「 幽霊 」 一覧
-
-
うれしそうな顔
金曜日の夜に、仕事のキリを良くしたいと思い、少し残業をしていると携帯電話が鳴った。
友人からで、今日暇か?という内容でした。
何気に時計を見ると、11時を少し過ぎており、あぁ、まだ会社だから帰るの12時過ぎるわと返事。
終電が近い事もあり、さっさと片付けて帰宅する事に。
社内には私しか残っておらず、戸締りをして部屋から退出。
ビルのセキュリティ上、22時を過ぎると通常エレベーターが停止するので、貨物用エレベーターの↓を押し、薄暗い廊下で上がってくるランプを見つめていました。
ポーン。
少し古びた貨物用エレベータは、少し引っかかるように、ゆっくり開きました。
B1のボタン、次に閉のボタンを押し、エレベーターの壁に少し寄りかかると、閉まり始めたドアが、ガガッ。
ドアが開きなおしました。
あぁ、ぼろいエレベーターだなぁと再び、閉のボタン。
ガガッ、再びドアが開きました。
あぁぁ?なんじゃ?
ふっと足元をみると、ドアの間に上向きで、ものすごくうれしそうな顔の黒髪の女が、こっちをじっと見ていました。
一瞬、理解ができず、目がばっちり合った状態で固まっていると、首だけがズリュッと少しだけ伸びて、まるでエレベータの中に入ってこようとしている。
恐怖のあまり思いっきり踏みつけると、ダァァンと金属音。
エレベータの扉は閉まり、静かにB1に。
明日から会社に行くのが、嫌です。。。
-
-
日暮里駅の階段23段目
人と怪談話してて、その友人が知人から
「日暮里駅の改札出て、右手に行くとある階段を登る時に、23段目あたりで振り返って見たら面白いものが見える」
って聞いたって話が出て、その後、罰ゲームで夜の2時前に、俺一人で原付で日暮里駅に行ってきました。
その階段に着いたら、左手にはコンビニとかあるし、全然怖くないわけ。
なんだ、つまんねーのって思いながら、スタスタと23段目まで登ろうとしたら10段目あたりで、背中からすごい寒気を感じてきて鳥肌が一気にきた。
我慢しながら、23段目まで登って、振り返ろうとしたんだけど、なんかわからんけどスゲー怖くて振り返られない。
罰ゲームの証拠の写真とる為に、デジカメの電源入れてから満を持して振り返った。
そしたら、下から5段目くらいのあたりに黒い塊があって、ん?と思っている間に、どんどん黒いのが鮮明になってきて、よく見ると、黒髪の女の子が体育座りで階段に座ってて、俺の方を振り返った。
と思ったら、立ち上がって俺の方に階段を登ってきた。
俺は全く身動きができずにいて、俺の手前2mくらいまで女の子は来たんだけど、顔だけが、すごいぼやけてよくわからんけど、口だけ笑みを浮かべた感じで、何かを言っているような気がする。
俺は幽霊なんて信じてないし、これが幽霊かと感動すら感じているものの、やっぱり恐怖で身動きができなかった。
そのとき、背後から「帰れ、帰れ」って声がして階段の上を振り返ると、おばさんがいて「帰らんといけんよ」って言われて、背後の女の子がふわっと消えたような気がして、俺は「うぉぉー」って軽く叫びながら、おばさんのとこまで走って登って、おばさんのとこで振り返るとやっぱり女の子はいなかった。
おばさんに「あれは何ですか?」って聞くと、
「知らんでええから、はよ帰り」って言われて、無人の階段をデジカメに撮って友人のところに帰った。
で、友人にこの話をしたけど全く信じてもらえなくて、かなり哀しい。
幽霊なる存在を全否定してきたけど、今回ので一気に肯定派になりました。
誰か日暮里の階段に関する情報を知っていますか?
