怖っ!怖っ?怖い話

いろんな怖い話を集めています。

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「 不思議体験 」 一覧

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嘘ついたら

正月に実家の旧家で体験した話。

布団で寝てたら夜中に目が覚めたので、尿意かいなーと思ってボーッとしてたら、天井に十二単みたいな着物を着た女が張り付いていた。

ずーと耳鳴りがしていた。

弱気に出たら舐められると思い、昔読んでた孔雀王とかの呪文を適当に唱えてたら、その女が天井に張り付いたまま体をイナバウアーみたいにして、グググーと顔をこちらに向けてきた。

女が、

「○○(昔の人の名前ぽくて聞き取れない)、今何時ぞ?」

と聞いてきたので、正直に答えたら呪われると、とっさに思い

「まっぴるまです」

と答えたら、思いっきり顔を着物の裾ではたかれた。

気がつくと朝で、布団に寝ていて、何故か枕が足の下にきていた。

夢かいなーと思って、天井を見上げてみると、すすで汚れたような黒い人間の裸足の足跡が2つあった。

怖くなったので初詣に4~5回行った。

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日本のお化け

昔、おばあちゃんから聞いた話。

おばあちゃんの住んでいた地域は、何度も空襲にあったという。

ある夜、警報が鳴り、近所の皆で防空壕に避難する途中、防空壕の付近に爆撃を受け、皆は覚悟した。

すると、いつの間に混じっていたのか、見た事のない子供が先頭に立っており、空を見上げていた。

小さな町内だから、知らない子供など居るはずがないのだが、見覚えのない男の子だった。

すると、空を見上げていた男の子がそのままの姿勢で、ぬーっと体がのびあがり、皆を包むような姿勢で空を塞いだ。

敵機の焼夷弾は男の子の背中に落ち、燃えていたような感じだったとか。

皆、唖然となったが、それよりも燃え盛る炎が、いつ自分達に降りかかってくるかと恐れ、小さく固まって頭を抱えていた。

男の子は、そのまま、おばあちゃん達を包み込み、長く続いた空襲から守ってくれた。

爆撃が終わると元の身長に戻り、ペコッと頭を下げると走ってどこかへ行ってしまった。

幸いなことに、その時その場にいた皆に怪我人は出なかった。

終戦後、おばあちゃんのお母さんや、近所の人が、あの時の子供のお化けにお礼をと、方々に聞いて回ったが、子供の情報は得られなかった。

おばあちゃんは、なんだったのかわかんないけど、お化けが守ってくれたんだねえ。

日本のお化けは、やっぱり日本人の味方なんだねえ、と言っていた。

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忌み地

ネタくさい話、正直、俺も当事者じゃなかったら信じない。

実は俺、中学の時に死のうと思ってたんだわ。

スッゲーいじめにあってて、教師も見て見ぬフリ。

両親はW不倫で俺に興味ナシ。

身体中に痣があって、その日は顔もボコボコで、もう息をするのも辛かった。

で、結構な田舎だから、定番の『入っちゃいけない場所』があったのよ。

ヤンキーとかも、何故か入らない。

本当に触れちゃいけない場所だったんだと今では思う。

張り巡らされていたロープ…というよりは、なんか変な紙の塊が帯になったものをくぐって、道なき道を歩いていたら、少し開けた場所に出た。

死のうと思っていたくせに、首吊るロープとか包丁とかも無くて、落書きとか裂かれたりした学生鞄の中に、同じような惨状の教科書類。

どうにもならなくて、そこら辺の木にもたれかかって、そのまま寝てしまった。

毎日眠れなかった。

身体中痛くて、精神的にも疲労していて、休まなければいけないのに眠れない。

寝たら、次の日が来てしまう。

学校を休んでも、両親のどちらかが相手を連れ込んで自分を邪魔にする。

時には蹴られ、殴られたりする。

もうどうでもよくなっていたのか、体が限界だったのか、すぐに寝てしまった。

そしたら、学校にいる時みたいなざわめきが起こった。

