「 月別アーカイブ:2013年04月 」 一覧
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      机の引き出し大学の友人の話。 そいつが最近引っ越したアパートには、備え付けの机があったんだ。 で、その机の一番下の段をよく使ってたんだけど、開閉する時に何か細かい物が移動するような『ザラザラ』と言う音が聞こえてきたらしい。 自分はそこにそんな音がするような物は入れた覚えが無かったので、『はて?』と思いつつ確認してみると、その引き出しの底は二重底になってる。 外から見るとわからなかったが、1センチぐらいの空間が底との間にあるようだ。 試行錯誤していると、底の板が外れた。 中にあったのは大量の人の爪だったそうだ。 マニキュアをつけた物から、どう見ても子供の爪にしか見えないような物まで。 それも指から無理に剥がされたような感じの物ばかり。 正確には数えなかったそうだが、軽く見積もっても200枚ぐらいはあったらしい… 机は速攻で廃棄処分にし、新しい物を買ったそうだ。 
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      時間が止まる実体験した話。 別に怖いってわけでもないし、今はそんなこと全然起きなくなったが、とりあえず聞いてくれ。 俺は小さい頃、よく『時間が止まる』現象を体験していた。 なんの前兆もなく、突然『ピタッ』って感じで時間が止まるんだ。 これはその時間が止まったときに体験した話。 10年くらい前、俺が小学校3年の秋ごろ家族で外食して帰る途中だった。 みんな自転車に乗ってて、両親・兄貴・俺の順で走ってた。 十字路で左に曲がれば下り坂ってところで、突然自転車が『ピタッ』って止まったんだ。 別にブレーキかけたわけでもなく、本当に『ピタッ』って感じ。 前を走ってる家族も、凪いでいた風も止まって『え?あれ?何これ?』って不思議に思ってたら、右側前方の民家の玄関先に女の人が立ってるのが見えた。 冬物のセーラー服を着て、スカートは足首まで隠れそうなくらい長く、10年前とはいえ、明らかに今時の女子高生って感じじゃなかった。 その時は、横を向いていたんで顔は分からなかったが、俺がふっと下を向いてもう1度見直したとき、その女の人はいつの間にか体全体を俺に向けてこっちを見ていた。 女の顔色は異様なまでに悪く、目は虚ろで、目の下にはクマがあり、口は半開き、どう見ても健康な人間じゃなかった。 何よりも不気味だったのは、右の袖が風もないのにフラフラ揺れてたことだった。 よく見ると右腕がない・・・・・ 『ヤバイ』と、直感的に悟った俺は目を逸らして自転車を漕ごうとした。 その時に頭の中で『プチンッ』って音がして、前にいた両親と兄貴が何事もなかったかのように走り始めた。 俺もそれを追いかけるように走って、曲がる直前にさっきの女の人を見ようとしたけど、そこにはもう誰もいなかった。 
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      深夜の湖まあさ、ライトを買ったのよ。 LEDの集光ヘッドのやつ。 ま、集光ヘッドってどんなもんだろな、と思って点けてみたら、かなりなスポットそして激明。 『闇を切り裂く』って表現がぴったりでさ、感動した訳よ。 銃にマウントしてあちこち照らして遊んでたんだけど、ふと思いついた。 『これだけスポットなら、レーザーサイトみたいな使い方、出来るんじゃね?w』ってさ。 そう思いついちゃうと試したくて仕方がなくなっちまった。 だけど、もう11時過ぎてるし近所迷惑だしな。 だけど止まらなくて、出掛ける事にした訳。 行き先は日本で2番目に大きな湖のほとり。 30分以上走って到着。 いや~穴場だけあって真っ暗だ。 何せ1キロ以内に1件も家無いしな。 一番近い家は対岸だ。 ここなら苦情は来ないはず。 早速、湖面に向かって射撃開始。 ライト点けながら撃つと、面白いようにスポットの真ん中付近に着弾して、スポスポと飛沫が上がる。 