怖っ!怖っ?怖い話

いろんな怖い話を集めています。

*

「 自宅での怖い話 」 一覧

no image

友達からの電話

たしか小5か6のときの話で、もう10年ちょい前の話。

俺には2個離れた姉がいる。

ある日の夜、姉あてに、リカ(たしかそんな名前だった気がする)って女の子から電話がきた。

電話の向こうではクラブっぽい賑やかな音がしてたのを覚えている。

で、俺は姉の仲いい人は全員と言っていいほど知ってたから、リカなんていう友達いたっけ?と思いながら、姉に電話を代わった。

今考えれば、あのとき姉は中1ぐらいだからタメの友達でクラブにいるなんておかしい。

そんで案の定、姉はリカなんて友達は居ないし、あなたのことも知らない、かけ間違いじゃないですか?て喋ってた。

でも、リカてやつは姉の名前(Kとする)を知ってて、電話を代わったとき、名前を呼んできたらしい。

そこで考えられるのは、姉の幼稚園のときの友達だった。

うちは姉が小学生一年生になると同時に引っ越したから、幼稚園時代の友達の名前を忘れてる可能性があった。

でも姉が、あなたなんて人知りませんて言った後、リカってやつは、でもKちゃんは○○めぐみちゃん(姉の親友)の親友でしょ?って言ってきたそうだ。

もうその時点で、幼稚園時代の友人の可能性は無くなった。

リカはさらに続けて、小学生のころよく三人で遊んだじゃん!今度2人で遊ぼうよって言ってきたそうだ。

もうここで、姉はテンパり始めちゃって、様子に気付いた両親も電話の近くに寄ってきた。

母親に、誰から電話きたの?て聞かれたので、リカって女の子からって答えた。

母親も、ん?誰?みたいな顔をしてた気がする。

で、姉があたふたしていると、リカって人はまた電話するね!って一方的にしゃべって電話を切ったらしい。

その日は家族四人で、夜20時にそんな騒がしい所にいるリカっていう中学生は誰なのか、話し合った。

姉と母親は少々ビビってたけど、一応イタズラ電話てことで、また電話来てもすぐに切るようにってことで話はついた。

でも、イタズラにしては、姉の親友の名前を出してきてるし、なんだか気持ちが悪かった。

それから3週間ぐらい経って、そんな電話のことを忘れていたころに、またリカって人から電話が来た。

そのときも俺が出たんだが、姉がちょうど居なかったので、冷静に対処して切る。

その後も忘れたころに電話が来るようになって、3ヶ月くらい経ったときに、不思議な?ことが起こった。

その日、買い物?か外食?をしてから家に帰ると、たしか3件ぐらいの留守電が入っていた。

1、2件目は、なにかの勧誘?だったらしく、留守電入ってすぐに切れてた。

そんで、3件目…

リカからだった。

その日もテンション高いまま、

「買い物行って服買ったの!こんど遊ぶときに着ていこうと思ってね!」

的なメッセージだった。

そのあとも何か言ってたけど忘れた。

で、怖かったのが最後の言葉。

「じゃあまた電話するね!リカでした!ばいばーい」

リカでした!までは普通に女子中学生の甲高い声。

その次の「ばいばーい」これが、なんかとてつもなく怖い声。

よくテレビでスローモーションのシーンで、声が低く太くなるじゃん?

あの声で録音されてたの。

でも、「ばいばーい」て単語がスローで入ってたわけじゃなくて、普通の速度で入ってたんだ。

あの声だけは未だに脳裏に焼き付いてる。

家族もスゴイ気味悪がって、すぐ消した。

その後、リカからは一切電話来なくなった。

【乙女】

no image

人形と遊んでいる子

うちの人形達は知らないうちに、向きが変わっていたり、立ち位置が入れ替わっていたりする事が時々ある。

他にはこれといった実害も無いし、一人暮らしな人形者の俺は、てっきり「中に何か霊的なものが宿ってるラッキー」と思っていた。

ある夜、人形の居る部屋で寝ていたら、複数の話し声がする。

半分寝てるような、うつらうつらした状態でそちらのほうをぼんやりと見ると、就寝用の豆電球のほのかな明かりの中、黒っぽい和服に赤帯のまったく知らない女の子が人形達を手にとって撫でたりして遊んでいた。

人形達もその子と楽しそうに話してた。

そのときはぼんやりしながらそのまま、再び寝ちゃったんだが、朝、起きて確認してみたらやっぱり何体かの人形達の立ち位置が変わってた。

実に不思議な体験だった。

人形達が楽しそうにしていたから、あの子は悪い存在だとは思って無いんだが今でも時々、人形の向きや立ち位置が変わる事があるが、あの子はいったい何者なんだろう?

