怖っ!怖っ?怖い話

いろんな怖い話を集めています。

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異空間

そのとき僕は実家の部屋にいました。

退屈だな~と思い、ドライブでもすっかと外に出ました。

空は晴れてドライブ日和でした。

エレベーターに乗りB1ボタンを押す。

エレベーターは動き出しました。

5分前後は過ぎたんじゃないか?と思うくらいでした。

チーンと鳴り扉が開く。

辺りはシーンと静まり返っていた。

自宅から出たときは、車や街ゆく人の賑やかな音が聞こえていたけどな?と、多少気にかかったものの気にせず車に乗り、さてドライブだ!と表に出ると辺りは一面赤黒い空で、見た事のない夕焼け?になっていました。

道に出てしばらく走ってても先程とは違い、誰も居ない。

車もボロボロの廃車が点々と辺りに並んでいる。

というか、灯りが無くハイビームにしないと、とてもじゃないが走れない程の暗さ。

いつも見慣れ、通り慣れた道が別世界に来たかのような感覚に襲われ、不安になりUターンし自宅に戻りました。

車から降りエレベーターに乗る。

先ほど5分前後かかったかのように感じた感覚は無く、30秒ほどで8階に着き扉が開く。

外は自宅を出たときと同じく、晴れ空に賑やかな街並みも見下ろせた。

僕は別世界にいったのだろうか。

【体験談】

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隣の家の娘

中学校2年のとき。

隣の家に一つ年上の女子が住んでいた。

この娘は不良というほどでもないが、あまり学校に行かず、さぼってばっかりだったので隣の家からは、夜になると父親の怒鳴り声、娘の泣き叫ぶ声が聞こえていた。

ある日、夜11時頃にいつも通り隣の家から怒鳴り声が聞こえてきて、その後にうちの家のチャイムが鳴った。

うちの母親が開けてみると、その女子が立っていて

「もう家に帰りたくないから、ここの家の子にしてほしい」とのことだった。

「そういうわけにもいかないから母親が家に帰りなさい」

と告げるとその娘は家の中に入って俺の部屋に入り、いきなり服を脱ぎだした。

ブラジャーをはずし、そしてパンティーも脱いで全裸になった後、俺のベッドに入りこう叫ぶ。

「○○くん(俺)とこういう関係だから私はここにいる権利がある」

もちろんそんな事実はなく、困っていたら隣の家の父親がやってきて全裸のまま娘を家に連れ戻した。

その夜、その娘は怒り狂った父親に殴り殺されたらしい。

父親は翌日警察に連れて行かれ、弟と母親はその家から姿を消した。

俺の中で強烈な事件だったので、いまだに女の裸を見るたび、あの時の裸体が頭に浮かぶ。

【体験談】

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運転中の電話

電話相手が正面衝突で即死。

こっちから電話を掛けたんだが、

「運転中だけど、まあいいよ」

と言ってくれたんだ。

こっちも急ぎの用だったので話を続けた。

変な間があって、一瞬、会話が途切れた後、

「あああああああ、どーーーーんん!!!」

しばらくして警察から電話があり、状況を聞かれたりしたが、当然、自分は法的には不問。

正面衝突した相手の車も炎上3人即死で1人が重傷。

電話の相手には奥さんと子供3人が残され、向こうの車は家族で両親と子供1人が即死。

重傷で残されたのは小学4年の女の子だった。

顔にひどい火傷を負ったと聞いた。

自分を責める者は誰もいなかったが、自分の電話で2つの家庭を崩壊させたのは辛かった。

【体験談】

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砂風呂

昔ね、友達と海に行った時の話なんだけど。

砂風呂をやろうとして、あんまり人目が多い場所だとちょっと恥ずかしいから、あんまり人気のない所で友達に砂かけて埋めてもらったんだ。

顔には日除けのパラソルが掛かるようにしてもらって快適だったし、すぐにウトウトし始めた。

その時、不意に誰かが近づいてくる気配がして

「オキテタラヤル」

と、若くはない女性の声でしゃべったのよ。

友達の声じゃなかったし、妙に抑揚が無いしゃべり方だった。

かなり眠かったから無視したんだけど、結局それきり声はかけてこなくて気配もすぐ立ち去った。

しばらくして、砂から出て海で遊んでたんだけど、人も少なくなった帰りの時間にパラソルをあの場所に置いてきてしまったことを思い出して取りにいったのね。

言い忘れてたけど、あの時、砂から出る際に人がまだいるかのように砂を盛り上げて、パラソルも顔に当たる部分が見えないように配置していたわけよ。

友達を驚かそうとしていたんだけど、結局待つのがめんどくさくて、すぐに別の場所で合流してしまったんだけどね。

で、パラソルを取りに戻った俺が見たのは、俺のじゃない別のパラソルが砂の盛り上がった部分に何本も突き刺さっていたのね。

俺のパラソルは切り裂かれて、顔があるはずだった場所に垂直に突き刺さっていた。

あと何故かカミソリが頭と胴体の間にめり込んでいた。

正直怖かったし、怖い話のテンプレみたいだなと考える自分もいたけど、とりあえずゴミはまずいから自分の分のパラソルの残骸は持って帰ろうと思って、思いっきり深く刺さってたそれを軽い怒りと共に引き抜いたのね。

