怖っ!怖っ?怖い話

いろんな怖い話を集めています。

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道頓堀、角座

角座と言えば、怪談ライブで松竹芸能中堅芸人から聞いた話を思い出したので書いてみます。

今から22年前、まだ道頓堀に角座があった頃の話。

角座のその日の興行が終わり、若手芸人数人が居残って夕方から打ち合わせや稽古をしていた。

しばらくしたら、大御所ベテラン芸人専用の楽屋から三味線の音が聞こえてきた。

他の先輩芸人はすでに帰り、角座には自分達しかいないはずなのに?と不思議に思い、二人ぐらいで恐々その楽屋を覗いてみた。

だが、三味線はあるけど誰もいない。

でも、確かに皆が三味線の音を聞いた。

皆でおかしいな~と言いつつ、その夜は解散した。

翌日、朝刊を見たら、松竹芸能の某女性音曲漫才三人組のリーダー(三味線担当)が琵琶湖で入水自殺して死亡した記事が。

実は、楽屋にあった三味線は自殺したリーダーが使っていた物だった。

そして、死亡推定時刻が昨夜楽屋から三味線の音が聞こえた時刻とほぼ同じだった。

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男には怖い話

3年間、必死で信じて来たけど、連絡を絶ってフェードアウトしようとした彼が許せなかった。

お決まりの奥さんとは別れるという言葉を信じてきた。

はっきり別れると言ってほしいと何度もメールした。

今までは私が折れて、彼が「やっぱり別れられない。君が必要だ。」と言って戻ってくる彼を受け入れていた。

今回は彼の住所を調べて家に行って来た。

現実を見て思い切り失望してこのまま消えようと思った。

庭に出ていた彼は私を見つけてこそこそ隠れた。

そこで心を決めた。

インターホンをならして、彼と彼の奥さんと話をした。

彼の子供達も在宅していたから察したと思う。

彼が私に言った事、した事、すべてを奥さんのいる前で話した。

奥さんは泣いていた。

奥さんには罪はないけれど、彼が連絡を絶つ事でなにも言わずに逃げようとした事が許せなかった。

今後、彼は多大なる後悔をすると思う。

彼の家を後にした私が思った事は「すっきりした!」でした。

初めて人を故意に傷つけたのに、私に罪悪感はまったく湧いて来ない。

不思議なくらい罪悪感がない。

只、只、もう連絡を待ちこがれなくてもいい事、不安になって泣かなくてもいい事、辛かった思い、すべてをもうしなくていい事が私を嬉しい気持ちにさせています。

自分勝手だけれど、とにかくすっきりした!

3年ぶりにぐっすり安心して眠れそうです。

自分で終わらせたら、きっとびっくりするぐらいすっきりすると思います。

あの人と一緒にいたら、ずっと不安がつきまとうはず。

たとえ結ばれたとしても。

今は、あんな人と家族でいなければならない奥さんが可哀想だな。

でも仕方ないよね、結婚しちゃってるんだもんね。

とにかく、とにかくすっきりした!

自分で決断して不倫止めるとすっきりするよ!

捨てられる前に捨てて良かった!

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あんしょ

娘(小2)が夜中突然起きて、ひとり言を言い出した。

一度だけなら寝ぼけたのかなと思うのだが、それが何日か続いたので、ある日聞いてみた。

「毎晩、なんで起きちゃうの?」

「あんしょが来てくれるから」

あんしょってなんだろう?と思い聞いてみると、友達のことらしい。

幼稚園ぐらいのときにも、空中に話しかけてたりしてたので特に不思議とも思わなかったが、絵が描けるぐらいに成長してたので、あんしょの姿を描いてもらうことにした。

ゾッとした。

画用紙いっぱいに一つ目玉の顔があり、その大きな顔の中に無数の小さな顔が埋め尽くされていた。

その顔全てが同じ顔でニヤニヤ笑っている。

驚いて娘に

「こんな怖いのがあんしょなの?」

と聞くと、絵とそっくりなニヤニヤ笑いで娘が

「こわくないよ、ともだちだもん」

と答えた。

その晩、娘が高熱を出して寝込んだ。

うわごとでしきりに謝っている。

結局、次の日には熱が下がったのだが、娘の話を聞いてみると、あんしょが怒っていたのだそうだ。

絵に書いたこと、存在をしゃべったこと、楽しいところに連れていこうとしてたこと、俺に存在を教えたことでそれができなくなったこと。

それ以来、娘が夜中起きることはなくなった。

夢とか想像なんだろうが、当時としては怖かった。

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地獄やで!

ガキの頃、近所が騒然となった町内事件。

駄菓子屋つく〇し屋の前で交通事故。

K君の弟で、知的障害のあった男の子がバックしてたトラックに踏まれた。

つく〇し屋はコミュニティーみたいになってて、近所の主婦やら子供やらが一杯いたから、ワーワー大騒ぎになった。(俺もいた)

K君の家はすぐ近所なんで、〇井君がK君のお母さんを呼びに走っていった。

大人とかが

「おい!子供はくるな!」

とか言ってたけど、大人も子供も好奇心でトラックの周りにバーッて集まる。(最低や)

運転手は今思うと、20歳くらいの若い奴で、最初は「え??何すか??」って感じで降りてきて、子供を踏んでる事に気がついてワーッて泣き出した。

つく〇屋のおっちゃんが

「ボケカス!!車どけんかい~!!」

って怒鳴って、運転手は車を少し前進させた。

そしたら男の子は、顔の半分くらいと右肩から腕丸ごとを踏み潰されて、左手で何故かお腹をパンパン叩きつづけながら「モーモー!!!」みたいな唸り声を出しつづけてた。

お母さんが、すごい勢いで駆けつけてきて「ウワーーーーー!!!!!!」って叫んで、そのままへたり込んで失神?したみたいになった。

しばらくして、救急車が来る前にお母さんはガバッて起き上がって、

「もういいですから殺してください!!どんなんして生きていくのこの子!!もういいから殺してください!!車でひいてあげて!! どんなんして世話していかなあかんの!!!」

って絶叫して、また「ウワーーーー!!!ウワーーー!!!」って叫びだした。

運転手も「ウワーーー!」って号泣して、つく〇屋のおっちゃんが

「地獄やで!おまえ、何泣いてんねん!!地獄じゃ、ようみとけ!!」

って怒鳴り散らしてた。

こないだ実家帰ったら、まだそこにペットボトル供えててビビッたわ。

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机の引き出し

大学の友人の話。

そいつが最近引っ越したアパートには、備え付けの机があったんだ。

で、その机の一番下の段をよく使ってたんだけど、開閉する時に何か細かい物が移動するような『ザラザラ』と言う音が聞こえてきたらしい。

自分はそこにそんな音がするような物は入れた覚えが無かったので、『はて?』と思いつつ確認してみると、その引き出しの底は二重底になってる。

外から見るとわからなかったが、1センチぐらいの空間が底との間にあるようだ。

試行錯誤していると、底の板が外れた。

中にあったのは大量の人の爪だったそうだ。

マニキュアをつけた物から、どう見ても子供の爪にしか見えないような物まで。

それも指から無理に剥がされたような感じの物ばかり。

正確には数えなかったそうだが、軽く見積もっても200枚ぐらいはあったらしい…

机は速攻で廃棄処分にし、新しい物を買ったそうだ。