怖っ!怖っ?怖い話

いろんな怖い話を集めています。

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「 謎 」 一覧

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異空間

そのとき僕は実家の部屋にいました。

退屈だな~と思い、ドライブでもすっかと外に出ました。

空は晴れてドライブ日和でした。

エレベーターに乗りB1ボタンを押す。

エレベーターは動き出しました。

5分前後は過ぎたんじゃないか?と思うくらいでした。

チーンと鳴り扉が開く。

辺りはシーンと静まり返っていた。

自宅から出たときは、車や街ゆく人の賑やかな音が聞こえていたけどな?と、多少気にかかったものの気にせず車に乗り、さてドライブだ!と表に出ると辺りは一面赤黒い空で、見た事のない夕焼け?になっていました。

道に出てしばらく走ってても先程とは違い、誰も居ない。

車もボロボロの廃車が点々と辺りに並んでいる。

というか、灯りが無くハイビームにしないと、とてもじゃないが走れない程の暗さ。

いつも見慣れ、通り慣れた道が別世界に来たかのような感覚に襲われ、不安になりUターンし自宅に戻りました。

車から降りエレベーターに乗る。

先ほど5分前後かかったかのように感じた感覚は無く、30秒ほどで8階に着き扉が開く。

外は自宅を出たときと同じく、晴れ空に賑やかな街並みも見下ろせた。

僕は別世界にいったのだろうか。

【体験談】

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井戸の中

小3の時だから、もう10年以上前の話。

片田舎に住んでたこともあって、ゲームとかよりも外で遊ぶことの方が多かった。

特に小1から仲の良かった俺、A、B、Cの四人は、リーダー格だったCの家に隣接してる結構深い林で、ほぼ毎日太陽が沈むまで遊んでた。

何年も遊んでたお陰で、林の構造は熟知してたつもりだった。

ある日、いつものごとく林に入って遊んでいると、急にAが居なくなった。

もしかしたら迷子かな?と、よくあることだったので来た道を戻りながら探した。

五分もしない内に、Cの家から500mくらいの所でAの横顔を見つけた。

俺「何しよーと?はよ行くばい」

A「んー、あんさ、こんな所に井戸やらあった?」

Aが指差した所に、確かに今まではなかったはずの井戸があった。

蓋が被せてあって、屋根?みたいなものから桶がぶら下がって、蓋の上に置いてあった。

A「な?なかったやろ?」

Aの言葉に少し恐怖を覚えたけど、さすがは子供、恐怖はすぐに興味に変わって蓋を開けてみることにした。

井戸はたぶん直径1mくらい。

底が辛うじて見えるから、そんなに深くはなかった。

C「なぁ、懐中電灯もあるし、誰か降りてみらんや?」

Cの提案に賛成して、一番小柄だった俺が降りることになった。

桶の縄にぶら下がって降りていくと、意外と井戸が深いことに気付いた。

上から三人が覗いてるのが見えるけど、すごく小さく感じた。

井戸の底には落ち葉がいっぱい貯まっていて、何故かどれも乾燥してなくて真新しかった。

B「なんかあるー?」

手渡された懐中電灯の光で辺りを照らすけど、大したものは見つからなかった。

俺「んー、なんもないよ」

そう答えようと上を見上げた瞬間、只でさえ暗かった井戸の中が真っ暗になった。

数秒何が起こったか理解できなかったけど、すぐに蓋を閉められたと気付いた。

