怖っ!怖っ?怖い話

いろんな怖い話を集めています。

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「 怖いけどちょっといい話 」 一覧

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仏壇の内側

姉に話したら、ナニソレ怖いって言われた話。

自分はちょっと記憶力?がいいらしく、母親の胎内から生まれてきた時の記憶らしきものがある。

それは結構ある話で、なんとか記憶っていうらしいけど、それとは別の話。

姉がじーちゃんの家で仏壇に線香あげてる時に『なんで墓に骨はあるのに仏壇に参るんだろうね?』という事を言った。

で、自分、仏壇は窓なんだよと教えてあげた。

タマシイというのだろうか、前世の記憶なのかは知らないし、自分の前世が何者だったのかもわからないけれど、仏壇の向こう側…向こうから見たこちらの世界の記憶がある。

自分はいつも誰かにくっついてた(見守ってる感じ)んだけど、いつもその人の背後にいる。

背後霊?だったのかも。

で、その人の行くとこについてまわってて、その人がとても大切なんだけど、背後にいるから顔が見えない。

それが残念。

けど、その人が仏壇の前に来てくれた時は、自分は仏壇の内側からその人の顔が見える。

それが嬉しいという記憶。

だから仏壇には参らなきゃと、姉に言ったら気味悪がられた。

ちなみに窓は仏壇だけでなく、墓もそう。

前世?の自分が男か女かもわかんないし、自分が憑いていたのが若い女性だったのはわかるけど、いつその仏壇の向こうの世界?が終わったかとかは、やっぱりわからない。

けど、寿命で迎える死は怖くないという感覚はある。

わかりにくい話でごめんね。

読み返すとそんなに怖くもないよねw

仏壇はいわば『巣』みたいなもの。

いつもそこにいるんだけど、人が来ても線香あげたらすぐどっか行っちゃうから、顔が見れるのはわずかな時間。

悲しくて寂しくて退屈で、その大事な人にくっついてくことにした。

後ろ頭ばっかしだけどまあ近くにいれたから、気を抜くと仏壇の中なんだけど、行こうかなと思ったら彼女の後ろに行った。

その彼女がなんかの報告かな?

仏壇の前で位牌を見たのか顔をあげてしばらくじーっとこっちを見たことがあって、顔がよく見えてすごく嬉しかったって感覚があるんだよ。

あぁ、嬉しいなって思った記憶が強烈で、その人の顔の特徴とかはわからないw

たぶん前世?での娘じゃないかなーと思う。

天国も神様も記憶には全く無いんだけどね。

【愛テク】

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目撃者

一年程前。

母は早朝のお散歩の時に、交通事故を目撃しました。

ワゴン車とバイクがぶつかり、バイクの人はすぐに動かなくなったそうで、その時、かなり悪いのでは・・・?と思ったそうです。

他に目撃者らしき人はいなかったので、ここににいなければと思いながらも、母はショックで気分が悪くなってしまい、よろよろしながら帰宅してしまいました。

その日は一日気分がすぐれず、ゴロゴロしていたそうなのですが、しばらくウトウトしていたら、枕もとに頭がパックリ割れた女性が立ったのだそうです。

血まみれの顔で・・・

その時点では、母にはバイクに乗ってた人が女性なのか、男性なのか、どこを怪我したのか、亡くなったのかすら分かっていなかったのです。

あぁ、あの人亡くなったんだろうか・・・?

と憂鬱になりながらも、ものすごい形相だったのが怖くてたまらなかった、と言います。

その後、気を取り直して、夕方お風呂に入ろうと風呂場のドアを開けたら、そこにまたいる・・・同じ女性が、同じ様子で。

「ひっ」と息をのんだら、消えていきました。

なんで私のところに出てくるのよと、不可解な気持ちでその日は終りました。

次の日、新聞の地方版にその事故のことが載りました。

その時母は、彼女が自分の所へ来た理由がわかったそうです。

記事には、『女性は頭を強く打って死亡。どちらかが信号を見間違えたとして、警察は捜査している』

『どちらかが』ではないのです。

母はワゴン車が無視したのを知っていたのです。

証言してください。

私は悪くない。

そう訴えていたに違いない・・・と思った母は、警察に電話しました。

案の定、ワゴン車の運転手はシラを切っていたのだとか。

その後もシラを切りとおせると思ったのか、とうとう裁判にまでなってしまい母は憂鬱でした。

もともと人前で話すのが苦手なのに、ましてや裁判です。

ところが、裁判の三日前くらいから母は「いやだ、いやだ」と言わなくなったので、どうしたのかと聞いてみると、

「昨日あの女の人に、『あなたのために証言するのだから力を貸して』と声を出して頼んでみたら、綺麗な姿で夢に出てきて、にっこり笑っていたのよ。それから、何だか上手くいくような気がして、イヤじゃなくなったの。不思議でしょ」