面白れ~って調子に乗って撃ってたけど、ふと気が付くと、沖の方に何か浮いてる訳よ。 白っぽい球状の物が。 ブイか何かか?よし、的にしたれ、と思って照らしまくってたら、好都合な事に段々近づいて来る。 30メートルくらいまで近づいて来た頃に気付いた。 『あれ?そう言えば、こんなに凪なのに何で近づいて来る訳?』 今日は小糠雨が上がったばかりで、対岸の灯りが湖面に綺麗に写るくらいに凪いでる。 なのに1秒1メートルくらいのペースで近づいて来てる。 『トポン、トポン』って音たてながら近づいて来る。 取り敢えず撃ってみたが、変わらず近づいて来る。 15メートルくらいまで近づいてやっと気付いた。 『これ、首じゃね?』 目、付いてるし。 こっち見てるし。 思わずフルオートで撃って、そのまま逃げた。 堤防を駆け上がって、車に乗ってエンジン掛けようとしたら掛からない訳よ! ベタ過ぎだろ! 思わず湖面を見たら、堤防の下の岸壁から『ニョキ』と手が突き出す所だった。 『ガシッ』と岸壁を掴んで『グッ』と力が入る。 もうライトで照らしてないのに、はっきり見えるし。 俺は思わず目を逸らした。 俺は、半泣きでお経を唱えながらイグニッションを回し続けた。 「べちゃ」 「べちゃ」 上がって来たよ!!! 岸壁から堤防の上の車まで10メートル無いし! 「ぐちゃ」 「ずるっ」 「とすっ」 堤防上がり切った! 車まで5メートル無いだろ 「神様仏様!!!!」 エンジンが掛かった!!! ギアをドライブに叩き込んで全力で逃げた。 少し離れて、思わずルームミラーで後ろを見たら、遠くで白い人型が両手を広げてた…。 これが今夜の0時頃の話。 書き込んだら少し落ち着いてきたよ。 幽霊は何回か見た事あるけど、あんなのは初めてだった。 
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      ゆらゆらつい最近の話。 資格試験の為に図書館で勉強してて、午後7時半になったので帰宅してる最中に見たモノと、それからの実体験です。 図書館は駅から10分ほどの場所にあるが、人通りが少なくて空き地もちらほらある。 資料館も兼ねている為、建物自体も昔ながらの造りで、夜になると周りは結構不気味な感じ。 電灯は大通りに出るまではまばらで、線路沿いの薄暗い道を歩いて駅を目指すのがいつもの帰り道。 いつもなら閉館まで大体受験生など5人は自習室に居るのだが、その日は自分合わせて2人のみ。 最後に残った人は自習室の電気を消して帰らないといけないので、早めに切り上げとこうと思い、帰宅準備を始めてると先程まで残ってた1人も既に居ない事に気付く。 帰ろうとして電気を消すと、中にまだ人が居るような気がして再度点灯するも誰もいないので、少し怖さを感じ電気を消して階段を下り出口へ。 その時に消したはずの2階の自習室で『パチン』という音が鳴り、電気が点いたような気がした。 職員が見回りでもしてるのか、と気に留めず外へ。 既に明かりは暗くなっており、図書館利用者ももう居ないようで周りに人気は無し。 外にある喫煙所に行き、タバコを吸ってから帰ろうと思い灰皿に向かう途中で、カナリ嫌なモノに出くわす。 今考えると、これに出会ったから後々に嫌な事が続いたのかもと思う。 喫煙所に向かいつつ、鞄からタバコを取り出そうと下を向いてふと前を見ると、喫煙所の横にある小道から人が出てきた。 ただ人が出てきただけなら良かったのだけど、ソレはどうも様子がおかしい。 ユラユラというかフラフラというか、灯りがないのでそういう感じで出てきてるように見える。 ボールの様な物をついてるようにも見えるし、石を蹴飛ばしてるようにも見える。 その時は『人』だと思い込んでいる為、怖いという感情は全くもってなかった。 ただ、タバコを取り出してライターを取り出し、火を点けようとした瞬間に背筋が一気に張り詰めて寒気が走る。 ユラユラ出てきたヒトは、後ろ向きで歩いてきている。 先程も書いたがその道は小道である。 しかも曲がりくねっている。 電灯も無いので辺りは暗い。 なのに、後ろ向きでフラフラしながらゆっくりとこちらに歩いて来てる。 