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初デート
短期のバイトで知り合い、好きになってデートに誘った彼女。
初デートのとき、待ち合わせ場所でドキドキしてた。
そしたら彼女がやってきたんだ。
黒塗りのベンツで。
んで中に入ると日本刀とか置いてあるの。
『○○組』とか書かれたステッカーとかもあるの。
彼女「初デートだね。キンチョーするよね、なんか。」
はい、物凄く緊張しまっス。
「これお父さんの車なんだ。運転してみる?」
いえ結構です。
「あ、ごめん。財布ダッシュボードん中に入れといてくれる?」
財布の中身、エライ分厚いですね。
「あのバイト疲れたね。マジ○○(上司)ムカつく!殺していいかな?w」
君の場合ダメです。
もう後は覚えてない。
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深夜の山道で
不愉快な話なので見たくない人は注意。
数年前、某県の山道を飛ばしていた時の事。
突然、目の前に若い女性がふらふらと出てきた。
急いで急ブレーキをかけたので無事だったけど、時刻は深夜で山の中。
死ぬほど驚いてよく見ると、幽霊ではなくて生きた女性だった。
見かけは派手だったけど歳は自分と同じくらいだし、疲れきっている様子だったので話を聞いてみると、彼氏とドライブ中に喧嘩して置いていかれたらしい。
携帯も財布も彼の車の中だし、山中で人もいないので困っていたそう。
気の毒に思って一緒に乗せていってあげようと思い、助手席側のドアを開けて気が付いた。
彼女は学生時代に私を虐めていた張本人だった。
向うも間近で顔を見て気づいたのか、急にニヤニヤとして、
「やだ!あんた○○?あーやっぱり○○だ!」
とはしゃぎだした。
ずかずか入ってきて、これあんたの車?○○の癖に良いの乗ってるねとか、こんな時間に一人って彼氏いないの?いるわけないよね○○だしwと言いたい放題。
私はこいつのせいで今でも悪夢を見るほど苦しんだのに、こいつは幸せに生きて虐めた私の事なんか綺麗に忘れてたんだな。
そう思ったとたんに腹が立ってきて、彼女を怒鳴りつけて外へ追い出した。
私が反抗したのを見て最初は驚いていたけど、非常用のハンマーかざして脅したら、急に泣き出した。
今更泣かれてもどうでもいいので、そのまま彼女を置き去りにしてその場を離れた。
それっきりまた悪い夢を見たと思って忘れていたんだけど、最近になって彼女が数年前に亡くなっていた事を知った。
某県の山中で複数の人間に強姦され、殺された後捨てられていた。
地方紙にも載ったので調べてみると、事件が起きたのはあの日の後だった。
犯人はまだ見つかっていない。
自分があの日乗せていってあげたら、彼女は生きていたんだろう。
でも可哀想とは思えず罪悪感も湧かない。
それどころか犯人ありがとうと思ってしまう。
悪いとは思えないけど、自分がひどい人間になったのは分かる。
一生誰にも言う気はないし、懺悔もしない代わりにここへ吐き捨てていく。
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引き摺り婆さん
昔、俺はよく友達とゲームしてたんだ。
俺と友達は、お互いそのゲームに当時はハマっててね。
当時ほとんど毎週末、俺は友達のアパートに行き、徹夜なんか当たり前でゲームやってた。
一旦ゲームを始めるとそれ以外の事をするのが面倒だから、俺は友達のアパートに行く前に必ずコンビニで大量のお菓子とジュース買ってさ。
そうやってゲームしてたんだが、ある週末にいつものようにゲームしてると、二日目の徹夜に突入した時にジュースが切れちゃってね。
