怖っ!怖っ?怖い話

いろんな怖い話を集めています。

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「 山 」 一覧

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慰霊の森2

うちの父ちゃんは筋金入りのバカだったので、大学のサークルも『オカルト研究会』とかいうのに入って、毎シーズン心霊スポットに凸ばっかりしていた。

2年の夏休み、その年はちょっと遠出をして、岩手の『慰霊の森』に行こうという話になった。

メンバーは父ちゃん、同期、先輩×2で、4人を乗せた灰色のバンは、夜の1時頃に目的地に到着した。

車を停めて、一行は懐中電灯片手に慰霊碑へ。

途中、足場が悪くて何度か転んだが、それ以外は特に何事もなく、線香をあげて下山。

「何も起こらなかったな」

と談笑しながら、4人は乗ってきたバンのもとへ。

乗り込んでエンジンを掛けたところで、父ちゃんはションベンがしたくなったという。

ひとりの先輩と共に、立ちションをしに降りた。

ややしてションベンを済ませ、車の方に向き直ると車の上に何かいた。

そいつは車の上に仰向けに寝そべり、手や足をめちゃくちゃに振り回して、激しいブレイクダンスを踊っているように見えた。

ただ、体中にやたらと多い関節が、ありえない方向に曲がりまくっていた。

しばらく呆然としてその光景を眺めていた父ちゃんだが、そいつが勢いのあまり車から落ちたところで、はっと我にかえった。

いつの間にか、ションベンが終わった先輩が横に居た。

父ちゃんが興奮気味に、

「ヤバイっすね!見ました!?今の!すげえ踊り!」

と横を向くと、先輩は

「ちげえよ、ありゃ千切れかけの手足振り回してただけだ」

と言って泣きそうな顔。

車の下では、まだ何かがバタバタともがいているようだったが、父ちゃんたちはそれを見ないようにして車に乗った。

因みに、あの事故で、手足がちぎれそうになりながらも、僅かの間生きながらえたような犠牲者はいない。

きっとあそこには、事故犠牲者以外の何かが居る。

【 でじほん! 】

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慰霊の森1

オカルト大好きな小沢県民だったら誰もが知ってる、あの森があるよな。

東北でも最強クラスの心霊スポット!飛行機墜落事故で有名な○石のあの森だ。

俺なんか、もうすぐ三十路だっつうのに、あそこの話をするだけで鳥肌がたっちまう。

当時担任だったオカルト好きの小学校の先生が、こんなことを言ってたっけ。

「遊び半分であそこだけはいっちゃいけないよ。仮にもし君達が、大人になって誰かと行くことになったなら、階段の数でも数えてみるといい。誰一人同じ数じゃなくなるだろうね」って。

今はどうだかしらんが、一晩置いて行かれた女が白髪になった話とか、車が手形だらけなるとか、昔は特にヤバかったらしい。

エンジン掛かんなくなるとか、今でも普通にありそう。

中でも、俺が聞いた一番怖い話は、仲良し6人組で、悪乗りして広場みたいな所でキャンプをしようってことになったらしい。

だが、昼にテントを張る時、いきなり始まってたって話。

すでに一人多いんだってwww

気づいたけど、誰一人そのことにツっこまなかったって。

そんな状況になったら顔も上げれないよなw

大急ぎでテントを組み立て中に入ると、

「熱い・・・」

等、ささやきが聞こえてくるし、テントは手で触ったかのようにガサガサ揺れたらしい。

彼らはなんとか我慢して、明るくなったら逃げだしたそうだ。

書いてて気分悪くなるなぁ。

ホント、あそこにはしんでも行きたくないわ。

【 でじほん! 】

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キノコ取り

去年の秋の話なんだけど、田舎に住んでるから、近所の山にキノコとりに行ったんだ。

山の入り口に車を止めて、だいたい徒歩で3時間くらいのコースなんだけど、ナラタケとかブナハリタケとかがけっこう採れる場所でさ。

で、歩き出して1時間位したとき、40歳くらいのオバチャン三人組とすれ違ったんだ。

話し方からして、どこか関西方面の人達らしかった。

で、すれ違うとき、オバチャン達がぶら下げてた袋の中がチラッと見えたんだけど…

入ってたのが、多分ネズミシメジとツキヨタケ。

しかも大量に。

知らない人の為に一応説明すると、両方とも毒キノコね。

ツキヨタケの方は死人が出るくらい強力。

俺は『おいおい、ヤベーだろうが、バカだな、コイツら』って内心思いながら、オバチャン達を小走りで追いかけて、

「そのキノコどうするんですか?」

って聞いた。

突然声をかけられて、かなり怪訝な顔してたけど、オバチャンAが、

「どうするって、もってかえるよ」って。

案の定だったんで、俺が毒キノコだってこと説明すると、オバチャンBが、

「あー、やっぱり! さっきのオッサンの言うてたとおりやわ… うちらは騙せへんで。あんた、このキノコほしいんやろ?」

って言い出して…

そのままオバチャンの話を聞いていると、どうやらオバチャン達は、今日、山で会った年配の男性に『美味しくて珍しいキノコ』って教わって、ネズミシメジとツキヨタケを採ったらしく、しかも、その時に、

「珍しいキノコだから、『毒キノコだ』って言って騙そうとする人がいるから」って聞かされたらしいんだね。

何だよ、それ? そのジジイ何考えてんだよ?

