私には双子の妹がいる。
まあ田舎で人数が少ないから当然なんだけど、双子というのは珍しく、学校には私たち含め二組しかいなかった。
しかも、そのもう一組は同い年で同じ双子ということもあってか、小学校の時からよく遊んでた。
家も近かったしね。
この双子の家は地元の旧家?で、結構でかくて古い屋敷に住んでた。
そして家系か知らんが、代々そういうものが見えるらしかった。
(らしい、というのは私ら双子が零感だからw)
以下、二人から聞いた話。
ある日、弟の方が部活から帰ってると(兄の方は帰宅部w)遠くの方に、こちらに向かって女が歩いてくるのが見えた。
至って普通の格好だったので、その時は何も感じなかったらしい。
が、だんだん近づいてくるにつれ、とてつもない違和感に襲われた。
その違和感は女がバス停を横切った時にわかった。
背がバス停の屋根超えとる。
ってことは、あの女3mぐらいある(しかもなんか変な歩き方しとるし…)
部活帰りで疲れてるせいもあり、一瞬目を疑ったが、やはりそいつはとてつもなくでかい。
その上、俯き気味でよく見えんが、こころなしか口元が笑っているように見える。
あまりの気味悪さと恐怖で道を引き返そうかと思ったが、瞬きをした一瞬の間に女は消えてしまった。
なにがなんやら、もう涙目状態でダッシュで帰宅。
大声でわめきながら帰ってきたので、 騒々しさに家の中から出てきてた親父と片割れに事情を話したところ、ふたりとも
「あーあれねw」
という感じだったらしい。
話によると、兄は既に遭遇済み。
親父によるとなんか知らんが前からおったと。
兄曰く、
「気持ち悪いのがきたなーってまじまじ見てたら、擦れ違う時急に大声でげらげら笑いやがったから、びびったよ。化けもんだよあいつw」
お前まじまじ見んなよwこええよw