「 学校での怖い話 」 一覧
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専門学校
仕事で某大手専門学校に行ったとき、雑談で役員に聞いた話。
『声優になれる子は初めから決まってます。要は入学段階で目をつけた子。それ意外は選ばれた人間を育てるための資金源です。でも彼らはその事に気付きません。夢と希望に満ち溢れた人間は盲目ですから』
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合宿所での事
学校所有の宿舎があって、1年の時はそこへ水泳合宿に行く。
入り口は勿論、守衛室があるし、裏にある海岸は学校のプライベートビーチになってて部外者は入れない。
で、俺のクラスが寝泊まりする部屋が、その海岸に出る扉(勝手口みたいな木の戸)と一番近くて中庭に面したところだった。
クラス40人が襖を外して一繋がりになった和室で蚊帳下げて寝ることになるんで、晩飯後はまあめっちゃ騒がしかった。
部屋にはテレビもなく22時に消灯したけど、携帯とか懐中電灯つけて雑談やらゲームやらしてて、0時過ぎたくらいかな?
突然意味もなくシーンとする瞬間ってみんな経験したことあると思うんだけど、それが来た。
で、それと同時に中庭側の障子の外に人集りの影が映った。
見回りの先生とかじゃなくて、明らかに隊列を組んでザッザッザッと海岸への扉に進んでいく影。
クラスメイトがざわつき始めて、これは俺だけが見てるものじゃないって分かった。
そしたら今度は、障子の外が下からオレンジ色に明るく照らされた。
同じくらいのタイミングで、「ウーーーーー」ってサイレンみたいな音もしてきた。
この頃には周りがみんな軽くパニックみたいになってて、でも誰一人として障子を開けようとはしなかった。
どれくらい時間が経ったのかは分からないけど、気付いたら人影も明かりも音もなくなってた。
夢から覚めたみたいにもう何も感じなかったし、他の奴らが騒いでなければ夢にしか思えなかっただろうなと。
騒ぎ声で見回りの先生が部屋に来て、一部が今あったことを報告。
先生たちによるドッキリか?とも疑った。
でも後から来た他の先生もさっぱり分からんって反応で、結局集団ヒステリーで片付けられた。
学校は古くて、敷地内では兵隊の幽霊がいるなんて話は生徒の中では有名だったから、思い込みでそんなものを見たんだろうか。
でもクラス全員っていうのは珍しいよなあ、と未だに同窓会では話題にのぼる。
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憑き物
高校2年のころ、Hという同級生がいた。
そいつは優等生で人当たりも良く、相手が不良だろうがオタクだろうが分け隔てなく接し、大半の生徒から好かれていた。
俺もそんなHが嫌いじゃなかった。
冬休みが明けて3学期が始まったとき、Hに異変が見え始めた。
いつもニコニコしていたのが全く笑わなくなり、休み時間も席から離れず、ずっと机に伏せたままにしている。
冬休み前より確実に頬もこけている。
風邪でもひいたのだろうと、誰もそれほど気にしていなかったのだが、ついには学校に来なくなった。
心配をした友人が、Hの親友であるFに
「Hどうした?入院でもしてるのか?」
と聞いた。
「入院はしていないみたいなんだけど、体調が悪いらしい。今日帰りにお見舞いに行こうと思ってるんだ」
とFが答えた。
すると友人が、俺達もついて行くと言い出し、俺も流れでお見舞いに行くことに。
Hの家はマンションの3階だった。
Fが玄関のインターホーンを押すと、玄関のドアが開き中からHの母親が出てきた。
「あら?F君こんにちは。あとは同級生の方達?わざわざありがとうね。ごめんねあの子今寝てるのよ。病気はたいした事無いんだけどね」
と、明るく答えた。
その様子からして深刻な病気では無いのだろうと俺が思っていると、家の奥からHが出てきた。
一瞬、それがHだとは思えなかった。
顔は痩せ細り青ざめている。
なにより目が違う。
キツネのようにつり上がってるのだ。
そんなHが、部屋の奥から四つん這いでこちらを見て、口をムニャムニャ動かしている。
寒気が全身を走った。
これがあのH??