そしたらさ、遠くからなんか声が聞こえてきて、視線を向けると結構長い砂浜の向こうからものすごい勢いで走ってくる奴がいるのよ。

で、そいつがなんか叫んでるの。

まだ残っていた人たちが、そいつから後ずさっているのはよく見えた。

俺もすぐに走って車に戻って、よくわかんない顔してる友達を車に乗せてさっさと逃げた。

焦ってはいたが距離はかなりあったから、結構余裕ではあったが、笑いながら

「オキテル」「オキテル」

と走ってくる姿は忘れられない。

【 でじほん! 】

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井戸の中

小3の時だから、もう10年以上前の話。

片田舎に住んでたこともあって、ゲームとかよりも外で遊ぶことの方が多かった。

特に小1から仲の良かった俺、A、B、Cの四人は、リーダー格だったCの家に隣接してる結構深い林で、ほぼ毎日太陽が沈むまで遊んでた。

何年も遊んでたお陰で、林の構造は熟知してたつもりだった。

ある日、いつものごとく林に入って遊んでいると、急にAが居なくなった。

もしかしたら迷子かな?と、よくあることだったので来た道を戻りながら探した。

五分もしない内に、Cの家から500mくらいの所でAの横顔を見つけた。

俺「何しよーと?はよ行くばい」

A「んー、あんさ、こんな所に井戸やらあった?」

Aが指差した所に、確かに今まではなかったはずの井戸があった。

蓋が被せてあって、屋根?みたいなものから桶がぶら下がって、蓋の上に置いてあった。

A「な?なかったやろ?」

Aの言葉に少し恐怖を覚えたけど、さすがは子供、恐怖はすぐに興味に変わって蓋を開けてみることにした。

井戸はたぶん直径1mくらい。

底が辛うじて見えるから、そんなに深くはなかった。

C「なぁ、懐中電灯もあるし、誰か降りてみらんや?」

Cの提案に賛成して、一番小柄だった俺が降りることになった。

桶の縄にぶら下がって降りていくと、意外と井戸が深いことに気付いた。

上から三人が覗いてるのが見えるけど、すごく小さく感じた。

井戸の底には落ち葉がいっぱい貯まっていて、何故かどれも乾燥してなくて真新しかった。

B「なんかあるー?」

手渡された懐中電灯の光で辺りを照らすけど、大したものは見つからなかった。

俺「んー、なんもないよ」

そう答えようと上を見上げた瞬間、只でさえ暗かった井戸の中が真っ暗になった。

数秒何が起こったか理解できなかったけど、すぐに蓋を閉められたと気付いた。

俺「ふざけんなよ!開けんや!」

下から一生懸命叫んでも、一向に開く気配がなかった。

加えて運悪く、唯一の光源の懐中電灯の光が明滅し始めた。

泣きそうになりながら叫んでも、蓋は開かなかった。

そして遂に、懐中電灯の光が消えて真っ暗になった。

どうすることもできない状況で、狭い空間に真っ暗にされて閉じ込められ頭が変になりそうになりながらも叫び続けた。

すると、今まで消えていた懐中電灯が、ふと光を再び灯した。

真っ暗だった空間に光が点いたことで一気に安堵して、三人が蓋を開けるのをゆっくり待つことにした。

静かにしてれば、きっと三人は開けてくれるだろうと考えた。

壁に背を預けて座ると、目の前の壁が照らされた。

さっきは気付かなかったけど、取っ手みたいなものが少し上の方にあった。

縄を少し登って取っ手を引っ張ると、隠し扉?みたいに井戸の壁が開いた。

恐怖というより、忍者みたいですげー!という興奮の方が大きかった。

すぐに縄を降りて穴を覗くと、一気に冷や汗が沸いた。

四畳くらいの大きさの穴の壁一面人形、人形、人形。

種類も大きさもバラバラで、全部俺の方を向いていた。

恐怖で動けずにいると、一番奥に何やら大きなモノがあった。

少しずつ光を当てて行くと、徐々にそれは姿を現し始めた。

ぼろぼろになったズボンを履いた足、真っ暗な手とシャツ、胸まである髪、そして顔を照らそうとした瞬間、髪の毛をいきなり捕まれて転けた。

心臓が飛び出るかと思うくらい跳ねて、泣き喚いた。

手当たり次第に手足をぶん回すと、何かにうつ伏せに押さえ付けられた。

手から離れた懐中電灯が、俺の胸に乗った人形を映したところで俺の記憶はなくなった。

次に目を覚ましたのはCの家だった。

目を覚まして一番に俺はCを殴った。

俺「バカ!くそ!死ね!」

文句言いながら殴っていると、Cのお父さんに止められた。

AもBもCも、みんな泣きながら俺に謝ってきた。

事の顛末はこうだ。

俺が降りた後、案の定Cの提案で、ちょっとの間蓋を閉めることに。

すぐに開けるつもりだったけど、いざ開けようとすると、さっきは二人で軽々開いた蓋が持ち上がらない。

三人がかりでもびくともしない。

何かやってしまったのかと思い、急遽Cがお父さんを呼びに戻った。

その間もAとBは、俺の叫び声を聞きながら開けようと必死だったけど開かなかった。

Cがお父さんを連れて来た頃には俺の声も消えて、AもBも疲れ果てていた。

開かないなら壊せ、ということで、大きなハンマーをC父が持って来ていて蓋を叩き割った。

底には俺の姿は見えなかった。

急いでC父が下に降りると、壁の穴の中で人形に取り囲まれて、胸に人形を抱き締めた俺が寝ていたらしい。

引っ張り上げるのに、Bのお父さんも加勢に来たと。

そして今、俺が目を覚ますまで、AもBもCも1日中ついていた。

つまり、俺は丸1日寝ていた。

C父「ずっとここに住んどるけど、あんな所に井戸やらなかったはずやけど」

C父が言ったこの一言に、恐怖が再び沸いた。

そのあと、井戸は埋められた。

お坊さんも来てたから、多分なんかあったんだと思う。

一番奥にあったのは、誰かの死体だったのかも知れない。

今じゃもう分からない。

今でも井戸と人形には近付けない。

マネキンとかでも冷や汗が出る。