コンビニまで行くのも面倒だから、友達が
「下まで降りて自販機でジュース買ってくるわ」
って言ってくれた。
友達の部屋は三階だったんだが、一階まで降りると道沿いにすぐ自販機があった。
俺も
「おう、ありがとう。お前が戻ってくるまでに自分の番終わらせとくわ」 って。
それでゲームしながら一人で待ってたんだけど、二十分たっても三十分たっても友達は一向に戻って来なかった。
時計を見ると夜中二時半だった。
俺は少し嫌な予感したけど『まあ気が変わってコンビニまで行ったかな?』くらいにしか思ってなかった。
すると、その友達から携帯で電話かかってきた。
俺が電話に出てみると、友達は電話の向こうでえらく息があがっててね。
しかも何かに怯えてたような感じだった。
俺が
「どうしたの?今どこ?」
って聞いたら
「今…ハァハァ…えー…アパートから五百メートルくらい離れた所…ハッハアッ!さっき自販機でジュース買おうとしてたんだけど、変なお婆さんに会って…怖かった!」
その友達とは付き合いが長かったんだが、それまで見たことないくらい友達は怯えてて、俺はとりあえず友達を落ち着かせなきゃと思い
「話は後で聞くから、とにかく戻っておいでよ」
と言ったんだが
「戻りたいんだけど、そのアパートの自販機の所でお婆さんに会ったんだから、戻れない!」
俺も、そのとき下まで降りて友達を助けに行きたかったんだが、チキンだからそんな不気味な老婆がいると聞いては降りれなくてね(笑)
なんとか電話を繋いだまま友達をなだめて、アパートまで誘導した時には幸いその老婆はいなかったらしい。
友達は当然部屋までダッシュ。
で、どんな老婆だったかと聞いたら、このアパートの周りで夜中に老婆が一人で歩いてる事自体異常なんだが、その老婆は何か少し重そうな荷物をズルズル引きずっていたそうだ。
その姿を友達は気味悪く感じながらも、無視しながら我慢して『早く通りすぎてくれ!』と思ってたんだそうだ。
そして、その老婆が友達の後ろを通りすぎようとしたその時、急に老婆は立ち止まり荷物を抱くように持ち上げて、押し殺したような声で
「…すまんがこの荷物を預かってくれんかのう…」
と言ったらしい。
そこで友達は耐えられなくなって、その場から逃げ出した。
それから友達とは
「結局、その荷物の中身はなんだったろうな」
「赤ん坊とか、バラバラにされた遺体の一部だったら怖いな」
などの話をしつつも、友達は部屋に戻ってきた安心感とお互い一人ではないので、少しずつ雰囲気も明るくなり、そんな話でも冗談混じりで話せるようになった。
で、その奇妙な老婆もそんな夜中に歩いてたから気味悪く感じるだけで、幽霊なんている訳でもなく、荷物も別に普通の荷物だよ、と。
現実的には、ただちょっとおかしなお婆さんに遭遇しちゃったね、で話は終わった。
で、その夜は友達も疲れていつもより早く寝てしまった。
俺は本当はそんなに眠たくなかったんだが、友達と睡眠サイクルを合わせないと一緒にゲームができないので、俺も無理にでも寝る事にした。
いつものように友達はベッドに寝て、俺は床に適当に寝た。
どうせ睡眠時間は短めにしか取らないから床でもかまわない。
しかし俺は眠たくなかったので、その夜は横にはなったもののなかなか眠れなかった。
どのくらい時間が過ぎたかよくわからなかったが、静まり返った部屋の外でエレベーターの動く音が聞こえた。
この部屋はエレベーターに一番近い部屋で、俺は横向きに寝てて床に直に耳がついている状態だったから、その音がやけに近く直接響いてくるような感じだった。
しばらくしてエレベーターが止まり、ドアが開く音がした。
どうやらこの部屋のある三階に誰かが降りたようだった。
