怖っ!怖っ?怖い話

いろんな怖い話を集めています。

*

「 謎 」 一覧

no image

ショッピングモールの地下1階

その日は仕事帰りに、自宅近くのショッピングモールに買い物の為に寄りました。

時刻は20時すぎだったと思います。

そのショッピングモールは、デパートというには小さすぎる地方の商業施設なのですが、普段着などのちょっとした買い物にはとても便利なので私はちょくちょく利用していました。

建物は6階建てで、5階と6階が駐車場、商業施設は地下1階から地上4階までの5フロアです。

そして地下1階は現在改装中で立ち入り禁止となっていました。

モールは21時に完全閉店なので、20時半くらいだったその頃は、フロアのほとんどの店が閉店準備をしていて、緑色のネットがかけられていました。

私は4階で買い物を済ませた後、店の人にも悪いし急いで帰ろうと、フロアの端にあるエレベーターへと向かいました。

(エスカレーターは既に止められていました。)

エレベーターに乗り込むと、私は1階のボタンを押しました。

そのエレベーターには何度か乗ったことがあるのですが、窓がなくて息苦しいし、照明は暗いし、動きは遅いし音は大きいし、後ろについている鏡がやたらと大きいしで、あまり居心地のいいものではありませんでした。

エレベーターが動き出してから、ふとボタンを見ると押した筈の1階にランプが点いておらず、そのひとつ下の地下1階にランプが点いていました。

押し間違えたんだなと思って、もう一度1階のボタンを押してみましたが、ランプは点きません。

エレベーターは低く稼働音を響かせて、どんどん下降していきます。

そして、そのまま工事中で立ち入り禁止である筈の地下1階に到着し、扉がゆっくりと開きました。

工事中のそこは照明が一切付いておらず真っ暗で、誘導灯の灯りだけが緑色に光っていました。

もちろんテナントは一切なく、がらんとした空間が広がっています。

なんだか気味が悪くなったので、すぐに閉ボタンを押して1階に上がろうと思ったのですが、扉が閉まりかけたそのとき、視界に何かが映りました。

暗闇に慣れていない目で、最初はなんだかよくわからなかったのですが、どうやら閉まりかけのエレベーターに乗ろうと走ってきている人のようでした。

そこで私は、開ボタンを押して待つことにしたのですが、暗闇に慣れてきた目でもう一度その人影をよく見てみると、走ってくるその人影はゆうに2メートルはありそうなほど背丈が高く、異様に頭が小さくて、とても痩せていました。

そんな姿をした人が真暗なフロアを、両手を後ろで組んだような感じで、くねくねと身をよじらせて倒れそうなのをこらえる感じでこちらに向かって移動してきていました。

怖くなった私は急いで閉ボタンを押しました。それを見て急いだのか、それはより一層身をよじらせながらこちらに向かってきました。

私は怖くて怖くて何度も閉ボタンを押しました。

ようやくゆっくりと扉が閉まり始め、そのとき誘導灯の光に照らされてその人影の姿が少し見えたのですが、頭に髪の毛はなく坊主頭のように見えました。

それと、よく見てはいないのですが、裸足だったことを覚えています。

扉が閉まった後も馬鹿みたいに閉ボタンを連打していたのですが、エレベーターは中々動き出しません。

私は1階ボタンを押すのを忘れていました。

慌てて1階ボタンを押したのと同時に、エレベーターの扉からドン!と、ものすごい力で叩いたような音がしました。

私はまたしても1階ボタンを連打しながら、1階に着いたと同時に走って外に飛び出しました。

その後はすぐに友達に連絡して、迎えに来てもらいました。

この話は友達にはしませんでした。

【 極秘裏技 】

no image

泣いてる男女

母方の人間が皆見る夢があります。

何時代だか判然とはしないのだが、貴族が着るような服(戦国無双の今川が着ているような服)を身に纏った男女が小さい橋の上で抱き合い泣いている夢。

悲痛な嗚咽を漏らしていて抱き合ってるだけ。

母の弟三人がこの夢を見ています。

近所に住む叔父が酒の席で漏らしたんだが、その女性が枕元に立っていたそうです。

それは叔父がまだ元気で、働き盛りの二十代前半の話し。

夏が終わりかけている時期、暑いのか涼しいのか中途半端な時期の夜に、その女は現れたらしいです。

夜中にふと目が覚めた叔父は、異様な空気に驚き、起きようと思ったが体が動かない。

虫の声も聞こえず、全くの無音。

生暖かく、ねっとりとしてずうんと重い空気。

目だけは動かせたので、嫌な汗をかきながらも、冷静に状況を把握しようと辺りを見渡した。

右 何も無い。

左 何も無い。

下 何も無い。

上 足があった。

この着物、見覚えが有るな…。

あぁ、夢で見た泣いてる男女の女の方が着ていた服だ…貴族?