煙草を吸おうとしてた自分だけども、流石に怖くなってきて走って駐輪場を抜け、図書館を後にして早足で駅に向かう。 なんだったのかと理解しようとするが、全く考えれない程にパニックになってしまい、とにかく駅を目指す。 線路沿いの薄暗い道を歩きながら、ようやく気が落ち着いてくる。 ただ、すぐに再度背筋が凍りつく。 前方にある踏み切りが鳴りはじめた瞬間、反対方向の遮断機の前に赤いランプに照らされて人が立っている。 そのヒトも先程と同様に後ろ向きに立っている。 頭の中では色々と言い訳を考え始め、ただ電車が通り過ぎる時に向こうを見てるだけだろとか、誰かが後から来てて振り返ってるだけだろと、気分を落ち着かせようとするが『カンカン、カンカン』の音に気が散ってどうにも落ち着かない。 すると遮断機が下りているのに、後ろ向きなのにもかかわらず、それはゆっくりと遮断機の横から線路に入ろうとしてきた。 その時に「キャー」という女性の声が聞こえた。 全く気付かなかったが、自分が進んでる方向の遮断機の前にも女性がいたらしく、その後ろ向きで進もうとする人に対して叫んでいた。 だけども、そのヒトは全く止まらない。 それを止めようと女性は慌てながら中に入っていく。 自分は、それをただただ見ている。 電車が来てるなー、大丈夫かなー。 あ、やばいかも。 おい、いそげ。 あ、ちがう。 後ろ向きの奴は人じゃない。 と、思った瞬間から一切の記憶無し。 次の日、女性が電車に飛び込んで自殺をしたことになっていた。 新聞にも出てたし、俺も心療内科で入院してて警察がきて説明?とかをしだして親も心配なのか、何があったの?とか聞いてきたが全くもって説明できなかった。 ただ、ヒトを助けようとしてたんじゃないかなと、ぼーっとした感じで答えてるだけだった。 それから数日後(退院後)に検査のために再度病院へ行き、カウンセラーだとか言ってる医者に話をしても、 「それは、多分君がそう思ってるだけだよ。そんなヒトは居なかったんだよ。警察も他に人は確認できなかったって」 と言ってた。 自殺を見たショックで自分がおかしくなってるのか? あれは全て事後に創られたものなのか? と、ワケがわからなくなり、パニックが余計にひどくなりかけた。 でも、絶対に自分は見たんだと核心できる事が起こる。 それは友人から聞いた話で、女性が自殺した踏み切りで幽霊が出るようになったと噂が出始めた。 どうやら、成仏できない女性が学生などから度々目撃されるらしい。 その女性は『後ろ向き』で何かを探しながらユラユラしてるらしい。 この噂を聞いた時に、自分だけは『それは女性じゃなく、それこそが女性を殺したヒトだ。』と思っている。 
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      裸足十年以上前の話。 自分は男。 地元で有名な自殺の名所といわれる滝に、バイト仲間男女八名ほどで肝試しに行った。 午前3時過ぎ。 完全に真っ暗で、明かりは自分が持っていた懐中電灯がひとつだけ。 山道を100メートルほど歩くと滝があった。 手前に低い柵があり、そこから先は大きな岩盤が滝つぼまで20メートルくらい。 なだらかな階段状になっていた。 自分はひとりで柵を越え、岩場を降り、水をさわるとすぐにみんなの元に引き返した。 懐中電灯で2、3メートル先を照らしながら濡れた岩場を上っていると、怖かったのか、ひとかたまりになって待っているみんなの足もとが光の中に見えたのだが、そのなかにひとり裸足の奴がいた。 ごつい男の足がはっきり見えた。 季節は秋。 結構寒かったので『なんでこいつ裸足??』と思って、懐中電灯の光をなめるように少し上げると、テロテロの安っぽい灰色のスラックスが見えた。 中年オヤジっぽいセンスのやつ。 その瞬間、つまずいて懐中電灯の光がぶれた。 すぐに同じ場所を照らしたが、裸足はいなかった。 「裸足になってる奴は誰だ?」と、みんなに聞いたが、もちろん誰もいなかった。 気持ち悪い冗談言うなと怒られたので、もうそれ以上なにも言わなかった。 