俺に対するいじめは、無視も暴力も中傷もあって、基本的に休み時間は机に突っ伏してやり過ごしているんだが、聞こえて来るのさ、悪口が。

そんな感じで、やっぱり俺の悪口が聞こえて来るの。

けど、何故か、いつもみたいに具体的な言葉ではない。

キモイとか、死ねばいいのにとか、くさいとか、過去の些細な失敗とか。

そういうのじゃなくて、悪口なのはわかるんだけど『なにあれ』とか『どういう事』とか、どうも戸惑っているような感じだった。

忌々しそうな物言いだったから、きっと悪口だろう。

それが夢だと思っていて、ようやく眠れたのに、夢の中でもこんなに苦しまなければいけないのかと思って、どうにも泣けて来た。

それで、大声上げて泣いたんだわ。

耳がビリビリして、眼の前真っ暗で、体もグラグラして、気絶するまで泣いていた。

今までされた事思い出しながら、もう嫌だと泣き叫んでた。

気が付いたら、誰にもこの場所に行く事なんて言っていないのに、三人の人間に発見された。

この土地の有力者?みたいな有名な婆さんと、なんか見た事無いけど、その家系の人らしい男女。

実は、俺はこの婆さんの孫に虐められていた。

だから、誰も味方になってくれなかった。

しかし婆さん達は俺を保護すると、すぐに孫の所に連れ行った。

顔も見たくなかったのに。

が、ボロボロの俺の前で、物凄く怯えていて、何も怖いものなんか無いみたいな孫が、その時は震えてた。

土下座して謝られて、それで何故か俺の家まで連絡が行って、色々なストレスと怪我が元で暫く入院して、退院した頃には全てが変わっていた。

今まで虐めていた奴らや教師、しかも校長とかまで俺に謝りに来た。

意味がわからなかった。

両親も土下座だった。

マジ意味がわからない。

そのまま、また婆さんに呼ばれて孫の家に行く事に。

婆さんが土地の有力者の理由ってのが、なんか、口寄せ?予言?みたいのが出来るかららしい。

代々この家の人間の力だそうで、どうもあの森の中の『何か』が婆さんの頭の中に色々な映像を見せるそうだ。

テレビと電波とか、そういうもん?

で、その受信はいつ来るかわからないものらしい上に、どうでもいい事や重要な事が混在しているそうだ。

俺が気絶したくらいと同時刻、婆さんの頭の中に、俺が家や学校で受けている仕打ちと、森の中で倒れている映像や音声を受信したそうだ。

嘘みたいな話だが、本当に誰にも言っていなかったから、信じるしかなかった。

婆さんは清廉潔白な人だから、あまりの仕打ちに大激怒してくれたそうだ。

しかし、本来ならこんな事は無いらしい。

森の中に入った人物は、皆精神に異常を来すか死亡するか、ともかく正常な心のまま帰って来る事は出来ないそうだ。

そして、婆さんに呼ばれた理由。

なんと『森の中の人』からの伝言が俺にあったらしい。

婆さんは苦笑しながら、受信した言葉を伝えてくれた。

『○○△△(俺の本名)の声はとても不愉快だ。二度と来るな。次は無い。気持ちが悪い』…本当に、気持が悪い、まで言っていたそうだ。

婆さん曰く、なんか俺の声は人でないもの、特に実体を持たないものを抑え付ける何かがあるらしい。

俺が泣き叫んだせいで、体調を崩す程に消耗させられたそうだ。

その日以降、森に行かなかったが、両親含め周囲が腫れものを扱うかのように他人行儀になり、結局それに耐えられず、中学を卒業と共に都会に逃亡。

勤めて結婚も出来て子供も生まれ、年老いた両親から連絡があり、和解の為に十数年ぶりに帰郷。

家に行くまでにあの森を通り掛かったら、いきなり五歳の娘がギャン泣き。

『森の前で、イース(?キース?なんかのアニメの女の子?)が怖い顔で見てた』とか言い出した。

これ以上、ここにいたくないという娘を嫁に任せて、近くのファミレスに避難させた。

まだ生きていた婆さんと両親との挨拶もそこそこに、もう二度と帰って来ない事を誓って、自宅に帰った。

余談だが、本当に出るという曰く付きの格安物件をわざと借りて、三日ほど家の色んな所で歌い続けていたら、いつの間にかいなくなっていたらしい。

(様子を見に来た不動産屋や、見えるらしい知り合いが曰く、目に見えて建物の雰囲気が変わったと驚いていた。俺自身に霊感とかは一切無いしわからない)

