怖っ!怖っ?怖い話

いろんな怖い話を集めています。

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「 不思議体験 」 一覧

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現実と違う自分の記憶

東京都大田区は昔も現在も『大田区』なのだが、1987年に大田区に引っ越したときだけ、何故か『太田区』になっていた(マジ)

当時、太田区久が原にS外科という外科があって、仕事でギックリ腰になったとき西ドイツ製のネメクトロンという機械で一発で完治した事があった。

当時、中年の女院長が理学療法士の資格で電気治療中心にやっていたのだが、控え室にはカール・ゴッチが九州巡業中、夫がやっている区内の本院にわざわざ飛行機で治療にきたときの写真パネルが飾ってあった。

21世紀になってギックリ腰の人を紹介しようと104で調べたら、何故かS治療院に名前が変わっており、久しぶりに電話すると、昔は

「私は針とかは一切医学と認めてませんから!・・・でもその道の権威人は別よ」

とか言ってたのに、昔から鍼灸院だったことになっていた。

私が

「昔、ネメクトロンで一発でギックリ腰を治してもらった事があるんですが・・・?」

と言うと

「な?なぜ、その名前を!!おことわりします!」

と、ガチャリ!と切られた。

やはり大田区と太田区は微妙に世界が違うようだ。

当時の知り合いで野中と書いてヤナカという芸名の人がいるのだが、現在の時間軸では昔から本名の谷中しか使っていない事になっている。

【でじほん!】

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道頓堀、角座

角座と言えば、怪談ライブで松竹芸能中堅芸人から聞いた話を思い出したので書いてみます。

今から22年前、まだ道頓堀に角座があった頃の話。

角座のその日の興行が終わり、若手芸人数人が居残って夕方から打ち合わせや稽古をしていた。

しばらくしたら、大御所ベテラン芸人専用の楽屋から三味線の音が聞こえてきた。

他の先輩芸人はすでに帰り、角座には自分達しかいないはずなのに?と不思議に思い、二人ぐらいで恐々その楽屋を覗いてみた。

だが、三味線はあるけど誰もいない。

でも、確かに皆が三味線の音を聞いた。

皆でおかしいな~と言いつつ、その夜は解散した。

翌日、朝刊を見たら、松竹芸能の某女性音曲漫才三人組のリーダー(三味線担当)が琵琶湖で入水自殺して死亡した記事が。

実は、楽屋にあった三味線は自殺したリーダーが使っていた物だった。

そして、死亡推定時刻が昨夜楽屋から三味線の音が聞こえた時刻とほぼ同じだった。

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時間が止まる

実体験した話。

別に怖いってわけでもないし、今はそんなこと全然起きなくなったが、とりあえず聞いてくれ。

俺は小さい頃、よく『時間が止まる』現象を体験していた。

なんの前兆もなく、突然『ピタッ』って感じで時間が止まるんだ。

これはその時間が止まったときに体験した話。

10年くらい前、俺が小学校3年の秋ごろ家族で外食して帰る途中だった。

みんな自転車に乗ってて、両親・兄貴・俺の順で走ってた。

十字路で左に曲がれば下り坂ってところで、突然自転車が『ピタッ』って止まったんだ。

別にブレーキかけたわけでもなく、本当に『ピタッ』って感じ。

前を走ってる家族も、凪いでいた風も止まって『え?あれ?何これ?』って不思議に思ってたら、右側前方の民家の玄関先に女の人が立ってるのが見えた。

冬物のセーラー服を着て、スカートは足首まで隠れそうなくらい長く、10年前とはいえ、明らかに今時の女子高生って感じじゃなかった。

その時は、横を向いていたんで顔は分からなかったが、俺がふっと下を向いてもう1度見直したとき、その女の人はいつの間にか体全体を俺に向けてこっちを見ていた。

女の顔色は異様なまでに悪く、目は虚ろで、目の下にはクマがあり、口は半開き、どう見ても健康な人間じゃなかった。

何よりも不気味だったのは、右の袖が風もないのにフラフラ揺れてたことだった。

よく見ると右腕がない・・・・・

『ヤバイ』と、直感的に悟った俺は目を逸らして自転車を漕ごうとした。

その時に頭の中で『プチンッ』って音がして、前にいた両親と兄貴が何事もなかったかのように走り始めた。

俺もそれを追いかけるように走って、曲がる直前にさっきの女の人を見ようとしたけど、そこにはもう誰もいなかった。

【 体験談 】