-
-
モニターに写る女
コンビニで夜勤のアルバイトをしていたときの話。
入って3ヶ月くらいのある晩、同じ夜勤の人間でその日は深夜1時に上がる予定だった先輩が
「今日は明け方まで残ってもいいかな?」と私に訊いてきた
ウチの店は深夜1時までは二人制、1時から翌朝6時までは一人での勤務になる。
「べつに構いませんけど、どうかしたんですか?」
その日は特別な仕事も無く、残業をする理由などないはずだ。
「仕事じゃないよタイムカードももう切ったしね、ただ事務所に居させてくれればいいんだ」
レジ内の扉の先にある狭い事務所、横に長いスペースに事務用のパソコン机、更衣室、在庫品用の保管棚が並んでいる。
二人がなんとか通り抜けられるような部屋、そんな場所にあと3,4時間も居たいというのだ。
「先輩の家すぐ近くでしたよね?歩いて5分くらいの、鍵でも失くしました?」
私が尋ねると先輩は苦笑いを浮かべてこう言った。
「ちょっと確かめたいことがあるんだ、笑わないでくれよ」
先輩の話によると、一人で夜勤をしている際、事務所に居ると誰もいないはずの店内から「すみません」と声をかけられることがあるという。
来客を知らせるチャイムが風や振動などで誤作動を起こしたり、逆に人が入ってきても鳴らないということはたまにあることなので「はーい、お待たせ致しましたー」とレジ内の扉から店に出ると、店には誰もいない。
また別の日、事務所で作業中「すみません」と声をかけられ、今度は扉近くの事務机で作業をしていた為、すぐさま店に出るがやはり誰も居ない。
さらに別の日、またしても聞こえてきた「すみません」の声に素早く防犯カメラのモニターを見るも、店内はもちろん店のすぐ表を映しているカメラにも誰も映っていない。
こんなことが週に1,2度はあるのだという。
「キミはそんな経験ない?」
先輩は最後にそう尋ねてきた。
自分も週に2回ほど夜勤をしているがそんな事があった覚えはない。
私が首を横に振ると先輩は「そうか…」と再び苦笑いを浮かべて「とにかくよろしく頼むよ」と事務所に入っていった。
それから二時間が経ち深夜3時。
その日は来客もほとんど無く、先輩の協力もあって作業も早々に片付き私たちは事務室でお喋りをしていた。
珍客話が盛り上がり、私がのんきにも先輩が残っている理由を忘れかけていたその時。
「すいません」
自分のすぐ後ろ、店内へと続く扉の向こうから声が聞こえた。
先輩の話を思い出した私が先輩を見ると、モニターを見ていた先輩は私の視線に気づき首を振る。
やはり誰も映ってはいない。
内心焦りながらも私が「レジ近くにもカメラの死角ありますし一応確認してきますね」と店内に出るために扉に手を伸ばすと
「待て!!」
先輩が突然声を張り上げた。
驚いて硬直した私に先輩は「これ…」とモニターの一部を指差す。
先輩の指差す場所。
モニターに映ったレジ内部。
防犯カメラの死角ギリギリに映る事務所への扉の下半分、そこに黒く長い髪と女の足が映っていた。
それも立っているのではない。
カメラに映った部分からその女の状態を考えると、壁にしがみついているのだ。
壁に張り付いているような女の足。
そして膝から上を覆い隠している長い髪。
モニターにはそこしか映っていない。
私は振り返れなかった。
自分のすぐ後ろの扉の、ちょうど私の胸元から頭頂部くらいまでの位置にある、一辺50センチメートルほどの正方形の窓。
マジックミラーになっていて向こう側からは覗けないはずの窓から、こちらを女が見ているような気がしたからだ。
「消えた…」
先輩の一言に我を取り戻すと、すでにモニターの中には誰も映ってなかった。
今度こそ本当に誰も。
その後、私は先輩に頼み込み私の勤務終了まで残ってもらうことになった。
それから月末までの半月間、私は内心怯えながら勤務にあたったが、その後例の声を聴くこともモニターにあの女が映ることもなかった。
そして翌月、先輩が店を辞めた。
