怖っ!怖っ?怖い話

いろんな怖い話を集めています。

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「 不気味 」 一覧

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子供に見えるモノ

父が自殺しました。

5歳の息子にどう伝えようか悩み、結局ストレートに、

「じいじがね、死んじゃったの」

と、言いました。

すると息子が、

「違うよ、死んだんじゃないの」

と、言います。

子供にしか見えないモノがあるとは聞いていたので、父の霊でも見えるのかと思い、

「え、違うの?じいじ死んでないの?」

と、尋ねると、

「うん、じいじはね、死に続けてるの」

ゾッとしました。

息子は何を見たのでしょうか。

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中古の人形

ホビー・○○で綺麗なバービー人形みたいなのが、525円で売ってたから買ったんよ。

姉の娘にあげようと思って。

で、姉の家行って5歳の娘にあげたら、すっげー喜んでくれて、娘は俺が帰るまでその人形とずっと話してた。

姉も「ありがとー!こんな綺麗な人形、高かったでしょ!?」とか言っててさ。

だけど次の日、姉から電話来て「何、あの人形!?冗談やめてよ!!」ってすげーキレてた。

話によると人形の口の所、歯の部分がギザギザの鉄で出来てたんだって。

(買った時は口を閉じながら笑ってる状態)

真夜中に子供の凄い泣き声が聞こえたから見に行ったら、娘が「人形が噛んだ」って、歯が食い込んだ傷が手や足に四、五ヶ所あったらしい。

その時、人形の歯はムキ出しになっていて、旦那が外のゴミ出し場に捨てに行ったら、旦那も親指を噛まれたもんで、ビックリして投げ捨てたとか。

口の部分なんて3センチくらいだったと思うから、中がどうなってるかなんて気にもしなかったんだけど。

やっぱ使用済みの人形とか絶対買ったらダメだね…。

それ以来、中古の品を買うのは敬遠するようになった。

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半分よこせ

俺がまだ小学生の頃の話だ。

俺んちは両親が共働きで「鍵っこ」というか、夕方までは俺一人だった。

その日もいつもと同じように、居間でコタツに入って寝てたんだよ。

母の帰りを待ちながらね。

玄関の鍵が開いた。

ああ、母親が帰ってきたんだな。

そう思った俺は「お帰りなさあい」と言おうした。

声が出ない。

よく考えたら身動きも取れない。

金縛りにあってるんだね。

玄関からぺたぺたとスリッパの音。

家でスリッパ履くのは母親だけだから、母親には違いないんだろうけど、なんか微妙に違う。

居間のドアが開いた。

お母さん?と思ったが、この角度だと首が回らず顔が見えない。

でも音はするんだ。

スリッパを脱いだらしく絨毯をすり足で歩いている。

ずりっ、ずりっ。

「ダイチャン。」

「ダイチャン。デカケルワヨ。」

話す声の主は母親なんだが抑揚がない。

ずりっ、ずりっ。

声の主は、さらに近づいてきた。

もうちょっと、あと2、3歩でその正体が見えるかな、というその時、玄関が開く音がもう一度して「ただいまー」って母の声が聞こえたんだ。

その瞬間、金縛りは解けた。

もーワケ分かんなくって、ガクブルいいながら、母親んとこに駆け寄ったよ俺は。

「なんか、おかあさんだけど、おかあさんじゃない人が来たー」ってさ。

そしたら母親の顔色が変わってさ。

晩飯食いながら聞いたんだけど、どうやら母親は双子だったそうなんだ。

貧しいからと母親の母方(俺のおばあちゃん)の実家に生まれてすぐ片方だけ預けられ、残った双子の姉は、栄養失調で亡くなったそうだ。

で、さらに聞くと俺は生まれてすぐ、原因不明の高熱で死ぬところだったらしいんだ。

医者も見離し(2、3箇所まわったって言ってた)どうしようもなく、寺だか神社に相談に行ったら、

「あなたの片割れの姉が、連れて行きたがっています」と。

俺は二人目の子供だから、私にも半分よこしなさいよって事なんだろうけどさ。

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うれしそうな顔

金曜日の夜に、仕事のキリを良くしたいと思い、少し残業をしていると携帯電話が鳴った。

友人からで、今日暇か?という内容でした。

何気に時計を見ると、11時を少し過ぎており、あぁ、まだ会社だから帰るの12時過ぎるわと返事。

終電が近い事もあり、さっさと片付けて帰宅する事に。

社内には私しか残っておらず、戸締りをして部屋から退出。

ビルのセキュリティ上、22時を過ぎると通常エレベーターが停止するので、貨物用エレベーターの↓を押し、薄暗い廊下で上がってくるランプを見つめていました。

ポーン。

少し古びた貨物用エレベータは、少し引っかかるように、ゆっくり開きました。

B1のボタン、次に閉のボタンを押し、エレベーターの壁に少し寄りかかると、閉まり始めたドアが、ガガッ。

ドアが開きなおしました。

あぁ、ぼろいエレベーターだなぁと再び、閉のボタン。

ガガッ、再びドアが開きました。

あぁぁ?なんじゃ?