今は多分、もう夜中の四時を回ってるくらいの時間のはずだ。
この階の住人でそんなに遅い時間に帰ってくる人がいたのかと、俺は少し変に思った。
するとエレベーターはまた降りて行き、それから
ズルッ ズルッ
と、ひどく力のない、靴を擦りながら遅く歩いているような足音が聞こえてきた。
その足音が、耳を床に直につけている俺には直接伝わってくる。
ひどくその音が不快に感じたし、眠りを妨げるためにわざとその音を出しているように感じたくらいだった。
その時に気づいたんだが、その不快な音は明らかに足音だけでなく、何か重たい物を引きずっているような音だった。
さっきまで忘れていたのに、すぐに友達が遭遇した老婆の事を思い出した。
まさか。
そう思った時、俺は直感的に動いてはいけないと思った。
その音が直接耳に伝わってくるのが不快で体を動かしたかったが、動いてはいけないと思った。
必死で俺は、そのズルッズルッという音を我慢しながら『早く通りすぎてくれ!』と強く思った。
だが、その荷物が相当重いのか、それとも本当にそれが俺の思う老婆なのか、その移動する足音は異常に遅かった。
やがてその足音は止まったのだが、この部屋のドアを通りすぎたようには聞こえなかった。
『この部屋のドアの前で立ち止まってる…?』
俺は嫌な汗がどっと出てきた。
絶対動いてはいけないと思った。
友達に話しかけたかったが、友達からは寝息が聞こえた。
本当に熟睡していたようだった。
この部屋の造りは少し変わっていて、一般的なアパートの部屋と少し違っていた。
ドアを開けると、いきなり横長なリビングの部屋があり、集金などで見知らぬ人が来ても、ドアを開けるとすぐに部屋全体が見える感じ。
つまり、その時ドアの向こう側に立ち止まっていた得体の知れない奴と、横になっていた俺の距離はドアを隔てているとは言え、実質三メートルくらいしか離れていなかった。
『絶対に見られている!』
俺は必死に息を殺した。
早くこの部屋から去って欲しいと思った。
もの凄く長く続いた静寂の後、その足音は再びズルッズルッと何かを引きずりながら、さらに奥の隣の部屋に行った。
俺はホっとしたが、その後その隣の部屋でそいつは、
ガチャガチャッ!
ガチャガチャッ!
ってドアを強引に開けようとしたんだ。
もうそいつがこの階の住人でない事ははっきりとわかった。
しかしドアを強引に開けようとしている事から、そいつが幽霊とかそんな類なものではないようにだけは感じた。
もうそれがわかっただけで良いから、俺はとにかくこの最悪な時間が早く過ぎるよう、寝てしまいたかった。
そして、そいつもその部屋を諦めて、さらに奥の隣の部屋に向かって行った事が足音でわかったので、俺は極力息を殺しながらそっと体の向きを変えた。
床から耳を離し、その足音自体遠のいて行ったので、ほとんど足音は聞こえなくなった。
俺はやっと少しウトウトしてきて、眠れそうになってきた。
すると、
ズルッズルッ!
また足音が戻ってきた。
もう本当に勘弁して欲しかった。
しかし今度は隣の部屋などは、その足音は素通りだった。
この部屋も素通りしてくれる事を俺は期待したんだが、やはりその足音は再びこの部屋のドアの前で止まってしまった。
ガチャガチャ
ドアを開けようとしている!
俺は体が硬直してしまった。
が、その時友達がその音を不快に感じたのか
「ううーん!」
と寝ぼけながら寝返りをうった。
俺が目を開けて友達の方に視線を送ると、カーテンからうっすら日の光が見えた。
少し夜が明けてきていたようだ。
俺が気がつくと、すでにドアの音も足音もしなくてドアの向こう側に気配も感じなかった。
俺が気がつかないうちに、あいつはエレベーターで降りて行ったのか?
