が狂いそうな程怖かったから、彼女が泣きながらノロノロ走ってくるのに我慢できないぐらい腹がたった覚えがあるんだって。

その時、確かに聞こえてたから。

池の方から

「ケケケケケケケケケケケケ」

って子供のような笑い声。

後で彼女も聞こえてたって言ってたらしいよ。その笑い声。

しかもその時、ノロノロとしか走れなかったのは、腰が抜けてたかららしい・・・。

人間て、腰が抜けてても走れるもんなんかな。

とにかく、彼女がようやくたどり着いてバイクの後ろに乗った時には、すでにCBRのエンジンがかかってて、いつでも出れるようになってたんだけど、どういうわけかTZRの方のエンジンがまだかかってない。

知ってる人もいるだろうけど、CBR(250R)ってのは、セルっていうボタンでエンジンがかかる。

だけどTZRってのは2ストで、キックっていうレバーを踏み込んでエンジンをかける。

TZRの人は狂ったように何度も何度もキックを踏んでるんだけど、まるでかからない。

CBRの人は、自分の彼女を待つだけでも怖くて怖くて仕方がなかったのに、今度はTZRのエンジンがかかるまで待たなきゃならない。

だけど、公園の入り口近く、池じゃなくてすぐ近くから

「ケケケケケケケケケケ!!」

って聞こえた時に、迷わずTZRの人達を置いて逃げた。

池にいた何かが池を出てフェンスを越えて、自分達のすぐ近くまで来てるってわかったから。

この後何があったのかは、CBRの人は知らない。

もちろん、CBRの人から話を聞いた俺も知らない。

とにかく、CBRの人とその彼女はそのままCBRの人の家に行って、しばらく経ってからTZRの人とその彼女の家に電話したんだけど、電話に出た家の人に、『まだ帰ってません』って言われたって。

当時、携帯なんてみんな持ってなかったからね。

何度か電話して『まだ帰ってません』を何度か聞いて、さすがに心配になったから、家の人に事情を話して、またあの公園に行ってみたんだって。

彼女を置いて一人だけで。

TZRの人らを置いて逃げてからそんなに経ってないけど、公園に着く頃には辺りはすっかり明るくなってたって言ってた。

CBRの人がその時見たのは、公園の入り口で倒れたTZRと、その横で座り込んでずっと笑ってるTZRの人の彼女。

TZRの人はどこにも居ない。

すぐにパトカーと救急車を呼んだんだけど、結局TZRの人が見つかったのはその翌日で、公園の池の中から全身を犬に噛まれたようなボロボロの状態で死体で見つかった。

それで新聞には『野犬に襲われ死亡』って出たんだけどってCBRの人は言ってた。

「池はフェンスに囲まれてんだから、犬なんかじゃない」って。

そうそう、TZRの人の彼女はそのまま入院したんだけど、それっきりCBRの人と疎遠になっちゃって、池から出てきたのは何だったのか聞く機会が無くなったって言ってた。

もっとも機会があっても、なかなか聞けないけどね。

彼氏が死んだ時の話なんか。

やれやれ、やっぱだいぶ長くなったなーごめんね。

それまでこの手の体験談って、『見た』とか『聞いた』とかばっかだったから、ほんとに人が死んだってのがすごく衝撃だった。

その場にいた本人から聞いたから、怖いのかもしれないな。

この話を聞いてから、何度かその公園を探しに行こうと思ったんだけど、やっぱ怖い。

俺の支離滅裂文で読んでも怖さが伝わらないかもな。

そんな人はこの公園を探してみて欲しい。

大阪からだと、H道路の左手、K峠の手前あたりって言ってた。

【裏ワザ】

no image

丑の刻参り

二年前の話だけど、俺は親友のSと某有名神社に行ったわけだ。

深夜、腹が減ったので牛丼屋で飯を食べてる時に、Sがいきなり

「丑の刻参り見たくね?」

と言い出したんだ。

俺は、

「そんな古臭いのん、今の御時世ないやろー」

と言ったんだ。

そしたらSが、俺の後輩が某有名?寺で藁人形を見つけたらしいとのこと。

俺は幽霊は無理だが人間には勝てると言っていた手前、かなりビビってたが了承したんだ。

Sが後輩に連絡を取り、寺の場所と藁人形を発見した場所を聞きだし(夜中にすまん。後輩)目的地に向かったんだ。

思っていたよりも遠く、車で1時間半ぐらいかかったが何とか着いた時には時間は深夜2時半ごろ。

車を寺の脇の駐車場に停め。

柵を乗り越え、Sの後輩に聞いたおよその場所に向かい歩きだした。

懐中電灯を持っていたものの雰囲気があり、とても怖かった。

20分ぐらい林の中を歩いた頃、どこからか話し声が聞こえる!!