気になってオーナーに話を聴くと、私とともにアレを見た次の日の晩、オーナーから防犯カメラの録画した映像を見る方法を訊くと、翌朝には辞めさせてほしいと言い出してきたのだという。
「なんなんだろうねぇ、悪い事をしてたわけじゃないとは思うんだけど」
不思議がるオーナーから録画した映像の見方を聞き出すと、私は一人になってすぐにその映像を観た。
「ああ…」
私は合点がいった。
それは先輩が残っていった日より前、先輩が一人で夜勤をしていた晩。
誰も居ない店内からの声に応えて店に出る先輩が映った映像にやはりソレも映っていた。
カメラの死角ギリギリの事務所への扉、その壁にしがみついているかのような女の足と髪。
そして扉が開き先輩が出てくる。
その女を通過して…
きっと先輩もこれを観たのだろう。
モニターを元の状態に戻し、私は次のバイト先を探すことを決めた。
結局その後、大学を卒業するまでの2年間その店で夜勤を続ける事になったのだが、その間オーナーや後輩たちにそれとなく聞いてみたが、変なモノを見聞きした人間は誰もいなかった。
アレはいったい何だったのか。
元々先輩に憑いていたモノだったのか。
あるいは先輩に付いていったのか。
見えないだけ、聞こえないだけで今でもあそこにいるのか。
もう私には何もわからないのだった。
-
-
幽霊に好かれる
8年位前に、心霊スポットにキモ試しに行ったんだけど、その時金縛りにあった。
動けないでいると、顔が潰れた女性っぽい幽霊に睨まれた。
首から上はもう本当にぐちゃぐちゃ、吐き気さえ催した。
説明はめんどくさいから端折って、その日は逃げ帰った。
でも、それから数日間その幽霊が目の前に出てくる。
どうやらつれて帰ってしまったみたいなんだ……
あまりの怖さにガクブルするものの、気負うとダメだと思って
「近寄るな」、「何で俺なんだ」、「出て行け」とか叫んでいたら
『なぜ? 私はこんなに好きなのに?』
と耳元で囁かれた。
「好かれる理由が無いだろ!気持ち悪い!」って叫んだら、その幽霊は急に顔が綺麗になり生前?の顔になって『これでどう?』と言った。
…確かに美人だけどそういう問題じゃねーだろw
「俺は生きている、君は死んでるんだろ? だから無理なんだ、消えろ!」と言うと
『そう……』ってつぶやいて消えていった。
それから1週間が過ぎても出てこない。
ちょwマジかよw 俺でも幽霊追っ払えたよwww
おーばけなんて怖くない♪
怖くないったらこわくない♪♪
そんな替え歌を歌いながら喜んだ。
それから月日が流れ、先週、旅行に行ったんだ。
もちろんあんな出来事はすっかり忘れてるよねw
でも、思い出さされた…
旅先のベンチでゆっくりしてると『○○君っ!』っと名前を呼ばれた。
一人旅行の道中だし、知り合いが居る訳も無い、同じ名前の人間とは珍しいとか思った。
また『○○君っ!』って声が聞こえた。
次の瞬間『○○君だよね?』って声とともに肩を叩かれた。
ビクッとなりつつも「はぁ?」って言いながら振り返ると、赤いランドセルを背負った見知らぬ小学生の女の子が立っていた。
「そうだけど、何で俺の名前知ってるの?」って聞くと
『やっと見つけた……』
は?何言ってんのコイツw
「ん?俺財布か何か落としてた?」
『忘れたの? 私よ……』
あ…れ?…この顔つき…このしゃべり方…どこかで…??…!?
「ああああああ!!!!!!!」
そうあの時憑いてきた幽霊だった
「またお前か!消えろ!」
『なぜ?』
「前にも言っただろ!俺は生きてる、君は死んで…」
『私は生きてるわよ、ホラ』って言いながら手を胸に引っ張られた。
暖かい…心臓も動いてる…
「うわっ!え な、なに? は?」
『あなたが死んでるって言うから生まれてきたの』
『そしてやっと見つけた…でも、今日はもう帰るね。お母さんが呼んでるから。』
『もう逃がさない…』
腰が抜け30分くらい動けなかったと思う。
それから旅館とかキャンセルして、急いで地元に戻ってきたけど…
なにあれ…逃がさないって…え?