俺「ふざけんなよ!開けんや!」

下から一生懸命叫んでも、一向に開く気配がなかった。

加えて運悪く、唯一の光源の懐中電灯の光が明滅し始めた。

泣きそうになりながら叫んでも、蓋は開かなかった。

そして遂に、懐中電灯の光が消えて真っ暗になった。

どうすることもできない状況で、狭い空間に真っ暗にされて閉じ込められ頭が変になりそうになりながらも叫び続けた。

すると、今まで消えていた懐中電灯が、ふと光を再び灯した。

真っ暗だった空間に光が点いたことで一気に安堵して、三人が蓋を開けるのをゆっくり待つことにした。

静かにしてれば、きっと三人は開けてくれるだろうと考えた。

壁に背を預けて座ると、目の前の壁が照らされた。

さっきは気付かなかったけど、取っ手みたいなものが少し上の方にあった。

縄を少し登って取っ手を引っ張ると、隠し扉?みたいに井戸の壁が開いた。

恐怖というより、忍者みたいですげー!という興奮の方が大きかった。

すぐに縄を降りて穴を覗くと、一気に冷や汗が沸いた。

四畳くらいの大きさの穴の壁一面人形、人形、人形。

種類も大きさもバラバラで、全部俺の方を向いていた。

恐怖で動けずにいると、一番奥に何やら大きなモノがあった。

少しずつ光を当てて行くと、徐々にそれは姿を現し始めた。

ぼろぼろになったズボンを履いた足、真っ暗な手とシャツ、胸まである髪、そして顔を照らそうとした瞬間、髪の毛をいきなり捕まれて転けた。

心臓が飛び出るかと思うくらい跳ねて、泣き喚いた。

手当たり次第に手足をぶん回すと、何かにうつ伏せに押さえ付けられた。

手から離れた懐中電灯が、俺の胸に乗った人形を映したところで俺の記憶はなくなった。

次に目を覚ましたのはCの家だった。

目を覚まして一番に俺はCを殴った。

俺「バカ!くそ!死ね!」

文句言いながら殴っていると、Cのお父さんに止められた。

AもBもCも、みんな泣きながら俺に謝ってきた。

事の顛末はこうだ。

俺が降りた後、案の定Cの提案で、ちょっとの間蓋を閉めることに。

すぐに開けるつもりだったけど、いざ開けようとすると、さっきは二人で軽々開いた蓋が持ち上がらない。

三人がかりでもびくともしない。

何かやってしまったのかと思い、急遽Cがお父さんを呼びに戻った。

その間もAとBは、俺の叫び声を聞きながら開けようと必死だったけど開かなかった。

Cがお父さんを連れて来た頃には俺の声も消えて、AもBも疲れ果てていた。

開かないなら壊せ、ということで、大きなハンマーをC父が持って来ていて蓋を叩き割った。

底には俺の姿は見えなかった。

急いでC父が下に降りると、壁の穴の中で人形に取り囲まれて、胸に人形を抱き締めた俺が寝ていたらしい。

引っ張り上げるのに、Bのお父さんも加勢に来たと。

そして今、俺が目を覚ますまで、AもBもCも1日中ついていた。

つまり、俺は丸1日寝ていた。

C父「ずっとここに住んどるけど、あんな所に井戸やらなかったはずやけど」

C父が言ったこの一言に、恐怖が再び沸いた。

そのあと、井戸は埋められた。

お坊さんも来てたから、多分なんかあったんだと思う。

一番奥にあったのは、誰かの死体だったのかも知れない。

今じゃもう分からない。

今でも井戸と人形には近付けない。

マネキンとかでも冷や汗が出る。

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机の引き出し

大学の友人の話。