というか、今住んでいる所も、土地の広さと家のでかさの割に妙に安かった。

わざとやった。

そして過去現在何事も起きていない。

ここら辺りは、森の中の人に感謝しています。

嘘みたいな、本当にあった話でした。

正直、見えないものよりも人間の方が怖かった。

俺は何も変わっていないのに、態度が百八十度変わられると本当に恐怖を抱いた。

自分だけ別の世界に放り込まれたような気分だった。

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幽霊に好かれる

8年位前に、心霊スポットにキモ試しに行ったんだけど、その時金縛りにあった。

動けないでいると、顔が潰れた女性っぽい幽霊に睨まれた。

首から上はもう本当にぐちゃぐちゃ、吐き気さえ催した。

説明はめんどくさいから端折って、その日は逃げ帰った。

でも、それから数日間その幽霊が目の前に出てくる。

どうやらつれて帰ってしまったみたいなんだ……

あまりの怖さにガクブルするものの、気負うとダメだと思って

「近寄るな」、「何で俺なんだ」、「出て行け」とか叫んでいたら

『なぜ? 私はこんなに好きなのに?』

と耳元で囁かれた。

「好かれる理由が無いだろ!気持ち悪い!」って叫んだら、その幽霊は急に顔が綺麗になり生前?の顔になって『これでどう?』と言った。

…確かに美人だけどそういう問題じゃねーだろw

「俺は生きている、君は死んでるんだろ? だから無理なんだ、消えろ!」と言うと

『そう……』ってつぶやいて消えていった。

それから1週間が過ぎても出てこない。

ちょwマジかよw 俺でも幽霊追っ払えたよwww

おーばけなんて怖くない♪

怖くないったらこわくない♪♪

そんな替え歌を歌いながら喜んだ。

それから月日が流れ、先週、旅行に行ったんだ。

もちろんあんな出来事はすっかり忘れてるよねw

でも、思い出さされた…

旅先のベンチでゆっくりしてると『○○君っ!』っと名前を呼ばれた。

一人旅行の道中だし、知り合いが居る訳も無い、同じ名前の人間とは珍しいとか思った。

また『○○君っ!』って声が聞こえた。

次の瞬間『○○君だよね?』って声とともに肩を叩かれた。

ビクッとなりつつも「はぁ?」って言いながら振り返ると、赤いランドセルを背負った見知らぬ小学生の女の子が立っていた。

「そうだけど、何で俺の名前知ってるの?」って聞くと

『やっと見つけた……』

は?何言ってんのコイツw

「ん?俺財布か何か落としてた?」

『忘れたの? 私よ……』

あ…れ?…この顔つき…このしゃべり方…どこかで…??…!?

「ああああああ!!!!!!!」

そうあの時憑いてきた幽霊だった

「またお前か!消えろ!」

『なぜ?』

「前にも言っただろ!俺は生きてる、君は死んで…」

『私は生きてるわよ、ホラ』って言いながら手を胸に引っ張られた。

暖かい…心臓も動いてる…

「うわっ!え な、なに? は?」

『あなたが死んでるって言うから生まれてきたの』

『そしてやっと見つけた…でも、今日はもう帰るね。お母さんが呼んでるから。』

『もう逃がさない…』

腰が抜け30分くらい動けなかったと思う。

それから旅館とかキャンセルして、急いで地元に戻ってきたけど…

なにあれ…逃がさないって…え?