Hの母親も奥からHが出てきていることに気付き、慌てて俺達3人を玄関から外に押し出しドアを閉めた。
帰り道、さっきの事が理解できないでいた俺と友人は黙って歩いていた。
その沈黙をFが破った。
「・・・Hは猫に呪われてるんだと思う・・・猫が憑いている」
「は?」
俺と友人はFの方を見た。
「Hは空気銃で猫を撃つのが趣味なんだ。野良猫を見つけては・・・クラスメイトの名前をつけて…撃つんだ。俺、可哀想だからやめろよって言ったんけど、Hがやってるとなんか間違ったことやってるように思えなくなってきて・・・」
猫が憑いている!?
んなバカな!
でも、あのHの変貌ぶりといったら・・・
そんなことが現実に起こりえるのか??
つーか、Hの趣味が猫撃ち?
クラスメイトの名前つけてって・・・
などと混乱してるとFが、もういっかいHの家に戻って、この話をHの母親に説明してくると言い出した。
俺達はもう関わりたくなかったので、そこでFと別れた。
Hはそのまま学校には来ないで転校という形で去っていった。
後日、Fの話によると、あの後Fも交えてH家で家族会議が開かれ、Hの父親の実家近くの寺だか神社だかにHを預けることになったらしい。
「Hが可哀想だから、この話は他のクラスメイトには話さないであげて欲しい」
とFは言った。
ごめんF、クラスメイトには言わなかったけど書いちゃった。
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廃校の靴
この前、兄貴に聞いた話。
兄貴が学〇院大学に通ってるんだが、そこにサークルとかが合宿する時に使うための寮みたいなんがあるんだと。
その近くに、めっちゃ古い廃校になった校舎があるらしいんだが、兄貴のサークルの二個上の先輩が、合宿でその廃校に肝試ししに行った時、何故かそこにあった子供靴を家にもって帰って枕の後ろにはさんで寝たんだって。
そんで次の日、枕をめくったらそこには何もない。
昨日確かに持って帰って来たはずの子供靴が無くなってたらしい。
その後、その先輩は右足怪我しまくって、大会とかも出場できなくなってしまったらしい。
その一年後。
大学サークルで合宿行った時に、皆でまたその廃校に肝試しに行ったらしいんだが、兄貴の一個上の先輩がその靴の話を聞いて、興味本位でその靴を持って帰って、同じようにその靴を枕の裏に入れて一晩寝たんだと。
そしたら次の日の朝、案の定その靴は枕の裏から消えている。
その先輩はグッスリ寝てて気づかなかったらしいんだが、合宿所の同じ部屋に泊まってた友人が言うには、夜中に誰かが部屋に入ってきたらしい。
その後、一個上の先輩も右半身怪我しまくりで大会出場断念。
あまりにも怪我が多いので、二人して御祓いに行ったら怪我がピッタリ止んだそうな。
来年あたり俺もその廃校行ってみる予定。
もし靴があったら持って帰りはしないが、写真くらいは撮ってくるつもりです。
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泊まりがけの行事
自分が小学校4年~中学校2年になるまでに体験した不可解なこと。
自分の学校には、移動教室なる泊まりがけの行事があった。
泊まる所は毎年同じ所だった。
その施設に初めて行った小4の時からそれは始まった。
初日の就寝後のことだった。
ふと気がついたら、自分は電気のついてないトイレで、洗面台の鏡をずっとのぞき込んでいたのだ。
水はジャージャー流れてるし、知らない内に顔を洗っていたのかびしょびしょだし。
一体どの位そこにいたのかわからなくて、慌てて部屋に逃げ帰った。
翌日になって、寝ぼけていたんだろうと自分に言い聞かせてみた。
だけど、次の日も電気のついていないトイレで鏡を見ていた。
自分は怖くなって、泣きながら先生の所に行った。
以来、中2まで、その施設に行くたび同じ経験をした。
本当に謎だった。