そいつが最近引っ越したアパートには、備え付けの机があったんだ。

で、その机の一番下の段をよく使ってたんだけど、開閉する時に何か細かい物が移動するような『ザラザラ』と言う音が聞こえてきたらしい。

自分はそこにそんな音がするような物は入れた覚えが無かったので、『はて?』と思いつつ確認してみると、その引き出しの底は二重底になってる。

外から見るとわからなかったが、1センチぐらいの空間が底との間にあるようだ。

試行錯誤していると、底の板が外れた。

中にあったのは大量の人の爪だったそうだ。

マニキュアをつけた物から、どう見ても子供の爪にしか見えないような物まで。

それも指から無理に剥がされたような感じの物ばかり。

正確には数えなかったそうだが、軽く見積もっても200枚ぐらいはあったらしい…

机は速攻で廃棄処分にし、新しい物を買ったそうだ。

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深夜の湖

まあさ、ライトを買ったのよ。

LEDの集光ヘッドのやつ。

ま、集光ヘッドってどんなもんだろな、と思って点けてみたら、かなりなスポットそして激明。

『闇を切り裂く』って表現がぴったりでさ、感動した訳よ。

銃にマウントしてあちこち照らして遊んでたんだけど、ふと思いついた。

『これだけスポットなら、レーザーサイトみたいな使い方、出来るんじゃね?w』ってさ。

そう思いついちゃうと試したくて仕方がなくなっちまった。

だけど、もう11時過ぎてるし近所迷惑だしな。

だけど止まらなくて、出掛ける事にした訳。

行き先は日本で2番目に大きな湖のほとり。

30分以上走って到着。

いや~穴場だけあって真っ暗だ。

何せ1キロ以内に1件も家無いしな。

一番近い家は対岸だ。

ここなら苦情は来ないはず。

早速、湖面に向かって射撃開始。

ライト点けながら撃つと、面白いようにスポットの真ん中付近に着弾して、スポスポと飛沫が上がる。

面白れ~って調子に乗って撃ってたけど、ふと気が付くと、沖の方に何か浮いてる訳よ。

白っぽい球状の物が。

ブイか何かか?よし、的にしたれ、と思って照らしまくってたら、好都合な事に段々近づいて来る。

30メートルくらいまで近づいて来た頃に気付いた。

『あれ?そう言えば、こんなに凪なのに何で近づいて来る訳?』

今日は小糠雨が上がったばかりで、対岸の灯りが湖面に綺麗に写るくらいに凪いでる。

なのに1秒1メートルくらいのペースで近づいて来てる。

『トポン、トポン』って音たてながら近づいて来る。

取り敢えず撃ってみたが、変わらず近づいて来る。

15メートルくらいまで近づいてやっと気付いた。

『これ、首じゃね?』

目、付いてるし。

こっち見てるし。

思わずフルオートで撃って、そのまま逃げた。

堤防を駆け上がって、車に乗ってエンジン掛けようとしたら掛からない訳よ!

ベタ過ぎだろ!

思わず湖面を見たら、堤防の下の岸壁から『ニョキ』と手が突き出す所だった。

『ガシッ』と岸壁を掴んで『グッ』と力が入る。

もうライトで照らしてないのに、はっきり見えるし。

俺は思わず目を逸らした。

俺は、半泣きでお経を唱えながらイグニッションを回し続けた。

「べちゃ」

「べちゃ」

上がって来たよ!!!

岸壁から堤防の上の車まで10メートル無いし!

「ぐちゃ」

「ずるっ」

「とすっ」

堤防上がり切った!

車まで5メートル無いだろ

「神様仏様!!!!」

エンジンが掛かった!!!

