怖っ!怖っ?怖い話

いろんな怖い話を集めています。

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「 自宅での怖い話 」 一覧

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異空間

そのとき僕は実家の部屋にいました。

退屈だな~と思い、ドライブでもすっかと外に出ました。

空は晴れてドライブ日和でした。

エレベーターに乗りB1ボタンを押す。

エレベーターは動き出しました。

5分前後は過ぎたんじゃないか?と思うくらいでした。

チーンと鳴り扉が開く。

辺りはシーンと静まり返っていた。

自宅から出たときは、車や街ゆく人の賑やかな音が聞こえていたけどな?と、多少気にかかったものの気にせず車に乗り、さてドライブだ!と表に出ると辺りは一面赤黒い空で、見た事のない夕焼け?になっていました。

道に出てしばらく走ってても先程とは違い、誰も居ない。

車もボロボロの廃車が点々と辺りに並んでいる。

というか、灯りが無くハイビームにしないと、とてもじゃないが走れない程の暗さ。

いつも見慣れ、通り慣れた道が別世界に来たかのような感覚に襲われ、不安になりUターンし自宅に戻りました。

車から降りエレベーターに乗る。

先ほど5分前後かかったかのように感じた感覚は無く、30秒ほどで8階に着き扉が開く。

外は自宅を出たときと同じく、晴れ空に賑やかな街並みも見下ろせた。

僕は別世界にいったのだろうか。

【体験談】

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机の引き出し

大学の友人の話。

そいつが最近引っ越したアパートには、備え付けの机があったんだ。

で、その机の一番下の段をよく使ってたんだけど、開閉する時に何か細かい物が移動するような『ザラザラ』と言う音が聞こえてきたらしい。

自分はそこにそんな音がするような物は入れた覚えが無かったので、『はて?』と思いつつ確認してみると、その引き出しの底は二重底になってる。

外から見るとわからなかったが、1センチぐらいの空間が底との間にあるようだ。

試行錯誤していると、底の板が外れた。

中にあったのは大量の人の爪だったそうだ。

マニキュアをつけた物から、どう見ても子供の爪にしか見えないような物まで。

それも指から無理に剥がされたような感じの物ばかり。

正確には数えなかったそうだが、軽く見積もっても200枚ぐらいはあったらしい…

机は速攻で廃棄処分にし、新しい物を買ったそうだ。

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引き摺り婆さん

昔、俺はよく友達とゲームしてたんだ。

俺と友達は、お互いそのゲームに当時はハマっててね。

当時ほとんど毎週末、俺は友達のアパートに行き、徹夜なんか当たり前でゲームやってた。

一旦ゲームを始めるとそれ以外の事をするのが面倒だから、俺は友達のアパートに行く前に必ずコンビニで大量のお菓子とジュース買ってさ。

そうやってゲームしてたんだが、ある週末にいつものようにゲームしてると、二日目の徹夜に突入した時にジュースが切れちゃってね。

コンビニまで行くのも面倒だから、友達が

「下まで降りて自販機でジュース買ってくるわ」

って言ってくれた。

友達の部屋は三階だったんだが、一階まで降りると道沿いにすぐ自販機があった。

俺も

「おう、ありがとう。お前が戻ってくるまでに自分の番終わらせとくわ」 って。

それでゲームしながら一人で待ってたんだけど、二十分たっても三十分たっても友達は一向に戻って来なかった。

時計を見ると夜中二時半だった。

俺は少し嫌な予感したけど『まあ気が変わってコンビニまで行ったかな?』くらいにしか思ってなかった。

すると、その友達から携帯で電話かかってきた。

俺が電話に出てみると、友達は電話の向こうでえらく息があがっててね。

しかも何かに怯えてたような感じだった。

俺が

「どうしたの?今どこ?」

って聞いたら

「今…ハァハァ…えー…アパートから五百メートルくらい離れた所…ハッハアッ!さっき自販機でジュース買おうとしてたんだけど、変なお婆さんに会って…怖かった!」

その友達とは付き合いが長かったんだが、それまで見たことないくらい友達は怯えてて、俺はとりあえず友達を落ち着かせなきゃと思い

「話は後で聞くから、とにかく戻っておいでよ」

と言ったんだが

「戻りたいんだけど、そのアパートの自販機の所でお婆さんに会ったんだから、戻れない!」

俺も、そのとき下まで降りて友達を助けに行きたかったんだが、チキンだからそんな不気味な老婆がいると聞いては降りれなくてね(笑)

なんとか電話を繋いだまま友達をなだめて、アパートまで誘導した時には幸いその老婆はいなかったらしい。

友達は当然部屋までダッシュ。

で、どんな老婆だったかと聞いたら、このアパートの周りで夜中に老婆が一人で歩いてる事自体異常なんだが、その老婆は何か少し重そうな荷物をズルズル引きずっていたそうだ。