何で俺…何かしたのか…

どうしよう…お…

おっぱい小さかったなー…

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指輪

ドルフィンリングと言うイルカの形をした指輪が流行った大昔の話。

私は小学生で10歳年の離れた姉がいるんだけど、姉はいわゆるDQNで夏休みになると、ほぼ毎晩仲間を家に連れて来ては親と喧嘩をしていた。

この当時、子供嫌いのお兄さん(Aさん)優しいお姉さん(Bさん)と言う二人がいつも家に遊びに来ていた。

Aさんは、私が姉の部屋に近づくと凄い怒って「ガキがくんじゃねーよ!」って怒鳴り散らすのね。

その度に、Bさんや他の人達が「小さい子にそんな事言うなよ~」とフォローしてくれて「Cちゃん(私)だって遊びたかったんだよね」とか言ってお菓子くれたり部屋に入れてくれた。

正直私はAさんが嫌いだった。

人の家に来て泊ってったりするのに優しくしてくれないし、私が姉の部屋に近づこうとすると「チッ!」って舌打ちして威嚇するし、偶に外で会っても「ガンくれてんじゃねーぞ!」とか言ったりして怖かったから。

逆にBさんのことは大好きだった。

BさんはAさんと違って家に来る度に、花火やお菓子をくれたり、Aさんのフォローもしてくれたり、外で会えば必ず声をかけてくれて、友達のいない私が寂しいだろうからって一緒に遊んでくれたりもしたんだ。