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むかえにきました

昨年の夏の話。

その夜は友人との飲み会で、かなり帰りが遅くなった。

終電も逃し、このまま朝まで飲み明かすかーって話だったんだけど、私は次の日用事があったので帰ることにしたんだ。

私の自宅は新宿からそう遠くなく、タクシーに乗ればすぐに着くけど、まあ歩けない距離じゃないし酔い覚ましがてら歩いて帰るかってことで、暗い夜道を一人で歩いた。

賑やかな繁華街を離れ、住宅街に入る。

夜風が気持ちいなぁなんて考えながら歩いていると、突然、暗がりから小学校低学年くらいの全身黒ずくめの男の子が現れて

「むかえにきました!」

って私に言うんだ。

私が『え?』って戸惑っていると、男の子は私の顔をじーっと見つめた後

「あっ、ごめんなさい!間違えました」

って走って行っちゃった。

なんなの、あれ…

時刻は午前2時を回ったところ。

こんな夜中に小さな男の子が一人で外をうろついているなんて、どう考えてもおかしい。

不審に思いながらも、その日は無事に帰宅。

まだ起きていた弟に今あったことを話すと、

「死神だったんじゃねーの?持ってかれなくて良かったなw」

と笑われた。

私も、そーだねなんて笑いながら、さして気にも留めていなかったんだ。

数日後、近所で不幸があった。

亡くなったのは、私と同じ年頃の女の子。

原因不明の突然死だったらしい。

そしてその子の家は、あの日の夜、男の子が走って行った方向。

単なる偶然かもしれないけど、本当にあの男の子は死神だったのかもしれない。

もしあの夜、私が間違われたままだったら…

そう思うと背筋が寒くなった。

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木が生える人

俺の友達に変なやつがいる、そいつの話を。

そいつは女なんだが、なんと言えば良いのか、とにかく不思議な感じのするやつで、けっこうかわいいので最初俺は付き合いたいと思い色々しようとしたが、なぜか雰囲気的にできず、いつの間にか普通の友達みたいになっていた。

その子が、去年の11月に俺のアパートに遊びに来ていた時のこと。

最初はゲームとかやっていたが途中で飽きてしまい、何となくテレビをつけて見ていた。

特に面白いものがやってるわけでもなく、ぼーっと見ていると、そいつが独り言のようにボツリと

「あ…この人もだ」

と言い出した。

俺は殆どテレビを見ないので良く解らないが、どうも今映っている若手らしいお笑い芸人の事を言っているようで、俺は

「何が?」

と聞き返した。

すると彼女は、最初

「何でも無いからw」

と笑って誤魔化していたんだが、俺は暇だった事もあり話題が欲しくてしつこく聞いてみた。

すると渋々こんな話をし始めた。

「こんな事言うと変な人に思われるかも知れないけど、昔から特定の人に変なものが見えるときあるんだ。高校生の頃までは、ほんとに極稀な感じだったんだけど、最近その変なものが良く見える、今の人にもそれが見えた」

俺は意味が解らず

「それってよく言う霊感みたいなやつか?」

と聞くと、彼女は

「そうなのかな?幽霊とかは見た事無いんだけど…」

と言葉を濁した。

俺はその時は結構どうでもよくて、まあ話のタネになればと思い詳しく聞いてみると、彼女が見えるのは人型の何かとか黒いモヤとか、そういう『よくある』ものではなく、たまに人の背中から生えている木?のようなものが見えるときがあるらしい。

彼女はそこまで話すと、突然ハッとした顔をして

「信じなくて良いよw忘れてw」

と笑いながら言い、その話をもう終わりとばかりに友達呼んで夕飯でも食べに行こうと言い出した。

何か雰囲気的に『それ以上、その事を追求しないでくれ』と言っているようで、俺はまぁいいかとその話をするのを止めた。

携帯で何人かの友達を呼んでファミレスで飯を食い、まだ時間あるしカラオケでも行くか?とファミレスの外で話していると、その彼女が人込みの方を見て

「あ…」

と呟いた。

結構大きな声だったため、みんなその方向に注目していると、突然道を歩いていた高そうなスーツを着たサラリーマン風の人が、よろよろとし始め、そのまま道に倒れた。

周囲は大騒ぎとなり、救急車が呼ばれてその男の人はそのまま運ばれていった。

その一部始終を見終わった頃、女友達の一人がその子に

「また見えたんだ…気にしないでいいよ、○○(彼女の名前)のせいじゃないし」

と話しており、どうも詳しく事情を知っているようだったが、彼女はどことなく悲しそうな顔をしていて雰囲気的に事情を聞けるような感じでもなかったため、その日は適当にカラオケに行きそのまま解散になった。

