怖っ!怖っ?怖い話

いろんな怖い話を集めています。

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「 田舎の怖い話 」 一覧

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車の下の何か

7~8年前、茨城の下妻に出張した時のこと。

宿泊したのは、下妻の繁華街(?)から車で少し行ったとこ。

地ビールと温泉があって、出来たばかりなのか新しくてきれいだった。

温泉に入り、地ビールでご機嫌になった俺は、ロビーのテレビで野球中継を見てた。

俺の他にもロビーには4、5人いて、それぞれ思い思いのことをしてた。

突然『ギャーッ!』というような、女性の叫び声が聞こえた。

テレビからじゃない。

何だ?と思って辺りを見回すが、特に何もない。

でも、何かおかしい。

あんなでかい声なのに、誰も聞こえてないみたいだ。

不思議に思って、もう一度周りを見る。

すると、一人の女性と目が合った。

『あなたも聞こえたの?』ってな感じでこっちを見てる。

黙って頷くと、その人はこっちに寄って来て小声で話し掛けてくる。

『何なんですか?他の人には聞こえてないみたいだし…』

いや、そんなこと俺にも分からんし…、と思っていると

『あっちの方からでしたね…』

と、外の駐車場の方を指差した。

確かに、叫び声は駐車場の方からだったけど、そのホテルの駐車場はかなりの広さ。

しかも明かりはあるけど、それでもかなり暗い。

ロビーから覗き込んでると

『行って…みます?』

とか、ありえないことを言い出す。

残念なことに、男らしく「無理!」と断言するには、その女性は若くて可愛いかった…

ちょっと下心を持ちつつ、一緒に外へ出る。

駐車場は、ホテルの出入り口を出て、車が対面通行出来るくらい広い道を挟んで向こう側。

おっかなびっくり道を渡り駐車場へ。

その時、女性が駐車場の奥を指差し

『あそこ!』

とか言ってる。

指差してる方を見る。

RV車が止まってた。

「車だよ?」

『…その下の。…何?』

よく見ると、その車の下に何かある。

というより、何か…いる!

人が地面に寝転がって、もがいてるみたい。

さっきの叫び声は、こいつが誰かに襲われて出したのか?

怪我でもしてるのかと思い、急いで近づく。

少し行ったところで

『ちょっと待って』

と女性から。

?と思い、振り返ると女性が震えてるみたい。

『何?あれ何?』

俺は視力が良くないのではっきりは見えないが、人がうつ伏せになってるように見えた。

急がなきゃ、と小走りで駆け寄る。

が4、5歩進んで止まる。

這いずりながら、それは近づいて来ていた。

見た目は人だが、動きが人っぽくない。

「何か…ヤバいぞ…」

そいつは、ゆっくり顔を上げようとした。

直感的に、目があったらヤバい!と思い、ダッシュでホテルへ。

途中、固まってた女性の手を取って、半ば引きずるように中へ。

ホテルの中は、さっきと変わってなかった。

強いて言えば、ゼイゼイ言いながらホテルに飛び込んで来た二人組に奇異の目が向けられたくらい。

「ついてきてるかな?」

『わからない…』

恐る恐る後ろを振り返って、自動ドアのガラスの方を見ると、取りあえずは何も見えない。

ホッとして、二人とも地ベタに座り込む。

その日は、お互いにそのまま各自の部屋へグッタリして戻った。

ただ、とてもじゃないけど怖くて寝れないので、翌朝まで明かりを点け、テレビを見て過ごす。

翌朝8時頃、チェックアウトの為フロントへ行くと、ホテルの従業員らしき人が首を捻りながら自動ドアを拭いている。

どうしたのか聞いてみると、ドアガラスの外側に手の跡がついていて、いくら拭いても落ちないらしい。

見てみるとガラスの真ん中やや下あたりに、ベタベタといくつか手の跡が。

昨晩のことを思い出してうすら寒くなり、速攻でチェックアウトしてホテルを後にした。

後で気付いたんだが、あの女性の連絡先を聞きそびれてた。

もったいないことをしたな…

【愛テク】

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八木山橋

友達の友達が、ふざけ心で宮城の八木山橋の上で写真を撮ったら心霊写真が撮れたので、前までやってた某心霊番組に送った。

そしたら、あんまりにもやばいからこれはテレビで放送できないという電話がそこからかかってきて、写真が返されたらしい。

その写真というのが橋の上で数人が並んでいる写真なんだが、後ろに顔みたいなのがいっぱい写ってて、橋の外側(下側?)からその並んでいる内の一人の肩に手が乗っているやつだった。

