怖っ!怖っ?怖い話

いろんな怖い話を集めています。

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「 後味の悪い話 」 一覧

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黒い塊

長野でキャンプしてた。

テントで三人で寝てたんだけど、夜中の4時頃目が覚めたんだ。

俺は端っこで寒かったし、しばらく寝つけなくてぼぉっとしてたら、反対側の入口のとこのテントとフライの間になんかいんの。

黒っぽい塊なのね。

微かに外が明るくなってきてて、なんとなく見える。

向こう側はゴミ置いてるし、猫が来たかなぁと思ってたら、塊が下のジッパーをジジジッっと開けた。

びっくりして固まってたら、寝てると思ってた塊に一番近い奴と目があった。

起きてた。

口と目見開いて震えてるの。

金縛りっぽい。

塊がずっと入ってきた。

俺はたまげて声上げて、枕元のヘッドライトで照らしたんだ。

ひゅっとテントの外に消えました。

怖かったから、全員で起きてテントの中で飯食ったのだけど、端っこの奴の脅えかたは普通じゃなかった。

俺が見たのは只の黒い塊だったけど、そいつは腐った人の顔の周りに髪と指が絡み付いたようなものだったって。

俺達は怖かったけど、次の日もそこで寝た。

もうなんも起こらなかった。

後日、そのキャンプ場の小屋で腐乱したばらばら死体が出たのをニュースで見た。

なんも起こらなかったけど、怖かったなぁ

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深夜の山道で

不愉快な話なので見たくない人は注意。

数年前、某県の山道を飛ばしていた時の事。

突然、目の前に若い女性がふらふらと出てきた。

急いで急ブレーキをかけたので無事だったけど、時刻は深夜で山の中。

死ぬほど驚いてよく見ると、幽霊ではなくて生きた女性だった。

見かけは派手だったけど歳は自分と同じくらいだし、疲れきっている様子だったので話を聞いてみると、彼氏とドライブ中に喧嘩して置いていかれたらしい。

携帯も財布も彼の車の中だし、山中で人もいないので困っていたそう。

気の毒に思って一緒に乗せていってあげようと思い、助手席側のドアを開けて気が付いた。

彼女は学生時代に私を虐めていた張本人だった。

向うも間近で顔を見て気づいたのか、急にニヤニヤとして、

「やだ!あんた○○?あーやっぱり○○だ!」

とはしゃぎだした。

ずかずか入ってきて、これあんたの車?○○の癖に良いの乗ってるねとか、こんな時間に一人って彼氏いないの?いるわけないよね○○だしwと言いたい放題。

私はこいつのせいで今でも悪夢を見るほど苦しんだのに、こいつは幸せに生きて虐めた私の事なんか綺麗に忘れてたんだな。

そう思ったとたんに腹が立ってきて、彼女を怒鳴りつけて外へ追い出した。

私が反抗したのを見て最初は驚いていたけど、非常用のハンマーかざして脅したら、急に泣き出した。

今更泣かれてもどうでもいいので、そのまま彼女を置き去りにしてその場を離れた。

それっきりまた悪い夢を見たと思って忘れていたんだけど、最近になって彼女が数年前に亡くなっていた事を知った。

某県の山中で複数の人間に強姦され、殺された後捨てられていた。

地方紙にも載ったので調べてみると、事件が起きたのはあの日の後だった。

犯人はまだ見つかっていない。

自分があの日乗せていってあげたら、彼女は生きていたんだろう。

でも可哀想とは思えず罪悪感も湧かない。

それどころか犯人ありがとうと思ってしまう。

悪いとは思えないけど、自分がひどい人間になったのは分かる。

一生誰にも言う気はないし、懺悔もしない代わりにここへ吐き捨てていく。

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当たり屋

先に言う。

俺は怖かった。

ここは、地方都市で狭い路地が多い。

そして、行き止まりも。

タクシーが一台、その行き止まりまでお客を乗せてきた。

スペースに余裕が無いから、若干バックして広い所で方向転換をしないと帰れない場所だ。

タクシーが止まり、ドアが開いた瞬間、犬を散歩させていた中年男性が何かをタクシーにむかって投げた。

餌だ。

犬はリードを引きずったまま、その餌をめがけて走る。

狙いすましたように、後輪の影に餌はある。

もちろん、タクシーはバックし始める。

甲高い悲痛の叫びと、ぐしゃと言う鈍い音。

中年男性は、犬に駆け寄る訳でもなく、真っ先にタクシーの運転席向かって行った。

つまり、そういうことだ。

俺は一部始終を見てしまった。

そして関わりたくないから逃げた。

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死の瞬間

キューブラー・ロスという有名な死の研究者は知ってますか?

『死の瞬間』などの執筆で知られる彼女は、死後の生や輪廻転生に肯定的でした。

彼女の著書や講演に勇気付けられ、自らの死を克服した人は数多くいます。

しかし、今や亡き者となってしまった彼女が、死の数ヶ月前に辿りついた結論は、世に余り知られていません。

それが余りに恐ろしいものであったため、親族が口を噤んでしまったからです。

彼女が辿りついた結論とは、『死後の生はなく、死後の無もない』というものでした。

つまり、人間は『死ぬ瞬間の光景、感情、痛みを感じながら、そこで時間が停止する』状態になるのだそうです。

時間が停止するので、意識を失うことはありません。

無にはなれません。

大抵の人が死の瞬間は苦しみます。

死ぬ瞬間のその苦しみを永久に感じ続けるのです。

生前自分の死を受け入れていた彼女も、この結論に辿りついて以来、気が狂ったように叫び、その瞬間が来るのを恐れ続けたといいます。

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嫁は何者か

173:素敵な旦那様:04/10/11 15:18:33

俺は視力がすごく悪いし色盲。

そのうえ正直、耳も悪い。

俺と彼女は車事故を起こした。

俺はしばらく入院した。

一緒に退院した彼女は優しく声をかけてくれたが、えらくやせてしまってた。

まぁそれでも俺のこと、いたわってくれるので去年、結婚した。

・・・最近きづいたんだけど、やっぱり別人だと思うんだよ。

俺の嫁。

事故を境に、やっぱり別な人になってると思うんだ。

鈍すぎるとかバカとか言われるかもしれないけど・・・ 俺、こういう風に知覚が弱いから、人は雰囲気くらいでしか判断つかないんだよ。

体臭がまず変わったし、肌もなんか急に年を取った気がする。

俺は「女子ソフト部出身」だと聞いていたが「部活はしてなかった」と言うし、とにかく昔の話を避けたがる。

昔は首に大きなホクロがあって「チャームポイント」だって言ってた。

そんで今の嫁には首になんのホクロもない。

仕事に忙しい俺にとって、今の嫁に満足してるといえばしてるし・・・

どっちみち怖くて聞けないけどな。

うーん。

280:素敵な旦那様 :04/10/15 00:47:31

>>173ですが。

すごく長い複雑な事情があるんだけど結論を言う。

嫁は別人だった。

法的にも。

俺は相手が何者か知らないままに結婚した愚者だった。

もう、なんかショックで書く気になれない・・・

これからどうしたらいいんだ・・・もうだめだ・・・

仕事もなにもかも辞めてこのまま消えます。