「 月別アーカイブ:2013年10月 」 一覧
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良いバイト
俺の友達Nが、いいバイト見つけたって言ってきたので内容を聞いてみると、夜中に運転手をやるだけで一日で5万貰えるという。
次の土曜日、一日限りのバイトなんだと言っていた。
そして土曜日の夜中2時頃にそいつから電話がかかってきた。
「今、バイトでT山に来てるんだけどさ、このオッサンなんか怪しいんだよな」
何が怪しいのかと聞くと
「荷物を俺に見せないし、この仕事の事誰にも言うなって言うし、今も穴ほってるみたいなんだよ」
俺が
「まさか死体とか・・・」
というと友達Tは
「もし俺が行方不明になったら、坊主頭のオッサンに殺されたと思ってくれ」
と言って切ってしまった。
俺は、びびらせようとしてふざけてるんだろうと思った。
そして一時間後ぐらいに、またNから電話がかってきた。
「バイト終わったか?」
と聞いてみると、無言で切れてしまった。
その日はもう電話は無く、次の日になったのでNに電話をかけてみると電話に出ない。
夜の仕事だったので寝てるんだろうと思い、また次の日にかけてみたが全く電話に出ない。
その後、警察に捜索願が出ていると聞かされた。
まさか本当に殺されたんじゃないか・・・
とすると、2回めの電話は発信履歴からかけてきた犯人・・・?
あの電話の会話を全部警察に言おうかと思ったのだが、話が出来すぎていて俺が疑われるんじゃないだろうかと思って怖かったので、電話があった事とバイトでT山にいると言っていた事だけ警察に話した。
警察はT山を捜索したらしいが、死体は見つからなかった。
Nの行方もわからないままだ。
その後も知らないやつからの着信がたまにあるので、怖くてケータイの番号を変えた。
しかし犯人がNのケータイを見たのなら、名前も知られたという事になる。
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廃屋
俺がトラックの運転手をしていた時の話。
地図見て走っていたんだけど、俺のトラックじゃ潜れない高さのトンネルがあって仕方なしに迂回。
周りは田舎。
地図見る限りじゃ迂回路を走っていくと、大きな県道に出るから大して心配してなかった。
ところが、どこをどう間違えたのか県道へは出れず。
また地図見るも、おかしいな?あってるハズだけど?
外は暗くなり始めて、辺りは廃屋や廃車がまばらに見える。
更にうっそうと草が茂っていて、道を聞こうにも人は居ない。
道の先を見るとアパートが先に見えたんで、そこでUターンか、人が居れば道聞こうと思って行ってみたら人がいた。
なんか白髪のおばあさんがアパートの前で突っ立ってた。
気味悪いなあと思いながらも、トラックの窓越しに道を聞くと、ただ無言で指差すだけ。
「ホントにそっち?」て聞くも、頷くだけで終始下向いたまま。
で、俺は言われるがままトラックを走らせた。
嫌な予感してたんだけど、とりあえず走っていくと何か建物が建っている広場へ出た。
…行き止まりじゃねーかよ。
トラックの向きを変えようとハンドルを切ったらいきなり「ガスッ!」て音がして、「何か踏んだか?」と思って懐中電灯持って降りたが何も踏んでない。
どうも気になって懐中電灯で建物を照らすと…
火事で焼けた廃屋だった。
乗り込むとエンジン止まっていて、ヘッドライトの明かりがついたまま。
おかしいな?
セルまわってもエンジン掛からない。
んで、ふと見るとさっきのおばあさんが明かりの先に突っ立ってた!!