その姿を友達は気味悪く感じながらも、無視しながら我慢して『早く通りすぎてくれ!』と思ってたんだそうだ。

そして、その老婆が友達の後ろを通りすぎようとしたその時、急に老婆は立ち止まり荷物を抱くように持ち上げて、押し殺したような声で

「…すまんがこの荷物を預かってくれんかのう…」

と言ったらしい。

そこで友達は耐えられなくなって、その場から逃げ出した。

それから友達とは

「結局、その荷物の中身はなんだったろうな」

「赤ん坊とか、バラバラにされた遺体の一部だったら怖いな」

などの話をしつつも、友達は部屋に戻ってきた安心感とお互い一人ではないので、少しずつ雰囲気も明るくなり、そんな話でも冗談混じりで話せるようになった。

で、その奇妙な老婆もそんな夜中に歩いてたから気味悪く感じるだけで、幽霊なんている訳でもなく、荷物も別に普通の荷物だよ、と。

現実的には、ただちょっとおかしなお婆さんに遭遇しちゃったね、で話は終わった。

で、その夜は友達も疲れていつもより早く寝てしまった。

俺は本当はそんなに眠たくなかったんだが、友達と睡眠サイクルを合わせないと一緒にゲームができないので、俺も無理にでも寝る事にした。

いつものように友達はベッドに寝て、俺は床に適当に寝た。

どうせ睡眠時間は短めにしか取らないから床でもかまわない。

しかし俺は眠たくなかったので、その夜は横にはなったもののなかなか眠れなかった。

どのくらい時間が過ぎたかよくわからなかったが、静まり返った部屋の外でエレベーターの動く音が聞こえた。

この部屋はエレベーターに一番近い部屋で、俺は横向きに寝てて床に直に耳がついている状態だったから、その音がやけに近く直接響いてくるような感じだった。

しばらくしてエレベーターが止まり、ドアが開く音がした。

どうやらこの部屋のある三階に誰かが降りたようだった。

今は多分、もう夜中の四時を回ってるくらいの時間のはずだ。

この階の住人でそんなに遅い時間に帰ってくる人がいたのかと、俺は少し変に思った。

するとエレベーターはまた降りて行き、それから

ズルッ ズルッ

と、ひどく力のない、靴を擦りながら遅く歩いているような足音が聞こえてきた。

その足音が、耳を床に直につけている俺には直接伝わってくる。

ひどくその音が不快に感じたし、眠りを妨げるためにわざとその音を出しているように感じたくらいだった。

その時に気づいたんだが、その不快な音は明らかに足音だけでなく、何か重たい物を引きずっているような音だった。

さっきまで忘れていたのに、すぐに友達が遭遇した老婆の事を思い出した。

まさか。

そう思った時、俺は直感的に動いてはいけないと思った。

その音が直接耳に伝わってくるのが不快で体を動かしたかったが、動いてはいけないと思った。

必死で俺は、そのズルッズルッという音を我慢しながら『早く通りすぎてくれ!』と強く思った。

だが、その荷物が相当重いのか、それとも本当にそれが俺の思う老婆なのか、その移動する足音は異常に遅かった。

やがてその足音は止まったのだが、この部屋のドアを通りすぎたようには聞こえなかった。

『この部屋のドアの前で立ち止まってる…?』

俺は嫌な汗がどっと出てきた。

絶対動いてはいけないと思った。

友達に話しかけたかったが、友達からは寝息が聞こえた。

本当に熟睡していたようだった。

この部屋の造りは少し変わっていて、一般的なアパートの部屋と少し違っていた。

ドアを開けると、いきなり横長なリビングの部屋があり、集金などで見知らぬ人が来ても、ドアを開けるとすぐに部屋全体が見える感じ。

つまり、その時ドアの向こう側に立ち止まっていた得体の知れない奴と、横になっていた俺の距離はドアを隔てているとは言え、実質三メートルくらいしか離れていなかった。

『絶対に見られている!』

俺は必死に息を殺した。

早くこの部屋から去って欲しいと思った。

もの凄く長く続いた静寂の後、その足音は再びズルッズルッと何かを引きずりながら、さらに奥の隣の部屋に行った。

俺はホっとしたが、その後その隣の部屋でそいつは、

ガチャガチャッ!

ガチャガチャッ!