【乙女】

no image

オコナイ様

東北の人形イベントで会った友人の話。

友人は街中に住んでいるが、引越しのため、かさばる人形は実家に置いておくことにした。

地震のとき、実家は壁にひびが入ったものの倒壊をまぬがれたそうだ。

地震の前日に、離れの部屋において居た人形の箱が倒れ人形が転がり出たのを、おばあさんがかわいそうに思い居間に飾っておいたらしい。

地震のとき人形のある居間はガラスも割れずに無事だった。

その後、おばあさんが人形に

「家の修復が困ったねぇ」

「娘は連絡つかないけど無事かねぇ」

と、何の気なしに話しかけてると保険で家の修繕費が下りたり、連絡のつかなかったおばさんと連絡がついたりという出来事が重なったそうだ。

「これはひょっとしてオコナイ様(神様)かもしれない」

と考えたおばあさんは、人形を神棚に置いて、いよいよ人形を大切に扱うことに。

友人は自分が遊んできた人形だけに否定的。

「神棚に置くのやめてよ!あれは大量生産品だって。偶然がかさなっただけだよ」

「偶然も重なるとね・・・それに実際にご利益があったし・・・」

「え、母さん何かあったの?」

「ネックレス無くしたのを見つかるようにお願いしたら次の日に見つかったのよ。しかも何度探してもなかったケースの中に」

「それこそ偶然だと思うけど」

それからも、父の海外転勤予定が人形へのお願いで急に本社勤務に変更になることなどがあり

(これも会社の部品生産の地震被害が少なかったという偶然らしいが・・・)

それからは、家族が人形趣味に理解を示すようになったり、おばあさんが人形用にと小遣いをくれるらしい。

(おばあさんは、大きな畑の地主とのこと)

そのことはご利益があったと言えるのだろうけど・・・

「でもね、私が人形に”彼氏ができますように”って言っても何もおきないのよね」

知人は今でも人形のご利益に否定的らしい。

【乙女】

no image

お菓子が大好き

私は今年の春から進学し、北海道で一人暮らしをしてる。

家賃3万1千円築2年。

しかし部屋には小さな女の子が住みついていた。

背は7、8センチ。

住み始めてすぐ、テーブルのおやつが一口かじられていたり、チョコが一個食べられたりと続き、私は菓子類を一切買わなくなった。

ある朝方、窓枠に赤いスカートの女の子が座っていた。

おかしたべたい と聞こえた。

実家から来た○の月を冷蔵庫から出して、果物ナイフでチビチビに切りスプーンで出すと食べた。

これ好き、すごく好き。と聞こえた。

今は普通にお菓子を買い、萩の月が届いたら 窓枠に置くようになった。

【乙女】

no image

団地で見たもの

私がまだ小さかったころ体験した話です。

好奇心旺盛だった私は、よくバカな事をして怪我して親に心配をかけるようなそそっかしい子供でした。

その当時、私と家族は10階建ての団地の8階に住んでいたのですが、その団地はいわゆるイワクつきの団地でした。

私の住んでいる県はクソ田舎で、あまり高層ビルなどはなく、10階建ての団地ですら最高峰と言っても過言ではないので、その団地が飛び降り自殺の名所になるのも必然といえば必然でした。

さらには霊が出るという噂もあり、県営団地なのに空室がたくさんあるような…とにかく寂れた古い団地でした。

当時チビだった私は、遊びに行く時など、下の階に降りる時はエレベーターを使いますが。

身長的に上の階のボタンにはまだ手が届かないので、帰る時は階段を使わないと自分の住む8階には帰れないといった状態でした。

しかし、エレベーターホールの隅にあった階段は、昼ですら薄暗く、ドアも鉄製の重くて閉塞感のあるドアで、さらに階段で幽霊を見たという噂が絶えないので、大人ですらあまり階段は使いたがらないほど不気味な階段でした。