母いわく、彼女が付いててくれてる感じがするとか。

もちろん、裁判で堂々と証言してきました。

私も傍聴したのですが、いつものあがり性の母ではありませんでした。

まもなく結審します。

ドライバーの皆さん、気をつけてくださいね。

死んだ被害者は、自分で証人を導いてきます。

【乙女】

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山の神様

母方の実家は山奥のデカい家なんだが、その家には今は祖父母と叔父叔母と従兄弟(40近いおっさん)が住んでいる。

うちからはちょっと遠いこともあって、なかなか行きづらかったんだが、数十年ぶりに母と姉と姉の息子(5歳)と一緒に遊びに行くことにした。

祖父母の家に着いて翌日、真っ昼間から甥っこが行方不明になった。

近所の人までかり出して捜索したのだが、とうとう日も暮れてきて、いよいよ警察に届けようというところで、玄関に気配を感じて見てみると甥っ子がいる。

隣にはどこかで見たことのあるような、甥っ子より少し大きいくらいの男の子。

みんなに甥っ子が帰ってきたことを伝えると、母は大泣き、姉は泣きながら怒っていた。

そして気づくと男の子はいなくなってた。

俺は、どうしてもあの子を見たことあるような気がして、気になって仕方なかった。

甥っ子に詳しくきくと、遊んでるうちに裏の山に入ってしまい迷子になっていたそうだ。

どうやって帰ってきたのか訪ねると、

「おにいちゃんがつれてきてくれた」と。

おにいちゃんの話になると急にテンションの上がった甥っ子曰く、

「へびがでたけど、おにいちゃんがやっつけてくれた」らしい。

さらに、

「おなかがすいたけど、おにいちゃんがちっちゃいいちごをくれた」らしい。

話を聞いていると、うちのじいちゃんと近所のじいさんばあさんが、

「そりゃあ山の神様だ」

と言い出した。

最初は、ああ、助けてくれたんなら神様でいいや、みたいな感じできいていたんだが、じいさんたち曰く、

「山には昔から神様がいて、子供を守ってくれたり、山の生き物を守ってくれる」とのこと。

「子供の頃は一緒に遊んだり出来るが、いつの間にか見えなくなって忘れてしまう」んだそうだ。

それで俺は思い出した。

さっき玄関で見た男の子、俺はあの子と子供の頃に遊んだことがある。

小学生の頃、遊びにきたじいちゃんちの裏の山で、一緒に虫をとった子がいた。

そいつは流石地元の子供らしく、俺よりずっと虫がいる場所も虫の取り方もうまかった。

あの玄関にいた男の子は、あのとき一緒に遊んだあの子にそっくりだ。

まさかと思っていると従兄弟がぼそっと言う。

「○○ちゃん(甥)、そのおにいちゃんはこれくらいの背の高さで、これくらいの髪の長さで、女の子みたいな顔をしているおにいちゃんか?」

その特徴は玄関にいたあの子と完璧に一致した。

甥っ子もぶんぶんと頷いてる。

従兄弟は

「あー、山の神さんだったんかー。昔よう一緒に遊んだなぁ」

と感慨深そうに言った。

俺はそのとき20代前半で、従兄弟とは一回り以上年が離れてた。

なのに、従兄弟と俺は同じ男の子と遊んでいたことになる。

そして驚くことに、近所の人たちも(甥っ子の行方不明はけっこう大きな事件になってしまい、かなりのご近所さんが集まっていた)