もうパニックで、何回もセル回してエンジン掛かると同時に逃げ帰ったよ。
走ってる途中も「バン!ドゴ!」てボディを叩く音がしていて、気が狂いそうになってスッ飛ばして走った。
途中、さっきのアパートが見えたけど…ガラスが割れて廃屋のように見えた。
チラ見でしか見てないけど。
パニックになりながら走っていると、もと来た明かりがある道へ出た。
行きに通り過ぎた酒屋さんが見えて、営業中だったので道を聞いて何とかなったけど、本当に酒屋さんが「人間」でよかったよ。
酒屋さんにこれまでのことを話すと、どうやら廃村に迷い込んでたらしい。
火事のあった建物は、豪農の家だったようで、継ぐ者がなく、1人暮らしのおばあさんが火事で焼け死んだ家らしい。
「あそこは誰も近寄らない」そうだ。
でも、変なところ曲がった覚えないけどなあ??
気になったのは…トラックのシャーシにいつのか解らない古い手ぬぐいが引っかかってたこと。
その後、俺が仕事中の怪我で入院していた時、近所の家が火事で燃えた。
それと、その時乗っていたトラックが入院中放火されて廃車になった。
オハライ、勿論行きました。
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山の神様
母方の実家は山奥のデカい家なんだが、その家には今は祖父母と叔父叔母と従兄弟(40近いおっさん)が住んでいる。
うちからはちょっと遠いこともあって、なかなか行きづらかったんだが、数十年ぶりに母と姉と姉の息子(5歳)と一緒に遊びに行くことにした。
祖父母の家に着いて翌日、真っ昼間から甥っこが行方不明になった。
近所の人までかり出して捜索したのだが、とうとう日も暮れてきて、いよいよ警察に届けようというところで、玄関に気配を感じて見てみると甥っ子がいる。
隣にはどこかで見たことのあるような、甥っ子より少し大きいくらいの男の子。
みんなに甥っ子が帰ってきたことを伝えると、母は大泣き、姉は泣きながら怒っていた。
そして気づくと男の子はいなくなってた。
俺は、どうしてもあの子を見たことあるような気がして、気になって仕方なかった。
甥っ子に詳しくきくと、遊んでるうちに裏の山に入ってしまい迷子になっていたそうだ。
どうやって帰ってきたのか訪ねると、
「おにいちゃんがつれてきてくれた」と。
おにいちゃんの話になると急にテンションの上がった甥っ子曰く、
「へびがでたけど、おにいちゃんがやっつけてくれた」らしい。
さらに、
「おなかがすいたけど、おにいちゃんがちっちゃいいちごをくれた」らしい。
話を聞いていると、うちのじいちゃんと近所のじいさんばあさんが、
「そりゃあ山の神様だ」
と言い出した。
最初は、ああ、助けてくれたんなら神様でいいや、みたいな感じできいていたんだが、じいさんたち曰く、
「山には昔から神様がいて、子供を守ってくれたり、山の生き物を守ってくれる」とのこと。
「子供の頃は一緒に遊んだり出来るが、いつの間にか見えなくなって忘れてしまう」んだそうだ。
それで俺は思い出した。
さっき玄関で見た男の子、俺はあの子と子供の頃に遊んだことがある。
小学生の頃、遊びにきたじいちゃんちの裏の山で、一緒に虫をとった子がいた。
そいつは流石地元の子供らしく、俺よりずっと虫がいる場所も虫の取り方もうまかった。
あの玄関にいた男の子は、あのとき一緒に遊んだあの子にそっくりだ。
まさかと思っていると従兄弟がぼそっと言う。
「○○ちゃん(甥)、そのおにいちゃんはこれくらいの背の高さで、これくらいの髪の長さで、女の子みたいな顔をしているおにいちゃんか?」
その特徴は玄関にいたあの子と完璧に一致した。
甥っ子もぶんぶんと頷いてる。
従兄弟は
「あー、山の神さんだったんかー。昔よう一緒に遊んだなぁ」
と感慨深そうに言った。