ズル ズル ズルっと音を立て、着物の裾を引きずりながら、その女がゆっくりとした動作で動き出し、叔父を通り過ぎると同時に闇に消えて行き、叔父は金縛りから解放された。

女に遭遇した叔父は翌年ベーチェット病(だったかな?)にかかり、仕事も恋人も無くし、国から金を貰って生活をするようになってしまいました。

叔父の下、次男は事故を起こし逃亡中。

三男は最近腎臓だか膵臓だかに奇形が見付かり、痛みのため働けなくなりました。

で、うちのオカン。

やはり病弱で、月の半分は寝込んでます。

オカンのオカン、俺の祖母は真冬の新潟でパートの帰りに豪雪の中倒れ、死にました。

この泣いてる男女は何なんですか?

何か関係あるんですか?

no image

お母さんですよ

携帯買ったばっかりの頃、非通知着信がやたらと多かった。

ある日の朝方、また非通知から電話が掛かってきたらしく今度は留守録が残ってた。

再生したらおばさんっぽい声で、

「あなたのお母さんですよ。あなたのお母さんですよ。あなたのお母さんですよ。あなたのお母さんですよ。」

って、時間一杯に入ってた。

もちろん、かーちゃんに聞いてもそんな事やってないと言われる。

留守録は、その日のうちにまた入れられてた。

今度は、

「宮城のお母さんですよ。玄関が開いていませんよ。宮城のお母さんですよ。玄関が開いていませんよ。」

延々これ。

そんでその日、学校が終わって家に帰ったら玄関脇に停めてあった兄貴の自転車のカゴに、

「来ました」

とだけ、書かれたメモが入れられてた。

今でも何だったか謎。

no image

母親

俺、物心つく前に親父が死んじゃってて、お袋が女手一つで俺とアネキの事、育ててくれてたのよ。

実際すげー優しかったし、本当に愛情込めて育ててくれたと思う。

そんなお袋も10年前、俺が二十歳の時に死んじまったんだなこれが。

そりゃーショックだったよ。

アネキも俺も放心状態。

でも親類関係って一切かかわった事ないし、連絡先も知らないから自分たちで全てやるしかなかったのね。

まぁ近所のおばさんなんかが手伝ってくれたし、アドバイスくれたりで淡々と葬式の準備は進んでったわけよ。

その時、アネキが近所のおばさんと区役所に死亡届を出しに行ってたんだけど、2人して真っ青な顔して帰ってくるのよ。

もうね、本当の青って感じw

アネキなんか、今更おお泣きするしw

んで、そのおばさんに何があったのか聞いてみたら、お袋18年前に死んでますってwwwwwww

確かに、保険証にお袋の名前無かったのはおかしいと思ってたんだけど・・・

俺の事、20年間育ててくれたのはいったい誰だったんだ?

no image

覚醒

三年の夏までは俺よりも頭悪いくらいだったのに、秋くらいに何故か覚醒。

気持ち悪いくらい頭良くなった奴がいた。

同じバスケ部だったんだけど、勉強だけじゃなくて、ある日を境に何かが乗り移ったみたいに上達していた。

引退してたから意味は無いんだけど、本人も本気で気持ち悪がってて、

「宇宙人に改造されたんじゃないか」

と自分で言ってた。

それで、何を思ったのか三年の秋に、俺と一緒に行く予定だった県外の私立大学から地元の国立へ進路変更した。

そこは結構な難関なのに一発合格。

しかも特別待遇。

そいつは、

「何か怖いなww」

って言ってた。

で、俺は予定通り県外へ出て、ここ一年ぐらいそいつとは連絡していなかった。

それで先週、そいつの訃報が入った。

一年前までは病気なんて全然しないような奴だったのに、死因は心不全。

殆ど原因不明らしい。

大学へ入ってからも、そいつの覚醒っぷりは凄かったらしくて、何か色んな賞とか取ってたらしい。

その賞金や、貯めてたらしいバイト代とかが全部遺されて、二十歳そこそこの癖に遺産相続やらまで行われた。

何か知らんけど、俺はバットとアンプをいただいた。

そういうのが全部遺書みたいに纏められてて、何だか不気味だった。

自殺じゃないのかって疑われてたようだけど、調べてもやっぱり自然死としか言いようがないみたいなことを言われたらしい。

俺の貯金は妹の学費にとか、二十歳の大学生が書いて遺しておくか?

自然死なのに?

何か凄い怖い。

あいつなんで死んだんだろう。