ってドアを強引に開けようとしたんだ。

もうそいつがこの階の住人でない事ははっきりとわかった。

しかしドアを強引に開けようとしている事から、そいつが幽霊とかそんな類なものではないようにだけは感じた。

もうそれがわかっただけで良いから、俺はとにかくこの最悪な時間が早く過ぎるよう、寝てしまいたかった。

そして、そいつもその部屋を諦めて、さらに奥の隣の部屋に向かって行った事が足音でわかったので、俺は極力息を殺しながらそっと体の向きを変えた。

床から耳を離し、その足音自体遠のいて行ったので、ほとんど足音は聞こえなくなった。

俺はやっと少しウトウトしてきて、眠れそうになってきた。

すると、

ズルッズルッ!

また足音が戻ってきた。

もう本当に勘弁して欲しかった。

しかし今度は隣の部屋などは、その足音は素通りだった。

この部屋も素通りしてくれる事を俺は期待したんだが、やはりその足音は再びこの部屋のドアの前で止まってしまった。

ガチャガチャ

ドアを開けようとしている!

俺は体が硬直してしまった。

が、その時友達がその音を不快に感じたのか

「ううーん!」

と寝ぼけながら寝返りをうった。

俺が目を開けて友達の方に視線を送ると、カーテンからうっすら日の光が見えた。

少し夜が明けてきていたようだ。

俺が気がつくと、すでにドアの音も足音もしなくてドアの向こう側に気配も感じなかった。

俺が気がつかないうちに、あいつはエレベーターで降りて行ったのか?

わからない。

その後、友達はあの夜の老婆の話もしないし、明るく忘れているようだった。

だから、俺も敢えて俺があの夜体験した事も話していない。

現在は仕事上、友達も引っ越している。

でも俺はたまにあの夜の事を思い出す。

友達も口には出さないが、俺と同じだと思う。

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花束

昔、好きだった子の玄関に、花(ご近所のガーデニングが素晴らしい何某さん宅から失敬)を置いてた。

従兄の新聞配達の手伝いしてたから、まだ薄暗い早朝にな。

で、最近その彼女に会う機会があって

「こんなことしてたんだよな~、どう思ってた?w」

って話をしたんだが、彼女真っ青になって俺の胸倉掴んで揺さぶってきたわ。

「アレ、あなたがやらせてるの!?今すぐ止めさせて!!」

って絶叫。

なんとか落ち着かせて、詳しく話を聞いてみると、まだ続いてるらしい。

ま、最初は彼女宅も『お前に想いを寄せてる誰某の仕業かもな~』と笑い話だったんだが、俺がやってたのは精々2、3日に1回くらいだったんだが、いつからか毎日、雨の日も台風の日も阪神大震災の日もプレゼント包装された花束が置かれるようになった。

『やめてくれ』と張り紙しても効果なし。

監視カメラ置いても映らず、警察が見回りしても、いつの間にか突如として現われましたという風に置かれてるらしい。

もう家族全員ノイローゼになってるらしく、当然俺は激しく責め立てられた。

菓子折り持って土下座しに行ったよ。

で、泊まり込んで見させてもらうことにしたんだよ。

来たよ。

弟くんが、

「また置かれてた!」

って俺に花束突きつけてきた。

ん?

弟くんよ。

玄関のドア開けずに、どうやってソレ持ってきたの?

・・・あー怖ぇ。

実弟がストーカーとは。

目の前で一つの家庭が崩壊する様をマザマザと見せつけられた。

弟くんをボコボコに殴りつける親父さん。

意味不なことを叫ぶお袋さん。

泣いて崩れ落ちる彼女。

ヘラヘラ笑ってる弟くん(ただし、俺にだけは睨みつけて舌打ち)

結局、弟くんのそれが歪んだ愛情からなのか、嫌がらせなのか、不明なまま、この一家との繋がりは無くなった。

そして便りもなく引っ越してった。

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風呂場のおっさん

最近知り合った女友達の家に泊まりに言ったら、風呂に小太りの気味の悪いおっさんがいた。

びっくりして友達の方を向き叫ぼうとしたら、そのおっさんが、というよりどこからともなく

「違う。…だれだ」

って、俺が口を開くよりも早く声が聞こえた。

もう一度見るとおっさんは消えていた。

友達にそのことを聞くと、そんなものは知らないの一点張りだった。

特にはぐらかしている感じもなく、本当に知らない様子だった。

怖くなった俺は、その子にここ引っ越したほうがいいと提案。

別に霊とかは信じていなかったが、ストーカーだと思ったからだ。

しかし友達は「ここ大学近いし、家賃も安いから出たくない」と。

確かにそこは近隣にスーパー、コンビニ、駅が近く、しかも俺らの通ってる大学に徒歩5分もかからないほど近いわりに、家賃が格安だった。

霊とか信じているわけではないが、おっさんの『違う』という言葉はいつもの女ではなく、男の俺が風呂に入っていったための言葉だったのではないだろうか。

おそらく、そのおっさんは今でも彼女の入浴シーンを覗いているのだと思う。

【 テクノブレイク 】