俺はそのとき20代前半で、従兄弟とは一回り以上年が離れてた。
なのに、従兄弟と俺は同じ男の子と遊んでいたことになる。
そして驚くことに、近所の人たちも(甥っ子の行方不明はけっこう大きな事件になってしまい、かなりのご近所さんが集まっていた)
「あー、その子なら知ってる!」
と、かなりの人数が言い出した。
うちのじいさんも見たことがあるらしく、うちの母も遊んだことがあるが、叔父(母の兄)は見たこともないらしい。
甥っ子の話では、
「近頃は、この辺に子供がいなくなったから遊び相手がいなくて寂しい」
と言うようなことを、山の神様は言っていたそうだ。
すると従兄弟はいきなり窓を全開にして、
「山の神さん!!子供がいないんなら大人と遊んだらいいが!!俺がいつでも遊んだるが!!」と叫んだw
あとで従兄弟にきいた話では、従兄弟が小学生のとき、川で溺れて死ぬところを山の神様に助けてもらったらしい。
今でも俺は、甥っ子と一緒に年に1度は母の実家に行くことにしているが、山の神様は元気に民家にも現れているらしい。
特に従兄弟とは仲が良く、前回遊びに行ったときは、俺と一緒に飲もうと大事にしまってあった高い日本酒が、封も開けてないのに三分の一減っていたことに対して、従兄弟が本気でキレていたw
「神さんが寂しくないように、子供がたくさんほしいな」
という従兄弟は、めでたく40を超えて今も独身ですw
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幽霊に気に入られる
俺の親父が今の会社に勤めて間も無い頃。
その事務所で働いていた女が海で入水自殺した。
漁師をしていた母の友人の知り合い(Aさんとする)が、漁師仲間に服を脱がされていたその女の死体を見て不憫に思い、自分の上着をかけてやったら、それに心打たれた女の幽霊が、Aを道連れにしようと13年間付きまとったって話がある。
漁師仲間は木の棒でスカートをまくり上げたり、下着を脱がしていたそうです。
何十回と霊媒氏に見てもらっても、出てくるのは先祖の霊ばかりで、本体が出てきたのは霊障が始まって13年経ってからだったそうです。
漁をしていると、何度も海に引きずり込まれそうになったり、昼夜を問わず視界の端々に姿を現し、霊媒氏の所へ行こうとすると鏡が倒れてきたりと、家の中はめちゃくちゃだったそうです。
Aさん自身は悪いことをしたと思っていなかったそうで、全然心当たりがなかったそうです。
優しくするのも怖いもんだと、その話を聞いて思いました。
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前の住人
俺が大学3年になる頃の話。
それまで大学のすぐ近くに住んでたんだけど、バイクを買って通学時間が短縮できるようになったのと、部屋が荷物で手狭になってきたこともあって、引っ越そうと思ってあれこれ部屋を探してたんだ。
そしたら隣町の不動産屋で、少し大学から離れるけれど、家賃はそのままでそれまでの倍ぐらいの広さの部屋を見つけた。
4階建てのマンションの4階で、屋根がちょっとカマボコ型のドームみたいになってロフトのついてる物件で、すごくお得だった。
家賃がすごく安いから、下見の時に不動産屋の人に
「自殺でもあったんじゃないんですか?」
って冗談めかして聞いてみたんだけど
「自殺があったらもっと安くしてますよ。それに前もお兄さんと同じ大学の学生さんに住んでもらってたんですよ」
って言われて特に怪しい感じでもなさそうし、とにかく安くていい物件だったから信用してそこに決めたのね。
で、あっという間に引越しの日になって、友達に手伝ってもらって荷物運び込んであれやこれや作業して、落ち着いたときにはすっかり夜中だった。