ふっと足元をみると、ドアの間に上向きで、ものすごくうれしそうな顔の黒髪の女が、こっちをじっと見ていました。

一瞬、理解ができず、目がばっちり合った状態で固まっていると、首だけがズリュッと少しだけ伸びて、まるでエレベータの中に入ってこようとしている。

恐怖のあまり思いっきり踏みつけると、ダァァンと金属音。

エレベータの扉は閉まり、静かにB1に。

明日から会社に行くのが、嫌です。。。

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笑顔

その日、俺は駅のホームで電車を待っていた。

ホームに、ほとんど人はいなく、俺の5mくらい横にはカップルがいた。

俺もカップルも、ホームの黄色い線内側ギリギリに立っている感じ。

カップルは楽しそうに話をしていた。

見ると女の子が可愛い感じだったので、俺はうらやましいな~って気持ちだった。

通過列車が来たので、俺は自然と電車の方を向いた。

電車が来る方向にカップルが居たので、自然とカップルも視界に入っていた。

電車がカップルの前にさしかかろうとした時、女の子が彼氏を見ながら満面の笑みで電車に飛び込んだ。

ガンッって硬い物に何か当たる音がして、その後電車のものすごいブレーキ音がして電車が止まった。

止まったって言っても、完全に駅は通過した後に止まったんだが。

通過列車だったから、かなりスピード出てたし。

線路には女の子の残骸らしきものがあったけど、まじまじと見る気持ちにはならなかった。

彼氏はその場でへたりこんで放心してた。

俺は完全に???の状態で、なんで??さっきまで楽しそうにしてのに??、てか飛び込む瞬間も楽しそうだったし???訳がわからないで、たたずんでたら、駅員が数名走ってきた。

そのうちの一人が俺に話しかけてきた。

「すいません、事故、目撃されましたか?」と聞かれた。

俺は混乱していたのもあって、どもりながら、え・ええ・・と答えた。

すると駅員に「そうですか・・・あの、お急ぎの所大変申し訳ありませんが、これから警察の方が来ますので、事故の状況を説明していただけませんでしょうか?」と言われた。

後で聞いた話によると、電車での人身事故の場合、自殺・事故の他に殺人の可能性もある為、警察の現場検証を行い目撃者に状況を聞くことがあるそうだ。

見ると彼氏にも駅員が話しかけている。

彼氏は、まだへたりこんで放心したままだった。

俺は駅の事務所みたいなとこに連れていかれた。

警察が来るまで待って下さいと言われ、椅子に座らされた。

すぐに駅員二人に両脇を抱えられた、顔面蒼白の彼氏が事務所に入ってきた。

そのまま、事務所の奥の方に連れて行かれ、俺からは見えない位置に座らされてた。

しばらくすると、警察が来て「お手間掛けますが、状況を説明して下さい」と言われた。

俺は正直に見たままの事を話した。

女の子は自分から飛び込んだから、事故ではなく自殺なんだろう。

彼氏も誰も突き落したりしてないし殺人でもない。

でも、飛び込んだ時の女の子の満面の笑みは理解不能だった。

理解不能だったが、俺は女の子が笑顔のまま飛び込んだと説明した。

しかし警察は、特にひっかかった様子もない感じで、うんうん頷いてた。

奥から彼氏の呻き声が聞こえた。

俺は警察があまりに冷静だったので「自殺って皆だいたいこんな感じなんですか?」って聞いてみた。

警察は「皆ではないけどたまにありますよ。こういう事は」と言った。

警察が言うには、自殺する気配がないのに、いきなり飛び降りたりする人がいるらしい。

そういう人たちは明るくて、まるで散歩でも行くかのように、自殺してしまうから防ぎようがないらしい。

死ぬと決めたから、気持ち的に楽になってハイになるのだろうか・・。

それとも何かに引っ張られてしまうのだろうか・・。

俺が見た感じだと、あの電車に飛び込む神がかり的なタイミングは、何かに引っ張られたと言われた方が説得力があるような気がした。