しかも、そのテレビ番組から返ってきた写真の手がさらに伸びてて、手を乗せてた人を橋の下に引っ張ってるようになってた。

その人はその後、事故ったらしいけど・・・

【体験談】

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廃ホテル

箱根~三島間にあった廃ホテル。

当時は売却物件で看板も出ていたけど、中が凄かった。

場所は以前から知ってたので自宅からチョイノリ時間で行けた。

さて敷地内に入った瞬間、完全に空気が違うのを体感したなぁ。

何ていうか病院病室なんかの澱んだ空気って言うか・・・。

既に廃墟になっていて、建物は下のガレージから階段で二階の部屋に上がるタイプ。

誰かが複数で監視してるような視線を感じた。

中庭に一台、軽自動車があるのが敷地に入ると同時に目に付いた。

近付くと窓ガラスは粉砕されて車内も物が散乱。

しかし、自分がぶったまげたのは後部荷台の七輪だった。

炭の燃えカスが残っていたので誰かが火を付けていたのだと思う。

もうそれだけで、チキン状態の自分は脱兎の如くバイクで退散した。

その後、別人が現地レポを書いてくれて詳細が判明。

車内には子どもの写真何枚かと借金の督促状等があったらしい。

実際に画像もUPされたから間違いない。

行ったのは七輪を必要としない時期だったかなぁ。

そこで売主の不動産屋に軽自動車の件を訊いてみたが以下の返答。

・軽自動車は誰かが勝手に乗り付けて放置していった。
・自殺等の事故物件ではない。
・売却に当たっては更地にして引き渡す。

軽自動車は伊豆ナンバーが付いてたのは自分も確認してる。

でもねぇ・・・水も食料もない所で何で七輪を車内で使うかなぁ。

家族の写真や督促状なんかもあったんじゃ、???って疑うよなぁ普通。

知人の警官に訊いたら、自殺してたら証拠物件として警察が回収するはず、だから本当に事件性はなかったみたいだけど腑に落ちない。

もう過去の話で悪かったけど、ふっと思い出したので書いた。

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足音

中学時代の先生から聞いた話。

先生が大学時代に、友人とW県のとある村にキャンプをしに行った。

河川敷にテントを張って日が落ちるまでの間、テントの中で準備をしていたそうだ。

日没後、先生は友人と話をしていると、外で何かを引きずっているような音がする。

勿論友人はテント内にいるし周りに人影も見えない。

その『何か』はテントの周りをずっと歩いている。

先生が外を見ると何もいない。

しかし中に戻ると足音が聞こえる。

気味が悪くなった先生たちは一度テントから出て、ライトで外をガンガンに照らしながら夕食の準備を始めた。

夕食も終わり片付けをしたあと、先生たちは眠りについた。

ぐっすりと眠っていると、また外で何かを引きずるような音がする。

隣で寝ていた友人も音に気づき起きていたようで、二人ともその音を聞いていた。

またもその足音はテントの周りを何回も何回も歩いている。

怖くなった二人は寝袋に潜り込んでそのまま眠ってしまった。

翌朝起きると音は無くなっていた。

先生たちも起きるなり足早にテントを片付け始めた。

片付けている途中、川下で人だかりが出来ていて警察も来ている。

友人が聞いてくると、どうやら老婆の水死体があがったらしい。

その水死体は片方の草履を履いていなかった。

ますます気味が悪くなった二人は、最後にテントを片付けた。

すると、テントの下から草履が出てきた。

友人は真っ青になって一言。

「これ・・・さっき水死体が履いてた草履や・・・」

先生は「もしかしたら、あの足音は草履を探し回っていたおばあちゃんやったんかもしれんな」って言ってました。

【でじほん!】

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山の神

こないだ、裏のおじいちゃんと山に登って、山芋堀りをしていた。

私がスコップで地面を掘り返していると、透明なぶよぶよした物が現れました。

おじいちゃんに言うと、

「いかん、山の神様だ。もう今日は帰るぞ」

と言って、それを急いで埋めて山を下りました。

後で、おじいちゃんにアレの正体を聞いたら、

「あれに長いこと触ると、たたりに遭う」

と言ったきり、口をつぐんでしまいました。

いったいなんだったんだろう。

【体験談】