わからない。
その後、友達はあの夜の老婆の話もしないし、明るく忘れているようだった。
だから、俺も敢えて俺があの夜体験した事も話していない。
現在は仕事上、友達も引っ越している。
でも俺はたまにあの夜の事を思い出す。
友達も口には出さないが、俺と同じだと思う。
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むかえにきました
昨年の夏の話。
その夜は友人との飲み会で、かなり帰りが遅くなった。
終電も逃し、このまま朝まで飲み明かすかーって話だったんだけど、私は次の日用事があったので帰ることにしたんだ。
私の自宅は新宿からそう遠くなく、タクシーに乗ればすぐに着くけど、まあ歩けない距離じゃないし酔い覚ましがてら歩いて帰るかってことで、暗い夜道を一人で歩いた。
賑やかな繁華街を離れ、住宅街に入る。
夜風が気持ちいなぁなんて考えながら歩いていると、突然、暗がりから小学校低学年くらいの全身黒ずくめの男の子が現れて
「むかえにきました!」
って私に言うんだ。
私が『え?』って戸惑っていると、男の子は私の顔をじーっと見つめた後
「あっ、ごめんなさい!間違えました」
って走って行っちゃった。
なんなの、あれ…
時刻は午前2時を回ったところ。
こんな夜中に小さな男の子が一人で外をうろついているなんて、どう考えてもおかしい。
不審に思いながらも、その日は無事に帰宅。
まだ起きていた弟に今あったことを話すと、
「死神だったんじゃねーの?持ってかれなくて良かったなw」
と笑われた。
私も、そーだねなんて笑いながら、さして気にも留めていなかったんだ。
数日後、近所で不幸があった。
亡くなったのは、私と同じ年頃の女の子。
原因不明の突然死だったらしい。
そしてその子の家は、あの日の夜、男の子が走って行った方向。
単なる偶然かもしれないけど、本当にあの男の子は死神だったのかもしれない。
もしあの夜、私が間違われたままだったら…
そう思うと背筋が寒くなった。
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廃虚の神社
これは五年程前からの話です。
当時、私は浮浪者でした。
東京の中央公園で縄張り争いに敗れて危うく殺されかけ、追放されたあと各地を転々とし、最後に近畿地方の、とある山中の神社の廃墟に住まうようになりました。
ふもとに下りては、何でも屋と称して里の人の手伝いをし、手間賃を頂いて食いつなぐ身の上でした。
その生活の中で一番恐ろしかったのは、人間です。
「何でも屋です。何が御用はございませんか」
と言っただけで、いきなり猟銃を向けられた事も御座います。
「一度弾を込めたまま、人間に向けてみたかったんだ。ほらよ」
と、口止め料まがいの大金(恐怖に慄いた代金は一万円でした)を渡されましたね。
付近を走る暴走族に、
「お前に人権はねえ」
と追い回され、棒切れで叩かれた挙句、足が折れたこともございます。
その時は、よく手伝いに行くかわりに野菜を分けて頂いてた農家の方が様子を見に来てくださり、あやうく歩けずに餓死するところを救われ、病院にかかる代金までもって頂きました。
その農家の方からは、さまざまな恩を受けました。
「手に職はあったほうがいい。うちじゃ雇ってやれないから、せめて作物を育ててみて」
そのように仰り、色々な苗や種を分けて頂きました。
荒れた境内の砂利を少しよけて、硬い土を耕し、近くの川からへたくそな水路をひいて引き入れ、ちょっとした農園を造るに至りました。
ある時、何度かに分けて訪れた茶髪の廃墟探検の人たちに、この農園は大量の除草剤を撒かれて全滅させられました。
私はこういう団体が来る度、暴走族の一件を思い出して隠れるようにしていたのですが、このときほど角材でも持って殺してやりたいと思った事は御座いません。
そこでの生活は、どなたかから恩を受け、それをどなたかに奪われることの繰り返しでした。
こうした生活をしていると、不思議と心が澄んできます。