「あー、その子なら知ってる!」

と、かなりの人数が言い出した。

うちのじいさんも見たことがあるらしく、うちの母も遊んだことがあるが、叔父(母の兄)は見たこともないらしい。

甥っ子の話では、

「近頃は、この辺に子供がいなくなったから遊び相手がいなくて寂しい」

と言うようなことを、山の神様は言っていたそうだ。

すると従兄弟はいきなり窓を全開にして、

「山の神さん!!子供がいないんなら大人と遊んだらいいが!!俺がいつでも遊んだるが!!」と叫んだw

あとで従兄弟にきいた話では、従兄弟が小学生のとき、川で溺れて死ぬところを山の神様に助けてもらったらしい。

今でも俺は、甥っ子と一緒に年に1度は母の実家に行くことにしているが、山の神様は元気に民家にも現れているらしい。

特に従兄弟とは仲が良く、前回遊びに行ったときは、俺と一緒に飲もうと大事にしまってあった高い日本酒が、封も開けてないのに三分の一減っていたことに対して、従兄弟が本気でキレていたw

「神さんが寂しくないように、子供がたくさんほしいな」

という従兄弟は、めでたく40を超えて今も独身ですw

【乙女アプリ】

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祖父が出てくる夢

戦前に亡くなった私の祖父は小説家で、祖母と母は終戦後~私の母が結婚するまで20年余、その印税で生活していました。

今はもう亡くなった祖母がよく聞かせてくれた話なのですが、印税入金の知らせが入る前日の夢に、必ず祖父が登場するというのです。

もう面白いほど確実・正確に毎回登場するので、しまいには夢に祖父が出てきた時点で、

「しめしめ、印税がはいるぞ!」

と思うようになったとか。

そんな祖母が病院で亡くなるちょっと前、寝返りが打てないので、床ずれ防止に医療用?エアマットを購入することになりました。

値段は約10万円とのこと。

病院からその旨の電話を受け、承諾して電話を切った次の瞬間、待っていたかのように再び電話が鳴りました。

その電話はテレビ番組の制作会社からで、

「祖父の作品を扱った番組を作りたいが承諾してくれるか?著作権は没後50年を過ぎているので支払えないが、謝礼はする」

という内容だった。

数週間後、病院から送られてきた請求書と、制作会社から送られてきた振り込み通知を見てびっくり。

100円単位までぴったり同じ額だったんです。

【裏ワザ】

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ホームの子供

妖精を見た・・・気がする。

大学行くときに電車を待っていて、ホームの椅子に座っていたらexerciseみたいな動きをする子供(小学生位)が突然俺の前に現れた。

何時視界に入ったかわからないが、チョコマカと手やら足やら一生懸命動かしてる。

電車と人が接触しないようにするための黄色い線があって、その子供は明らかに線を越えてホームの端ギリギリのラインでテンヤワンヤしていた。

駅員さんも近くにいたけど注意する様子も無く、とうとう電車が来てしまった。

子供は夢中で踊って(?)いた。

子供の手が電車に接触した。

ボーっと見る事しか出来なかった。

そして、飲んでいたCoffeeを吹いた。

電車の外装から手が抜け出してきたり、めり込んだりしてたからだ。

所謂、人間が立体映像に指で触れようとする、これの逆バージョン。

ここで初めてその子供は人間では無いという考えが生まれた。

これが妖精さんなんだろうか?

その次の電車は俺が乗らないといけない電車なので、ちょっと興味本位で子供の近くに近づいてみた。

頭の中で「どんな子だろう」と、思いながらその子を見ると頭の中に子供の声で『どんな子だろう』って響いてきた。

「えっ?」と思った次の瞬間、また頭の中で『えっ!』と響いた。

「エコー?」

そう思ったが今度は何も返ってこない。

驚きはしたが取り乱す程でもなかったのでもう少し詳しく見てることにした。

「たまたま返ってこなかったのか?」思う。

『たまたま返ってこなかったのか!』しっかり響いた。

また「エコー?」思う。

・・・・・・・・・返ってこない。

「返せない[音]が在るんだな」と思った。

『返せない[音]が在るんだな』少し悲しそうな声が響いた。

どこかの国のお伽話(?)に登場するエコーの事を思い出した。

「俺のイメージではもっと小さいんだけどな」

『俺のイメージではもっと小さいんだけどな!』

「少し怒った?」

『少し怒った!』

ちょっと楽しくなってきた。

けど電車がもう見えている。

俺は少し淋しい気がしたが子供に別れを告げる、言葉で。

後ろに中年のおばちゃんが数人並んでいたがそんなの無視だ。

「もう行かないといけないんだ。今度こそ幸せになれるといいね。それじゃgood-bye」

電車が来た。

子供がどんな顔をしているかはわからない。

電車に乗った。

少し恥ずかしそうな声で『ありがとう』と言われた気がする。

電車がホームを出る。

子供は改札口の方へと消えていった。

【でじほん!】