まだ小さかった私が、どれ程の恐怖を階段に抱いていたかは想像に容易いと思います。

なので、階段を使う時は猛ダッシュで8階まで駆け抜け上がり恐怖心を紛らわせていました。

たまに遊びに夢中になり、帰るのが遅くなってしまい、すっかり暗くなった階段を上るハメになった時には、半泣き状態で大声で母親を呼びながら8階まで駆け上ったのを覚えています。

そのうち知恵を付けた私は、上の階のボタンを木の棒などで押して、一人でエレベーターにて上り下りができるようになりました。

それまで階段が怖いという理由で、必ず夕方のまだ明るい時間に帰っていた私でしたが、エレベーターを自由に使いこなせるようになってからは、ついつい暗くなるまで遊んでしまい、よく親に叱られていました。

その団地自体も同じことが言えるんですが、そのエレベーターはとても古く、すごく汚れていましたが、特にこれといった特徴もない普通のエレベーターでした。

あえて言うのなら、入って正面の壁の下の方に、ドアと呼ぶには小さな観音開きのフタがありました。

そのフタは普段鍵が掛かって開けることが出来ないのですが、団地の住人が亡くなった時などには、そのままでは棺がエレベーターに入りきらないので、その小さなフタを開け一時的に奥行きを広くして、無理やり棺桶をエレベーターに入れるための言わば棺桶専用の空間に通ずるフタでした。

まぁそのフタがなぜ存在しているかなど当時の私は知っているわけもないので、特に気にしたこともありませんでした。

ある日、私は家から少し離れた公園で時間を忘れて遊んでしまいました。

気が付くとすでに日は落ち、急いで帰る頃には辺りはすっかり暗くなっていました。

親にする言い訳なんかを考えながらエレベーターホールに飛び込み、ボタンを押すと、しばらくしてエレベーターが降りてきました。

さっそく乗り込み、棒で8階を押し、ドアを閉めます。

ゆっくりとエレベーターが上に上がっていくと共に、ゴウン…ゴウン…という単調なリズムで機械の鈍い音が室内に響きます。

その時、微かにですが、ガサッ…ザザザ…っと、後ろの壁から機械の音とは違う不規則な、例えるなら甲殻類が蠢いているような…なんとも不思議な音が聞こえました。

なんだろうと思い振り返ってみると、例のフタに1センチあるかないかぐらいの隙間が空いていました。

今思えば恐らく棺桶を運んだ後、管理人が鍵を掛け忘れたのだろうと思います。

そのフタの意味を知っていれば、気味悪がって何も聞かなかった事にすると思うのですが、当時の私はエレベーター内は聖域だと思っている節があり、恐怖心なぞ微塵も無かったので、即座にその隙間に棒を差し込み、てこの原理でこじ開けました。

フタは簡単に開きましたが、中を覗いて見ても、何もない空間がタダぽっかりと口を開けているだけで、目新しい物はありませんでした。

ちょうどその時、エレベーターが停まったので、8階に着いたんだなぁと思い振り返りました。

そこで私は見てしまいました。

ドアが開くと視界に入ってきたもの。

それは、薄暗いエレベーターホールの真ん中に立つ人。

いや、明らかに人間ではありませんでした。

人の形をした灰色の物体が中腰姿勢になり、上半身を揺らしながらゆらゆらと立っていました。

姿ははっきりと見えているはずなのに、服を着ているのかもどんな顔をしているのかもわからない、何故か中心がボヤけていて、そこに光が吸い込まれているように見えました。

私は呼吸するのも忘れて、この謎の物体を見つめることしか出来ませんでした。

どれだけの間眺めていたのか。

気が付くと私は自分の家の布団の上に横たわっていました。

周りには母と知らないお婆さんが隣に座っていました。

一瞬自分に何が起きていたのか分かりませんでしたが、母は私が目を覚ましたと父を大声で呼び、父は私に駆け寄って来て強く抱きしめてくれました。

その瞬間私は、エレベーターで見た恐ろしい光景を思い出し、家族にしがみつきながらむせ返してえずくほど大泣きしました。

【お持ち帰り】