何で俺…何かしたのか…
どうしよう…お…
おっぱい小さかったなー…
-
-
指輪
ドルフィンリングと言うイルカの形をした指輪が流行った大昔の話。
私は小学生で10歳年の離れた姉がいるんだけど、姉はいわゆるDQNで夏休みになると、ほぼ毎晩仲間を家に連れて来ては親と喧嘩をしていた。
この当時、子供嫌いのお兄さん(Aさん)優しいお姉さん(Bさん)と言う二人がいつも家に遊びに来ていた。
Aさんは、私が姉の部屋に近づくと凄い怒って「ガキがくんじゃねーよ!」って怒鳴り散らすのね。
その度に、Bさんや他の人達が「小さい子にそんな事言うなよ~」とフォローしてくれて「Cちゃん(私)だって遊びたかったんだよね」とか言ってお菓子くれたり部屋に入れてくれた。
正直私はAさんが嫌いだった。
人の家に来て泊ってったりするのに優しくしてくれないし、私が姉の部屋に近づこうとすると「チッ!」って舌打ちして威嚇するし、偶に外で会っても「ガンくれてんじゃねーぞ!」とか言ったりして怖かったから。
逆にBさんのことは大好きだった。
BさんはAさんと違って家に来る度に、花火やお菓子をくれたり、Aさんのフォローもしてくれたり、外で会えば必ず声をかけてくれて、友達のいない私が寂しいだろうからって一緒に遊んでくれたりもしたんだ。
Bさんの口癖は「Cちゃんが私の妹ならいいのに」だった。
そんな夏休みが終りに差し掛かったある日、急にAさんがドルフィンリングをくれた。
私の部屋に来て「ほら」って投げてよこしたピンクのラッピングした箱に入ってた。
誕生日でもない普通の日なのにおかしいな?とは思ったけど、友達いなさ過ぎて頭がお花畑だった私は「やっとこのお兄さんとも仲良くできるんだ!」って思った。
当時の流行り物だったし、初めてAさんがプレゼントしてくれた物で、当時の私の指には親指でもブカブカだったけど、凄く嬉しくて貰った日は握りしめて寝たんだ。
そしたら真夜中に手が熱くなってびっくりして目が覚めた。
Aさんから貰った指輪が焼けたように熱くなってた。
せっかく貰った指輪が壊れた~!って熱いわ、寝ぼけてるわでギャン泣きしたのを今でも覚えてるんだけど、誰も様子を見に来てくれないのね。
真夜中だからしょうがないんだけど、横に寝てたはずの母もいなくて、流石におかしいなと思った。
指輪はその頃には熱くなくなってて、その指輪を握りしめて明かりがついてたリビングに行ったら、両親が真っ青な顔して「お姉ちゃんが事故にあった」って言った。
この辺りはもう殆ど覚えてないんだけど、姉とそのDQN仲間たちがバイクでどこぞの山に遊びに行って、その帰りに仲間全員バイクの玉突き事故?にあったらしい。
姉の容態は電話じゃよくわからなかったけど、とにかく危ない状態だったらしい。
なのに両親はリビングにいて、ちっとも病院に行こうとしないの。
私はパニックになって「おねーちゃんが死んじゃうかも知れない!病院に行こうよ!」って泣いて訴えたが、両親は頑として動かなかった。
私が、私だけでも行くから!ってパジャマのまま玄関に向かったら父が全身で阻止してきた。
私はAAのズサーみたいな感じで、ドアに突っ込んでいく父の異常さが怖くてまた泣いた。
母親は「Cちゃんお部屋にもどろ?ね?ね?」って一生懸命宥めてくれるんだけど、その母親の顔も泣きそうっていうか怯えまくってた。
その両親の異常な雰囲気で私も「あ、コリャなんか変だぞ?」って妙に冷静になってよく見ると両親ちゃんと外着に着替えてたんだ。
何でだろうっと思った瞬間、ピンポンが鳴ってBさんの声が聞こえて「Cちゃん迎えに来たよ、お姉ちゃんの所においでー!」みたいな事を言ってた。
私は「Bさんが迎えにきた!おねーちゃんところ行こう」って親に言ったんだけど両親ガクブルして顔真っ青なの。
母親は私を全力で抱き締めて苦しかったし、父親は何かブツブツ言い出すし、かなり異常な状況だった。