ホントは友達と新居で酒飲む話になってたんだけど、前日から徹夜で片づけしててあまりに疲れたので、その日は帰ってもらってぶっ倒れるように寝込んじゃった。
次の日も休みだったから、そのままとことん寝てやるつもりだったんだけど、3~4時間してに急に目が覚めた。
最初、自分がなんで目覚めたのかもわからずに「?」って感じで明け方の薄明るい部屋の中でぼさっとしてたんだけど、ちょっと目が冴えて来ると同時に、なにか屋根の上でごそごそ音がしてるのに気付いた。
さっきも書いたけどロフトがあって屋根裏みたいな空間になってるから、ちょっと音が響くわけよ。
ちょうどベランダの窓の上のあたりから、ごそごそ、かさかさ、ごそごそ、かさかさ、って聞こえてくる。
何の音か分からなくて気持ち悪かったんだけど、眠たい所邪魔されて少しイラッと来たのもあったから、思い切って窓開けてベランダに出てみた。
そしたらその瞬間、バサバサバサっ!って、でっかいカラスが2.3匹飛んでいった。
「なんだ鳥か」って思ってその時はまたすぐ寝ちゃったの。
で、そのまま何事も無く3日ほど過ごしてたんだけど、毎朝鳥が来てガサガサやるのは続いてた。
正直ウザかったけど、「家賃が安いしこういうのもしょうがないかな」って思って慣れるまで我慢することにした。
そして次の日に引越し手伝ってくれた友達と、あと何人か呼んで部屋で飲み会やったんだ。
いろいろ持ち寄ってワイワイやって、気がついたら明け方。
最後までいた2人もそろそろ帰るって事になって、俺が最寄り駅まで送っていったのね。
まだ誰もいない明け方の道をてくてく歩いて駅まで行って、またてくてく歩いてマンションの前まで帰ってきた。
中に入ろうとしたその時、ハッと上を向いて気付いたんだけど、うちのマンションの上だけカラスが10匹くらいいるんだよ。
それもほとんどが俺の部屋の真上。
それ見てすごく気味が悪くなった。
しかも、普通カラスってアンテナの上とかにいるじゃない?
でも、うちのマンションもアンテナの上にも2匹ほどいるんだけど、それ以外が全部俺の部屋の上にいるのね。
それでなんかガサガサやってんの。
ほろ酔い気分も一気に醒めて、速攻で家に帰って、部屋の中から物干し竿で天井ガンガンガンガン!って突いてやった。
そしたらまたバサバサバサって飛んでいったんだけど、やっぱりどうも気分が悪い。
で、朝になるのを待って、ちょっとキレ気味で不動産屋に電話した。
「天井にやたらカラスが来てうるさくて寝れない。なんとかならないか」って。
そしたら
「わかりました、一度業者を伺わせます」
って言って、結構あっさりそういう話になった。
2日後にヘルメットと作業着のオッサンが2人ウチにやってきた。
事情を話すと
「巣でもあるんでしょうかね?」
って言って、若い方のオッサンがベランダにロープと脚立出して、俺ともう一人が見守る中手際よく屋根に上って行ったのね。
上ってすぐだったと思う。
その若い方が嫌な顔して戻ってきてこう言うんだ。
「骨がある。良く分からないけど、多分人間の」って。
俺ももう一人のベテランの方のオッサンも「ハァ?」って感じで、今度はベテランの方が代わりに上ったのよ。
そしたらやっぱりすぐ戻ってきて、
「ありゃ子供の骨だわ、スイマセンちょっと会社に連絡します」って。
俺は最初、2人して俺が学生だからおちょくってるのか?とか思ってたんだけど、オッサンらの姿を見るとどう見てもマジなの。
で、結局不動産屋が来て、警察も来て、オッサンと俺とあれこれ聞かれて、俺はそのまま言われるままに警察署まで行った。
警察が言うには、詳しいことは鑑定してからだが、おそらく嬰児の白骨死体だと。
死後かなり時間が経ってるはずだから、最近引っ越してきたばかりの君を疑うつもりはないが、一応いろいろ聞かせてほしい、と。
そこまで聞いて、やっと自分の住んでた部屋の真上に人間の死体があったってことを脳が理解できた。