次の週の事。

俺が大学のサークル棟の近くのベンチでマンガを読んでいると、例の彼女とあのとき彼女を慰めていた女友達が俺の所へやってきて、

「ちょっと話があるからいい?」

と聞いてきた。

特にすることも無かった俺は

「良いけど何?」

と聞き返すと、場所を替えたいという事で近場にある喫茶店に場所を移す事にした。

『何か深刻そうな顔してるなぁ…』と思っていると、その女友達がまず口を開いた。

俺は例の木の話を聞いたので、一応関係があるし、ちゃんと話を聞いて欲しいらしく、その話をし始めた。

女友達によると、彼女は子供の頃からその人に生える木が見えていたらしく、最初は親に相談したらしいが、親はまともに取り合ってくれず変な子供と思われるのも嫌で、ずっと自分だけの秘密にしてきたらしい。

そこから彼女が続けた。

しかし、その『木が生えている人』に、とある問題がある事にある日気付き、独りで抱え込むのに耐えられなくなったらしく、少しずつ友達などにその事を話すようになったとか。

本当は両親にも話したかったらしいが、小さい頃に信じてもらえなかった事が引っかかって話す事ができず、この話を知っているのは彼女の友達だけらしかった。

ちなみに、どうやら俺には話す気は最初一切無かったらしいが、偶然独り言を追求されてしまい、勢いで話してしまったため、今一緒にいる女友達と話し合って全て話す事にしたらしい。

ここまでは特に『俺にとっては』問題となる話は無かった。

ただし、その後に話した事が問題だった。

要点は四つ。

一つめ。

この木は少しずつ成長するらしく、普通の木と同じにだんだんと大きくなり枝分かれしていき、最終的には数メートルの大きさにまで成長するらしい。

彼女は長年この木が生えた人を見てきたが、小さな苗木のような状態から大きな木になるまでは人によって様々だが、何年かかかるらしい。

問題はそこからで、この木は成長して大きくなるだけでなく、成長しきった状態?にまでなると枯れるらしい。

ちなみに、数年で枯れた状態になる人もいれば、数年経ってもまだ1mくらいの人もいたりとかなり個人差があるようだ。

この『枯れた状態』になると、木の生えている人にとんでもない不幸が訪れるとか。

全て把握しているわけではないが、少なくとも彼女の把握している範囲では大病を患ったり大怪我をして後遺症が残ったり、人身事故を起して多額の賠償金を背負わされたり、何らかの理由で一家離散してしまったり、最悪の場合、事故死や病死や、場合によっては自殺してしまったりという事まであり、本当にろくな事になっていない。

二つめ。

彼女がショックだったのが、それまで見てきた木の生えた人は全員他人で、関わりがあっても殆ど他人同然の人だけだったらしいのだが、彼女のバイト先に来るお客さんで、結構親しく話しもする人につい最近その木が生えたらしく、彼女にとって自分に近しい人に木が生えたのがかなりショックだったとか。

ちなみに、彼女には木は見えるが触ったりする事はできず、一度生えてしまうと、もうどうすることもできないようで、その仲の良いお客さんの事はもう諦めるしかないらしい。

彼女は

「…話しても信じてくれないだろうし」

と泣きそうな顔になっていた。

三つ目。

これが俺にとってはかなり大問題だった。

なぜか理由は解らないが、この話を彼女が人に話すと、全員ではないが『同じように木が見える』ようになってしまう人がいるらしい。

ちなみに一緒にいる女友達は、聞いても見えるようにならなかったらしいが、彼女の中学時代の友達と、高校の頃の彼氏は『見えるように』なってしまったらしく、彼氏の方とはそれが原因で疎遠になり別れたとか。