ギアをドライブに叩き込んで全力で逃げた。

少し離れて、思わずルームミラーで後ろを見たら、遠くで白い人型が両手を広げてた…。

これが今夜の0時頃の話。

書き込んだら少し落ち着いてきたよ。

幽霊は何回か見た事あるけど、あんなのは初めてだった。

【 体験談 】

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ゆらゆら

つい最近の話。

資格試験の為に図書館で勉強してて、午後7時半になったので帰宅してる最中に見たモノと、それからの実体験です。

図書館は駅から10分ほどの場所にあるが、人通りが少なくて空き地もちらほらある。

資料館も兼ねている為、建物自体も昔ながらの造りで、夜になると周りは結構不気味な感じ。

電灯は大通りに出るまではまばらで、線路沿いの薄暗い道を歩いて駅を目指すのがいつもの帰り道。

いつもなら閉館まで大体受験生など5人は自習室に居るのだが、その日は自分合わせて2人のみ。

最後に残った人は自習室の電気を消して帰らないといけないので、早めに切り上げとこうと思い、帰宅準備を始めてると先程まで残ってた1人も既に居ない事に気付く。

帰ろうとして電気を消すと、中にまだ人が居るような気がして再度点灯するも誰もいないので、少し怖さを感じ電気を消して階段を下り出口へ。

その時に消したはずの2階の自習室で『パチン』という音が鳴り、電気が点いたような気がした。

職員が見回りでもしてるのか、と気に留めず外へ。

既に明かりは暗くなっており、図書館利用者ももう居ないようで周りに人気は無し。

外にある喫煙所に行き、タバコを吸ってから帰ろうと思い灰皿に向かう途中で、カナリ嫌なモノに出くわす。

今考えると、これに出会ったから後々に嫌な事が続いたのかもと思う。

喫煙所に向かいつつ、鞄からタバコを取り出そうと下を向いてふと前を見ると、喫煙所の横にある小道から人が出てきた。

ただ人が出てきただけなら良かったのだけど、ソレはどうも様子がおかしい。

ユラユラというかフラフラというか、灯りがないのでそういう感じで出てきてるように見える。

ボールの様な物をついてるようにも見えるし、石を蹴飛ばしてるようにも見える。

その時は『人』だと思い込んでいる為、怖いという感情は全くもってなかった。

ただ、タバコを取り出してライターを取り出し、火を点けようとした瞬間に背筋が一気に張り詰めて寒気が走る。

ユラユラ出てきたヒトは、後ろ向きで歩いてきている。

先程も書いたがその道は小道である。

しかも曲がりくねっている。

電灯も無いので辺りは暗い。

なのに、後ろ向きでフラフラしながらゆっくりとこちらに歩いて来てる。

煙草を吸おうとしてた自分だけども、流石に怖くなってきて走って駐輪場を抜け、図書館を後にして早足で駅に向かう。

なんだったのかと理解しようとするが、全く考えれない程にパニックになってしまい、とにかく駅を目指す。

線路沿いの薄暗い道を歩きながら、ようやく気が落ち着いてくる。

ただ、すぐに再度背筋が凍りつく。

前方にある踏み切りが鳴りはじめた瞬間、反対方向の遮断機の前に赤いランプに照らされて人が立っている。

そのヒトも先程と同様に後ろ向きに立っている。

頭の中では色々と言い訳を考え始め、ただ電車が通り過ぎる時に向こうを見てるだけだろとか、誰かが後から来てて振り返ってるだけだろと、気分を落ち着かせようとするが『カンカン、カンカン』の音に気が散ってどうにも落ち着かない。

すると遮断機が下りているのに、後ろ向きなのにもかかわらず、それはゆっくりと遮断機の横から線路に入ろうとしてきた。

その時に「キャー」という女性の声が聞こえた。

全く気付かなかったが、自分が進んでる方向の遮断機の前にも女性がいたらしく、その後ろ向きで進もうとする人に対して叫んでいた。

だけども、そのヒトは全く止まらない。

それを止めようと女性は慌てながら中に入っていく。

自分は、それをただただ見ている。

電車が来てるなー、大丈夫かなー。

あ、やばいかも。

おい、いそげ。

あ、ちがう。

後ろ向きの奴は人じゃない。

と、思った瞬間から一切の記憶無し。

次の日、女性が電車に飛び込んで自殺をしたことになっていた。

新聞にも出てたし、俺も心療内科で入院してて警察がきて説明?とかをしだして親も心配なのか、何があったの?とか聞いてきたが全くもって説明できなかった。

ただ、ヒトを助けようとしてたんじゃないかなと、ぼーっとした感じで答えてるだけだった。

それから数日後(退院後)に検査のために再度病院へ行き、カウンセラーだとか言ってる医者に話をしても、

「それは、多分君がそう思ってるだけだよ。そんなヒトは居なかったんだよ。警察も他に人は確認できなかったって」

と言ってた。

自殺を見たショックで自分がおかしくなってるのか?

あれは全て事後に創られたものなのか?

と、ワケがわからなくなり、パニックが余計にひどくなりかけた。

でも、絶対に自分は見たんだと核心できる事が起こる。

それは友人から聞いた話で、女性が自殺した踏み切りで幽霊が出るようになったと噂が出始めた。

どうやら、成仏できない女性が学生などから度々目撃されるらしい。

その女性は『後ろ向き』で何かを探しながらユラユラしてるらしい。

この噂を聞いた時に、自分だけは『それは女性じゃなく、それこそが女性を殺したヒトだ。』と思っている。

【 体験談 】