俺とSは顔を見合わせた。

やはりSにも聞こえてるらしい。

数人の男の声が…

しかしその時に俺は

「丑の刻参りじゃないやん!」

と思ったがすぐに、

「確認しよう!」

とSが言い出した。

俺は変な事件に巻き込まれるのも嫌なので止めようと言ったが、Sはかなりやる気になっていて断りきれなかったんだ。

林の中は枯れ葉が沢山落ちていて、歩くたびにカサカサと音をたてるので俺は

「バレるやん!!」

とかなりテンパっていたが、Sが

「風も強いし歩かなくてもカサカサゆうから大丈夫やろ!懐中電灯消していくぞ」

と返された。

話し声の主はすぐに見つかったんだ。

でもすぐに変なことに気づいた。

1人しかいてない…

しかも女…

えっ!!まじで!!なんで!?やばい!!ってパニック状態。

すると、女がいきなり俺たちのいる方向に走り出してきた。

俺は心底ビビってしまって動けなかったが、Sが

「逃げるぞ!!走れ!!」

と言う言葉でやっと体が動き、全速力で走った。

後ろからは女の

「うびやあらはなるはな」

みたいな声が聞こえたが走り続けた。

そしてSとはぐれてしまった。

気がつくと背後からの叫び声も聞こえなくなっていたので、木の陰に隠れて息を潜めてたんだ。

周りの気配を息を潜めて伺っていたが、もう安全だと思いSに電話しようと思ったが、Sの居場所があの女にバレるかと思い車まで戻ることにしたんだ。

車に戻るとSはまだ帰ってきてなかった。

取り敢えずタバコを吸い待ってたが、帰ってこない!

Sが女に捕まったと思い、戻るかどうか考え戻ることにしたんだ…

少し戻ると、Sの歩いてる姿を見つけホッとしてSに近づいた。

「大丈夫かぁー」

と言うと、Sがガタガタ震えながら

「あの女は普通じゃないイカレてる」

と言い出した。

よく見てみるとSの手から大量の血が…

話を聞くと、隠れていたが女に見つかり揉み合いになった時に噛みつかれ喰いちぎられたと…

血の量が凄かったのですぐに病院に行くことに。

車に戻ると後部座席のガラスが割られて、中を見ると何故か大量の血が…

実話だから話はこれで終わりです。

でも何故俺の車の場所がわかったのだろう?

もしかしてタバコを吸ってるときずっと見られてた??

今もSの手は一部欠損してます。

【裏ワザ】

no image

団地の配達

17、18年前の話。

中学生の分際で朝刊を配る新聞配達のバイトしてたんだけど、その時に配達を任されてた場所が、大きな団地1棟とその周りだけだった。

その大きな団地で起きた体験なんだけど・・・

その大きい団地は、その頃の建物にしては階層が高くて地域でもかなり目立つ建物だった。

その高さのせいか、その団地で何度か飛び降り自殺があってね。

そんな事が有ったから、その団地にはお約束の様に色々噂が有ったんで、その団地の担当になった時は本当に嫌で仕方がなかった。

怖さに慣れるのに1ヶ月以上掛かったけど、何とか慣れてきたときの事。

その団地の配達をする時は、まずエレベーターで一気に最上階まで行って、そのフロアーを配り終えたら階段で1階づつ下っていく、と言う方法で配っていて、その日もそれで配り終えた後に一つ仕事を忘れているのに気付いた。

その日は、たまたま新聞と一緒に封筒を入れなければ成らない家があって、その事を忘れていて(映画のチケットだったかな・・・預かってた)また戻るハメになった。

その家が11階だったんでエレベーターを使い、その家に封筒を入れてエレベーターの所まで戻って来た時には、エレベーターは最上階で止まっていた。

普段は下りで乗る事は無いけど、その時はもちろんエレベーターを使おうと少し上の最上階から降りてくるの待ってたら、1つ上の階でエレベーターが止まった。

エレベーターのスグ横に階段があるので、誰かが上に居たら気配や音でスグわかる様な状態なのに、そのどちらも全く無かった。

エレベーターに乗り込む気配も音も、もちろんしない。

自分は霊感とかは全く無いけど、その時はもの凄く嫌な感じがしたのは覚えている。

その後、何と言うか固まってしまったと言うか、情け無いがビビりきったとでも言うのか・・・

そのエレベーターが、自分が居る11階に来るまで手足に鳥肌を立たせながら動けないでいた。

そして自分の居る階でエレベーターが止まり扉が開いた。

中が見える前に髪の毛が総毛立つ様に思えたのは、あの時が初めてだと思う。

中には二人乗っていた。

オレンジ色?のレインコートの様な感じの物を来た小太りの女の人と、その子供らしき、同じくレインコート(ピンク色)を着ている女の子が、手を繋いでこちらに背を向けて立って居た。

扉が開いて閉まるまでの間、10~20秒程度だったと思うけど、自分には永遠の時間の様に長く感じた・・・

その間二人は全くこちらを見ないし、ピクリとも動かなかった。

それが生きてた人で有ろうと無かろうと、もう自分には関係無かった。

(怖かったけど階段で降りて)戻って即効ヤメる事を告げて、制止も聞かずに家に帰ってしまった。

後で他の配達員に聞いたら、自分と同じ体験をした人は居なかった様だけど、変な者、変な声を聞いたとかでヤメて行った人は結構居たみたい。

【テクニック】