「 自宅での怖い話 」 一覧
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適当に選んだだけ
家で普通に寝てたのよ。
んで、10時くらいに起きて、飯食おうと1階に行った。
そしたら薬缶に火が着いてて、お茶が沸かしてあった。
まず、ここで有り得ないんだ。
一人暮らしだから。
幸い、階段から火が着いてたのに気付いたから、パッと火消して速攻二階に逃げた。
聞き耳立てながら、ガクブルしてたら物音が。
こっそり見に行ったら、また火が着いてた。
もう訳が分からなくなって、警察に電話したのさ。
間もなく警察来て、不審者は捕まった。
顔も忘れかけたくらいの、高校の頃の担任だった。
普通に、飯食おうとしてたらしい。
何故、俺だったかと理由を聞いたら、卒業名簿見て適当に選んだらしい。
怖くない?
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色情霊
高校生の時、部屋でうつぶせで昼寝してたら、はじめての金縛りにあった。
目は開けられそうだったけど、見ちゃいけないモノを見そうで開けなかった。
しばらく藻掻いていたら、いきなり後ろから、両おっぱいを鷲掴みにされた。
!?ってなって、抵抗したかったけど、金縛りで動けない。
声にならない声で「ん”ー?」って、しばらく藻掻いてたら金縛りが解けた。
バッ!って後ろを振り返ったけど、誰もいない。
家にも、私しか居なかった。
これを話すと、そういう願望があったんじゃない?とか言われる。
・゜・(ノД`)・゜・。
それからしばらくして、また部屋でDSやって遊んでたら、何か、ゆらゆら揺れるモノが視界に入ってきた。
見てみると、部屋に干してあったブラの肩ひもが、一本だけ揺れている。
風が当たるような物はないし、風だとしても、それ一本だけ揺れるなんておかしい。
多分、おっぱい好きのおばけだったんだ。
それ以来、何もない。
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半分よこせ
俺がまだ小学生の頃の話だ。
俺んちは両親が共働きで「鍵っこ」というか、夕方までは俺一人だった。
その日もいつもと同じように、居間でコタツに入って寝てたんだよ。
母の帰りを待ちながらね。
玄関の鍵が開いた。
ああ、母親が帰ってきたんだな。
そう思った俺は「お帰りなさあい」と言おうした。
声が出ない。
よく考えたら身動きも取れない。
金縛りにあってるんだね。
玄関からぺたぺたとスリッパの音。
家でスリッパ履くのは母親だけだから、母親には違いないんだろうけど、なんか微妙に違う。
居間のドアが開いた。
お母さん?と思ったが、この角度だと首が回らず顔が見えない。
でも音はするんだ。
スリッパを脱いだらしく絨毯をすり足で歩いている。
ずりっ、ずりっ。
「ダイチャン。」
「ダイチャン。デカケルワヨ。」
話す声の主は母親なんだが抑揚がない。
ずりっ、ずりっ。
声の主は、さらに近づいてきた。
もうちょっと、あと2、3歩でその正体が見えるかな、というその時、玄関が開く音がもう一度して「ただいまー」って母の声が聞こえたんだ。
その瞬間、金縛りは解けた。
もーワケ分かんなくって、ガクブルいいながら、母親んとこに駆け寄ったよ俺は。
「なんか、おかあさんだけど、おかあさんじゃない人が来たー」ってさ。
そしたら母親の顔色が変わってさ。
晩飯食いながら聞いたんだけど、どうやら母親は双子だったそうなんだ。
貧しいからと母親の母方(俺のおばあちゃん)の実家に生まれてすぐ片方だけ預けられ、残った双子の姉は、栄養失調で亡くなったそうだ。
で、さらに聞くと俺は生まれてすぐ、原因不明の高熱で死ぬところだったらしいんだ。
医者も見離し(2、3箇所まわったって言ってた)どうしようもなく、寺だか神社に相談に行ったら、
「あなたの片割れの姉が、連れて行きたがっています」と。
俺は二人目の子供だから、私にも半分よこしなさいよって事なんだろうけどさ。
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呻き声
実家に帰省した時、深夜に姉と自分が聞いた怖い話を語り合っていた。
いくつか話し終わった時に俺が、
「それでも、実際に体験した事は無いから100%は信じられないよな」
って言ったら、姉の後ろの方から、
「ああ゛っ」と、おっさんの呻き声のようなものが聞こえた。
「え?今の聞こえたよね?」と聞くと、
姉も「うっ…うん」と少し間を置いて応えた。
怖かったけど、初めての心霊体験に少し嬉しくなり、調べに行こうとすると、ガッっと姉に腕をつかまれた。
顔を伏せたままの姉に「何だよ?…」と聞くと、
姉は…
「今の…私の屁…」と恥ずかしそうに言った。
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怨念
俺が中学生の時の姉の話を。
直接、本人の口から聞いた訳じゃないんだけど、どうやら霊感があるらしい。
その日、学校終わった後、友達のA、Bが家に遊びに来てて、まあ普通の話してました。
俺の部屋は二階。
日が沈んだ頃に、そろそろ帰るか~て二人が話始めた時、バァンと物凄い勢いで部屋の扉が開いた。
ひぇええ!?て固まってたら、そこに立っているのは俺の姉。
姉はBを静かに睨みつけて(背もでかくて目つきキツイから結構迫力がある)
「…猫13匹。クソガキ、お前どうすんだ、そいつら。もう体出来始めてるぞ。」て一言。
瞬間、部屋の中が、電気はそのままなのに薄暗くなって、生乾きの犬からするような、生臭い臭いが充満した。
おええって口押さえて屈み込んだら、Bの足元に見えた。
もう内臓とか全部ぶちまけたような、三毛だの黒だの茶色だのの、血にまみれたグッチャグッチャの死体。
本当にグロテスク、血の泡まで浮いてるし。
「おい、お前、二度とうちに来るなよ。」
姉が言い捨てて、扉を閉めていなくなると、不思議な事に、もとの俺の部屋に戻った。
顔面蒼白のAと顔を見合わせていたら、Bが床にへたり込んで言った。
「良いストレス解消法だったんだ…。なんか、甘えてくる猫を残酷な方法で殺せば殺すほどスッキリして…。」
立ってる俺からは、Bの表情は見えなかったけど、その背中は震えてた。
Bは真面目君を絵に描いたような奴で、普段優しいし、とてもそんな事をするような奴には見えなくて、心の底からゾッとしたのを覚えてる。
その後は、Bと何となく疎遠になった。
それから徐々に、Bの様子もおかしくなりだして、独り言をブツブツ言ったりとか壁に向かって謝ったりとか。
顔つきも憔悴しきって、おっさんみたくなってたし。
中2の春に、やつは転校してしまったんで、その後は知らない。
最近になって、姉にあれは何とか出来なかったのかって聞いた。
「何とでもなったけど、面倒くさいだろ。」
とシラッと言われて、俺はBや猫の怨念(?)よりも、自分の姉の方が怖いと思った。