キノコは間違いなく毒キノコで、しかも少し知ってりゃ、見間違うことなんてあり得ないキノコなのに…。

取り敢えず、オバチャン達を説得しようとしたんだけど、完全に疑われちゃって無理だった。

最後には、

「図鑑見てください」

とは言ったんだけど…

あんときは、山にもキチガイはいるんだなーって思った。

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峠のマネキン

以前、深夜ある峠を越えて車で帰宅した時の話だ。

まー誰もいやしねーと、タカくくってちょい飛ばしてたんだわ。

したら、カーブの先にいきなり赤い服着た女が突っ立ってた。

咄嗟の事だったがギリでかわした。

もうスピン寸前って感じ。

で、慌てて後ろ振り返ったらその女ぶっ倒れてるんだ。

真っ青になったね。

急いで車降りて駆け寄ってみたんだが…。

マネキンだった。

昔の洋品店とかにありそうな、割とリアル系。

人騒がせだなー!って、頭来て道の脇に蹴り飛ばしてやったw

で、再び車走らせたんだが…もう心臓バックバクよ。

ガチの事故じゃなくて良かったと。

マジ人ひいてたら…ってね。

が…冷静になって考えると、何故あんな場所にマネキンがある?

どうにも気になったから引き返してみたんだわ。

やっぱ道脇に寝転がってる。

赤い服着たまんまで。

なんだこれ?と思って服引っ張ってみたらズルっと脱げた。

したら…背中に何か書いてあるのが見えたんだ。

・○川△美 2*歳 OL
・平成*年*月*日、この場所で男に車内暴行され翌日自殺
・俺は犯人を絶対許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない…

マジックの走り書きでビッシリ。

最後の方は字がかすれてる。

もうゾゾッときて思いっきり逃げたね。

さっぱ意味わかんねーし。

で、そん時気付いたんだが、反対側の藪に軽トラが停まってたんだ。

誰か乗ってたのかどうかはわからんし、単なる放置車かもしれん。

だが、もしかすると何らかの目的を持った人物が、ずっとそこに潜んで何かを待ち構えていた…なんてな。

その峠はどうも気味悪くて、それから半年くらい避けてたんだが、再び通ったらアホくせーほど何もなかった。

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山釣り

昨日の事なんだけど、仕事が休みで山に一人で釣りに行って変な物見た。

去年、一昨年に何回か友人や嫁と遊びにその川へ行ったんだけど、昨日はヒマを持て余してる友人もいなく たまたま一人で行くことに。

10時に家を出て、昼頃から釣り開始。

夕方からかなり釣れだして、嫁には5時には帰るって言ってたんだけど、夢中になりすぎて気付いたら6時過ぎだった。

山奥なので木が生い茂り、薄暗くなってきたので帰り支度を始めようかなーと思ってたら急な寒気に襲われて、やっぱ山寒いわーとか思って脱いでた上着を着ようとした瞬間、上流の方に気配を感じ、目を向けると小学生くらいの子供?(人っぽかった)みたいな感じのが立ってた。

思わず目を擦って確認したけど、やっぱりいた。

服を着てないのか 真っ白で山林の風景に浮いて見えた。

幽霊とか信じてないし、その物体をそういう類の物と思いたくなかったし、ましてやそれが何なのか、うやむやなまま帰るのも嫌だったんで恐る恐る近づいてみると、その物体は上半分だけグネグネ動いてこっちを見てた。

手を上に上げて、かなりの速度で動いてたんで、ワインの栓抜きみたいな螺旋に見えた。

何物なのかハッキリとは確認できなかったけど、この世の物とは思えない光景に鳥肌が立ち、まじでヤバイと感じた。

その瞬間、猛烈な吐き気に襲われて、意思とは関係なく嘔吐。

その場によろめき、這いつくばって車まで行きました。

もちろん絶対に振り向きませんでした。

何とか車にたどり着き、時計を見ると7時過ぎ。

外から何やら「オーイ」「オーイ」と、たくさんの声が聞こえる。

そこから記憶が無く、嫁が心配して探しに来てくれたみたいで、記憶が無い間寝ていたのか、嫁に起こされて帰宅。

家に着いたのは10時過ぎでした。

今は脱力感が凄く、今日は会社を休みました。

あれは何だったのか、今でも鳥肌と寒気が消えません。

最悪な事に釣り具置きっぱなし。

取りに行くなら今日しかないんですが、勇気が出ません。

道具高かったのに。

【 エヴァ 】