吐き気がしたよ。
結局その日、そのまま夜まで拘束されて、フラフラになって友達の家に泊めてもらった。
警察からの帰り際、警官はもう全員俺の家から引き上げたって聞いてたが、もちろん家に帰るなんて気持ち悪くて出来なかった。
次の日、朝一番で不動産屋に行って即時解約を申し込んだ。
契約では2ヶ月前に解約通知しないとダメってなってたけど、事情が事情だけに向こうも何も言わなかった。
敷金や手数料や当月の家賃など、一切の金を返却することも了承させた。
今回の引越し代と、次の引越し代も負担してもらえる事になった。
ただ不動産屋が言うには、騙して契約させたわけじゃないことだけは分かって欲しいとのことだった。
自分達もまさかそんな物が屋根の上にあるとは思わなかったし、鳥が多いのも把握してはいたけど、近くに食肉処理場があるから特に不自然には思わなかったとのこと。
まあ俺は金銭面で全面的に主張が通ったので、それ以上何かを言うつもりは無かった。
もちろんいい気分ではなかったけどね。
そんで早速家を出ることになって、当然そんなにすぐに新しい部屋の都合がつかないから、当面友達の家に居候することになった。
小さな荷物だけはそこに持っていって、大きい荷物はレンタル倉庫に預けることにした。
幸い何個かのダンボールは荷解きせずにそのままだったし、他のものも結構すぐ片付いたから、解約申し込んだ3日後には部屋の荷物を全部運び出し終えてた。
で、部屋がカラになったから、段取りどおり不動産屋を呼んで部屋の引渡し前の確認をしてもらった。
確認も終わって不動産屋と俺と順に部屋を出て鍵をかけて、さあ行きましょうという段になって、俺は玄関の表札をまだはがしてないのに気付いたんだ。
折りたたんだルーズリーフにサインペンで名前書いただけのお粗末な表札を表札入れから抜き取った時、もう一枚裏に紙が入ってるのに気付いた。
全く見覚えのないその紙はひっくり返すと、一面サインペンで塗りつぶしたようになっていた。
日に当てて透かして見ると「○○祐子」か「○○佑子」と書いてあったように見えたが、はっきりとは見えなかった。
不動産屋は
「前の人の書き損じですかね、多分表札の紙が薄いから、書き損じを裏に重ねて入れてたのを置き忘れていったんでしょう」
と言っていた。
俺は、自分の前に住んでいたのは「学生」と聞いていたので何となく男だと思い込んでたから、少し面食らったんだけど、
「そうですか」
とだけ言って、そのまま不動産屋と別れてバイクで友達の家に帰った。
「女が住んでいた」ってわかって、何となく嫌な気分はあった。
俺が家について友達に真っ先に尋ねたのは、1年ぐらい前に起こった暴行事件のこと。
実は、うちの大学の女子学生が帰宅途中に暴漢に襲われる事件があって、それ以来注意を喚起するビラが毎日のように配られてたのよ。
その学生は、結局事件のショックが尾を引いて大学をやめちゃったって噂で聞いたんだけど、事件が起きたのが確か、俺のマンションの最寄り駅の近くだった。
それことについて友達に尋ねてみると、
「確かにあの駅って書いてあった覚えがあるなあ」
って言っていた。
予想通りの返事を聞いて俺には思うところがあったけれど、その時は敢えてそれは口に出さなかった。
それからはマンションで起きたことについてほとんど話す機会もなかった。
周りの人も気を遣ってくれてたのかも知れないが。
ただ一つ不気味だったのは、この件に関してテレビでも、地元の新聞ですら、全く触れられていなかったこと。
大学の図書館に行って、あの期間の新聞をありったけ調べたが、何一つ記事が載っていなかった。
何らかの見えざる力が働いたのか、それ以上のことは調べる術もないわけだが、俺は8割か9割ぐらいで、多分、前の住人が我が子を屋根に遺していったんだと思っている。
確信はないんだけど。