所詮人間は悪徳の持ち主ばかりだ、と悟るのです。
そして、徳の高く優しい人たちにあこがれるようになります。
そういう風になってくると、別に幽霊を見ても必要以上に恐くはなくなります。
実はこの神社、社務所にほんとに幽霊が出たんです。
髪がぼさぼさで、白着物に朱袴の女性でした。
生活し始めの頃に気づき、以来おびえて社務所には近づかず、物置小屋で暮らしておりました。
しかし、悟ってしまった頃から頻繁に社務所に出入りするようになり、大工の親方とも知り合い、古くなった工具を分けてもらった四年前、仕事を覚えてみるついでに社務所の修理を始めました。
『出て行けっ!たたり殺すぞ』って具合に睨まれましたよ。
何度かちびりました。
でもね、修理をして雑巾がけをしてとしていくうちに、だんだん付き合い方を覚えました。
まず、必要以上にうるさくしない。
次に神さんじゃなくて、その人に挨拶をしてから入り、出るときも挨拶して出る。
社務所が綺麗になる頃には、幽霊のお嬢さん、出てきても穏やかな表情をするようになりました。
たまに、さらさら音が聞こえたような聞こえてないような時は、決まって髪を櫛擦ってる。
そして二年前。
前に私の足を折った暴走族が、また境内へとあがってきましてね。
私、逃げ切れずに捕まって袋叩きにされました。
頭も殴られて、ぐわんぐわんいってましてね。
足なんか痙攣してて、立ち上がって逃げようにもすぐ転ぶ。
深夜の話なんで、昼間よりもっと助けも望めず。
こりゃあ巫女さんのお仲間になるなと思いました。
若者達はへらへらと笑っているし、私がもう命の限界に近いなんて理解もしてないようでした。
すると驚いた事に、境内をかけあがってくる足音がするじゃないですか。
暴走族たちも、私を殺そうとする手を休めてそちらを見ました。
すると、ふもとの危ない猟銃持ちのおじさんがやってきて、いきなり銃を暴走族達に向けるじゃありませんか。
しかも発砲したんですよ。
わざと外したようですがね。
暴走族が慌てて逃げ出したのをみて、私、意識失いました。
病院で目を覚ました後、見舞いにやってきたおじさん。
聞けば、巫女の幽霊に夢の中で脅かされ、飛び起きたら目の前に血走った目をした巫女の幽霊がいた、なんて肝の縮まる思いをしたそうで。
幽霊撃つためにとった銃も、銃床で殴りつけても、そりゃ素通りだったそうですよ。
あまりの恐さに逃げ出したら、追っかけられて神社まで追い立てられたと。
だから私ね、
「実は、あの廃墟にゃ巫女の幽霊が出るんだよ」
って切り出して、社務所の修理と、巫女の幽霊が恐くなくなったとこまで話してやったんです。
そしたらおじさん、
「そりゃあんた、幽霊と内縁の夫婦になってるよ」
と真顔で。
退院して真っ先にお礼しましたよ。
以来、ちょっと生活苦しくても巫女さんの為に一膳のご飯用意してね。
嫁の飯も用意できないんじゃ男廃りますし。
多分あれはただの夢ですが、巫女さんと何度も一晩中貪りあった。
祝言もあげましたよ。
神主もいない神社ですが、まあ神前結婚の気分でね。
そして一年前。
この神社の廃墟を含む山の所有者って方がやってらっしゃいましてね。
元々は、この神社の神主の一族だって話してらっしゃいました。
この神社、別に霊験あらたかでもないし、歴史的に由緒あるわけでもなし、終戦後の神道の混乱期に神主不在となって以来、荒れ放題だったとか。
ところが、みすぼらしいのは同じでも、神社がすっかり生気溢れてることに感激したって泣き出しましてね。
私に神社のある山と、ふもとの農地ををくださったんです。
どうせ二束三文の土地なら、活用してくれる人に持っててほしいってね。
農地は、よくしてくれた農家の方に安く貸し出し、私は今東京に出稼ぎにでてます。
なかなか家には戻れんので嫁が夢に出てくることが多いですが、いつかこっちもくたばって、その後ずっと一緒にいれるんだから我慢してもらわないと。
今は金を貯めて、私らが死後暮らすあの神社をもっとちゃんと修繕し、もう一度ちゃんと神社として神主を迎えられる状態にしないといけない。