Bさんの口癖は「Cちゃんが私の妹ならいいのに」だった。

そんな夏休みが終りに差し掛かったある日、急にAさんがドルフィンリングをくれた。

私の部屋に来て「ほら」って投げてよこしたピンクのラッピングした箱に入ってた。

誕生日でもない普通の日なのにおかしいな?とは思ったけど、友達いなさ過ぎて頭がお花畑だった私は「やっとこのお兄さんとも仲良くできるんだ!」って思った。

当時の流行り物だったし、初めてAさんがプレゼントしてくれた物で、当時の私の指には親指でもブカブカだったけど、凄く嬉しくて貰った日は握りしめて寝たんだ。

そしたら真夜中に手が熱くなってびっくりして目が覚めた。

Aさんから貰った指輪が焼けたように熱くなってた。

せっかく貰った指輪が壊れた~!って熱いわ、寝ぼけてるわでギャン泣きしたのを今でも覚えてるんだけど、誰も様子を見に来てくれないのね。

真夜中だからしょうがないんだけど、横に寝てたはずの母もいなくて、流石におかしいなと思った。

指輪はその頃には熱くなくなってて、その指輪を握りしめて明かりがついてたリビングに行ったら、両親が真っ青な顔して「お姉ちゃんが事故にあった」って言った。

この辺りはもう殆ど覚えてないんだけど、姉とそのDQN仲間たちがバイクでどこぞの山に遊びに行って、その帰りに仲間全員バイクの玉突き事故?にあったらしい。

姉の容態は電話じゃよくわからなかったけど、とにかく危ない状態だったらしい。

なのに両親はリビングにいて、ちっとも病院に行こうとしないの。

私はパニックになって「おねーちゃんが死んじゃうかも知れない!病院に行こうよ!」って泣いて訴えたが、両親は頑として動かなかった。

私が、私だけでも行くから!ってパジャマのまま玄関に向かったら父が全身で阻止してきた。

私はAAのズサーみたいな感じで、ドアに突っ込んでいく父の異常さが怖くてまた泣いた。

母親は「Cちゃんお部屋にもどろ?ね?ね?」って一生懸命宥めてくれるんだけど、その母親の顔も泣きそうっていうか怯えまくってた。

その両親の異常な雰囲気で私も「あ、コリャなんか変だぞ?」って妙に冷静になってよく見ると両親ちゃんと外着に着替えてたんだ。

何でだろうっと思った瞬間、ピンポンが鳴ってBさんの声が聞こえて「Cちゃん迎えに来たよ、お姉ちゃんの所においでー!」みたいな事を言ってた。

私は「Bさんが迎えにきた!おねーちゃんところ行こう」って親に言ったんだけど両親ガクブルして顔真っ青なの。

母親は私を全力で抱き締めて苦しかったし、父親は何かブツブツ言い出すし、かなり異常な状況だった。

余りに異常すぎて、私は親が狂った!と思ってBさんの名前を呼びまくった。

「Bさん怖いよ!おねーちゃんが死んじゃう!パパとママがおかしくなった!!Bさん!Bさん!!」って。

でも相変わらずBさんは助けてくれるどころか玄関の外で「Cちゃん、お姉ちゃんの所においで」しか言わないの。

しかも声は凄く冷静…っていうかむしろ楽しそうな感じ。

「Cちゃーん、お姉ちゃんの所おいでー」

「Bさん怖いよ!たすけて!」

どのくらいそのままギャーギャーしてたかわからないけど、急にまたAさんから貰った指輪が熱くなって手をはなそうと思ったんだけど、手だけ金縛りにあったみたいにグーの形のまま動かない。

その内、喉が苦しくなって声がうまく出なくなってきて、しまいには叫んでるつもりが全く声が出なくなった。

母親が口をパクパクさせてるのに声が出なくなった私を見てぎょっとしてたけど、暴れる私を抱き締めてる力は緩めてくれなかった。

その間もBさんは楽しそうに私を呼んでた。

その内、やっとかすれた声が出てきたなっと思ったら、自分の口から勝手に言葉が溢れてきた。

「お前なんか私のお姉ちゃんじゃない!私のお姉ちゃんは○○だ!!」

「私は知ってるんだぞ、私に友達がいなくなったのはお前(Bさん)が私の友達をいじめて私に近寄るなって言ったからだ!!」

「お前が持ってきたお菓子や花火は全部○○商店で盗んだ物だ!気持ち悪い!!」

「お前なんか大嫌いだ!お前は私のお姉ちゃんじゃない!帰れ!二度と家に来るな!」

「私の家族は全員こっちにいる!私をそっちに連れて行こうとするな!!!」

実際は田舎のヤンキー口調で、方言も入ってたけど大体こんな事を叫んだ。

と言うか、この叫んだ内容は私は全然知らなかった。

Bさんが私の友達を苛めてなくした事も、いつもくれるお菓子が盗品だった事も。

パニック状態だった私は、更にパニックに陥ってそこから何も覚えてない。

たぶん気を失ったんだと思う。

目が覚めたら、もう朝で泣きはらした母親とげっそりした父親がいた。

そして「病院から連絡があったお姉ちゃんは足を折っただけだよ。お昼になったらお見舞いに行こう」って言ってくれた。

そしてその時は理解できなかったけど「A君にお礼を言いなさい。その指輪は一生大事にしなさい」って言われた。

もう察しがついてると思うけど、姉達が起こした事故でBさんは亡くなってました。

それも両親が病院から連絡を貰うより前…多分即死に近かったんだと思います。

それなのに両親が病院に行こうとしたら、玄関の向こう側にBさんが見えたらしい(玄関の一部がすりガラスになって外が見える)

姉と一緒に出かけたはずの彼女が、無事でいるはずない!っと思った両親は家から出るに出られず、

「Cちゃんを迎えに来ました。あけてください」と言う声が怖くてリビングにいたそうな。

Aさんも事故当時は意識がなくて、危うい状況でしたが意識を取り戻し、面会できるまで回復を待ってお見舞いにいった時、Aさんは呂律の回らない状態で泣きながら、ぽつぽつと話してくれた。

Bさんが何故か私に執着して「Cちゃんは妹のようだ」「妹にしたい」「Cは私の妹!他の子と仲良くさせたくない、一緒にいる!」となってた事や、万引きしたお菓子などを与えてた事など。

そして、Bさんになついてた私を遠ざける方法が解らなくて、むやみに怒鳴ったりして申し訳なかったと。

流行のアクセサリーを持ってれば、女の子だから友達ができるんじゃないかと思って指輪をあげた…と話してくれました。

あれからもう15年以上経つけど、私は毎年夏はお盆が終るまで帰省できないでいる。

Bさんが私を諦めて無いからだって姉や両親は言うけど、確かに夏場になると例の指輪が(熱くなりようがない状況でも)焼けたように熱くなって変な事が起きる時があるんですが、それはまた別の話。