余りに異常すぎて、私は親が狂った!と思ってBさんの名前を呼びまくった。
「Bさん怖いよ!おねーちゃんが死んじゃう!パパとママがおかしくなった!!Bさん!Bさん!!」って。
でも相変わらずBさんは助けてくれるどころか玄関の外で「Cちゃん、お姉ちゃんの所においで」しか言わないの。
しかも声は凄く冷静…っていうかむしろ楽しそうな感じ。
「Cちゃーん、お姉ちゃんの所おいでー」
「Bさん怖いよ!たすけて!」
どのくらいそのままギャーギャーしてたかわからないけど、急にまたAさんから貰った指輪が熱くなって手をはなそうと思ったんだけど、手だけ金縛りにあったみたいにグーの形のまま動かない。
その内、喉が苦しくなって声がうまく出なくなってきて、しまいには叫んでるつもりが全く声が出なくなった。
母親が口をパクパクさせてるのに声が出なくなった私を見てぎょっとしてたけど、暴れる私を抱き締めてる力は緩めてくれなかった。
その間もBさんは楽しそうに私を呼んでた。
その内、やっとかすれた声が出てきたなっと思ったら、自分の口から勝手に言葉が溢れてきた。
「お前なんか私のお姉ちゃんじゃない!私のお姉ちゃんは○○だ!!」
「私は知ってるんだぞ、私に友達がいなくなったのはお前(Bさん)が私の友達をいじめて私に近寄るなって言ったからだ!!」
「お前が持ってきたお菓子や花火は全部○○商店で盗んだ物だ!気持ち悪い!!」
「お前なんか大嫌いだ!お前は私のお姉ちゃんじゃない!帰れ!二度と家に来るな!」
「私の家族は全員こっちにいる!私をそっちに連れて行こうとするな!!!」
実際は田舎のヤンキー口調で、方言も入ってたけど大体こんな事を叫んだ。
と言うか、この叫んだ内容は私は全然知らなかった。
Bさんが私の友達を苛めてなくした事も、いつもくれるお菓子が盗品だった事も。
パニック状態だった私は、更にパニックに陥ってそこから何も覚えてない。
たぶん気を失ったんだと思う。
目が覚めたら、もう朝で泣きはらした母親とげっそりした父親がいた。
そして「病院から連絡があったお姉ちゃんは足を折っただけだよ。お昼になったらお見舞いに行こう」って言ってくれた。
そしてその時は理解できなかったけど「A君にお礼を言いなさい。その指輪は一生大事にしなさい」って言われた。
もう察しがついてると思うけど、姉達が起こした事故でBさんは亡くなってました。
それも両親が病院から連絡を貰うより前…多分即死に近かったんだと思います。
それなのに両親が病院に行こうとしたら、玄関の向こう側にBさんが見えたらしい(玄関の一部がすりガラスになって外が見える)
姉と一緒に出かけたはずの彼女が、無事でいるはずない!っと思った両親は家から出るに出られず、
「Cちゃんを迎えに来ました。あけてください」と言う声が怖くてリビングにいたそうな。
Aさんも事故当時は意識がなくて、危うい状況でしたが意識を取り戻し、面会できるまで回復を待ってお見舞いにいった時、Aさんは呂律の回らない状態で泣きながら、ぽつぽつと話してくれた。
Bさんが何故か私に執着して「Cちゃんは妹のようだ」「妹にしたい」「Cは私の妹!他の子と仲良くさせたくない、一緒にいる!」となってた事や、万引きしたお菓子などを与えてた事など。
そして、Bさんになついてた私を遠ざける方法が解らなくて、むやみに怒鳴ったりして申し訳なかったと。
流行のアクセサリーを持ってれば、女の子だから友達ができるんじゃないかと思って指輪をあげた…と話してくれました。
あれからもう15年以上経つけど、私は毎年夏はお盆が終るまで帰省できないでいる。
Bさんが私を諦めて無いからだって姉や両親は言うけど、確かに夏場になると例の指輪が(熱くなりようがない状況でも)焼けたように熱くなって変な事が起きる時があるんですが、それはまた別の話。