俺はそこまで聞いて

「ちょwww何で俺に話すんだよwwww」

と笑いながら聞いたが、内心かなり焦っていた。

すると女友達が

「○○(俺の名前)がしつこく聞いたからいけないんでしょ、自業自得じゃん」

と食って掛かり、何かかなり理不尽な気がしたが、それ以上その事で追求は出来なかった。

今日話したのも、途中まで聞いてしまえば恐らく同じ事だろうという事で、なら、もしもの時に備えて心の準備をしてもらおうとやってきたらしい。

本来ならそんな話信じないのだが、実際にファミレス前での事件があったので俺は信じざるをえなかった。

要するに事故にあったと思って諦めろという事なのだろう…

四つ目。

これも結構大問題だった。

彼女が言うには、今月に入った辺りから、テレビを見ていると芸能人やニュースキャスターで『木が生え始めた人』がかなりいるらしく、それが最初の方で言った『最近良く見る』という事の意味らしい。

話を聞く限り時期がどうも皆殆ど一緒らしく、何か不気味な物を感じた。

もう一つ気になったのが、テレビに映った映像だからなのかどうかはわからないが、テレビの向こうに見える木は全て真っ黒い色をしているらしく、今までのような普通の木とは雰囲気が違うとか。

彼女と女友達が話した内容の要点は以上の通りだった。

ここまで聞いて、俺は2人にある疑問をぶつけてみたくなり、彼女にこう聞いた。

「話すと見えるようになるなら、そのバイト先のお客さんにはやっぱ話したほうが良いんじゃないか?見えるようになれば流石に信じるだろ」

と俺が聞くと。

まず女友達の方が

「見えるようになるかは運次第だし、それに“あなたにもうじき不幸が訪れます”なんて言えるわけ無いじゃん」

と返してきた。

更に彼女の方も

「話したところで何の解決にもならないし…」

と悲しそうに語った。

確かにその通りだと思った。

もし自分に木が生えていて、今と同じ事を伝えられてもどうしたら良いか解らない。

まず嘘だと思うだろうし、仮に見えるようになったとしたら、まるで自分の寿命のカウントダウンをされているようでとても冷静でなんていられなくなるだろう。

俺は、自分がバカな事を聞いてしまったと反省し、彼女に「ごめん」と謝った。

ちなみに、普段彼女が見る木の生えた人は、普通新宿駅や東京駅などの大勢の人がいる場所でも多くて2~3人程度らしいが、最近増えているニュースキャスターや芸能人の場合は、テレビを見ると必ず番組内に大抵1人はいるらしい。

かなり異常な数だ。

最近、何か大きな変化が起きた事は間違いないが、俺にも彼女にも女友達にもそれが何を意味するのかはさっぱり解らない。

そもそも彼女自信、何で木なのかとか何故そんなものが見えるのか、そもそも何故この話を彼女がすると同じように見えるようになるのかさっぱり把握していない。

俺は、こんな物を何年も見続けてきた彼女が可哀想になった。

そして、そんな境遇でも明るく振舞える彼女は凄いと思った。

彼女とは最近もよくつるんで遊びまわっているが、彼女が言うにはこの話を聞いて見えるようになる人は、1年以内に見えるようになるらしく、今年の11月までに見えないなら俺はもう安心らしい。

また、これはなぜか『彼女が直接話さないと見えるようにならない』ようで、俺がここに書き込んでも見えるようになることは無いらしいので、読んだ人は安心して欲しい。

ちなみに、彼女と一緒にいるときに一度だけ「あの人…」と教えられた事があった。

その直後、その人は車に轢かれて吹き飛び、足が関節とは逆方向に向いて折れ曲がり、そのままピクリとも動かなくなってしまった。

何か物凄い物を見てしまい、俺は相当なショックを受け『もし見えるようになってしまった時』の心構えが必要だと真剣に考えるようになった。

そして、その時にある事に気が付き、彼女に聞いてみた。

「枯れるとやばいのは解った。でも、なぜ“その瞬間”までが解るんだ?」と。

すると彼女はこう言った。

「その時が来ると、枯れた木が折れるから解る」と。

以上で俺の話は終わり。

彼女にもここに書く事は了解を貰っている。

それとテレビの向こうで木の生え始めた人は、ちょっと前まで少しずつ増えていたが、最近は増えていないらしい。

俺は彼女に

「もうテレビを見るのをやめたほうが良いんじゃないか?」

と言うと

「そうする」

と言っていた。

その後、彼女がテレビを見なくなったかどうかはわからない。